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Yamareco

記録ID: 1771205
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

鶏頭山

2007年06月17日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.9km
登り
931m
下り
918m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2007年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

2007年6月17日。
花の名山、早池峰山に連なる「鶏頭山」に登ってきました。

この日はすでに早池峰山のマイカー規制が始まっており、岳パーキングに誘導されました。
ただ、どうやら早池峰山方面に行かない事を申告すれば岳の集落や鶏頭山登山口まで車で入れたようです。
まあ、5分程度歩くか歩かないかの違いなのでどっちでもいいのですが…。

広い岳パーキングは県内外からの車で溢れていました。
早池峰山は人気があるなぁ…。
先日、山開きを前に登ってきたときとは大違いです。

さて、大勢の登山客はご多分に漏れず河原の坊行きのバスに乗り込むのですが我々はバスをスルーして、岳川の流れを眺め、鶏頭山への登山口へと向かいます。

登山口から林間の小径へと入ります。
しかし、駐車場にはあれだけ沢山の人がいたのに鶏頭山への道は静かなものです。
ガイドブックにも「早池峰山の混雑を余所に、静かな山行が楽しめる」とありましたが、それにしても静かすぎない? 誰もいないよ?

およそ40分ほどで「畳石」に到着します。
ここまでは、ほぼ標準コースタイム通りに来れました♪

特徴的な平らな岩が鎮座しています。
なるほど、この様子を畳に見立てたわけですな。
しかし、その岩の上には草が生い茂っており畳は畳でも廃屋に放置されて、すっかり草むしてしまった畳といったところでしょうか。

畳石を過ぎると、徐々に登山道の勾配は増し視界の効かない林の中を延々と登り詰めていきます。
この林の中の急勾配はニセ鶏頭直下まで続きます。
景色に変化が乏しくて、ちょっとつらい登りです。

登山開始からおよそ2時間で避難小屋に到着しました。
とりあえず、ここまでもだいたい標準コースタイム通りです。
よくまあ延々と我慢して登ってきたなぁ、というのが偽らざる感想…。

避難後屋を出発すると、視界が広がるどころか笹藪帯に突入します。
どうも先日の黒森山以来、びびりーになっておりまして、こういう視界の効かない場所に入る時に緊張してしまいます。

ツートンさんと二人、思いっきりクマ鈴を鳴らしまくり意味不明のかけ声をかけながら藪に突入しました。
これ、誰か他の人に見られたらかっこわるいなぁ(笑)

登山道周辺の木が低くなってきたなぁと思っているとやっと下界を見ることができる場所がありました!
久々に空を見る気がする〜♪

そして、視線を転じると木々の間からニセ鶏頭が顔をのぞかせていました。

森林限界を超えるとガレた這松帯となり、急速に視界が開けます。
目の前に迫るニセ鶏頭の岩山に、なんとも言えない圧力を感じます。
一瞬、こんな急なところを登っていくのか…大丈夫かなとも思います。
ま、実際に注意深く登っていけばそれほどの難所ではないのですが…。

岩の脇のテラスになっている部分にはたくさんの花が咲いています。
少しでも根付きやすそうな場所は、色々な花々が競うように咲き、とても見応えのあるお花畑になっています。

お花畑のすぐ向こうに、下界の景色が見えるような場所もあり先ほどまでの疲れはどこへやら、夢中で写真を撮りまくりました。

ニセ鶏頭には時計回りに斜面を巻きながら登っていきます。
途中、何カ所か鉄梯子がかかっている箇所があります。
ここも慎重に突破します。

オーバーハングした岩の下をくぐって歩いたり大きな岩の亀裂の間を渡り歩いたりと、ニセ鶏頭への道は、なかなかにアクロバチックな道で飽きません。

ニセ鶏頭の裏側に廻ると、ようやく目指す「鶏頭山」山頂の姿が見えてきます。
目的の場所が見えてくると、俄然やる気が湧いて来るというモノです。

せまい岩場の間にかけられた鉄梯子を登り切るとニセ鶏頭の山頂に到着します。
狭い岩場の上なので、休憩できるような場所ではないのですが古い石仏が一体たたずんでいました。
この石仏はいつ頃からココにあり、何人の登山者を見送ってきたのでしょうか。
すっかり風化して表情を伺い知ることはできませんでしたが、なんとなくやさしい表情をしている気がします。
聖域を騒がせるお詫びと、登山の無事を祈って一礼。
ここまでくれば、鶏頭山山頂まではあと少しです。

ニセ鶏頭に立つと、ようやく早池峰山へと至る尾根道の全容と薬師岳が見えてきます。
実に広々とした雄大な景色が広がり、ここまで登ってきた疲れを忘れます。
…おや? どうやら早池峰山には高木神が降臨なされている様子…。

ニセ鶏頭から鶏頭山山頂までは尾根伝いに進みます。
下草で足下が不明瞭な地点があり、油断していると地面じゃない場所を踏み抜きます。
これで滑落することは無いでしょうがびっくりさせられます。

早池峰山には次から次へと雲が…。
これはアレだね、日頃の行いが…と言いかけると
「それ言うとこっちに来るから!」
とツートンさんにお叱りを受けました。否定できません(笑)

最後の急坂を登り詰めると鶏頭山山頂に到着〜。
森林限界を超えたあたりから写真を撮りまくったり、すばらしい景色にいちいち立ち止まって感激したりしていたため標準コースタイムの2倍もかかってしまいました(汗)
いくらなんでも時間かけすぎです。

山名表示板と、三角点と、早池峰山を1フレームに納めてみました。

山頂で休憩している間に、ほんの少しの時間だけ早池峰山が顔を出してくれました。
薬師岳と並んで立つ秀麗な姿に、思わず感激のため息が…。
しかし、このアングルから見る早池峰山&薬師岳の姿ってネコ耳っぽくありませんか?

ひとしきり景色を堪能した後は恒例のコーヒータイム♪
パックで売ってるヤツですけど、一応レギュラーコーヒーですよ。
実際のところ、家で丁寧に煎れたヤツのほうが美味しいに決まっているのですが山頂効果と晴天効果で通常の3倍美味しいです♪

登山開始からここまで、わずかに二人の登山者と出会っただけでした。
鶏頭は本当に静かな山なのだなぁと思っていたところへ、団体のお客様が到着しました。
おばさまパワー炸裂で、山頂は一気ににぎやかになりました。
静けさも充分に堪能したし、にぎやかなのも良いですねー。

存分に山頂を堪能し、下山の途へつきます。
下山は往路を戻ります。
滝を見に別のルートを下っても良かったのですが、ちょっと頂上付近に長居しすぎて時間が無くなったので安全を期してピストンにしました。

下りの方が高度感があって足下がスースーするんですよねぇ…。
この写真だけ見たら、えらく賑わっているように見えますが
一時的、局所的な混雑です。

帰りは帰りで、また景色の変化の少ない樹林帯をひたすらくだります。
なかなか休憩ポイントが見いだせず、あまり立ち止まらないまま下ってきてしまい最後の方では太股プルプル、膝ガクガク、つま先ジンジンの三連コンボになってしまい難儀しました。
下りのペース配分もちゃんと考えなければいけませんねー。
また一つ、課題ができました。

なにはともあれ、大きなトラブルもなく
景色と花を存分に楽しむことができた鶏頭山登山
これにて終了でございます〜。

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