【桟敷ヶ岳(京都・895m)】「一見お断り」は山までも、桟敷ヶ岳〜飯森山〜天童山、城丹国境尾根コース(遭難付き)
- GPS
- 09:00
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,054m
- 下り
- 1,110m
コースタイム
天候 | 雨のち曇り、時々あられ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JRバス周山駅 … 京都駅から西日本JRバスが1日18本運行。1時間ヘッドで運転。 最寄(山国バス停) … 京北ふるさと公社が運行するコミュニティバスがある。全便、周山からのJRバスに接続しているが、下山時は13時台の次は18時台となる(土曜日)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●道の状況 危険箇所 … 雪はなかったが、泥地の傾斜ではかなり滑る。 迷い箇所 … 城丹国境尾根の途中、木が倒れて、テープもない箇所があり。ただ、推測の域だが飯森山方向からだと迷わないかも。 ●登山ポストの有無 確認できませんでした。 ●下山後の温泉 ありません。 |
写真
感想
2012年3月24日(土)
ここのところ、週末というと天気が崩れる。
今週は、日本海側を除く西日本が晴れていたので、
四国へフェリーに乗って行こうか、
それともおとなしく京都で雨に打たれようか、
迷ってましたが、後者を選択しました。
そこで、先々週、下見という名の「撤退」を
余儀なくされた桟敷ヶ岳へ行ってきました。
●廃止間近のバスで雲ヶ畑へ
自宅を出るとあいにくの雨です。
ただ、空は明るい薄い雨雲、
「ひょっとしたら晴れる」かもという希望を抱きながら出発です。
出町柳駅から出ている雲ヶ畑行きのバスに乗ろうとしたら、
何やら、カメラを持った人たちがズラーリ。
「撮り鉄」ならぬ「撮りバス」か?(笑)
そんな人たちを乗せて、
いつもよりもはるかに賑やかにバスは出発です。
発車風景を動画撮影している人までいました。
1時間ほどでウトウトしながら、
終点・雲ヶ畑岩屋橋です。
●雲ヶ畑〜岩屋不動
雲ヶ畑岩屋橋では、登山者が他に1名、
あと「葬式鉄」ならぬ「葬式バス」の人たちがいて、
そのまま折り返しのバスに乗り込むようです。
雨がザーザー降ってたので、
カッパズボンをはいて岩屋不動へ向けて歩き出しました。
歩いている途中、
大きな旅行ケースを抱えてバスに乗っていた女子大生が、
白梅橋で下りたのが気になって(笑)
あの辺に何があるんだろうと思って、
地図を取り出しました。
か、河内長野市…、あれ?
京都はまだまだ馴染みがないので、
地名と位置関係はほとんど一致しないのですが、
河内はいくらなんでもないなあ(笑)
間違って、
「葛城・金剛」の地図を持ってきたのでした(笑)
まあ、ザックにはもう一冊「京都府の山」があるからいいけど。
雨は降るし、地図は違うの持ってくるし、
幸先の良いスタートです(爆)
●岩屋不動〜岩茸山
岩屋不動から登山道に入って、さっそく道を間違えました。
なんか「薬師峠」じゃない気がして、分岐を右に。
100mくらい行っておかしいと思って、
ザックから「京都府の山」を取り出して引き返しました。
薬師峠で先行者の方と行き会いました。
登山歴は1年ちょっとなんですが、健脚そう。
山の話をしながら、歩いていきます。
途中、休憩されるというので先に行かせてもらいました。
岩茸山への登り傾斜は、泥で滑りやすくなっていて、
歩きにくかったです。
ただ、巻道もあるみたいです。
800m地点を過ぎてやや登り返すと岩茸山。
太陽がボヤーっと照っています。
西のほうから青空も見えました。
これは良い兆候かも。
●岩茸山〜桟敷ヶ岳
岩茸山からはやや下って、
足場が悪くなっている奥山坂を登ります。
送電線の鉄塔を過ぎるとすぐでした。
意外とあっけなく桟敷ヶ岳です。
天気が良ければ、雲取山とか見えるんでしょうけど、
今日は白いスクリーンです。
●桟敷ヶ岳〜城丹国境尾根
桟敷ヶ岳を過ぎると、ナベクロ峠です。
道が分岐しているので、地図とコンパスとでにらめっこ。
峠周辺は送電線の鉄塔を2回通り過ぎますが、
鉄塔の下の木の一部が紅葉するかのように、
葉っぱが黄色くなっているのを見つけました。
こ、これはいったい何の影響でしょうか。
この下にいたら、痩せれるかな…とか思いながら先を行きます(笑)
●遭難
広い平坦なところに出ました。
落ち葉の道なので、どれが本当の道かも変わらず、
赤テープも途切れてしまい、
道も木が倒されて、道なのか何なのか区別がつかなくなってます。
うーん、困った。
200mほどの間を行ったり来たりして、
赤テープを起点に、扇形のような散策しても分からず、
ここを行っちゃえということで行きました。
残念でした(泣)
行けども行けども、赤テープはありません。
ただ、お茶のペットボトルが落ちてました。
きっと、迷ったんでしょうね。
その時は「ここが正しいんだ」と思ってしまったのが、
運の尽き。
登山道は、尾根伝いになっているので、
谷筋に下りないように、下りないようにしてました。
目印の送電線はというと、
視界が悪くてとても見通せなかったので、
今どこにいるのか完全に見失いました。
よし、来た道を戻ろう。
と思って、進路を変えて、
伐採の作業道で一山越えたところで、
反射板が見えました。
とにかく、あの尾根まで行って同定しよう。
ということにしました。
尾根の方角は南、
あの尾根が城丹国境尾根だという確信はありませんでしたが、
別の尾根だとしても、反射板があるということは、
作業用通路があるはず、位置もだいたい分かるはずと思いました。
というか、人工物が恋しかったんです(笑)
尾根に出たものの、
ここが城丹国境尾根かどうかの確証は持てませんでしたが、
西へ向かえば、周山方向に出られると思い、
道がある限り西へ行くことにしました。
しばらくすると、北側斜面が伐採によって開けていて、
なぜか自転車が飾っているところに出ました。
ここからは少しのアップダウンの繰り返しです。
それにしても、
京都の人は、「内心何考えているか分からない」と言われます。
自分も日々感じているところですが、
まさか山までも(笑)
「一見さんお断り」みたいな山域だなと思いながら歩いていきます。
そうこうしていると、また赤テープを見失いました。
コンパスで西の方向を指しているのと、
最後に見た赤テープは明らかに方向が違う。
絶対、あの場所だよなあと思って、
森を少し彷徨って行ったら、やっぱりそうでした。
いったい、どうなってるんでしょうか(笑)
●飯森山
ちょっと、憤慨しながら行くと、
飯森山の看板を見つけました。
これで、今歩いているところが城丹国境尾根であると確信できました。
ホッとしたら、お腹すいてきた(笑)
やや面倒くさい坂を上ると飯森山。
ここで、遅くなったけどお昼休憩。
●飯森山〜天童山
道も分かったことだし、
お腹も満たされたことだし、
意気揚々と天童山へ向かいます。
途中、反射板を2か所やり過ごすと天童山。
●天童山〜茶呑峠
天童山からは、荘厳な杉林の中を一気に駆け下りると茶呑峠。
茶呑峠には、地蔵様が祀ってあります。
たいそう由緒正しき地蔵様らしく、
これまでの無事の御礼として先に進みます。
竜が坂方向へ行きました。
家に帰って忘れてきた地図を見返すと、
東俣山方向へ行くと、周山に出られたみたいですね。
●茶呑峠〜東林寺
茶呑峠からは、京都トレイルコースになっていて、
これまでとは打って変わって整備が行き届いています。
林道を出て、しばらくすると分岐点に出ました。
ここでも、迷ってしまいました。
鳴の堂がないまま、パラグライダー基地方向へ行きました。
京都トレイルの標識のところにマジックで
「おススメ」とか書いてあったので、つい(汗)
200mほど行って、
明らかにコンパスで確認すると違う方向なので、
引き返しました。
一見さんには、どこまでも冷たい京都なんですねー(笑)
分岐点まで戻って、周回コースの方向に行くとありました、
鳴の堂です。
トレイルコースを下って、東林寺に着きました。
ところが、ところがこれでは終わらなかったんです。
鹿よけネットが張り巡らされているのは良いんですが、
ゲートが閉ざされていて、ゲートの先にかかっている橋から先まで続いています。
橋の下に流れている用水に入って下ることにしました。
水深は浅かったのですが、溝自体は結構深くて、
ようやくよじ登って地に足をつけることができました。
最後の最後まで…(笑)
●東林寺〜周山
東林寺から周山へは、桂川の左岸を行こうと思いましたが、
またもや鹿よけネット。
しかたないので、回り道しようとしたら行き止まり。
どこまでも嫌われています(笑)
ようやく国道に出て、バス停へ。
次に来るのは18時50分過ぎ。
ええ、ええ、歩きましたよ(泣)
「ウッディ京北」で
美山牛乳と、シュークリーム、黒豆バウムを買って、
今日の締めとしました。
帰りは、JRバス周山駅からバスで帰途につきました。
今日は、42272歩、歩きました。
コメント
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私も10年くらい前に両親と桟敷ヶ岳を歩きましたが、全く同じように道に迷い、全く同じように鹿ネットにやられました(笑)
山行記録を読ませていただきながら、懐かしく思うと同時に、未だに状況が変わってないんだなぁ …と苦笑いです。
あれは山地図があっても迷います
登山者の多い3000メートル級の山より、下手したら京都の北山のほうが危険かもしれない…と、あれ以来、私はちょっぴりトラウマ状態です
ponziiさん、こんばんは。
コメントありがとうございます
10年前と変わらないんですね
「登山道を何とかしろ」とも言いたいけど、
地図には、迷マークでも付けて欲しいくらいです
「3000m級より危険」と言うのは同感です
その日、薬師峠で行き会った人が、
北山ではあんまり迷わないとおっしゃったので、
「それはスゴイことですよ 」と言いました。
北山を愛する人たちの間には、
「北山からヒマラヤへ」という合言葉があるそうですが、
身をもって感じました
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