1年越しの西丹沢リベンジ山行 <屏風岩山〜畦ヶ丸〜加入道山>
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- GPS
- 07:30
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,658m
- 下り
- 1,430m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:34
天候 | 晴れた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
写真
感想
昨年末に長男と行った高尾山、早朝日の出ハイク以来4か月ぶりの山行である。今回も学友(楽友)ご夫妻のお導きで丹沢へ。
この山行は京都在住のご夫妻の横浜出張に合わせて、アプローチしやすい山を選んで行うもので、昨年に続き2回目である。実は私にとっては、昨年の山行がほぼ初登山であったのだが、これがなかなか大変なものであった。
マラソンで鍛えているから問題ないと、初登山に選ばれたのはどう考えても中級レベル以上の西丹沢は檜洞丸。普段走るロードから山中に足を踏み入れ清々しい自然に包まれながら富士山の眺望を堪能することを大いに期待していたのだが、待っていたのはなんと暴風雨であった。出張に合わせての山行なので決行するしかなかったのだ。雨は一向にやむ気配なく、雨に霧に雲に加えて暴風、ほぼ初体験だった山道、ときどき鎖場や梯子、切り立つ斜面、険しい細尾根、眺望はもちろんゼロ、何かの修行のよう、かわりにめったに経験できないであろう幻想的な山の風景を味うことはできた。それに、これ以上の悪天候での山行は今後ないであろう、これを経験すれば今後いかなる山も楽しめる、とのポジティブシンキング。
というわけで、今回の山行は昨年の暴風雨山行の「リベンジ」山行なのであった。なんとしても富士山を拝みたい!
日程は決まっていたので、2週間ほど前から天気予報とにらめっこだ。でもなんだか怪しい、また雨かな。予報は二転三転する。天気がよければ、塔ノ岳〜丹沢山〜蛭が岳〜檜洞丸の丹沢スペシャル縦走の予定であった。予報はやはり怪しい。ご夫妻のアイデアで、今回の山行は雨でも風景が楽しめる畦ヶ丸に決まった。前日はお互い仕事を終えて横浜駅で待ち合わせた。なんという快晴。すぐにでも山に行きたくなる。明日は本当に雨なのか。一方スマホに写る明日の予報はやはり雨。今回も眺望は厳しいのか。。。
向かったのは西丹沢の中川温泉。ホテル前の川沿いの桜並木が美しい。温泉に入って皆で前夜祭。合間に天気予報チェックも欠かせない。ご夫妻は山行上級者で、このような旅先での食事の準備も手慣れたものだ。テーブルには、買い出ししてくれたお寿司、惣菜、小田原駅で購入した鈴廣の絶品かまぼこ、そしてビールに日本酒が並ぶ。明日の山行計画はもちろん、趣味や家族の話、仕事の話も少々、気の置けないご夫妻とは会話も弾み心和む宴会であった。明日の山行のことも忘れて、いつになくお酒も進みずいぶん楽しい時間を過ごした。たとえ明日は雨でも、もうこの宴会だけでも心行くまで楽しめたなあ、と何から何までお任せしたご夫妻に感謝しつつ布団に入った。
翌朝は予定通り4時に起床、荷造りして5時にチェックアウト、荷物を預けて出発した。
夜が明け始めたばかりでまだ薄暗い。雨は降っていない。予報では10時頃から降り始めるらしい。昨日から予報を見るたび降り始めの時刻は徐々に後ろへずれこんでいる。よく見ると午前中は降水確率も低い。本降りは午後のようだ。ホテルを出るとニホンシカの群れがグランドを徘徊しているのに出くわした。山にいることを実感すると同時に、これから始まる山行への期待も膨らむ。
山に入るころには随分明るくなってきた。空には雲も多いが青空も広がる。厚い雨雲は見当たらない。先頭は登山上級者の学友、真ん中に私、後ろに奥様、の並び。といってもそれぞれ数十メートル離れていて、自分のペースで歩いている。学友は連続する木段もなんのそので、下を向いて歩いているとあっという間に先へ行って姿が見えなくなってしまう。奥様も経験抱負で淡々と歩いていらっしゃる。真ん中の私は、できるだけ前に追いつきつつも後ろを確認しながら歩を進める。ご夫婦の間に入るのは申し訳ない思いもあったが、昨年も同様の並びでの山行だったことを思い出した。違うのは今回は雨が降っていないこと。気持ちよく先へ急ぐ。徐々に標高が高くなり杉の植林を抜けると、展望が開けてくる。ふと振り返ると、木々の間から富士山が顔をのぞかせているではないか。これが見たかったのだ。木々にさえぎられて全体を見渡すことはできないが、その稜線は鮮やかだ。知らぬ間に空も晴天が広がっている。その後は木々の間から顔をのぞかせる富士山を横目に見ながらの山行。標高は高くなるがなかなか富士山は全貌を見せてくれない。頭には笠雲をかぶっている。一方で山道では、(おそらく)満開のミツマタが目を楽しませてくれる。昨年みたミツマタとは異なり薄黄色の丸いふんわりした花がかわいらしい。1000m付近ではアセビが白と緑の鮮やかなコントラストを見せる。屏風岩山に近づくと先日の寒気で降った雪の白が色を添える。屏風岩山からさらに畦ヶ丸に向かうと、少しずつ展望が開けてきた。さらに富士山は存在感を増している。知らぬ間に笠雲を脱いで、ほぼ全貌を見渡せる。この頃には天気の心配は完全に頭から離れていた。標高や角度、時刻によってさまざまな顔を見せてくれる富士山。周囲の木々が額縁となって目をやる毎に異なる作品を見るような思いである。学友曰く、畦ヶ丸からは遮る山がないため富士山の全貌を見渡せる絶好の場所なのだとか。確かに。
山頂では学友がこれまた手際よく調理に取りかかる。まずはフォーのスープ。山頂で温かい食べ物をいただけるとは、なんと有難いことか。続いて小さな鍋に水を張り、シューマイが蒸される。最後にフライパンでベーコンを炒め始めたかと思うと、なんとそこに投入されたのはコンビニで調達していたチャーハンおにぎり。これを解しながらベーコンと一緒に火を通せば、熱々のチャーハンの出来上がりだ。美味しい食事で疲れも吹っ飛びエネルギーがチャージされる。
時間に余裕があったため、畦ヶ丸からさらに白石峠を抜けて加入道山へ。用木沢出合まで下山して山行終了した。
心配していた天候は全く問題なく、西丹沢の自然と富士山の絶景を堪能した山行だった。リベンジ、大成功!!
***お世話になった学友(楽友)のレコ***
読み応えがあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1792975.html
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