残雪期の藤原岳〜竜ヶ岳縦走


- GPS
- 10:43
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 1,926m
- 下り
- 1,940m
コースタイム
9:50 藤原山荘
10:00
10:20 藤原岳(1140m)
11:15 孫太尾根分岐(965m)
12:25 治田峠(760m)
13:15 銚子ヶ岳(1019m)
14:50 治田分岐(1030m)
15:10 竜ヶ岳(1099m)
15:20
15:35 治田分岐(1030m)
17:00 林道分岐
17:20 宇賀渓(279m)
<自転車>
18:15 藤原岳登山口(160m)
天候 | 晴れ時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
かつては「鈴鹿山脈」のことをそれほど気に留めていませんでしたが、5年ほど前に伊勢湾岸道と新名神道が開通し、関西への帰省時にこちらの道を使うことが増えてから意識するようになってきました。
四日市ジャンクションから亀山ジャンクションに向かうときに右手に長く続きます。
藤原岳や竜ヶ岳や釈迦ヶ岳や御在所岳など。
標高はそれほど高くありませんが、冬はいつも雪をかぶっていてなかなか登り応えのありそうでとても気になっていました。
このたび、「藤原岳で福寿草がきれい」という噂を耳にしたので藤原岳行きを決定。
地図を見れば、「山と渓谷」の3月号で表紙を飾った竜ヶ岳も近くにあることがわかり、「じゃあ、藤原岳から竜ヶ岳へ縦走してみよう」と計画。
下山口の宇賀渓に自転車をデポしておいて、下山後は自転車で藤原岳登山口の駐車場まで戻る作戦で。
残雪期でどれくらい雪が深いか分かっておらず、また藤原岳から治田(はった)峠に至るルートが破線になっていることから、かなりの時間を要することを予想。
無理なら途中撤退の覚悟で決行しました。
(1)藤原岳登山口〜藤原岳(大貝戸道)
宇賀渓の駐車場に自転車をデポし、藤原岳登山口へ。
人気の山なので人がいっぱい。7時半時点で駐車場は満車でした。
神社の鳥居をくぐってスタートです。
ひたすら斜面をジグザグに登っていきます。
「ここは○合目」という里標が立っており励みになります。
標高が上がるにつれ積雪量が増え、8合目付近は20cmぐらい。
ここより上は斜面も急になって滑りやすくなります。
4本爪か6本爪の軽アイゼンがあったほうがよいかも。
9合目に福寿草がたくさん咲いていました。
雪の中から黄色い花びらが見えていてきれいです。
山頂からの眺めはなかなかきれい。海が見えます。
風の流れが速く晴れたり雪が降ったり不安定ですが、ときどきパッと日差しが広い頂上を照らしてくれます。
(2)藤原岳〜治田(はった)峠
ここが破線のルート。
鈴鹿山脈の稜線(=三重県と滋賀県の県境)を歩いていくことになります。
想定以上に残雪が残っていて、積雪も20cmぐらい。
藤原岳からはこの積雪の急斜面を一気に下り、ここが一番難しい。
10本爪以上のアイゼンが必要だったな。
※今日持っていたのは4本爪アイゼン。しかも途中で片方が外れ、そのまま紛失してしまいました…
この季節はさすがに誰も歩いておらず、トレースなし。
地図読みのスキルと体力を試されます。
木の枝にピンクのリボンが結ばれていて進路を示してくれています。
ただ、道が細く悪いです。おそらく夏でも崩れそうな登山道なのでしょう。
また、ところどころでリボンが途切れている箇所があり、ここで道に迷いました。
GPSを駆使して復帰。
GPSがあれば大きく迷うことはないと思います。
コースタイムは80分ですが、ここで2時間近くかかりました。
(3)治田(はった)峠〜竜ヶ岳
ここからは実線のルートに戻ります。
ただ、この時期に足を踏み入れる人は少ないようで、今日は1組とすれ違うだけでした。
そして、雪は深いです。
実線のルートですが、雪に覆われると道は見えず、ルートファインディングに力を注ぐ必要があります。
まずは銚子岳に向かって登り。
銚子岳から静ヶ岳に向かう途中は細い稜線でやや危険箇所ありです、
軽いアップダウンを何度か繰り返して治田分岐へ。
振り返ると藤原岳がど〜んとそびえていて見守られているよう。よく歩いたなぁ。
※時間がかかりすぎ、日没までの下山が危ぶまれてきたので、静ヶ岳の頂上はパスしました。
ここから竜ヶ岳を見上げたところが、あのヤマケイの表紙の写真ですね。
竜ヶ岳の頂上はとてもひろい。
木々もなく360度がすべて見渡せます。
海も名古屋の街も見えました。
ただ、風がものすごく強いです。
(4)竜ヶ岳〜宇賀渓(遠足尾根)
下山は遠足尾根で。
このルートですが、なぜか昭文社の「山と高原地図」には載っていません。
最初は下界を見下ろしながらの緩やかな下り。
※登りは竜ヶ岳を見上げながらの快適な登りになるでしょう。
とても気持ちの良いハイキングです。
しかし、途中からすさまじい下りになります。
しかも地面が雪融けでドロドロで滑る滑る。
この季節は1年でもっとも歩きにくいと思います。
2時間ほど歩けば林道に出て、ここを20分ほど歩くと宇賀渓に到着です。
宇賀渓から自転車で駐車場まで戻りますが、この距離は12km。
かなり足が疲れていて、1時間ほどかかりました。
→ハイキング 18km
→自転車 12km
かなり歩いたような気がしましたが、18kmでした。
アプローチは神戸から名新道八日市ICを降りて421号で1時間ほど。
距離は160km。3時間ほどです。
身近な良い山です。
雪のないときにテントを担いで鈴鹿山脈を全山縦走してみたい。
あの急斜面を下っていかれましたか!
山頂で同行者とここから治田峠へいけるらしいが これを下るのは難儀だねと話してましたが まさか本日下りられたとは・・・。
私たちもどうすれば一日で縦走して帰ってこれるかを考えてましたが 自転車ですか・・・。でも距離がありますね。
近いうちに実行してみます!
いつか又どこかでお会いできたらと思います。
yuconさん、はじめまして。
はい!がんばって雪の急斜面をくだり竜ヶ岳まで縦走してきました。
雪で道も明瞭でなく、スリル満点で治田峠に着いたときは喉がカラカラになっていました。
自転車は便利ですよ〜
鈴鹿山脈は峠で車道と合流している箇所が多いので、車+自転車を使って何回かに分けて全山縦走できそう。
ちょっと計画しています。
関西で面白い山があったら教えてくださいね。
guhikazukiです。yuconさんの同行者です。
藤原山頂から治田峠に下るのは危険かと思い、実行できませんでしたが、まさかそれを下っていくとは!
竜ヶ岳から藤原岳というルートなら分かりますが、逆だと怖くないですか?
しかもそれを日帰りでこなしてしまうのは凄いです
鈴鹿全山縦走はなかなか日を用すると思いますが、ある意味アルプス縦走よりも魅力あると思います。
鈴鹿は奥が深く、魅力が尽きないのでなかなか県外の山を登ることが出来ません。
滋賀県内の山なら鈴鹿の他に比良山地や野坂山地、伊吹山地など魅力が尽きることのない山々が多いです。
是非滋賀県内の山に足を運んで下さい
guhikazukiさん、こんにちは
藤原岳からの下りはちょっと怖かったですが、木が多かったので、それにつかまりながら下りればそれほど危険ではありませんでした。
雪が積もっていて、道が不明瞭だったのでルートを見失わないように気が張り詰めていましたね。
「やった!トレースがあった!」と思ったら動物の足跡だったり。
鈴鹿はなかなか楽しそうなお山ですね。
これからもどんどん登っていきます!
御無沙汰してます。伊吹山駐車場で隣にいたおやじです。
相変わらず頑張ってますね。当方は3/20に竜ヶ岳に行って以来、公私共に忙しく山に行けてません。
藤原も竜ヶ岳もよく行く山なのですが、あの縦走コースは途中迷いやすいと聞いておりビビりの私としては行けないコースです。
今年は2月にこの山域で遭難事故も起きていますので・・・(同じ日に登っていた私としては気分的に
も・・・)
ところで「山渓3月号」の表紙の写真と同じようなアングルで私も抑えました。
これから鈴鹿の山はヤシオツツジをはじめ花がきれいに咲きます。
どんどん神戸から遠征して下さい。
sugi-chanさん、こんばんは
山を求めて東西南北、車で走り回っています〜
藤原岳〜竜ヶ岳は確かに迷いやすいですね。
積雪でトレースもなかったので、私もGPSがなかったら大きく迷って時間をロスしていたと思います。
鈴鹿の山はこれから花がきれいになってくるんですね。
楽しみです。
どんどん登りに行きますね〜
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する