黒男山
- GPS
- 04:36
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 642m
- 下り
- 648m
コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
黒男山に登山道が出来たとSNSで知った。これは一度は行かなければと思ったのだが、ちょっと気合が入らず、今になってしまった。実は、私は10年以上前に一度登っているのだ。当時、道は無いとされていた。ところがその昔、柳津方面から黒男山を越えて、大山祇神社にお参りしていたということが分かった。反対にこちらから早戸温泉に湯治に行っていたらしい。確かに、柳津町の三坂高原から藪漕ぎで登ったという記録もある。それならば行けるかもしれない、と思った。あの界隈は百戸沼や夜鷹山のキツネモドシなど興味をそそられるところである。しかし、おいそれとは行かないところである。
ところが有るとき、電力会社の管内図の、それと思われるところに薄い灰色で破線が入っていた。それが20万図だったか5万図だったか、何処で見たのかも忘れてしまったが、それを地図に落としてみたら、なるほどというようなルートだった。それで早速出かけたのだ。百戸沼入り口を過ぎ、左手から入ってくる沢を遡り、滝の落ち口の壁を藪を掴んでよじ登り沢を詰めて黒岩山に出た。確かに沢筋に不連続だが踏み跡が見うけられた。下りは別な尾根を下り、滝上に出ると踏み跡というよりは、はっきり道と分かる踏み跡があり、難なく本流に合流できた。古い道は概して長いが厳しいところは一部分だけで、適度に休み場や水場が有り安全で肉体的負荷が少ないように感じる。昔は皆歩いて移動した。道普請も人力だし、移動の主体も人力である。現代の新しい道はどんなところを通るのだろうか。興味津々である。
福島県に入って西会津ICを出るとすぐに飯豊連峰が目に入る。蒲原平野から見る飯豊とは大きさが一桁違っている感覚だ。西方街道に入り登山口の大滝へ向かう。落合から右折すれば一本道だ。大滝集落から約1km走ると深さ20cm、長さ10m位の残雪があり、半分くらい進んだ所でスタックしそうな予感がして、その先は徒歩で進む。傍らに食べごろのフキノトウが出ていた。少し歩くと川べりにキクザキイチゲが咲いていた。これは花も期待できそうである。約10分歩いて橋を渡る。橋を渡ったところが登山口だ。どちらにも案内板が出ている。どちらも真新しい案内板だ。看板の白色が眩しい。
登山道入り口は案内板がないと、ちょっと分かりづらい感じだが、直ぐにきちんと整備された道になる。カタクリの花とイワウチワが道を覆うほどに咲いている。ようやく萌え出したブナの林はカラッとして春を感じさせる。カサコソと枯葉を踏んで登る。雪が覆っていても歩きやすいところを選んで上を目指せば道を外すことは無いであろう。道は、最上部で右に斜上して尾根に出る。後は一本道。注意深く歩けば問題は無い。切断されたばかりで、樹液が滲み出ている木もある。最近ルートの整備が行われたようである。ゴーッと時々音がするのはブロック雪崩である。それは尾根上のルートなのであまり心配しなくても良い。
11時、しめ縄が張られた神木に出る。木の洞に石碑が納められている。しかし、ここに三角点は無い。山頂はもう少し。最後は雪の斜面だ。積雪深は約1m。左手からキックステップで登り、ナイフエッジを進んで山頂となる。三角点の標石に蝶々が止まって動かない。羽が閉じられたままだ。これも面白い。13年ぶりの再訪。ルートは違えども、どちらも初めてのルートだった。初めてのルートは緊張するものである。でも、ちょっとした冒険心も味わえる。黙々と歩いた山行である。
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