乗鞍岳 〜モルゲンロート＆雷鳥に会いに〜

2019年04月28日(日) [日帰り]

• GPS: 09:15
• 距離: 9.9km
• 登り: 1,065m
• 下り: 1,253m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:05
• 休憩: 1:37
• 合計: 10:42

距離 9.9km 登り 1,072m 下り 1,254m

2:27 スタート地点
2:54 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
4:07 4:23 ツアーコース終点
8:25 8:26 蚕玉岳
8:34 8:35 乗鞍岳頂上小屋
8:49 9:44 乗鞍岳
9:51 9:54 乗鞍岳頂上小屋
9:58 9:59 蚕玉岳
10:13 10:15 朝日岳（乗鞍）
11:05 11:20 肩の小屋口
11:56 ツアーコース終点
12:43 12:46 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
13:09 ゴール地点

天候

快晴→薄曇→曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

□名古屋方面→中央道経由 松本IC。
(GW渋滞対策で高山方面使用せず……)。

□国道158どんぶら40分ほど。軽自動車の私は外車さんに道を譲るものの、結局遅い車に5台程並ぶ事に。

□車幅の狭いトンネルを何回か抜けて、急に安曇乗鞍交差点を左折する。

□Googleマップだと、途中偉く細いショートカット道を案内されるので要注意。道なりでOK。

□三本滝駐車場はキャパ40台程と聞いていたが、午前2時過ぎ着で既に40台程既駐。
下山時は100台以上+路駐50台位。

コース状況／危険箇所等

□三本滝→ツアーコース終点
ナイトハイクのため、この日は最初からしまった雪で12本アイゼンで通す。
2回ほど除雪された林道を跨ぎます。
(詳細は下山時の写真参照)
BCスキーにはもってこいのコースでしょう。
□位ヶ原
森林限界以降はシュカブラ+
夜明け〜2時間ほど雷鳥さんお食事タイム
□直登コース？
雷鳥に釣られミスルートなのか合っていたのか。
表面はサラサラ雪でも中はアイスで、ピッケルぐさぐさ。ヒラメ筋が吊りそうでした。
三脚が100m以上滑落、取りに戻るハメに……
⚠️GPSログが消えたり誤作動したり滅茶苦茶です。参考になさらず！

その他周辺情報

安曇乗鞍温泉休暇村を利用(￥600)
あまり特徴のない泉質だが、温度がちょうど良く、とても温まった。GWなのに、日帰り入浴利用者はすごく少なかった。
休憩スペースが広くありがたい。

写真

4/28 2:18

三本滝駐車場は既に40台ほど。
皆様を起こさないよう、ゲレンデまで移動してアイゼン装着中。
三日月さんが見守ってくれています。

4/28 2:19

暗くて入口分からず。
下山時には、こんなとこ登らなくて良かったことに気づく。

4/28 4:04

ツアーコースで林道を2回跨ぎ、終点近くまで黙々と登りつめました。
振り返ると、既にうっすら白んで来てます。

4/28 4:10

位ヶ原山荘への分岐。
ココから程なく森林限界につき、
稜線装備に変更します。

4/28 4:34

ヘッデン無しでも、山頂がちょいお目見え。

4/28 4:21

ブルーアワー突入です。

4/28 4:38

真っ暗なので、
どこの山から明けるのか分からず。

4/28 4:38

撮った時は分かってたのに、
これどこだろ？
北八ヶ岳かな。

4/28 4:38

多分、南八ヶ岳方面。

4/28 4:38

一番好きな時間なので、
振り返ってばかり。

4/28 4:44

なかなか前に進みません。

4/28 4:44

位ヶ原への急登。
少しデブリの跡がありました。

4/28 4:44

ぼんやりと山頂。

4/28 4:46

昨日みたいな荒れた日に、
人が入ってるんですね！

4/28 4:46

急登で手こずっていると、どんどん明るくなってきました。

4/28 4:46

高天ヶ原。

4/28 4:46

山頂をしっかり視認！

4/28 4:49

もうすぐですな。

4/28 4:53

踏跡がオモロいことになっている。

4/28 4:56

位ヶ原到着。
ココで日の出を待ちます。

4/28 5:00

来た。

4/28 5:00

おおっ！

4/28 5:01

待ってました！
モルゲンロートに染まる乗鞍・剣ヶ峰。

4/28 5:01

摩利支天。

4/28 5:02

すごーぃ！！
紅い！

4/28 5:04

あっという間に登っていく。

4/28 5:08

あまりの美しさに記念撮影。

4/28 5:10

乗鞍岳山頂をバックに。

4/28 5:04

雪山ならでは、優しく朱に染まる。

4/28 5:11

陽が暖かいよ、のポーズ。

4/28 5:12

誰一人居ません。

4/28 5:12

独り占めして良いのでしょうか。

4/28 5:13

摩利支天方面も人型見えず。

4/28 5:18

シュカブラ。

4/28 5:21

右手には槍穂高がドーンと。

4/28 5:21

槍。

4/28 5:21

穂高。
キレッキレ。

4/28 5:21

西穂かな？

4/28 5:22

朝日が雪面を照らす。

4/28 5:26

木の影も美しく映し出す。

4/28 5:35

結構テカテカです。

4/28 5:36

さぁ、どこから上がろうかな？
雷鳥さん居ないかなぁ。

4/28 5:36

ん？どこからか……
グェー、グェー、と可愛くない声がする。

4/28 5:37

居たァ！！

4/28 5:39

めっちゃ叫んでるっ！！

4/28 5:40

雄が2羽。

4/28 5:40

左のヤツはこちらをガン見です。

4/28 5:42

摩利支天をバックに縄張り闘争中。

4/28 5:43

コイツが負けました。

4/28 5:45

勝ち。

4/28 5:47

まだ警戒中。

4/28 5:48

ようやく朝ご飯。

4/28 5:48

あっ、足輪してる。

4/28 5:49

カッコイイ。
けど、彼女居ないらしい。

4/28 5:49

雄の尻をカメラで追う。

4/28 5:50

足跡。

4/28 5:52

ハイマツに隠れると、
途端にカメラでは見分けが着かなくなる。

4/28 5:55

散歩しながら、

4/28 5:55

ココに落ち着いた。

4/28 5:57

モフモフ。

4/28 6:00

高天ヶ原をバックに。

4/28 6:04

いつの間にか陽が高くなっていた。

4/28 6:04

左手から、まだグェグェ声がする。
時々羽ばたくのが見える。

4/28 6:04

ということで、
肩の小屋経由ではなく、直登を選択してしまう。

4/28 6:10

天文観測所かな。

4/28 6:12

足跡がまたまた凄いことに。

4/28 6:27

急登に後悔し始めた頃、
三角関係の雷鳥がすぐ左手に飛来。

4/28 6:27

斜度がキツい。
雷鳥を撮影してる場合ではない。

4/28 6:28

写真だと何故斜度が伝わらないのだろう……
アイスミックスで、ミニ三脚を落とし、
100mほど登り返すハメに。
降りる時こわかったなぁ。

4/28 6:47

アイゼン履いてて良かった。
ピッケル持ってて良かった。

4/28 6:57

ん？また左に雷鳥飛来。

4/28 6:57

こちらはまだ新婚さんでしょうか。
ちょっと間合いがありますね。

4/28 6:57

吹き溜まりでモフモフの直登に変化。
ピッケル役立たず。
四つ這いラッセルで2歩進んでは1歩ずり落ちる。

4/28 7:11

今度は右手に雷鳥参上！

4/28 7:10

雄だ。

4/28 7:11

急斜面をテクテク……

4/28 7:12

おっと！
雷鳥くんでも頻回に滑って、時には尻セード。
私と一緒だね。

4/28 7:12

この斜面を右に巻くか悩んだが、
雷鳥の尻セードを見て辞めておいた。

4/28 7:16

おっ、雌の元に歩いてたんだね。

4/28 7:16

仲睦まじい様子にしばし癒される。
この後の岩峰を巻くまでヒヤヒヤでした。

4/28 8:13

核心部は、撮影する余裕は全くナシ！
最後の登りは斜度が少し緩みました。
やれやれ。

4/28 8:13

稜線乗るまで気を抜かずに。

4/28 8:25

やたー！
登ってきた道は、崖下につき全く見えず。

4/28 8:25

本当は朝日岳の下をトラバースするのが一般的なようです。

4/28 8:28

ウィニングロード。

4/28 8:28

奥にも山塊が広がる。

4/28 8:35

見上げると……
おや、天気は下り坂ですかな。

4/28 8:42

頂上小屋は雪ノ下。

4/28 8:42

鳥居がもうすぐ。

4/28 8:50

ヤタ━━(゜∀゜)━━!!

4/28 8:50

ちょっとだけエビ。

4/28 8:51

頂上の社。

4/28 8:51

一度も三角点タッチした事ない私が、
何故か惹き付けられました。

4/28 8:51

剣ヶ峰。
ひょっとして……
私、本日一番乗りでしょうか？

4/28 9:03

カッコ着けてるのではありません。
三脚低くて入らないからです。

4/28 8:52

権現池は雪ノ下。
きっと広大な火口湖なんでしょう。
雪解けの色、見てみたいなぁ

4/28 8:52

乗鞍岳北方の峰々を望む。
小学生時代に両親が連れてきてくれてるはず。

4/28 9:10

おや、富士さん？

4/28 9:10

蓼科山。
手前は霧ヶ峰かな？

4/28 9:10

となると……
ホワイトアウトが記憶に新しい天狗岳や今年も初登山だった硫黄岳ですね。

4/28 9:10

赤岳かな

4/28 9:11

南アルプスへ。
甲斐駒でしょうか。

4/28 9:11

むむぅ、仙丈ヶ岳かな。

4/28 9:11

北岳と間ノ岳くらいかな。

4/28 9:11

あれっ、こっちかな？

4/28 9:12

南アルプスも南になればなるほど、うる覚え。

4/28 9:12

恵那山。

4/28 9:12

御嶽山はドスンと。

4/28 9:12

剣ヶ峰どアップ。
富士山みたいだ。

4/28 9:13

山頂独り占めなので、優雅に360°撮影会です。

4/28 9:13

朝日岳越しの御嶽山。

4/28 9:13

別山からの白山だ！

4/28 9:13

どーん。
御前峰・剣ヶ峰・大汝ヶ峰がくっきり。

4/28 9:14

んん、白山から北東に繋がってる山々は……
勉強不足です。

4/28 9:14

おっ、次点の方を初めて視認。

4/28 9:14

乗鞍岳の峰々。
広い。広すぎる。

4/28 9:14

後立山連峰なのか、
初めて見る角度だと全く同定できず。
後で地図で復習なのです。

4/28 9:14

槍だけは分かる。

4/28 9:15

穂高。

4/28 9:15

西穂？独標？キレッキレだなぁ。

4/28 9:15

焼岳かなぁ。

4/28 9:15

その向こうのピークは常念？
それとも……

4/28 9:16

こちらは乗鞍北方。
やっぱり広すぎ。

4/28 9:32

おや？
伊吹山まで見えてるんじゃ？

4/28 9:32

じゃ、これは鈴鹿の峰々かなぁ。

4/28 9:33

それにしても無風です。
ポカポカです。
贅沢にも山頂でひと休み。

4/28 9:52

お二人ほど登頂され、
お別れを告げお先に下山。
どうせ直ぐに追い抜かれますので。

4/28 9:53

登山道には雪は少ない。

4/28 9:56

権現池。
また融雪期に来れるかなぁ。
愛知から遠いからなぁ。

4/28 9:58

位ヶ原に続々登山者の影が。

4/28 9:59

それにしても心地良い。
壁に張り付いてた必死に直登した朝は何だったのだろう。

4/28 10:17

こっちから来れば良かった……
トラバース道が出来てます。

4/28 10:36

うわぁ。
もうすぐ雪崩るのでは？

4/28 10:47

観測所と同じ目線まで降りてきた頃……

4/28 10:45

出た。
ハロ+環水平アークではないですか！！

4/28 10:48

白山で見た時より、
格段にデカい！

4/28 10:48

私のカメラでは全貌が入り切らない。

4/28 11:22

登山者に雪玉落とさないように、
わざと避けて下山してます。

4/28 11:22

ここまで来れば、
登山者と同じ道を使わせてもらおうかな。

4/28 11:29

脱皮完了。

4/28 11:06

何じゃこら！
さらにクッキリ。

4/28 11:33

続々登山者が。
7割方スキーかボード担いでる。
私もボード持ってくれば良かった……

4/28 11:34

やっとアークが薄くなった。

4/28 11:37

サヨナラ穂高。
こんなに近くで見たのは初めてでした。

4/28 11:40

あんなにグェグェ鳴いてた雷鳥さんは、
何処へやら。

4/28 12:00

ツアーコースを見上げる。
ボコボコですが、
皆さん颯爽とスキーやボードで駆け抜けます。

4/28 12:52

ここはゲレンデトップ。
マジでボードで滑りたい。

4/28 12:54

およ、三本滝駐車場が見えてきた。
恐ろしい数の路駐です。
駐車場も隙間がない。
さすがGWの晴れ日。

4/28 12:58

ココから降りれました。

4/28 13:03

下段はココから降りれます。

4/28 13:05

ツアーコースでまともに機能しなかった、
コイツを最後の最後で有効に使います。

4/28 13:09

私のヒップソリ跡はどれでしょう？

4/28 13:11

最後が平らだから、
安全にソリを使えました。
ワカンがブレーキになりすぐ止まりましたが。

4/28 13:13

ただいま！
残念ながらレストハウスは空いてません。

4/28 13:42

食べなかったあんころ餅の袋がえらいことに。
パンパンや。

4/29 14:02

唯一営業中の位ヶ原山荘に寄るのを忘れていたため、やむなく安曇乗鞍温泉でバッヂ購入。
コレはコレで可愛いから良しとしましょう。

撮影機器：

iPhone 6 Apple

DC-TZ90 Panasonic

感想

Kei

雪解けが進む昨今。

皆さんのレコやInstagramで、
冬毛の雷鳥がたまらなく可愛いのが気になっていました。

ただ、私のGWは飛び休……

何としても日帰りでの山行を強いられるため、
前半唯一の安定日の28日に、
雷鳥に出会う確率と、色んな意味での安全性が高い山を選択すると、

前日しっかり寝てからの乗鞍になりました。

小学生の頃、
まだマイカー規制がなかった頃、
夏休みに家族旅行で高山方面から車で登った記憶があります。

その時は、
ガスガスで何も見えんやんって思ってたら、
ガードレールの下のハイマツ帯から、
子連れの雷鳥親子が出てきたのを覚えています。
たまらなく可愛いかった。

そんな遥かなる乗鞍に、
まさか独りで来る日が来るとは……
大人になったもんだ。

冬毛の雷鳥さんにお会いするには、
登山者がまだ少ない、朝食タイムにお邪魔する必要があると考えました。

ということは、
位ヶ原で御来光を迎えるのが頃合。

そして、GWだから、きっとナイトハイクで御来光組が居るか期待していましたが、
まさかのゼロ。

おかげさまと言いますか、
モルゲンロートも雷鳥も山頂も、
独りで贅沢な時間を満喫させていただきました。

アイスの壁に四つ這いになるような危険なルートも通りましたが、
時間を気にせず、焦らずゆっくり登れば、
山頂は近づくんだなって改めて思えるゆったり山行。

スノーボードで降りたい衝動は封じ込め、
次は融雪期に権現池がコバルトに染まる頃に訪れたいなと思うのでした。

ただただ、運転が遠いのだけがネックです。