分水嶺:2022m峰〜鉢盛山〜野麦峠スキー場
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- GPS
- 18:25
- 距離
- 39.7km
- 登り
- 2,243m
- 下り
- 2,242m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥木曽湖の一番上流にある奥木曽大橋(左岸)が登山口。湖岸道路は舗装。駐車は立派な橋を対岸に渡ったところ(右岸)に広いスペースがある。北への林道へはゲートが施錠されているため一般車は入れない。 2022m峰南尾根は、大山祇神社脇から取り付いたがまずますの選択。下部に少し藪っぽいところや急斜面があった。一部、アイゼンを使用し、十分に雪が得られたあとはスノーシューを利用(下山までずっと)。 鉢盛山から小鉢盛山への尾根筋は、反射板の手前(東側)の最高地点からダイレクトに下る。 時間に余裕があったなら、野麦峠スキー場の頭(2123m峰)から南東に延びる尾根を辿って、奥木曽大橋に戻れば、一周コースが完成するはず。(今回は時間切れとなり、野麦峠スキー場のゲレンデを下った) |
写真
感想
・昨年(2011年)も3月末から4月上旬にかけて、ライフワークである中央分水嶺の藪区間を繋いで歩いたが、今年は娘の結婚式や業務の関係などもあり、この度やっと実現。2011年4月3日に到達した2022m峰から西へ足跡を延ばす。鉢盛山〜小鉢盛山を越えて野麦峠スキー場の頭(2123m峰)まで分水嶺を辿るプラン。入山はいろいろ考えて南側の木祖村・奥木曽湖から。
・本当なら山中で幕営したいところだったが、土曜日の夕方発となったため、日曜日の日の出前4:15に出発。天気予報はバッチリ。
・前日あたりにでも雪が降ったらしく10〜20cmほどの新雪が旧雪の上に乗っていて、急斜面ではスノーシューでも滑ったり、雪が腐り始めたところでは、団子になったりして、中々の難儀をする。標高1900m付近から少しずつ見晴らしが良くなり、快晴だったので、展望はすこぶる良い。
・鉢盛峠から鉢盛山までは標高差約600m。見上げるとくじけそうなほどの斜面を一歩一歩登るが、急斜面では脚がつりそうになるところをだましだまし高度を稼ぐ。
・山頂手前の避難小屋は、大量の雪が屋根に乗っていて、よくも潰れないものだと感心。中に入るには入口を相当除雪しないと無理。
・山頂からの360°眺望は素晴らしいの一言。主だった山々を列挙すると:北アルプスは南は乗鞍から北は鹿島槍まで。特に穂高〜槍までが迫力満点。その右には、雨飾、焼、火打、妙高、黒姫など頸城の山々。次が志賀高原方面から浅間山。手前には美ヶ原やその手前には高ボッチ、鉢伏山から三峰山を経て分水嶺が霧ヶ峰へ。さらに辿れば、蓼科山から編笠山までの八ヶ岳連峰。その右には南アルプスが甲斐駒・仙丈〜聖・光まで。手前には分水嶺の坊主岳〜経ヶ岳が権兵衛峠を経て、中央アルプスへ。少し右に移って、小鉢盛山を前景にして木曽御嶽。そして境峠から、鎌ヶ峰、野麦峠と続く分水嶺を追えば、乗鞍岳で振り出しに戻る。
・当初予定では、鉢盛山を正午頃には出発したいと考えていたが、大幅に時間を超過していて、14時に出発。下山を木曽川側とって、奥木曽大橋にできるだけダイレクトに戻るという当初プランを諦めて、仮に暗くなっても危険無く下山できる野麦峠スキー場ゲレンデを下山コースに決める。
・小鉢盛山の登り返し(標高差約200m)は疲れた足にはきついところ。あせらずじっくり楽しむ。小鉢盛山の山頂付近から南アルプス北部を見ると、仙丈岳と北岳との間のギャップ部分から富士山がにょきっと存在感をアピールしていて、とても印象的。
・野麦峠スキー場は今シーズンは営業を終了していたが、降った雪をもとめて板を担いで登ったスキーヤーがそれなりにいたらしく、シュプールなどがいくつかついていた。最後の展望を楽しんでから、夕陽に向かってゲレンデを真っ直ぐに楽ちんな下山。麓のスキー場についたところでちょうど日没。
・藪原タクシーに何度も電話するが一向に出てくれないので、仕方なく出発地点まで歩くことに腹を決める。最初は星空、そのうち月夜(十六夜)の中をとぼとぼと歩き続けて、23時少し前にゴール(約4時間半)。車はほぼ24時間駐車していた勘定。お陰で帰りの高速(中央道)は渋滞知らずのガラガラ。
・ヤマレコでルートを入力してみると、トータルで約40km。うち下山後の車道歩きが約20km。運動靴をザックに入れておいて大正解、冬用登山靴だったら大変な苦行だったはず。(昨年、烏帽子岳から北尾根を下山した時は、冬用登山靴で塩尻駅まで歩きました。) 累積標高(登り)が2600mというのも最近の山行では群を抜いているかも。
・天気に恵まれ、誰にも会わず、自然を満喫した良い山行でした。
コメント
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Nomoshinさん、Junjapaです。先日の日曜日に、日帰りで野麦峠スキー場から鉢盛山を往復してきました。朝5時半にでて、帰りは夕方4時45分で長い一日でした。しかし、素晴らしい尾根でした。Nomoshinさんの記録を参考にさせて頂き、分水嶺の縦走をまた延ばしていきたいと思います。まずは御礼まで。
タイトルがおかしかったです。「行ってまいりました!」と
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