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Yamareco

記録ID: 6632603
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

《筑摩山地》渕東駅〜鉢盛山(北尾根から)〜烏帽子岳〜御馬越

2024年04月05日(金) ~ 2024年04月07日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
27:29
距離
31.9km
登り
2,400m
下り
2,206m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:16
休憩
0:05
合計
7:21
距離 9.0km 登り 1,103m 下り 65m
6:59
83
上高地線渕東駅
8:22
8:27
353
14:20
6:30
0
6:30
イグルーC1
2日目
山行
8:47
休憩
0:38
合計
9:25
距離 10.4km 登り 994m 下り 296m
8:56
9:07
244
13:11
13:17
36
15:34
15:35
8
15:43
15:53
2
15:55
6:42
0
6:42
イグルーC2
3日目
山行
8:58
休憩
1:24
合計
10:22
距離 12.5km 登り 328m 下り 1,864m
6:42
0
イグルーC2
6:42
5
6:47
6:48
21
7:09
7:10
112
9:02
9:05
52
9:57
10:23
96
11:59
12:52
208
16:20
44
尾根末端
17:04
呼んだタクシーが来たところ
松本盆地南西の視界を横切る長い長い鉢盛山北尾根を下から全部歩きたい。その中央分水嶺をたどって奈良井宿までという計画だったが。雪解けが進んで、後半の雪がなさそうで烏帽子からエスケープした。
天候 初日ガスのち小雨、二日目晴れ、三日目晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
松本電鉄上高地線の渕東駅より
コース状況/
危険箇所等
雪は標高1700m以上。あとはヤブのシートラ
上高地線渕東駅(えんどう)
2024年04月05日 06:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 6:58
上高地線渕東駅(えんどう)
河岸段丘、上の段にある田村堂の仁王くぐり誘うポスター
2024年04月05日 07:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:05
河岸段丘、上の段にある田村堂の仁王くぐり誘うポスター
若沢寺滅亡後の散逸した寺宝あり
2024年04月05日 07:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:16
若沢寺滅亡後の散逸した寺宝あり
仁王像は若沢寺ではなく西光寺とのこと
2024年04月05日 07:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:16
仁王像は若沢寺ではなく西光寺とのこと
田村堂
2024年04月05日 07:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:16
田村堂
町石説明
2024年04月05日 07:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:17
町石説明
若沢寺の名残
2024年04月05日 07:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:17
若沢寺の名残
若沢寺の名残
2024年04月05日 07:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:18
若沢寺の名残
坂上田村麻呂様の田村
2024年04月05日 07:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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坂上田村麻呂様の田村
坂上田村麻呂様の田村
2024年04月05日 07:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:18
坂上田村麻呂様の田村
いよいよ若沢寺への山道へ
2024年04月05日 07:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:49
いよいよ若沢寺への山道へ
案内は整備されている
2024年04月05日 07:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 7:50
案内は整備されている
明治4年、廃仏毀釈のため滅亡
2024年04月05日 08:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:06
明治4年、廃仏毀釈のため滅亡
一番下の郭
2024年04月05日 08:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:08
一番下の郭
下から二段目の郭
2024年04月05日 08:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:10
下から二段目の郭
南無阿弥陀仏
2024年04月05日 08:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:10
南無阿弥陀仏
本堂のあたり
2024年04月05日 08:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:19
本堂のあたり
若沢寺とは
2024年04月05日 08:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:20
若沢寺とは
ほとんど山城でござる。一番上に白山堂、その取り付きが田村堂
2024年04月05日 08:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:20
ほとんど山城でござる。一番上に白山堂、その取り付きが田村堂
古い感じのお地蔵
2024年04月05日 08:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:21
古い感じのお地蔵
石垣
2024年04月05日 08:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:23
石垣
最上段、田村堂
2024年04月05日 08:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:25
最上段、田村堂
そこからの眺め
2024年04月05日 08:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:26
そこからの眺め
雪、全くなし。シートラして地下足袋登行。20kg+スキー
2024年04月05日 08:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 8:46
雪、全くなし。シートラして地下足袋登行。20kg+スキー
白山山頂祠のみ
2024年04月05日 09:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 9:53
白山山頂祠のみ
足が冷たくて登山靴に履き替える
2024年04月05日 10:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 10:07
足が冷たくて登山靴に履き替える
雪は出てきた、少しだけ
2024年04月05日 10:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 10:51
雪は出てきた、少しだけ
標高1450m石碑にしては字がない。何かの標識か。
2024年04月05日 11:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 11:10
標高1450m石碑にしては字がない。何かの標識か。
スキーは履いたり担いだり。
2024年04月05日 11:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 11:14
スキーは履いたり担いだり。
面倒くさいからスキーで落ち葉を登る
2024年04月05日 11:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 11:52
面倒くさいからスキーで落ち葉を登る
霧の中、道といえば道だ。結局なんとなくヤブに覆われてはいなかった。
2024年04月05日 11:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 11:52
霧の中、道といえば道だ。結局なんとなくヤブに覆われてはいなかった。
そろそろ登るのが嫌になった頃、吹き溜まりを見つけてイグルーつくる。
2024年04月05日 14:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 14:58
そろそろ登るのが嫌になった頃、吹き溜まりを見つけてイグルーつくる。
積雪30センチでもできる。
2024年04月05日 14:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 14:58
積雪30センチでもできる。
足りない分は右後ろから運んできた。
2024年04月05日 15:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 15:15
足りない分は右後ろから運んできた。
ブロック供給場所
2024年04月05日 15:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 15:15
ブロック供給場所
2024年04月05日 15:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 15:16
完成
2024年04月05日 15:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 15:16
完成
入口を壁で埋めてふさいだところ
2024年04月05日 18:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 18:40
入口を壁で埋めてふさいだところ
天井
2024年04月05日 18:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/5 18:40
天井
朝ご飯。
2024年04月06日 04:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 4:58
朝ご飯。
よる、雨予報だったのでタープかけといたけどたいして降らなかった
2024年04月06日 06:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 6:01
よる、雨予報だったのでタープかけといたけどたいして降らなかった
こんな感じの残雪です
2024年04月06日 06:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 6:27
こんな感じの残雪です
山形村最高点のところ。
2024年04月06日 06:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 6:29
山形村最高点のところ。
乗鞍岳が見えるようにカラマツが刈ってある。見えたのはここだけ。
2024年04月06日 06:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 6:30
乗鞍岳が見えるようにカラマツが刈ってある。見えたのはここだけ。
巨大なサルノコシカケのようなもの
2024年04月06日 07:16撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 7:16
巨大なサルノコシカケのようなもの
こういう感じだが雪はかろうじてつながっている
2024年04月06日 07:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 7:17
こういう感じだが雪はかろうじてつながっている
大きなダケカンバあり
2024年04月06日 08:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 8:06
大きなダケカンバあり
ダケカンバの皮が1000円札に見える。焚き火のとき必要
2024年04月06日 08:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7
4/6 8:15
ダケカンバの皮が1000円札に見える。焚き火のとき必要
落ち葉などがトレースに貯まるのはなぜ?
2024年04月06日 08:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 8:18
落ち葉などがトレースに貯まるのはなぜ?
サルオガセ
2024年04月06日 08:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 8:21
サルオガセ
サルオガセ
2024年04月06日 08:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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サルオガセ
山頂
2024年04月06日 08:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 8:42
山頂
ハト峰から東のみ見える。カラマツ三本が伸びてきている。左が八ヶ岳、右が南アルプス
2024年04月06日 08:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 8:47
ハト峰から東のみ見える。カラマツ三本が伸びてきている。左が八ヶ岳、右が南アルプス
ハト峰南側斜面は日当たりもよく笹だらけ。笹の上を荷物20kgの横滑りスキーで敢行する。後半あきらめシートラ
2024年04月06日 09:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 9:15
ハト峰南側斜面は日当たりもよく笹だらけ。笹の上を荷物20kgの横滑りスキーで敢行する。後半あきらめシートラ
コルまで降りた
2024年04月06日 09:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 9:32
コルまで降りた
1941はトラバースしようとして笹薮にドハマリする。コルまで来て振り返ると、なんだ雪の廊下続いているんじゃん!これはこれですべりにくいけど 
2024年04月06日 10:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 10:41
1941はトラバースしようとして笹薮にドハマリする。コルまで来て振り返ると、なんだ雪の廊下続いているんじゃん!これはこれですべりにくいけど 
烏帽子岳と、結局下ることになった下降尾根
2024年04月06日 11:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3
4/6 11:05
烏帽子岳と、結局下ることになった下降尾根
樹間から見えるのは、塩尻から広丘のあたりかな。白くでかいのはエプソン工場ではないかな
2024年04月06日 12:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 12:18
樹間から見えるのは、塩尻から広丘のあたりかな。白くでかいのはエプソン工場ではないかな
奥に見えるのは経ヶ岳と坊主山かな。あっちも雪は終わっているか
2024年04月06日 13:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 13:06
奥に見えるのは経ヶ岳と坊主山かな。あっちも雪は終わっているか
忽然と現わるる山小屋。△2064には北面から林道が伸びてきているのでここまで車で来ちゃうんだろうか。
2024年04月06日 13:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 13:11
忽然と現わるる山小屋。△2064には北面から林道が伸びてきているのでここまで車で来ちゃうんだろうか。
花束のような春の小枝
2024年04月06日 13:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 13:18
花束のような春の小枝
2064から上はシラビソとコメツガの針葉樹林にガラリと変わる。これまでは延々カラマツだった。
2024年04月06日 13:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
4/6 13:35
2064から上はシラビソとコメツガの針葉樹林にガラリと変わる。これまでは延々カラマツだった。
40年前の記憶にある、プレハブの小屋。まだ在ったのですか!
2024年04月06日 15:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 15:34
40年前の記憶にある、プレハブの小屋。まだ在ったのですか!
もう疲れ果てた。ここらでイグルー作りたい、浅間山だって見えるじゃないか
2024年04月06日 15:48撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 15:48
もう疲れ果てた。ここらでイグルー作りたい、浅間山だって見えるじゃないか
力を振り絞って山頂へ、御嶽山が。
2024年04月06日 16:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
6
4/6 16:03
力を振り絞って山頂へ、御嶽山が。
穂高や常念や焼岳も。
2024年04月06日 16:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 16:04
穂高や常念や焼岳も。
よく働いた
2024年04月06日 16:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 16:04
よく働いた
40分でできた。
2024年04月06日 17:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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40分でできた。
穂高翳っちゃった
2024年04月06日 17:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 17:08
穂高翳っちゃった
さーはいろうはいろう
2024年04月06日 17:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 17:11
さーはいろうはいろう
隙間から夕暮れ
2024年04月06日 18:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/6 18:35
隙間から夕暮れ
一人用なので狭い
2024年04月06日 18:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7
4/6 18:36
一人用なので狭い
寝坊した朝
2024年04月07日 06:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 6:24
寝坊した朝
寝坊した朝
2024年04月07日 06:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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寝坊した朝
寝坊した朝
2024年04月07日 06:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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寝坊した朝
また撮影
2024年04月07日 06:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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また撮影
風はそよ風
2024年04月07日 06:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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風はそよ風
御岳までの森林帯も課題
2024年04月07日 06:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
6
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御岳までの森林帯も課題
乗鞍岳だ
2024年04月07日 06:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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乗鞍岳だ
そろそろ下る
2024年04月07日 06:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
4
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そろそろ下る
40年前からある反射板。高校生の時、タケイが登った。
2024年04月07日 06:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 6:38
40年前からある反射板。高校生の時、タケイが登った。
中央アルプスと経ヶ岳
2024年04月07日 07:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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中央アルプスと経ヶ岳
南アルプスと八ヶ岳
2024年04月07日 07:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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南アルプスと八ヶ岳
これから向かう2020と烏帽子岳。その後ろの波々の山並みがすごく美しい。
2024年04月07日 07:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 7:30
これから向かう2020と烏帽子岳。その後ろの波々の山並みがすごく美しい。
その右側。経ヶ岳の手前のくろぐろした山並み、雪なさそうだ。本当はあれ全部歩いて奈良井宿までの予定
2024年04月07日 07:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 7:31
その右側。経ヶ岳の手前のくろぐろした山並み、雪なさそうだ。本当はあれ全部歩いて奈良井宿までの予定
こういう狭くて硬い急斜面を20kg背負って横滑り
2024年04月07日 07:43撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
4/7 7:43
こういう狭くて硬い急斜面を20kg背負って横滑り
鉢盛峠。600m降りた。奈良井川、木曽川乗っこし峠。ここからまた登る。
2024年04月07日 08:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 8:42
鉢盛峠。600m降りた。奈良井川、木曽川乗っこし峠。ここからまた登る。
鉢盛峠。600m降りた。奈良井川、木曽川乗っこし峠
2024年04月07日 08:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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鉢盛峠。600m降りた。奈良井川、木曽川乗っこし峠
1830年代って人口賄うために米作増産時代なのだ。鍋冠山でも見た。この越境水路計画
2024年04月07日 08:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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1830年代って人口賄うために米作増産時代なのだ。鍋冠山でも見た。この越境水路計画
笹と雪のミックス斜面
2024年04月07日 09:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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笹と雪のミックス斜面
鉢盛山を振り返る
2024年04月07日 09:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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鉢盛山を振り返る
2022峰はオンダシ峰っていうのか。コロナイヤーだ。
2024年04月07日 09:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 9:58
2022峰はオンダシ峰っていうのか。コロナイヤーだ。
2022からの斜面は割とスキー快適。カンバまばらで雪も少し融けた。松本盆地南部のあたりが見える
2024年04月07日 10:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 10:00
2022からの斜面は割とスキー快適。カンバまばらで雪も少し融けた。松本盆地南部のあたりが見える
とても良い斜面だがころんだ。
2024年04月07日 10:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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とても良い斜面だがころんだ。
常念岳がチラリ
2024年04月07日 10:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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常念岳がチラリ
ウサギ頭
2024年04月07日 11:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 11:38
ウサギ頭
烏帽子岳1952m。松本からもよく目立つ三角の峰
2024年04月07日 11:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 11:54
烏帽子岳1952m。松本からもよく目立つ三角の峰
盆地全域が見えている
2024年04月07日 11:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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4/7 11:54
盆地全域が見えている
雪も絶えいよいよシートラを覚悟 標高1700m
2024年04月07日 13:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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雪も絶えいよいよシートラを覚悟 標高1700m
なんとなくブル道っぽい
2024年04月07日 13:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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なんとなくブル道っぽい
笹が増えてきた
2024年04月07日 14:17撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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笹が増えてきた
かかとの靴擦れも痛いし、足首も空が干渉して痛い。自由な地下足袋に履き替えると、生きかえった気分。ザックは重くなる。
2024年04月07日 14:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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かかとの靴擦れも痛いし、足首も空が干渉して痛い。自由な地下足袋に履き替えると、生きかえった気分。ザックは重くなる。
美しい立体のオニグルミ
2024年04月07日 15:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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美しい立体のオニグルミ
なんとなく続く道
2024年04月07日 15:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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なんとなく続く道
木曽義仲公ここにも?あの峠を超えるのかな。
2024年04月07日 16:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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木曽義仲公ここにも?あの峠を超えるのかな。
かなり凝った祠
2024年04月07日 16:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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かなり凝った祠
昭和8年の雪崩災害 被害人数は不明
2024年04月07日 16:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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昭和8年の雪崩災害 被害人数は不明
朝、町に行く便しかないかあ
2024年04月07日 16:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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朝、町に行く便しかないかあ
庚申塚
2024年04月07日 16:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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庚申塚
その後ろは杉の木立だったようだ
2024年04月07日 16:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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その後ろは杉の木立だったようだ
木曽からの峠越えルートなんだな。
2024年04月07日 16:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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木曽からの峠越えルートなんだな。
以前は学校ができるくらい人が多かった産業があったということだ。
2024年04月07日 16:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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以前は学校ができるくらい人が多かった産業があったということだ。
2月28日の鉢盛山
2024年02月27日 08:57撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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2月28日の鉢盛山
3.28の鉢盛山
2024年03月28日 09:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3.28の鉢盛山

装備

個人装備
スコップ+のこぎり スキーストックシール アイゼン その他冬山宿泊個人装備(寝具一式・ナイフや灯り地図磁石)
共同装備
タープ ストーブoptimusu supernova白ガソリン

感想

一日目 曇り・ガス 
●若澤寺から入山
上高地線・渕東(えんどう)、超無人駅、初めて降りた。スキー担いで地下足袋で。駅周辺は田畑だが、河岸段丘一段上には古い集落。雀脅し付きのお屋敷も多数あり。田村堂にて、明治4年の廃仏毀釈の嵐で滅亡した古刹、若沢寺(にゃくたくじ)の名残を見学。そのままスタスタ歩いて若澤寺古蹟へ。奈良時代からの古刹で中世には修験、近世以降は武将、藩主の庇護で「信濃日光」と大いに栄えたが、明治4年の革命の嵐で哀れ滅亡した幻の大伽藍建造物群の跡地。ほとんど山城だ。栄枯盛衰。松本藩の廃仏令は藩主自ら菩提寺を叩き壊してその木材で開智学校を作った。

●白山から清水分岐
若澤寺の最上部田村堂から白山へは道といえば道かもしれない程度の杉林を地下足袋めり込まして急斜面をシートラ登行する。温暖化で、こういう入山が増えた。白山は、下で見た絵図では大きな社が描かれていたが今は石の祠一個。依然雪はないが、湿った地面で濡れた地下足袋の指先が冷たくて、登山靴に履き替えた。最近、趾が冷えやすくていけない。当初ここから先は雪を期待していたが、もう無い。それでも笹薮もそうひどくなく、なんとなくの踏み跡もあり延々進んでいく。松本市内から見上げたあの長大で緩やかな尾根の上を進みゆく。濃霧の上に樹林は絶えず、展望はなし。もう少しで清水分岐というあたりで、良い吹き溜まりを見つけ、イグルーを作る。積雪は周囲20cm、そこだけ30〜50cmって感じだが、一人分なら作っちゃうよ。宅急便大のブロックだけでゴンゴン積んで作る。こういう季節は高温で溶けるし雨も降るので、薄いブロックは駄目だ。厚いから重くて、長いのはできないけどくっつきやすいから内傾は容易。昔よく作ったタイプだ。

二日目 雲海 晴れ ハト峰と鉢盛山
ハト峰まで
登り始めてすぐ清水分岐。鉢盛山って山形村朝日村方面だけど、山形村の最高点はここで、村内には顕著なピークがないんだ。ここからはカラマツ林を切り開いて、乗鞍岳方面だけが見える窓のようになっていた。こういうの、いいと思うよ。

傾斜は強まらず、延々カラマツ林をスキー摺り足で進む。還暦定年退職向きのロングコースだ。幽玄なサルオガセの森をとおる。晴れて遠くの山も雲海の上のようだが、樹林で見えない。ハト峰山頂は東側の木が刈ってあり、雲海の上にヤツ、甲斐駒仙丈ヶ岳が見える。遠くて緩い良い山。

●南面の雪は無い
ハト南面の急傾斜は、雪が融けて笹薮。笹薮横滑りスキーは得意技だが、完全にヤブコギに。後半はシートラして降りる。コルから次の1941は西側を迂回してズルしようとしたらやはり南面急斜面の笹薮をトラバースする羽目になりこりた。素直に上を行けば南面も東のヘリだけは雪がつながっていた。コルから振り返ったら気づく。

●控えめな展望
樹間からときおり、松本盆地南部の様子が垣間見える。その向こうには高ボッチやヤツ、浅間山と、盆地の底では見えない遠い世界が多層的に見える。これが見たくてこういう山行をするのだ。

△2064の下の斜面は、それまでのカラマツが消え、急にダケカンバの疎林に。展望も良くなり穂高や常念が見え始めて、ここらでイグルーでも作ろうか、と思ったころに避難小屋現る。裏側の林道が通じていたのだ。簡素な作りだ。積雪期は想定外みたい。もう少し先に行くか。

そこから山頂まではシラビソやコメツガの気持ちの良い針葉樹林に。これがこの山の本来の植生か。イグルーは展望の良いところがいいと、少しずつ進める。40年前に見覚えのあるプレハブの小屋も過ぎ、その上の急斜面を過ぎ、結局山頂の反射板の脇まで。穂高も常念も乗鞍も御岳山も見えるのはここだけだった。

積雪は1mほどあり、楽勝で棺桶型を作って眠る。きょうは湯たんぽを象足の中に入れたので朝まで安眠した。深さが雪面下90cmなので隙間が空いていても風は上を抜け、横になっていると全然寒くない。

三日目 晴れ
●分水尾根で意外とスキー
イグルーを出て奈良井川・木曽川の中央分水尾根を下る。樹林だし、結構方角決めが難しい。急斜面でかなり硬いのでスキーを担ぐ、念の為持参のクランポンもつける。狭くて傾斜のある尾根を少し下ると標高のせいと時間のせいで潜るようになり、スキーに替える。笹半分、硬い雪半分の傾斜ある狭い尾根で、横滑り多用で結構厄介。半分位から下は、尾根直下の北側面を突いて滑り、あっという間にコルへ滑り下ることができた。こんなとこ滑る人、いないだろ。

2022への登り返しは傾斜もゆるく雪もかろうじてつながっていて孤独で自由な深い山を味わう。2022からのスキーも案外楽しく滑った。期待していなかった楽しいスキーの場面は、とてもラッキーに感じる。

烏帽子岳は、松本から見ると鉢盛に次ぐ特徴的な山頂だ。ぜひこの稜線を歩いてみたかった。登りも降りも今山行中、最大の傾斜でおっ立っている。

●行程半分で下山を決める
烏帽子岳で最終判断。計画ではここから延々標高を下げて奈良井宿までだが、きょうのペースだとあと1.5日はかかりそう。飯も時間もあるが、この先は雪が消え、シートラヤブコギになりそう。このルートは行きたいがあくまで雪を踏んで行きたい。今年は3月に来られなかったのが敗因だろう。ここに来て電波が通じ、エスケープの北尾根から御馬越に下山する旨を伝える。

下降尾根の東側面の真っ白な斜面をスキーで下る。登山靴のグラグラ足首と、ザブザブの雪質はかなりハイレベルだが、それなりに愉快に降った。尾根と脇の側面を乗ったり逸れたりしながらスキーで降り、ヤブ6割くらいになったあたり1700mでシートラに。1550mで地下足袋に替える。登山靴は20年ものだけど、かかとの内側の内装が剥がれ、必ず靴擦れができる。今回も500円玉大の皮が破れた。もう買い替えかな。地下足袋で地面を踏みしめると、生き返った気分だ。背中は重くなるけど。ザックの後ろに立てに挿したストックが50回くらい枝に引っかかり、角持った鹿の気分だったが、どこかで一本ヤブに持っていかれてなくしてしまった。自作の竹ストックだ。痛恨。道は踏み跡程度だが、迷いやすい広い尾根には目印テープが的確にある。

●御馬越(おんまご)
尾根末端には木曽義仲由来の祠があった。ここは、あの峠越えルートで木曽の味噌川との直結ルートだ。中世には重要だったのだろう。調べてみたい。御馬越という地名も義仲起源に違いないだろう。タクシー呼んで、歩き始め、スキー場近くで出会う。洗馬を通って塩尻駅まで。このあたりは初めて通る。塩尻は段丘の取り残された桔梗ヶ原台地の上だ。水は乏しかろう。そこが近代に都市にならなかった理由かもしれない。駅で立ち食いそば。

42年前、高校二年の冬、御馬越まであったバスで来て、一人野俣沢林道から鉢盛山に向かった。誰にも雪山登山を教わらず完全に一人で始めた。丸一日、膝までのラッセルがきつくて、行こうか帰ろうかずっと考えて、林道半ばで引き返した。夕方の最終バスにかろうじて乗って帰り、翌朝熱を出した。その後、鉢盛山は何度か登ったけれど、町から鉢盛を見るたびその時を思い出す。もうバスもとっくにないし、授業をサボって山に行くのを放っておいてくれた担任の先生も、この前亡くなった。

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コメント

自作ストックが痛いですが、実にいい山行「愉しかりし山」でしたね。
2024/4/9 11:09
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borav64mさん
長い記録にお付き合いありがとうございます。まあほとんど竹なんで。でも取りに行こうかとも思っています。
2024/4/9 11:14
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