鳥海山 (福浦口から新山往復)
- GPS
- 06:26
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,494m
- 下り
- 1,497m
コースタイム
- 山行
- 5:36
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 6:12
天候 | 快晴 風は場所により無風だったり強風だったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・この時期ブルーラインは8時から17時までしか開かないが、今日はゲートの開門がそれより30分ほど遅れた。最近降った雪のため、早朝は路面が凍結していたと思われるが、開門後に通行した限りでは路面に凍結なく、夏タイヤで往復できた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最近降った新雪に覆われて山がきれいになった。新雪は多いところでは30cmくらい。この新雪のおかげで、標高の高いところでも氷が露出しているところは比較的少なくて、スキーでの往復は容易だった。 |
写真
感想
せっかくの連休で、好天予報が出ていたので、埼玉からはるばる鳥海山まで山スキーをしにきた。初日は福浦口から新山の往復。
埼玉の自宅は深夜に出発。延々ドライブをしてブルーラインのゲート前には7:35頃に到着。ここまで順調、予定どおり。この時期のブルーラインは朝晩凍結するので8時から17時までしか開かないが、今日は8時になっても開かなかった。8時を過ぎ、諦めたのか他を目指すのか、続々とクルマが戻っていくが、8:35頃に無事開門。良かった。連休一発目がDNSになるところだった。しかし路面の状況は良くない。開門するということはカチカチの氷はないのだろうが、路上にはシャーベット状の雪が残っている。幸い先行車が多いのでそれで通行が妨げられることはなかったが、ヒヤヒヤしながらの運転だった。この時期の鳥海山を甘く見てはいけない。20分ほどドライブして大平山荘の駐車場に到着。福浦口直近の登山口までは通行止めになっていた。仕方ないのでここで準備して歩き始めることに。ゲート前で食事と準備をあらかた終えていたので、後はブーツを履けば出発可の状態だった。9:07に駐車場を出発。予定よりも30分以上遅いし、登山口もかなり下なので、実質的に1時間くらい予定より遅れていると考えざるを得ない。元々時間制限があるところに、さらに時間制限が加わってしまい、新山まで往復したかったら、とにかく急ぐしかなくなった。
歩き始める前から気付いてはいたのだが、新雪がある。これがためにゲートが開くのも遅れたのだ。新雪は山を覆っていて、白くてきれいだが、これがこの後どのように影響するかは分からない。季節外れの大雪は、大概良いイメージはないがどうなるだろうか。福浦口からの新山往復はこれで3回目。今回も千蛇谷に降りて新山を目指す。とにかく急ぎたいが体はついてこないので、のんびりでしか進めない。天気は朝の内は曇っていて、好天予報はどこにいったのだ?と思ったが、歩き始める頃にはピーカンの快晴に。登りは暑くてたまらないが、尾根に上がると今度は風が吹き抜ける。始めのうちはそれでも体を適度に冷やしてくれて良かったが、次第に寒さを感じるように。出発2時間かからずに御浜小屋に到着。ここで休憩しつつたまらずジャケットを着る。ここまで雪質は良く、氷はなかったが、先に行くと所々で氷が出てきた。それでも新雪が覆っている箇所が多いため歩きにくいところは少なかった。さて、千蛇谷に降りるには七五三掛をトラバース気味に降りなければならないが、先行者のトレースがよく分からないが、夏道の道標が出ていたのでそれを頼りに下り始める。氷が出ていたのでシートラーゲンに切り替えるが、アイゼンを付けずに歩いたら、氷に足を取られ数メートル滑落。やばい、と思いアイゼンを付ける。2-3メートルの滑落で済んで良かった。トレースが見えないのは先行者が通った後に風が吹いて雪が積もっていたからだった。アイゼンを履いてからは滑落することもなく千蛇谷に降りる。3度目だが、いつ見ても日本離れした風景だと思う。来て良かった、生きてて良かった。しかし今日はとにかく時間がない。風景に見とれている余裕はないので、とにかく急ぐ。この時点で既に正午を回っており、のんびりしているわけにはいかない。千蛇谷の雪はここパウダーが詰まっていて、帰りに期待が持てそうだった。また、谷地形なのでここまでビュービューに吹いていた風も弱くなり、安心して進めるようになる。先行のパーティは少ない。既に滑る時間だからだろうか。とにかく安全第一で急ぐ。小屋のところの斜面までくると後残りはもう少し。最後まで氷はほぼなく、新雪の上を歩くことができた。13:14に新山到着。急いでいたが何とかここまでくることができた。山頂は例によって風が強いが、天気は良いので眺めは最高。ゆっくりしたいが時間がない。写真をバシバシ撮った後は山頂を後続に譲り、山頂付近で滑る準備を始める。山頂滞在20分ほどで出発。雪質はやはり良く、さらさらのパウダーが残っていた。4月末なのに、である。嬉しい。雪が良いので自分のスキーの腕が上がったと錯覚しそうになった。20分ほど快適に滑って七五三掛の登りに到着。ここで面倒だがアイゼンに履き替える。今日はこんなこともあろうかと両手にピックストックを持ってきたが、このトラバースでは大活躍だった。ピックを刺しながらだと安定感がある。七五三掛を超えるとまた下りなのでスキーに履き替えるが、この先は登り返し。数分しか滑らずにまたつぼ足に戻る。この登り返しがつらかった。風が強くて新雪が舞い上がり視界が悪く、雪が柔らかいのでつぼ足だと潜る。ひどいと膝ラッセルになる。シールで歩くのが適切だったかもしれないが、風が強くて色々飛ばされそうだったのもあり、つぼ足で通した。へとへとになりながらも登り切り、凍った斜面もこなしつつ御浜小屋を通過。あとは登り返しはないと思うと気持ちが楽になる。この先は緩斜面の連続。雪はさすがに標高の高いところとは比べものにはならず、だいぶ湿気を吸ってはいたが、それでも悪くはなかった。今日は終日雪はあたりだった、と言っても過言ではない。新山出発から2時間かからずに駐車場に到着。雪が良かったので滑りは快適で、時間が思ったほどかからなかった。登り返しがなければより快適なのだが。
ゲートが閉まるまで余裕はあったが、ここに長居する理由はないのでさっさと後片付けをして出発。翌日の山行に備える。
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