5歳児とゆく花満開の札幌円山と三角山
- GPS
- 02:17
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 254m
- 下り
- 208m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されていた。雪は道端に軽く残る程度。 |
その他周辺情報 | 大倉山ジャンプ競技場 |
写真
感想
札幌に来たので、自分が幼少期を過ごした円山地区、その裏山的存在だった円山に息子と登ってみたくなった。
ゴールデンウィークに入って山登りしていなかった息子、快諾。しかしふもとの円山公園は桜が満開、人々がジンギスカンを楽しんでいたりチョコバナナの屋台が出ていたりで、息子の興味はそちらへ。
なんとかなだめすかしてレッツ円山登山!
子供のころ、円山は野草探しをしたりへんなルートで登ったりと、遊びまくっていた。そんな山に息子と登れるのは実に感慨深い。
「まるやまはたかいの?」
いや、すまん、200メートルくらいだ、、、
まいっか、みたいなテンションの息子である。
30年ぶりくらいの円山、ふもとの井戸水はふさがれて飲めなくなっていた。軽いさみしさを覚えつつ、登山口からスタート。
エンレイソウ、エゾエンゴサクはこれでもかというくらい咲いている。きれいなので写真を撮っていたら息子は知らん顔でずんずん登っていく。
最初はジグザグの急な登り、ほどなくしてゆるやかな登りになって、少しするともうひとつめのピーク。円山は双子の山で、頂上となっているのは兄貴分の山のほう。
このあたりから息子のスピードがアップする。無理に他の人を追い抜かすのはやめなさい、と背中越しに叫び続ける。
最後の急坂を登ればもう、円山頂上。23分で登り切ってしまった。もう少し思い出に浸らせてくれてもいいんだよ息子くん。
岩だらけの頂上からは札幌の街が一望できる。それにしても暑い。快晴だったのとガンガン登ったのとでもう汗だく、なのだが飲み物を買い忘れていた。なぜ水すらないのか、こちとらのどがすごくかわいてるんだぞ、と猛烈に抗議する息子。おっしゃるとおりでございます。
そんなわけですぐさま下山開始。正面登山口とは別の、円山西町方面に下りてゆく。
こちらにはヒトリシズカもあり、エゾエンゴサクの青い花も相変わらず山肌を覆い尽くしている。エンレイソウには雌しべが緑のと赤のがあるんだよ、熟すと美味しいんだよ、と話しながら写真を撮っていると、そんなことはおかまいなしに超ハイペースで下りていく息子。
「あの子すごい、、、」という他の人たちの声のあとから必死に追いかける父がいるので、その声が笑いに変わる。あの、それなりに恥ずかしいです。
ふもとに来ると、昔自分がザリガニを釣ろうとしてまったく釣れなかった小川が当時と変わらず流れていた。どれどれ、と小エビのようなものを見つける息子。
円山動物園入り口のあたりでは、野生のリスが走り回っている。人が危害を加えないことを知っているのか、逃げる様子がまったくなく、かなり近くまで寄ることができた。
最初の登山口を過ぎ、自販機で飲み物を買う。横にはさきほどのチョコバナナ屋台。父のノスタルジアに付き合ってくれたお礼に1本贈呈する。桜の木の下に座り、プチ花見。
札幌の桜はソメイヨシノではなく、エゾヤマザクラがほとんど。葉が先に出るから綺麗じゃない、なんて思っていたけれど、花の色は濃くよいかおりもして、これはこれで素敵なものだな。チョコスプレーだらけの息子の口もとを拭きつつそう思った。
さて円山を登っておりて1時間、もう少し歩きたい。荒井山方面に向かうことに。
途中、円山名物の野生化したゴボウを見つける。これゴボウなんだよ、というと息子はぜひとも掘りたいという。無理だよスコップもないし、という父に「ぜったいあきらめない」という息子のおかげで10センチくらいのゴボウが掘れましたが父の手は痛いです。
雑木林を抜けて、荒井山へ。小学校のときスキー遠足で来た思い出があるのだが、「スキー場跡」と書いてあった。なくなってしまったのか。
それでもスキー場らしく木のない丘のようになっているこの山、アスファルトの道がつけられていて軽く登れるようになっている。登りつめると、荒井山展望台。ここからもまた、札幌が一望できる。
そこから上は一転して普通の山のような登山道に。エゾエンゴサクは相変わらず多いが、それ以上にヒトリシズカが満開だった。白いブラシのようなこの花を、昔から好きだった。息子はオオウバユリの枯れた茎に帽子をひっかけてペットボトルをそこに入れ、「いらっしゃいませーおちゃやさんでーす」などとやりながら登っている。
荒井山の山頂は木が多く、眺望は木々越し。山頂を示す手作りサインは木にくくりつけてある。なんで木につけてあるのか、と聞く息子。知らんがな。
そこから下りると、大倉山ジャンプ競技場。街におりて昼飯にするか、こここら三角山を目指すか、と聞くと「まるのつぎはさんかくだね」と登ることを即決。父は腹が減ったんだけど。
携帯の充電がもたず、記録はここで終了。リフトで大倉山にあがり、ジャンプ台に作られた展望台から札幌をまたしても一望してから三角山へ。
大倉山から三角山は、軽いアップダウンが続く稜線。と思いきや、最後の最後は思いっきり急な直登階段だった。父はかなりへこたれていたが、余裕な顔でずかずか登る息子を頼もしいと思った。
三角山、一級三角点である頂上はさすがに見事な眺望。本日4回目の札幌一望である。
山頂でひとつ下の親友をつくった息子、いっしょに山をおりて人気店のソフトクリームを味わった。
満開の花の数々を見ながら札幌を眺めるちいさな旅、父はかなり幸せだった。甘いものを大量に摂取できて親友もできた息子は違ったポイントで楽しんだようで何よりである。
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