2012尾瀬-1・燧ケ岳 (大清水〜尾瀬沼〜燧ケ岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,237m
- 下り
- 746m
コースタイム
9:00燧ケ岳登山開始(浅湖湿原最奥部)-12:56-13:03燧ケ岳山頂-15:00オンダシ(尾瀬沼畔)-(尾瀬沼上を歩行)16:13三平下-
16:41三平峠-17:56一ノ瀬休憩所-19:06大清水帰着
天候 | 晴れ、風なし |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大清水までの道路は全く雪はありません |
写真
感想
2012年初の尾瀬入りでした。
例年は4月下旬に、至仏山の残雪と東面の山ノ鼻への下りを楽しみ、尾瀬のシーズン入りにしています。
この時季の燧ケ岳は日帰りではキツイかなと思い、今までに登ったことがないので、少し早いのですが尾瀬のシーズン入りとして出かけてきました。
大清水を5時頃に出発して、残雪の登山道を歩き始めました。一ノ瀬の休憩所までは雪に足が沈み込むのも少なく、まずは快調に歩を進めました。一ノ瀬を過ぎて登山道に入ると、一変して足はズボズボはまり先が思いやられます。おまけに片方のストックに不具合が発生してしまい使用不可となってしまいました。岩清水はまったく雪の中でした。先行者の踏み跡が少しあり、これを追いかけて行きました。12曲りは雪が深く、時に腰までズボリと苦労しました。三平峠の標識板も微かに頭の縁が見える程度で、2mを超えるぐらいの残雪量ではないでしょうか。
尾瀬沼は真っ白でした。例年4月下旬に訪ねますが、氷が融け始め沼の上を歩けるかどうかといった状態でした。今年は例年に比べて訪れる時季が速いので、全く心配なく歩くことができました。「檜の突出し」を経由してビジターセンター前に到着、秀麗な燧ケ岳を見ることができました。
長蔵小屋の裏手から浅湖湿原を直行し、最奥部からオオシラビソの林内に入りました。踏み跡から先行者がいるのを知りました。テントに覆われた荷物があり、「農大生デポ中」とのメモが添えてありました。この先「長英新道」沿いを進むことになります。先行者(農大生と思われます、二人?)の踏み跡があり、ミノブチ岳の手前まで大いに助かりました。踏み跡を踏んでもズブズブと膝まで入ったり、時には腰まで入る始末でした。先行者の苦労は大変だったものと感じました。(この場をお借りして御礼御礼申し上げます)
下山はナデックボにしようかと考えていました。ミノブチ岳の手前まで約12kgのザック(アイゼン・ピッケル・スノーシュー・ツェルト・シュラフ等)でこの齢には結構キツイものです。ここまでデポしないで頑張ってきましたが、ミノブチ岳の直下で結局デポしました。ピッケルとカメラだけの軽量で俎頂上を目指します。
俎頂上は最高でした。隣の柴安瑤琉掬歸な迫力、森林限界の低い至仏山は山全体が本当に真っ白、尾瀬ヶ原に見られる「拠水林」の黒い帯、真っ白な尾瀬沼、日光の山・会津駒ヶ岳・平ケ岳・上越の山・南会津の山...などなど、360度の景観を十分すぎるほど満喫してきました。
帰路はオンダシ沢を下りました。腰まではまったり、足が抜けなくなったりしながら降りてきました。途中の休みは数知れず、歩くのが嫌になるほどでした。白い尾瀬沼に到着した時は本当にほっとして、思わず燧ケ岳を振り返りました。
白い尾瀬沼を歩いて三平下に到着。三平峠までの登りも苦にならなかったが、12曲りの下りは苦労しました。
一ノ瀬休憩所を過ぎた頃から暗くなり、ヘッドランプを点けての歩行となりました。
大清水のゲートに19時頃に帰着。およそ14時間の歩行、着いた時には「今日は久しぶりにキツカッタな~ 」と実感しました。
この時季の日帰りでの燧ケ岳登山はちょっとハード、しかし十分に楽しめた2012年初尾瀬の一日でした。
コメント
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ozesaiさん、こんばんは。
今年のこの時期に行かれたのですね。
これは冬山ですよね、重装備、単独での燧ケ岳とは
恐れ入ります。
また、すばらしい天気で写真に動画は感銘しました。
群馬生まれですが、一度も行ったことがない尾瀬。
これから春を迎えていくのですね。
すばらしいレコ、ありがとうございました。
ozesaiさん
ERUです。
私の会津駒ケ岳へのコメントありがとうございました。
大清水から燧ケ岳の往復は夏山でも1泊2日ですが、
この残雪期に日帰りとはすごいですね。
当然ですが会津駒から燧ケ岳も良く見えました。
燧ケ岳は好きな山なので何枚も写真を撮りましたが、
登ったのは6月に1回きりでしたので、紅葉の季節に
会津駒のついでに御池から登ってみようと思います。
s4redsさん、こんばんわ
今回の日帰り登山は結構疲れました。
それに途中からヘッドランプで、大清水に帰着したのが19時過ぎでした。夏場の大清水駐車場は車が多いのですが、真っ暗で誰もいない寂しいものでした。
22日は外秩父縦走ハイキング大会なんですが、完歩できるか怪しくなってきました
「花の尾瀬をのんびりと」...夏休みにさいたまへお帰りの際にでも、是非お出かけください。
ERUさん、こんばんわ
お互い天候に恵まれて良い山行でした
駒の山頂に登る途中から、駒の小屋越しに見える燧の双耳峰はイイデスヨネ~
秋に燧へ登るのに御池ルートはお奨めですね。
熊沢田代手前からの、紅葉の燧ケ岳は見ごたえがあります。
お楽しみください。
ozesaiさん、
いつもご無事で何よりです。
妙義の縦走といい、雪の尾瀬といい、ホントにタフですね。
尾瀬は、行ったことがないので、雪のないときに行ってみたいと思います。
ちなみに、私の父は戦後、仲間と黒いオートバイで尾瀬まで押しながらも登ったそうです。今は車でさえ規制がありますが、そもそも行けるものでしょうか。
数週間前には、榛名天狗岳を降りてきたら、トライアルバイクが登山道を登ってきました。今も昔も、オートバイ、徒歩にかかわらず、高いところに登ろうとする人々のチャレンジ精神は変わらないようです。
tektekさん、こんにちわ
残雪の尾瀬も良いものです。今回は歩く時間が長かったので結構疲れました。
岩稜に雪が張り付いた妙義の景色も良いですが、真っ白な尾瀬沼と東北(燧ケ岳は福島県に所在し、東北地方の最南端)・北海道を合わせて最高峰の白い燧ケ岳は見ごたえがありました。
tektekさんのお父上の時代ですと、尾瀬に入山するには大清水と富士見下からのどちらかではないかと思います。場合によっては富士見峠まで行ったのかもしれませんね。それにしてもオートバイとは...時代を感じるとともに、尾瀬(山)が好きだったんでしょうね。
7月は尾瀬の天候も安定します。至仏山や燧ケ岳に登るのもいいでしょうし、のんびりと尾瀬ヶ原の花を愛でるのもいいですよ
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