大輪 〜 川又 〜 雁坂峠 〜 甲武信岳 〜 真の沢林道
- GPS
- 60:00
- 距離
- 53.1km
- 登り
- 3,268m
- 下り
- 3,101m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
→ 突出峠(8:35=9:05) → 樺小屋(9:45=10:05) → 雁坂小屋(12:30) → 雁坂峠(12:45=13:15)
→ 雁坂嶺(13:50=13:55) → 東破不山(14:50=15:00) → 破不山(15:30=15:50)
→ 破不小屋(16:20) → 甲武信小屋(17:50)
-- ☆★ 所要時間:17時間10分 ★☆ -- 実際に「大輪」から "超" 歩いたのです --
◎ 29日:甲武信小屋(8:10) → 甲武信岳(8:23=8:24) → 真の沢分岐(8:32)
→ 柳小屋(12:25=12:30) → 川又山の家(17:15)
-- ☆★ 所要時間: 9時間05分 ★☆ --
◎ 30日:川又山の家(10:00) → 栃本関所跡(11:00) → 二瀬(12:40)
天候 | 27日:晴れ 28日:晴れ 29日:雨 30日:晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
[バス] 三峰口駅発(23:55) - 大輪(28日,0:10) 30日:[バス] 二瀬(13:30) - 三峰口駅(14:15) [秩父鉄道](14:28) - 浦和駅(17:05) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎ ルートについて、特に140号国道部分は、現在の道路にあわせて ありますが、当時とは違います。 また、「真の沢林道ルート」は、現在は"廃道"で 一般ルートでは ありません。 ◎ 52年前の当時の「記録」から、["原文" を抜粋] して 書きます。 ---まずは、超予定外の「二瀬」までの "歩き" について --- 「大輪」までは、雲取山へ行く人と同じバスだが、ここから川又 方面へは,ぼくたち3人しかいない。 この方面へは、あいにく今日は バスが行っていない。 さて、三人は歩き出した。 夜中でもあり、3人でもあり、山の中でもあるので、非常に心細い。 点々と 家があったり 見えたりすると、ほっとする。 遠くから「二瀬ダム」の工事中の光が見えてきた。 これを目当てに どんどん進んだ。 やっと「二瀬」に着いた。ダムは、夜中でも光々と電気を付けて 工事をしている ---「川又」までの "歩き" について --- 「二瀬」を出発する頃は、飯能から夜行バスで来た人たちがいたので、 その人たちの懐中電燈の光が、前後にちらちら見えて心強い。 そのうちに辺りが段々明るくなってきた。 「川又」に着き、ここで、早い朝食を取った。 ---「雁坂峠」まで --- とても、登りが険しい。突出峠、樺小屋などを過ぎて、腹ぺこのあげく、 やっと目の前が 急に開けた。 素晴らしい景色だ。お花畑が下まで続き、遠くには、笛吹川が流れ、金峰山、 国師ヶ岳などの奥秩父の山々と、さらに遠くには、富士山、アルプスなど 素晴らしい。吹き上げてくる風に当たりながら、昼食を取った。 ---「甲武信小屋」まで --- この辺は、登山者が少なくていい。今まで逢ったのは 5人もいないだろう。 よく歩いた末、東破不、破不山を越えた。 景色が 非常に素晴らしい。この辺は、岩があって面白い。 この頃から、雲が冷たく流れ出した。こうなると三人なので、心細くなった。 ガスが僕らに当たって、冷たい、寒い。もう視界はゼロ。 三人黙って黙々と歩き続けた。 「甲武信小屋」へ着いた時は、ホッとした。小屋には、40人余りが居た。 飯盒でご飯を炊いて、缶詰で飯を食べた。腹が空いていたので、非常にうまい。 後はすぐ寝てしまった。 29日:---「真の沢林道」を経て「川又」まで --- 他の登山者の声で目が覚めた。天候は雨。どうやら台風が近づいて いるようである。(山へではない) 僕たちは、「十文字峠」へ行くことをあきらめ、甲武信岳山頂を 経て、「真の沢林道」を川又へと下りた。 沢に出た。橋が無い。弱った。途中から丸太が一本掛けてある。 そこまでうまく行き、丸太を這って渡った。 雨が降っていて 濡れているので、非常に危険だ。丸太が終わった。 流れの速い沢に入った。そして、やっと向こう側に行った。 下半身は、ずぶ濡れ。 「川又」に行けば、4時頃出るバスに間に合って帰れるとばかり 意気込んだが、4時半を過ぎても 川又には着かない。 今は 雨は止んだし、台風は来ないし、「十文字峠」へ行けばよかったと思う。 今日は、「川又山の家」に泊まった。 30日:---「栃本関所跡」を経て「二瀬〜三峰口」まで --- 今日は帰れるので、10時に ゆっくり「川又山の家」を出て 歩いた。 途中、「栃本関所跡」を見た。そして、二瀬へ着いた。 腹が空いたし バスがまだこないので、近くの店で"冷やしそば・60円" を食べた。 バスが来た。「二瀬ダム」を眺めながら進んで、トンネルに入った。 昨日泊まってしまったので、帰りが昼になり バスは ガラガラだ。 そして、三峰口に着いた。 |
写真
感想
今まで、こんな半世紀も前の古い記録を 全くめくっても
見なかったが、改めて見直すと、よくも こんなハードなコースを
歩いたものだと 我ながらにビックリ!!。(当時、13歳の中学1年生)
何でこんな体力・持久力があったのか?。危険は無かったのか。
当時のアルバムに13枚の白黒写真が納められているが、
疲れた"顔"には写っていない。
52年経った今、同じコースを歩いたら どうだろう?。
今となっては、疲労度合いとか 解るよしもないが。
しかし、無事にちゃんと帰って来たのです。
しかも、高校生1,中学生2の 未成年3人組です。実質的な初日である
28日の行程の長さ、29日の「真の沢」下り、
大人でも こんなハードな&危険な行程は 組まない、いや組めない。
したがって、28日及び29日、特に28日は もの凄い時間が 掛かっています。
◎ 最初の "失敗"は、今となっては 何としても解らない28日未明の
「大輪」から「二瀬」までの"超ロス歩き"です。
臨時のバス便が「二瀬」まであったのか? なかったのか?。
今となっては、解りません。
◎ 次の "失敗"は、29日の「真の沢」下りです。
本来は、「十文字峠」へ行くつもりだったのですが、台風接近による
"コース変更"で、「真の沢林道」を下るという ちょっと 今では
考えられない"冒険"をしたのです。
よくもまあ、少年3人組で 雨の中 「真の沢」を下ったものだ〜と、
ぞっとします。
◎ 今振り返っても、この「山行き」が、現在でも なお 最長の "記録" です。
・一日の行程 : 29.3km
・一日の歩行時間:17時間10分
・一回の行程 : 50.7km
・標 高 差 : 2,095m 大輪 380 m ----- 甲武信岳 2,475 m
コメント
この記録に関連する登山ルート
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52年前の真の沢林道の貴重な記録を拝見させていただき感無量であります。
>途中から丸太が一本掛けてある
千丈の滝上の渡渉でしょうか?
>流れの速い沢に入った。そして、やっと向こう側に行った
これは柳小屋前の入川の渡渉と思います。
当時の真の沢林道は道筋明瞭だった様子です。
昨年歩きましたが荒廃凄まじく途中から真の沢へエスケープして甲武信岳へと辿った次第です、それでも真の沢林道は魅力的でいつの日にか歩いてみたいと思っております(^。^)
KURIRINさん はじめまして
古い記録を読んでいただき、ありがとうございます。
当時のアルバムはあるのですが、顔写真ばかりで 肝心の 山岳の写真は
「雁坂峠」からのパノラマのみ。
"真の沢"のは 無くて、記憶が全くありません。
帰れるかどうか?必死で、写真どころじゃ無かったのだろうと思いました。
改めて KURIRINさんの 2011/07/16〜18 の「レコ」を拝見しました。
凄い!!の一言です。私なんか 到底真似が出来ません。
しかし、ホントに興味深いところを歩きますね。
私は"無難"な 尾根登りが中心で、マイカー登山に徹しちゃっております。
気をつけて、また素晴らしい"レコ"を 見せて下さい。
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