会津朝日岳 沼の沢山経由 往復
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
天候 | 3日~曇り時々晴れ 4日~快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・黒谷川林道入口には通行止めのコーンが置かれていたが、車が入っている形跡があり、ずらして通過した。自己責任ということでしょう。林道約5.5キロはダートで落石あり。1日目は小幽沢出合い付近に釣り人の車が止まっていたのみ。 ・沼の沢山からの尾根上では、微かに踏み跡が感じられる所もあり、ブナの表皮に切り付けも見受けられた。 ・叶の高手からの登山道は、ほんの一部出ていただけで、ほとんど残雪に覆われていた。テントは持参したが、今回は避難小屋を利用。 |
写真
装備
個人装備 |
スパイク長靴。
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感想
令和元年5月4日の朝は、無風快晴で迎えた。山小屋に泊り荷物を置き、会津朝日岳山頂を目指す。アイゼン装着ならサクサク登れる、広くて気持ちのいい斜面だが、前爪の無いスパ長なので、少しずつゆっくり確実に。山頂直下は右手に回り込んだ方が登り易そうだ。ただ、万一滑ったら、下は崖になって落ち込んでいるので、気は抜けない。登り切った所には山名版が設置されている。眼前には残雪豊富な山々だけの光景が一気に広がった。ただただ凄いの一言。
山頂部を移動し、丸山岳へのルートを確認する。鋸状の稜線はほとんど雪が落ちているが、その先の少し広い尾根には、まだたっぷりの残雪がある。このまま歩いてみたい、このコンディションなら歩けるのではないか、との思いに駆られる。荷が小さければ、自分でもなんとか歩くことができるかもしれない。だがこの山域で荷が小さいということはあり得ない。初めて目の当たりにして憧れは強くなったが、憧れだけで終わってしまいそうだ。
山頂部には結局2時間も滞在した。6時17分に着き、展望をたっぷり堪能して8時には下り始めようと思っていた。ところが、ザックを背負ったのに下りられない。滞在を2時間にしたら気が済むだろうと、ザックを背負ったまま、ただ山々を見渡していた。
当初の希望としては、火奴尾根から丸山岳を往復するつもりだった。只見町役場に確認したところ、黒谷川林道は小幽沢出合いまでしか復旧工事が進んでいないとのことだったが、徒歩でもその先へ進めたら・・と考えてやってきたのだった。だが大幽沢出合いまであと少しという所で林道は大きく崩壊しており、急斜面でトラバースや高巻きは無理、足元の黒谷川はゴウゴウと流れている。となれば諦めもつき、次善の策として考えていた、沼の沢山経由で会津朝日岳を目指すことにしたのだった。
会津朝日岳は名山だと思う。古いガイドブックで紹介されていた、晴れた朝に南会津一帯に朝霧が広がる光景も印象的だった。沼の沢山周辺のブナ林も素晴らしい。沼の沢山からの下りでは、中途半端に前日の足跡を当てにしたためにかえって尾根を間違い、藪の急斜面をトラバースして修正する羽目になった。山中では誰にもお会いすることはなかった。
下山後は深沢温泉「むら湯」で入浴(600円)し、道の駅奥会津かねやまで車中泊。5日も青空が広がる中、道中で見える山々を写真に撮りながら、ゆっくりと秋田へ戻った。
*初めて入った山域です。山名等、誤りがありましたらご指摘願います。
コメント
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kamadamさんへ
朝から素晴らしいレコを拝見出来て幸せです。
実際に歩かれたkamadamさんにとっても幸せな2日間であったのでしょうね。
登り詰める程に広がる景色。
山頂からの大展望。
おっしゃる通り、ただただ凄い。
いいな〜。と言うのが素直な感想です(笑)
最高の連休となりましたね!
お疲れさまでした😃
waqueさん、おはよう。コメントありがとう。
こちらは山また山で、山好きにはたまらないですね〜只見に移住したい
でも体力の無い私には、ちょっとキツイ山域です。重荷で腰が痛くなってきてました
予想外に好天が続きましたね。こんなGWもまたあるでしょう。waqueさんのロング縦走、期待してますよ
kamadam さんへ
秋田からの遠征、お疲れ様でした。
今回も凄いルートを踏破されましたね。山域の実況を知らずして地形図だけでリスキーな未踏ルートを設定されるkamadamさんの「胆力」には何時もながら驚かされます。
この山域一番の難関は川に落込む残雪へつりと川の渡渉でしょう。そして今回も藪の取付き400Mの急登で、並の体力ではありませんね。
苦心の末に山頂で初めて現れる北〜西〜南方の迫力ある絶景にはさぞかし癒やされたことでしょう。目前の丸山岳も呼んでいましたね。(笑)
小生にも昔山頂直下で軽アイゼンに怯え藪に逃げた(笑)ことや、ヒメサユリに初めて出会った山の思い出があります。普段徘徊している山域を覗いて戴き、懐かしいレコ有り難うございました。
(追︰No.91 はマンダログ山、No.103は岩船駒ケ岳 かも知れません。)
さすがtonkaraさん、NO.91とNO.103の山名を教えていただき、ありがとうございます。
駒ヶ岳は村上市にありますが、この地域は岩船という所なのですね。NO.103の奥に見える残雪豊富な山は、山形との県境に立つ大鳥屋岳になるでしょうか。
他はいかがでしょう。飯豊の左手にそびえる山々にも興味を惹かれましたが、初めて眺める山々なので、確信が持てません。御神楽・蒜場・矢筈などなど・・
写真では取り上げていませんが、越後駒の右手遠くに、白い山々が見えました。
時間のある時に調べてみようと思っています。
ところでルートについてですが、実は大幽山への尾根も歩く周回も考えました。鋸刃は歩かれているとしても、その先に両側が切れて高低差のある部分があり、リスクを考えて止めましたよ。初めてでもあり、一人でもあるので、安全第一ですね。
沢は高低差があるせいか、小さなものでも激流。
やっぱり秋田周辺とは雪の量や重さがかなり違うようです。
藪に関しては、雪に押しつぶされた枝の流れに沿って歩く時は意外に歩き易いのですが、逆らって歩くとなると本当に大変ですね。ザックが大きくて重いと尚更。特にシャクナゲの大きなカブには悩まされました。ヒバなどの林になっている細尾根には踏み跡も感じられて、歩き易かったです。残雪ではカモシカのトレースに先導してもらいました。
普段tonkaraさんが歩かれている山々のエッセンスを、少しですが味わうことができたかなと思っています。
山頂からの展望を、いつまでも忘れないと思います。遠過ぎて簡単には行けませんが、いつかまた訪れてみたいですね。
こんばんは
No.103 岩船駒ケ岳の奥は「化穴山」(ばけあなやま、1,506M)と思います。(大鳥屋岳はもっと手前の左手) また越後駒の右手遠方となれば、方角がわかりませんが、「唐松山」(1,079M)かも。朝日山頂からの山稜に記憶ありませんが。
再度お調べいただき、ありがとうございます。
自分が見た山なのに、怠慢ですいません
N0.103は、天蓋大橋を過ぎて鰈(かれい)山の東側を走っていて撮った写真だと思います。雪山は、おっしゃるように化穴山かもしれませんね。
会津朝日山頂から越後駒の右手遠くに見えた白い山々は、火打・妙高かもしれません。
他にもたくさんの山々が見えましたが、私の知識不足でわかりませんでした。
それにしても、会津坂下からの飯豊連峰は迫力ありました。飯豊山に関しては、福島側が表玄関なのだと認識されられました。そして蒜場山も目を引く山でしたね。近くにお住いの方々が羨ましいです
会津朝日岳いい山ですね
好きな山の一つ。ずいぶん偏ってますが
この時期が一番登りやすいですかね
最後の急登は草付が出ると微妙。
懐かしい 会津丸山岳10年くらい前5月は窓明山から8月は大幽東の沢から同じ年に登った忘れもしない山、山頂は踏み荒らされていない草原で地塘が点在してます。虎毛山みたいたな山容。源頭からは物凄い藪漕ぎ 若かったな
美味しそうな蕎麦ですね
こんばんは〜
蕎麦はうまかったですよ。蕎麦大好きのtenさんにもお薦めです
あとここで販売されていたコーヒー(村上祭の屋台行事が重要無形民俗文化財の指定を受けたお祝いの品)も買って自宅で飲んでみたのですが、なかなかでした。
縄文の里は奥三面の歴史を詳しく網羅していて、その価値の大きさに圧倒されましたよ。
ぜひ出かけてみてください。
丸山岳のことを知ったのは、若い頃に読んだヤマケイで
白戸川?たぶん西側の沢を詰めて登ったという特集記事でした。
それからずっと心に残っていましたよ。
10年前に登られたとのこと、ほんの少し前ではないですか
きっといつまでも忘れられない、すばらしい山頂なのですね
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