雲取山 初テント泊
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,691m
- 下り
- 1,677m
コースタイム
鴨沢バス停10:25-10:51小袖10:53-12:06堂所12:08-12:50七ツ石小屋12:53-
13:14七ツ石山-13:49奥多摩小屋15:06-15:46雲取山山頂16:05-16:43奥多摩小屋
二日目
奥多摩小屋5:54-6:26マムシ岩-6:35堂所6:45-小袖7:23-7:35鴨沢バス停
天候 | 一日目 曇り後小雨 二日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂迄雪なし(東側斜面に残雪が見える程度)でアイゼンいらず。 土日は比較的気温低く(天気予報では3月下旬)、寒さが気になったが、 山頂16時で8℃。日向では温度計は15℃程度を指す。 日曜日朝は奥多摩小屋歩き始めで-2℃くらい。 途中若干ヌカルミあるが、それほどひどくはない。 |
写真
感想
待ちに待ったテント泊山行にいく日が来た。
1月から考え、楽しみにしていた曇取山1泊2日。
「土曜日 曇り、日曜日曇り後雨」
というあまりよろしくない天気。
さらに気温はこの季節には低く、山は雪の予報にもなっており、必ずしも良いコンディションではない。
最悪を常に考え慎重な山行を心がけ出発することにする。
山行予定は、
一日目
鴨沢バス停10:00-13:30奥多摩小屋(テント設営、大休止)14:30-
15:30曇取山山頂15:45-16:30奥多摩小屋
二日目
3:30起床-5:00奥多摩小屋-7:45鴨沢バス停
という計画をベースに、
●七ツ石山から引き返す
(全く体調不良or天候の悪化)
●七ツ石小屋泊
(全く体調不良or天候の悪化)
●奥多魔小屋で土曜日の歩行を終了
(時間的制約、テント泊可)
●奥多摩小屋に泊まる
(時間的制約+テント泊無理)
●雲取山荘に泊まる
(テント泊厳しそうで、頂上までは行ける)
を頭に入れておく。
行く前の最大の課題と想定されるのは『寒さ』。シュラフはmont-bellダウンハガー♯3。
家でのテスト時は、室温8度で使用時はスースーして暖かくない・・・・という
印象(熟睡はできる)。明日の朝の予測最低気温は-6度。未知の体験である。
対策としては、上:ダウン+フリース、下:フリースズボン、ニット帽・ネックウォーマー、
手袋、フリース生地の靴を着込む予定。どこまで耐えれるか、夜眠れないことも覚悟しておく。
今日のザックは13Kg強。
駅の階段上がる時から明らかに「重い」と感じる。『かなりゆっくり上ろう』と強く思う。(前回は10Kg越のザックで七ツ石山手前で足に疲労が溜まった)
また、ザックのフィッティングを入念にチェック。自分は「重さ」に関してはあまり抵抗はない。
これくらいの重さなら全く嫌ではない。嫌なのは『肩凝り』。40を越える体は、柔らかさがないのである。
<一日目>
登り始め。
中央線人身事故の影響で25分遅れのスタートとなる(バスの増便あって助かった)。
焦らず、ゆっくり行く事を肝に命ずる。
ほんとに人身事故は迷惑だ。
小袖の登山口から少し行ったところで先行した女性2名男性1名のパーティに
ひっかかる。道が狭くて抜けない。前3人は全く抜かしてくれる感じなし。
マナーとしては抜かせる必要ないのかなぁ。それにしても遅い。こんなフラットな
ところでこのペースで山頂まで行けるのだろうか?「最近は高尾山に登った山ガールが
雲取山とかに気楽に来るのよね〜。山荘とかも綺麗だし」と上から目線で話して
いたが、『あなた達の歩の方が心配。悪天になった時や緊急な判断が迫られる時、
こんなに体力なく、周りが見えない状態で大丈夫?』と心でつぶやく。
ま、俺も初心だけど・・・・。しかし、時間を大分ロスした。
少し行ったところのカーブで抜くスペースがあったので「抜かしますよ」と声を
掛けやっと抜かすことができる。
この日は天気があまり良くなかったが登山客が多く、この後も何人もつっかかる。
運良く、他のパーティは道を譲ってくれた。やっぱりあの3人組はちょっと迷惑だな。
それにしても登山客が多いなぁ、と思った。前回来た雪山時は結構寂しかったのに。
堂所まで
前回の反省を踏まえ、ザックの重さも考え、ゆっくり歩こうとも思ったが
3人組みの後を歩いた時、決して「楽に」感じる事はなかったので思い切って
普通のペースで歩くことにする。
緩斜面は速度を落とす必要はないようである。
七ッ石山へ
堂所から15分くらい歩くと、Uターンする感じで七ツ石山へ登る道が始まる。
自分としてはここの坂の歩き方が大事と思っている。
前回は登り始め結構ガンガン行ってマムシ岩先の比較的急斜面でガス欠になった記憶がある。
今回はザックが重いことも考慮し、このUターンした場所以降相当ピッチを落とした。
結果としてこのペース配分は正しかったと思う。マムシ岩先の急坂では、ザックも
重く足にも負担がきていてなかなか身体が上に持ち上がらない。なるべく段差がない
ルートを選び一歩一歩大事に歩く。かなり足に負担があったものの、余力を残し
七ツ石山山頂へ着く。
今回の特徴は、足の裏側、ふくらはぎ・腿裏に負担がきた。荷物の重量のせいか
いつもと負担がかかる箇所が違う。特に足を踏み込んで体重を足で受けたときに
ふくらはぎにきた。そしてそこから逆足に体重を移す為体重の移動をかける時に
腿裏に負担がくる感じ。普段は前側の筋肉に負担がくるのに不思議である。
なぜだろう・・・・。
奥多摩小屋へ
やはり足が疲れている。腿裏がプルプルきている。「無理しないで進もう」と。
そしてこの辺りから「肩こり」が急激に進む。ん〜、どうすればいいんだろう。
なぜ肩こりがするのだろう。ちょっと研究が必要と感じる。こんな感じが縦走なんてできない。
そんな事を考えていると奥多摩小屋到着。
奥多摩小屋でテン設営
小屋で400円払い、テント設営開始。
よく15分せできました!なんてコメントを見るが、30分ちょっと設営に時間がかかる。
家の中で2回程張っていたので、フライをかけるまではスムーズに行くが細綱をつける
ところで時間がかかる。それとペグ打ち。何度かやり直す。
でも、コツが掴んだと思う。
テントに入り山頂へ行くための荷物の整理をして、簡単な昼食を取る。
(ここに来るまでチョクチョク食べてはいたが)
山頂へ
ザックが軽くなったが、やはり足には負担が残り軽快に歩くまではいかない。
ん〜、山歩きは難しい。ただ、自分より歩くの遅い人がほとんどのなので、みんな
も同じように疲れているのだと思う。この局面で「疲れていない足」で歩けるのが
理想と思っている。(無理なのかな・・・・この辺を単独だと相談する人がいない)
無事山頂へ到着。結局歩いた累計タイムが前回とそれほど変わらない。
「結構やるじゃん」と自分を褒める。
山頂は展望はなかったが、日が出ていて凄く気持ちよかった。
自分の後何人か山頂に到着していた。「やったー着いた!」と喜んでいるカップルが
いたが、やはり疲れているのは自分だけじゃないだな、と思った。
奥多摩小屋へ
途中何人か「後どれくらいですか?」と聞かれる。
『25分くらいかな。この急坂を抜けると後は楽だよ』と教えてあげると喜んでいた。
またまた「みんな辛いんだ〜」と思う。
さらに少し降りると団体ツアーらしき御一行様が。「自立した登山者」になるには
ツアーじゃ無理なんだよな・・・・。と自分は思っている。
奥多摩小屋テント場
電車が遅れた以外はほぼ想定通りの一日。我ながら「よく、頑張った!」と思う。
夕食を食べ、IPODTOUCHで動画を見ながら過ごす。外は霧雨状態ででる気にならない。
テント内は10℃くらい。結構快適。もってきたダウンジャケットは着るまでもない。
9時前にトイレに行く。霧と霧雨でよく前が見えない。視界は10mない感じ。
「こんなところで迷子になれないな〜」と思いながら慎重にトイレに行く。
今回このシーンが一番怖かった!
トイレから戻り就寝・・・・ところが眠れない!緊張感か、下が斜めになっている
せいか、枕が違うせいかわかないが寝付けない。ウトウトした程度で3:20に
完全に目が覚める。3:30起床予定だったからそのまま起きる。
テント内の温度は10℃。家のテストの時とは違い今回はシュラフカバーもあり
全く寒くない。「寒さの感じ方は人それぞれ」と言われるが、本当に経験しないと
想像がつかないと思った。結局、ダウンもネックウォーマーもニット帽も手袋も
使用する事はなかった。寒さに震えることがなくホント良かった。
<二日目>
3:20起床。シュラフとシュラフカバーをしまいテント内に場所を作る。
それとシェルを着用。これは防寒対策+結露(少ないが若干はあった)から濡れを
防ぐ為。
お湯沸かし紅茶を入れサーモスのボトルへ。その後ラーメン作り朝食を。
パッキングを行いテントを出たのは5時。
「やばい、遅れている」と必死にテント撤収作業へ。しかしテントは凍っている。
霜を落とし、凍った細綱を必死で取り、ペグにくっついた土を落とし、テントを
濡れないように畳み 結局出発できたのは5:54。やばい7:47のバスに
乗れない・・・・。
歩き始め、予定外にも富士山が見えるー!写真を何枚か取り「よし走ろう!」と
決めスタート。多分普通に歩いて2時間半位?途中半分くらい走ればなんとかなるんじゃ
ないかと、必死の下山を開始。
「堂所へ6:30迄に着けば行ける」と目標を立てる。
結果、6:35に堂所着。「なんとかなるかな」と思い、堂所から先も極力ランニングを
入れる。そして「着いたー!」7:35に鴨沢バス停に着く。
【振り返って】
●重い荷物の歩き方
●肩こり対策
●どう安眠するか?良い枕を見つけたい
<本日の装備>
1.ザック ミレー オデッセイ45L
�上気室
・テントマット
・着替え類
フリースズボン、ニット帽、ネックウォーマー、靴下(超厚手、薄手)
ジップアップTシャツ、半袖シャツ
・シュラフ mont-bellダウンハガー♯3
・ダウンジャケット ライトオンで買った比較的UL(ユニクロより暖かい)
・コッヘル、EPIガス缶、REVO3700、ライター
・6本爪アイゼン
・スパッツ
・レインウェアズボン
・ヘッドライト(主)
・食料
アルファ米、ラーメン
・水2L
・行動食、非常食
カロリーメイト、大樹の小枝、エアインチョコ、ばかうけ、ランチパックサンドウィッチ
・タオル
・エア枕
・トイレットペーパー、ウェットティッシュ
・眼鏡
・テントポール
�下気室
・テント本体
・ペグ、細綱
・グランドシート
・ミニ金槌、ミニシャベル
・シュラフカバー
・乾電池
・マグカップ
・予備ヘッドライト(テント内照明)
�サイド収納
・フリース生地の靴(防寒用)
・サーモス(紅茶)
・レジャーシート小
・ごみ袋
�外付け
・マット
�雨蓋上
・財布
・手袋
・携帯類
�雨蓋下
・薬
・コンタクト
・鏡
2.ウェア
�上
・mont-bellジオラインMW
・フリースT (アプローチ時)
・ハードシェル
�下
・mont-bellジオラインMW
・ロウアルパイン3シーズン用
こんにちは
初テント泊おめでとうございます。
偶然、僕もこの日テントデビューでした。
一番奥のテントが僕のテントで写真に写ってました。
僕もモンベル#3で寒いかとかなり不安でモンベルのジオラインMW、フリース、ダウンと着てねましたが夜、暑い位で快適に眠れました。
テントの傾斜の居心地の悪さお察しします。
斜めだと気持ち悪いですよね。
僕らも最初にテント張った所がかなり斜めで意を決してフラットな所に引っ越ししました。
それにしてもテント泊最高ですね!
これから夏なのでお互い山登りを楽しみましょう!!
コメントありがとうございます。
初テント泊が一緒、偶然ですね〜。
毎週行ってるんですか。それも一緒ですね(笑)。
いよいよ雪溶け、山登りシーズン。
きっとgtr23さんも2500m超の山を目指してますよね?
ん、3000m超え!?
どんどん楽しんでいきましょう!
僕も今週テントを購入して、最初のテント泊はGW期間中に雲取山で考えてました!
それもほとんどルート
どんな装備でいかれたのかも詳しく書いていただいているので、参考になりました。
楽しんできます!
こんにちは。
書き込みありがとうございます。
私も色々な方のヤマレコの記録があるので、
こうして山歩きを楽しめています。
今回の装備も先人の方々の受け売りです!
本当に感謝です。
GWに雲取羨ましいです。私は仕事などで泊まりは
難しそうです・・・・。
GW、天気も良さそうで、初めてのテント泊
楽しんで来てください!
私も4月30日に雲取山でテントデビューする予定です。何もかも同じ条件で、私より少し先にデビューされているから大変参考になりました。写真を拝見する限り年頃もほぼ同じくらいかなぁと思いました。
準備段階から最悪ケースを想定されているし、真剣に山に向き合っている部分は凄く共鳴、共感しましたし、実際行ってみた時の想定との差とか感想とかすごく参考になりました。抜けないスローペース登山者への想いとか、考えられていることもすごく共感しました。
私も雲取は日帰り弾丸登山しか経験がありませんでしたが、テント泊でいままでより更に山の楽しみが広がると感じております。これから夏山シーズンですね、私は北岳や八ヶ岳のテント泊も計画しております。
テント泊を楽しみましょう!
初テント泊、楽しみですね。
頑張って下さい。
考え方、今後の山行予定、本当に似てますね(笑)。
私は、 5月〜6月に金峰山、八ヶ岳 に行き、
7月に谷川岳(出来れば馬蹄形)、その後スケジュールと相談しながら、
北ア、南アに行く事と目論んでます。北岳は富士山より行ってみたいと思っています。
考えると、「夏山シーズン短け〜」て思ってしまいます(笑)。
kuutarouさんも、今回のテント泊は「縦走登山の練習」という考えではないでしょうか?
色々試されるといいですよ。
どこかの山でお会いできるといいですね!
たびたび失礼します。
「縦走登山練習」・・あたりです(笑)
住まいが高尾近辺のため陣馬山でも幕営予定です。
夏山は短いですね!
行きたい山を厳選しないとなりませんね。
実は金峰山も候補です。
富士見平小屋をBCに瑞牆山にも行こうかと考え中です。
富士山は毎年行ってますが、幕営禁止なんですよね。
しかし、吹きおろしの風が凄い事があるので、富士山
での幕営は、禁止されてなくても怖い気がします。
どこかでお会いしましょう!
では!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する