霊仙山 - 天神〜柏原道〜経塚山〜山頂〜最高点峰〜南霊岳〜山頂一帯〜榑ヶ畑道
- GPS
- 08:56
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 1,515m
- 下り
- 1,567m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 8:56
榑ヶ畑登山口から醒ケ井駅までの区間では、それなりに走っており、普通に歩くともっと時間がかかるはずです。
花を探しながら歩いていたり、撮影に時間を取られていたりで、ペースは安定していないはず。
コースタイムはあまり参考にならないでしょう。
天候 | 薄曇り/曇り//強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■柏原駅〜柏原道登山道入口〜避難小屋 柏原駅から柏原道の登山道入口の標識までは10分程度。 そこからもう少し舗装路を進み、養鶏所分岐からは主に未舗装の林道になります。 橋を渡った後は斜面からの落石が多そう。 一合目辺りから本格的な山道となり、小さな沢沿いの道を渡渉しつつ進みます。 登って来た谷の源頭部の先が二合目で、二本杉があります。 ここから県境尾根を進み、天神までピストンしています。 二合目からはっきりとした道を進み続けると、四合目の避難小屋です。 六合目の少し先で登山道はP920を巻いて行きますが、尾根へ進み、P920へ向かっています。 一般の登山道に合流後、再び登山道を逸れて尾根を辿っています。 八合目の少し先辺りでザレた急斜面を登ると視界が開け、程なくして避難小屋に到着です。 何合目かの表記は新設定に準じています。 ■霊仙山山頂界隈 主なピークは経塚山、三角点峰、最高点峰で、三角点峰が霊仙山の山頂です。 このピークを結ぶルートや、柏原や榑ヶ畑からの登山道はほぼ踏み跡がはっきりしています。 これらの一般的なルート以外については、一定の注意が必要でしょうか。 特に危険ではないかも知れませんが、石灰岩が露出している部分を進む事も少なくなく、足元をしっかりと確認して歩きたいですね。 ■最高点峰〜西南尾根〜南霊岳〜三角点峰〜経塚山 西南尾根は石灰岩の露出している区間があり、所々で少し歩きにくい。 南霊岳から三角点峰まではバリルートです。 色々なコース取りが可能と思われますが、それなりに注意や配慮が必要でしょうか。 特に危険箇所はないはずですが、ガスで見通しが利かなくなると、どこにいるのかが分かりにくくなりそう。 地図とコンパスだけでなく、GPS機器があると心強いでしょう。 ■経塚山〜榑ヶ畑道〜榑ヶ畑登山口〜醒ケ井駅 榑ヶ畑道を通り、経塚山から下山します。 七合目のお猿岩を過ぎると、やや急な斜面のザレた道となり、足元に注意しつつ。 六合目辺りからは樹林帯となり、明瞭な道が続き、二合目の汗フキ峠に至ります。 さらに下ると山小屋かなやがあり、沢沿いの道を進むと林道に出合います。 少し下ると榑ヶ畑登山口で、長い舗装路歩きを経て養鱒場バス停跡に到着。 さらに舗装路を歩き続け、醒ケ井駅に至ります。 柏原道では、何合目かの表記が新旧混在していて、ややこしくなっています。 新と旧の区別は現場には表記されていないので、そのつもりで。 『山と高原地図』では、旧表記が使用されています。 |
写真
感想
初めての鈴鹿山脈の山として、2017年8月に霊仙山に登りました。
1000m級の山だとは思えないような風景が広がる中を楽しく歩き、お気に入りの山となりました。
今回が5度目で、まだ見た事がないヤマシャクヤクを見るべく、予定を組み立て。
柏原駅からスタートし、登山道入口の標識にてメモを落としているのに気づき、落ち込みながらも探しに戻ります。
メモを見つけ、引き返して先に進みますが、ここで8分のロス。
一合目までの長い林道歩きを終え、ここからは山道に。
結実したセリバオウレンが見られるかなと注視していたけど、さっぱり分からず。
二本杉のある二合目に到着です。
どうしようかと迷っていたのだけど、尾根上は風が吹いていて涼しいので、県境尾根を歩いて、天神へ行ってみます。
途中に林道区間があり、両側が雑木となっている辺りはまずまず良い雰囲気です。
林道と別れてからは地味な尾根となり、天神の辺りに到着。
なだらかな地形が広がっており、三角点を探してみたものの、見つからず。
少し気を落としながら引き返し、二合目に戻り、山頂を目指します。
何度となく歩いているルートなので、順調に歩いて行きます。
イワカガミの小さな群生地には咲き残っている花が少しだけあるけど、終わりかけ。
良さそうな状態の花を見つけ、小躍りしつつ撮影。
しかし、風が強くてじっとしていてくれず、難儀してしまう。
何とか満足できる写真を撮り、すぐに四合目に到着です。
花を探しながら進み、六合目の先で登山道を逸れ、P920へ。
まだシダは生え揃っておらず、斜面は歩きやすい。
ピークからは山頂一帯が見えており、早くあちらへという思いが募ります。
鞍部にて登山道と出合いますが、そちらを辿らずに引き続き尾根を進みます。
少し登った辺りからは石灰岩が露出しており、霊仙山らしい独特な雰囲気です。
再び鞍部で登山道に出合い、少し歩くと旧八合目です。
この辺りの左側の斜面も石灰岩が露出していて、良い雰囲気です。
登山道脇に咲くヤマシャクヤクを発見。
風に揺られていて、うまく写ってくれない。
他にも花は色々と咲いていて、これまでの柏原道の印象が変わるぐらいです。
ザレた急斜面を登り切ると、周囲の展望が一気に広がります。
しかし、この日は遠くははっきりせず。
この辺りから風が格段に強くなり、何度となく体を持って行かれそうになる。
至る所に咲いているニリンソウに驚きながら歩き、避難小屋に到着です。
暴風を避けるべく小屋の裏に回り込み、ここで昼食にします。
小屋の中から声が聞こえたので、中には何人かおられるよう。
風は治まる気配がないけど、時間を無駄にしたくないので、出発です。
何度となく止まらざるを得ないぐらいの強風が吹き抜け、慎重に進むようにします。
この時期としては少なめかなという感じだけど、歩いている人はおり、それぞれに苦労しつつ進んでおられるはず。
いつもよりは余裕がないけど、それでも風景を楽しみながら歩き、経塚山山頂に到着です。
吹きさらし状態なので、少し留まっただけで出発。
鞍部まで下ると、そこからの登り斜面は普段よりも厳しそうに見える。
そこかしこに咲いているニリンソウは強風にあおられ、大変そう。
でも、これだけ生息しているので、実際には適した環境なのでしょう。
小ピークの分岐を経ると、程なくして霊仙山山頂に到着です。
強風の中、前後して到着された方が記念撮影をしておられます。
一段落した頃合で、こちらも所定の撮影を済ませます。
この後のルートはある程度の想定のみだったので、残り時間などを勘案して決めます。
今畑に下ってから汗フキ峠へ向かうルートは通行止めのようなので、西南尾根での下山は止めておきます。
でも、西南尾根を歩きたいので、南霊岳まで行き、バリルートで引き返す事にします。
分岐に戻り、最高点峰へ向かいます。
鞍部の辺りで振り返ると、個人的に強く惹かれる風景がいつものように広がっており、じんわりと幸福感に包まれます。
しかし、大人数の団体さんが下って来られ、それに浸る事はできず。
誰もいない最高点峰に着き、周囲を眺めやり、絶景を堪能。
いつものように西南尾根へ向かいます。
相変わらず風は強く、露岩帯を進む辺りからはいつも以上に足元に注意します。
色々と花は咲いているけど、どれもヘッドバンギング状態で、すんなりと写ってくれず。
使用した写真以外だと、オドリコソウが印象的でした。
何とか無事に歩き、南霊岳に到着です。
振り返ると、西南尾根の向こうに山頂一帯がきれいに見えていて、素晴らしい風景です。
ここから山頂方面に戻るのだけど、来た道を引き返すのは面白味に欠ける。
なので、これまでに気になっていた辺りへ。
特に難しさは感じなかったけど、ある程度の読図ができるなど、一定の注意は必要と思われ、安易に進むのは良くないかも?
なので、この区間は写真のみとし、省略。
この山域らしさを感じつつ歩き、霊仙山山頂に帰還です。
依然として風は本当に強いけど、誰もおらず、ちょっと気分が良い。
強風に追い出されるようにして山頂を辞し、下山の途に就きます。
もっとゆっくりと滞在したいとの思いもあるけど、心が折れそうになるぐらいの風の強さで、自然の力を改めて感じずにはいられない。
経塚山まで戻り、周囲を眺めやります。
柏原道での下山だと、すぐに展望が失われてしまうけど、今回は榑ヶ畑道へ進みます。
なので、いつもよりは感傷的にならずに済みます。
今回は歩く事ができなかった丘陵を正面に見つつ、下り始めます。
進むにつれ、風景は変化して行きます。
どのタイミングでどこを見ても、本当に優美な曲線が描かれていて、霊仙山が最も好きな山かなとの思いが強まります。
八合目のお池を経て、七合目のお猿岩に到着です。
山頂一帯を見晴らす事ができるのは、ここまで。
また来る日を淡く思い描きつつ、ザレた斜面へ。
展望所になっている五合目で休憩し、パンを食す。
意外と空腹だったので、少し驚く。
やや単調に感じられる道を下り、二合目の汗フキ峠に到着。
何となく得ていた情報通り、落合へのルートは通行止めです。
問題なく歩き、山小屋かなやを経て、榑ヶ畑登山口に到着。
ここからは舗装路歩きとなり、それなりに大変だけど、いつもの事なので。
初めての霊仙山への山行でも、ここから醒ケ井駅まで歩いたのだけど、あれは8月でした。
今回は5月だし、電車の発車時刻的にも少し楽なはず。
とは言え、1時間に2本だけなので、すっとではないけども走って行きます。
初めての時と同じく、駅の手前の川でバイカモをチェックしますが、咲き始めの頃合なのか、花はまだ少ない。
でも、きれいに咲いています。
最後は時間に余裕があり、醒ケ井駅に到着し、今回も無事にゴールです。
初めてのヤマシャクヤクを堪能すべく、お気に入りの霊仙山に行って来ました。
期待通りにたくさん咲いているのを見られ、満足です。
この日は暴風と言っても良さそうなぐらいに風が吹き荒れており、山頂一帯では何度となく体を持って行かれそうになりました。
そんな厳しい環境下でも命を繋いで咲き誇る花々を見ていると、儚げに見えながらも、芯の強さは想像以上のものがあるんだろうなと思わされました。
未踏だった辺りも歩く事ができたし、魅力に溢れた山だと改めて実感し、再訪の機会が今から楽しみですね。
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