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Yamareco

記録ID: 1858471
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
芦別・夕張

芦別岳,旧道北尾根を登り本谷を下る

2019年05月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:11
距離
15.7km
登り
1,802m
下り
1,798m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:42
休憩
0:29
合計
8:11
4:03
321
スタート地点
9:24
9:43
40
10:23
10:23
32
10:55
11:05
69
12:14
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2019年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
丸木橋の渡渉地点の水量多し
その他周辺情報 ハイランドふらの!
芦別岳でも,花が咲き始めています.もう1回,春に出会えた感じ.ムラサキヤシオ.バックの白い花はオオカメノキ.
2019年05月19日 04:20撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 4:20
芦別岳でも,花が咲き始めています.もう1回,春に出会えた感じ.ムラサキヤシオ.バックの白い花はオオカメノキ.
ヒトリシズカ.
2019年05月19日 04:22撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 4:22
ヒトリシズカ.
2019年05月19日 04:30撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 4:30
ヤマザクラもあちこちで咲いていました.
2019年05月19日 04:52撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 4:52
ヤマザクラもあちこちで咲いていました.
丸太は,やっぱり濡れている.水量が多く,前回は渡れた岩伝いも今回は濡れずには無理そう.
2019年05月19日 04:59撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 4:59
丸太は,やっぱり濡れている.水量が多く,前回は渡れた岩伝いも今回は濡れずには無理そう.
落とした流木を足場にして,岩を手がかりにしながら,真ん中の流木に乗り移り,次は岩にかけていた手を対岸の流木に伸ばしつかんで流木伝いになんとか渡りきりました.ああ,怖かった...
2019年05月19日 05:12撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 5:12
落とした流木を足場にして,岩を手がかりにしながら,真ん中の流木に乗り移り,次は岩にかけていた手を対岸の流木に伸ばしつかんで流木伝いになんとか渡りきりました.ああ,怖かった...
ユーフレ小屋への分岐から北尾根を目指して登っていく途中で,役に立つのかどうかよくわからない極めてシンプルな標識があります.
2019年05月19日 05:28撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 5:28
ユーフレ小屋への分岐から北尾根を目指して登っていく途中で,役に立つのかどうかよくわからない極めてシンプルな標識があります.
ルート上ヤチブキ(エゾノリュウキンカ)が満開.
2019年05月19日 05:29撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 5:29
ルート上ヤチブキ(エゾノリュウキンカ)が満開.
雪渓が急斜面になり始めたのでアイゼン装着.
2019年05月19日 06:02撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 6:02
雪渓が急斜面になり始めたのでアイゼン装着.
真柏山.
2019年05月19日 06:10撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 6:10
真柏山.
夏道にとらわれずに歩きやすそうな所選んで進んでいきます.
2019年05月19日 06:17撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 6:17
夏道にとらわれずに歩きやすそうな所選んで進んでいきます.
夫婦岩.
2019年05月19日 06:27撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 6:27
夫婦岩.
正面が北尾根.
2019年05月19日 06:31撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 6:31
正面が北尾根.
芦別岳の鋭鋒.
2019年05月19日 07:48撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 7:48
芦別岳の鋭鋒.
前方には常に芦別岳を望むことができ,心の中でその姿に何度も喝采を叫び,何枚も写真を撮りながら進んでいきます.
2019年05月19日 08:24撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 8:24
前方には常に芦別岳を望むことができ,心の中でその姿に何度も喝采を叫び,何枚も写真を撮りながら進んでいきます.
近づくにつれて,本谷の最上部も見えてきました.
2019年05月19日 08:33撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 8:33
近づくにつれて,本谷の最上部も見えてきました.
しかしまあ,よくこんな所登ったものです.これ垂直に近く見えるよなあ...
2019年05月19日 08:29撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 8:29
しかしまあ,よくこんな所登ったものです.これ垂直に近く見えるよなあ...
黄色いスミレ.
2019年05月19日 08:37撮影 by  RICOH GR III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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5/19 8:37
黄色いスミレ.
本谷を登る人の姿が砂粒のように小さく見えます.
2019年05月19日 08:46撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 8:46
本谷を登る人の姿が砂粒のように小さく見えます.
ショウジョウバカマ.
2019年05月19日 08:51撮影 by  RICOH GR III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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5/19 8:51
ショウジョウバカマ.
こんな岩稜帯を縫うように進んでいきます.
2019年05月19日 08:52撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 8:52
こんな岩稜帯を縫うように進んでいきます.
2019年05月19日 08:53撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
5/19 8:53
ツクモグサ.
2019年05月19日 09:03撮影 by  RICOH GR III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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5/19 9:03
ツクモグサ.
すっかり丸くなってきました.
2019年05月19日 09:03撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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すっかり丸くなってきました.
来し方を振り返る.
2019年05月19日 09:07撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 9:07
来し方を振り返る.
頂上岩頭下の雪原に出ました.見る方向でこんなに山の形が変わる.
2019年05月19日 09:10撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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頂上岩頭下の雪原に出ました.見る方向でこんなに山の形が変わる.
岩を登って芦別岳山頂.9時32分.無風.
2019年05月19日 09:30撮影 by  RICOH GR III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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岩を登って芦別岳山頂.9時32分.無風.
下りは本谷.9時53分.
2019年05月19日 09:57撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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下りは本谷.9時53分.
2019年05月19日 10:07撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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デブリはほとんど溶けていました.残っていたのはこれくらいかな.
2019年05月19日 10:22撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 10:22
デブリはほとんど溶けていました.残っていたのはこれくらいかな.
今年4回目のインゼル.
2019年05月19日 10:24撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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今年4回目のインゼル.
2019年05月19日 10:28撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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かえって下部の方が沢が開いてきていて危なっかしい.
2019年05月19日 10:32撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 10:32
かえって下部の方が沢が開いてきていて危なっかしい.
ゴルジュはまだ閉じていました.
2019年05月19日 10:36撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
5/19 10:36
ゴルジュはまだ閉じていました.
夏のような暑さのなか,ようやくユーフレ小屋.10時56分.
2019年05月19日 10:55撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 10:55
夏のような暑さのなか,ようやくユーフレ小屋.10時56分.
2019年05月19日 11:02撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 11:02
朝は開いていなかったニリンソウが満開で帰りを出迎えてくれました.
2019年05月19日 12:10撮影 by  RICOH GR III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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朝は開いていなかったニリンソウが満開で帰りを出迎えてくれました.
満足!
2019年05月19日 12:41撮影 by  RICOH GR III, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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5/19 12:41
満足!
帰路の途中で撮影.右端の夫婦岩から長大な北尾根を芦別岳山頂まで歩いたのでした.
2019年05月19日 12:52撮影 by  Canon EOS 5D Mark III, Canon
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5/19 12:52
帰路の途中で撮影.右端の夫婦岩から長大な北尾根を芦別岳山頂まで歩いたのでした.

感想

「北海道のマッターホルン」「芦別の牙」と呼ばれる芦別岳の鋭い姿は北尾根からしか見ることができません.芦別岳の鋭峰を,そして本谷の最後の核心部を見るために今期3度目の芦別岳に行ってきました

東京出張から日帰りで戻ったのが,23時すぎ.1時間半ほど横になり,1時30分起床.1時40分自宅出発.満月が御茶々岳から芦別岳への北尾根に沈んでいく荘厳な光景を横目に見ながら車を走らせる.今回は,下行路に新道は使わないつもりなので,鹿除けのフェンスを開けて,旧道登山口まで車で入りました.4時出発.北尾根の状況がわからなかったので,少しでも踏み抜きを少なくするように雪が締まっている早い時間に一気に登ってしまう作戦.

芦別岳でも,花が咲き始めています.もう1回,春に出会えた感じ.ムラサキヤシオ,オオカメノキ,ヒトリシズカ,ヤマザクラなど.ニリンソウは開いていませんでした.

問題の渡渉箇所.丸太は,やっぱり濡れている.ここの通過は速やかに却下.水量が多く,前回は渡れた岩伝いも今回は濡れずには無理そうです.少し上に登り,渡渉箇所を探しましたが,さらに険しく沢幅も渡れるところはありません.丸木のすぐ上の大岩がチョックストーン的に挟まった場所.渡れるかどうかかなり微妙で,落ちた場合は,下と違ってかなり危険かもしれませんが,水中に挟まっている流木は足で確認した限りで安定している.そこで,まず足下にすぐ側にあった流木を落として足場を作りました.一度は激流に流されて上手く固定できませんでしたが,なんとか必死に引き上げ直して再固定.今度は,しっかりと固定されました.落とした流木を足場にして,岩を手がかりにしながら,真ん中の流木に乗り移り,次は岩にかけていた手を対岸の流木に伸ばしつかんで流木伝いになんとか渡りきりました.ああ,怖かった...

沢に沿ってその右岸がルートになっていますが,この道がまた沢みたいになっています.ここが川になっている可能性を考えて,今回は替えのソックスを持ってきましたが,今日は大丈夫そうです.ルート上ヤチブキ(エゾノリュウキンカ)が満開.

途中から雪渓.急斜面になり始めたのでアイゼン装着.夏道にとらわれずに歩きやすそうな所選んで進んでいきます.

6時51分.尾根に乗った所はまだ雪がたっぷりあり,夏道は雪の下.まずは目の前の急斜面にとりつきます.アイゼンを蹴り込みながら急斜面を直登.その先には,P1444.右側に開けた斜面が広がっていたので,P1444には登らずにトラバースしようと思ったのですが,途中で沢地形となり,さらにその先は濃い藪が広がっているので,無理せずに,いったん尾根に戻ることにしました.

コルに出て,次はP1457を登るのですが,右の比較的平坦な斜面を進むトレースが見えたので,ピークに向かわず,そちらに進みました.しかし,そこまでたどり着くと,なんと,それは大きな熊の足跡でした... さらに前方にまたしても沢地形.諦めてまた尾根に復帰することにしました.藪をかき分けかき分け,登ります.P1457から,ついに芦別岳の鋭鋒を望むことができました.

何度も何度もアップダウンを繰り返しながら進んでいくのですが,しばらく行くと尾根状の雪はほとんどなくなり,途切れ途切れですが,夏道を辿ることができるようになりました.最初は,アイゼンをはいたまま進んだのですが,さすがにもう大丈夫だと思い外しました.

前方には常に芦別岳を望むことができ,心の中でその姿に何度も喝采を叫び,何枚も写真を撮りながら進んでいきます.芦別岳の岩頭に雪が残りゼブラ模様になっているともっと格好よかったのですが... 来年はもう少し早い時期に北尾根に来てみたいと思います.

近づくにつれて,本谷の最上部も見えてきました.これが見たかったんだよなあ.しかしまあ,よくこんな所登ったものです.これ垂直に近く見えるよなあ...

キレットと呼ばれる急峻に切れ込んだ複雑な岩稜帯に近づくと,芦別岳の形が少しずつ変わってきます.

岩を登って芦別岳山頂.9時32分.無風.

下りは本谷.9時53分.最高の天候の中,多数のパーティーが登ってきていました.邪魔にならないように脇によけながら,走ったり滑ったりしながら降りていきます.本当は,ずっと尻滑りでも良かったのですが,なんとなく登ってきている人に悪い気がして,人が途切れたのを見計らって遠慮がちに滑ってました.駆け下りるのも気持ち良かった.急斜面を必死で登っている中,上から降りてくるのは邪魔だったかもしれません.ごめんなさい.でも,本谷を登って新道を降りた人達もきっと尻滑りで帰ったのだろうからご容赦ください.

本谷は,かえって下部の方が沢が開いてきていて危なっかしい.ゴルジュはまだ閉じていました.

夏のような暑さのなか,ようやくユーフレ小屋.10時56分.

本谷を駆け下りれば,新道よりも楽に早く戻れるかなと思ったのですが,ユーフレ小屋からの旧道はやはり大変でした.暑さにもやられました.途中から水をかぶって頭を冷やしながら歩きました.水は,600ml のペットボトル2本だったのですが,ギリギリでしたね.浄水器を持ってくれば沢水を飲めたのにと後で思いつきました.

12時13分,帰還.朝早く出ると,その後時間に余裕があるからいいなあ.踏み抜きもほとんどなかったし,作戦成功.8時間11分.15.65km.獲得標高 1698m.

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