ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳〜カラ岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜烏谷山〜比良岳〜打見山
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- GPS
- 11:22
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,172m
- 下り
- 2,164m
コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 11:22
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の志賀駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 標識は豊富で、基本的には明瞭な道が続きますが、所々で分かりにくく感じる所はあります。 特に危険な箇所はないけど、ガレやザレで滑ったり、転倒したりしやすくなっている所は多そう。 浸食により、道幅が狭くなっている箇所もあり、今後の推移を気にしておきたいですね。 ■その他 以前からそうですが、倒木などで進みにくくなった道の横にバイパスが設定されている所を多く見かけます。 そちらを通るしかないような場合も少なくなさそうだけど、あまりにも安易に新たなバイパスができているように感じる事があります。 何が正解なのかは分からないけど、ここ最近、他の山域でも気になるので記述しておきます。 今回は簡易版です。 |
写真
感想
春の花を求めての山行が続いて来ましたが、今回はベニドウダンとサラサドウダンを見るべく、比良山系へ。
この時期に歩いた事がない辺りをルートに採り入れたりしつつ、長めのルートを設定。
ヤマプラでの想定だと、北小松駅を出発して、志賀駅に到着するのが21時55分となっていて、ちょっと不安。
エスケープの候補地点を設定し、当日を迎えました。
いつものように湖西線の始発の乗り、北小松駅に到着し、ここからスタートです。
舗装路をじわじわと登って行き、トイレを経て、登山口に到着。
シシガ谷の沢に架かる橋を渡り、入山。
それなりにしっかりと登って行くので、早くも汗が出始める頃合で滝見台に着き、楊梅の滝を見やります。
やはり間近で見てみたいのだけど、今回もここからで我慢しておきます。
涼峠に到着し、ヤケ山へ直接は向かわず、今回も寒風峠を経由して行きます。
シシガ谷の沢を渡渉、少し進んだ辺りがオトシ出合となっており、この先の一帯が『オトシ』と呼ばれているようです。
地形図を見ても分かる通り、ゆったりとした地形が広がっており、登山道から逸れてしまうと、どこがどこか分からなくなってしまいそう。
探索してみたい気がするけど、意外と露岩となっている所が多く、色々と難しそう。
この辺りにも今回の目的であるベニドウダンやサラサドウダンの花はあるけど、終盤に近いようだし、高い位置に咲いていて、写しにくい。
昨年の7月よりも倒木が増えているように感じられ、進行方向が分かりにくい所もあるけど、特に問題はなし。
気が付くと汗は引いており、寒風峠に到着です。
概ね気持ちの良い樹林帯が続いた後、最後はしんどい登りとなり、ヤケ山山頂に到着です。
P705まではゆったりと進み、少し下った辺りで他のルートとの分岐を見て、方向転換。
すぐに斜度は増し、ザレた登山道は登りにくくなるのだけど、ベニドウダンやサラサドウダンを始めとして、色々な花が見られるようになるし、振り返ると好展望が得られたりで、適度に休憩しつつ進む事になり、あまりしんどさを感じず。
それに加えて、涼しい風が吹いていたりで、暑さは気にならない。
お気に入りのルートへの愛着がさらに増しつつ進み、ヤケオ山山頂に到着です。
ここからも好展望で、これから向かう稜線が魅惑的に連なっており、期待度が高まります。
ベニドウダンやサラサドウダンは引き続き咲いているし、霞み気味ながらも琵琶湖方面の展望は素晴らしく、素晴らしい稜線歩きですね。
権現山から蓬莱山へ至る、南比良の縦走路も素晴らしいけど、静かに風景を堪能できるというのもあるし、こちらに軍配を上げたいぐらい。
咲き残っているイワカガミを探したりしつつ歩き、フジハゲのピークに到着です。
空気が澄んでいれば、至福の絶景が得られるのだけど、少し霞んだ琵琶湖も悪くなく、この風景を独り占めできるのは贅沢だなと思うのです。
その後も楽しい尾根歩きが続き、釈迦岳山頂に到着です。
大津ワンゲル道との分岐付近まではサラサドウダンが群生しており、そこまでピストンしようと思っていたのだけど、ここまでに十分に見ており、そのまま縦走路を辿る事にします。
白っぽいサラサドウダンかなと思われる花は、昨年ほどではないけど咲いています。
カラ岳を経て、比良ロッジ跡の辺りでこの日の最初の登山者を見かけ、その後は次第に人が多くなり、まあ、そうなんだろうなという感じ。
北比良峠を経て、八雲ヶ原へ。
ヤクモ池の主はいつものようにのんびりと漂っており、ここは時の流れ方が違うよう。
イブルキノコバ方面に進んでいると、ようやく日射しが戻って来て、森林の緑が鮮やかに浮かび上がり、やはり晴れていると別世界だなと認識。
イブルキノコバを経て、沢沿いを下って行き、広谷の標識に到着。
初めての時は少し先からナガオへ進んだのだけど、今回は広谷を登って行きます。
渡渉する辺りで少し分かりにくいものの、特に問題なくゆったりと標高を上げて行きます。
山野草は少なく、がっくり。
湿原が形成されているようで、木道を歩くようになり、ここで2人のソロの方に道を譲っていただき、お礼を言い、気分良く進んで行きます。
沢を離れて地味な道を登ると、細川越に到着。
左折して、武奈ヶ岳の北稜を登って行きますが、ここも地味で、道幅が狭い。
振り返ると、ツルベ岳が見えており、その奥には蛇谷ヶ峰が魅惑的に鎮座しています。
樹林帯を抜けると、アカモノの群生がかわいい花を咲かせており、これも今回の山行で見ておきたかった花なので、笑みが漏れてしまいます。
どうやら、この釣り鐘型の花に弱いようです?
この辺りまで登ると、北稜は地味ではなくなり、どちらを見ても素晴らしい風景です。
武奈ヶ岳の山頂はもう間近で、結構な賑わいのようです。
展望を楽しみつつ、ゆっくりと進み、武奈ヶ岳山頂に到着です。
惜しくも12時14分の登頂にはならなかったけど、ここで昼食です。
今回も西南稜を見送り、分岐にて左折。
新緑の季節から初夏へと移り変わりつつある頃合なのか、コヤマノ岳のブナ林は落ち着いた雰囲気となっており、いつもと同じく気分良く歩いて行きます。
山頂を経て、標識の近くのシンボル的な木はいつも通りの存在感ですが、この時間帯だと逆光になってしまう。
中峠を経て、ヨキトウゲ谷を下って行きます。
途中、シャクシコバの頭を見上げるポイントがあり、実際に登頂した後だと、どこか違って見えるのを今回も実感。
また行ってみよう。
順調に下り、他のルートと合流し、金糞峠に到着。
進捗状況によっては、ここからのエスケープも考えていたけど、まだ大丈夫なので、縦走路を進んで行きます。
今回は堂満岳には寄らないので、東レ新道分岐を見送り、そのまま縦走路を辿ります。
堂満岳からのルートと合流すると、ここからは3週間前にも歩いており、記憶に新しい。
前回には咲いていなかったヤマボウシなどを見て、南比良峠に到着。
少し進んだ辺りからは地味でしんどい登りとなり、疲労が蓄積しているのを実感。
バイパスを利用せず、ザレた道を登り終えると、種々の花が迎えてくれます。
荒川峠を経て、その先の分岐にて今回も尾根を辿るルートへ。
ほぼ期待通りに花は咲いているけど、ここでもシロヤシオの花はほとんどなし。
一般のルートに合流し、再びしんどい登りとなります。
グラフを見ての印象よりもアップダウンが厳しく感じます。
烏谷山山頂に到着すると、打見山や蓬莱山が近く感じられ、ここまで歩いて来た自分を労いたい気分になります。
少し遅れて登頂された方と少しだけお話し。
烏谷山からの下りは急で、慎重に歩を進めます。
登って来られる方が複数あり、こちらが下りなのだけど、道を譲っていただき、こちらが登りだと同じように行動しそうだなと思いつつ、お礼を言って進みます。
葛川越から登り返し、比良岳の標識から山頂まで、今回もピストンです。
周囲の風景は3週間前と変わらないように見えるけど、単に感覚が鈍いだけなのでしょう。
縦走路に戻り、先へと進んで行きますが、前回とは違って曇天なので、周囲の森林は地味に感じられ、太陽のありがたさを改めて感じます。
サラサドウダンは見かけないものの、ベニドウダンの花はきれいに咲いています。
咲き残っているイワカガミを見つけて喜んだりして、程なくして木戸峠に到着。
時間的には蓬莱山へ向かうのも可能そうな気がして、どうするか迷いつつ歩いて来たけど、当初の予定通り、打見山までとして、キタダカ道で下山する事にします。
少し進んだ辺りのクリンソウの群生地では、ピークを迎えつつある頃合のようです。
でも、この辺りの赤い色合いの花はどうも落ち着かないのです。
スキー場のゲレンデを登って行き、打見山山頂に到着です。
山名碑は撤去されており、打見山ではなく、観光地『びわ湖バレイ』ですね。
16時を回っており、そろそろ観光客は少なくなっている時間なのだろうけど、まだ結構な賑わいで、やはり落ち着かない。
少しの滞在のみとし、キタダカ道で下山します。
今年の1月にキタダカ道で下山しようとしたのだけど、雪深い中で進路がはっきりとせず、撤退を余儀なくされ、傷心の思いがまだ残っているのです。
積雪期に再び歩くのを念頭に置きつつ下って行きます。
トレースなしだと、やはり難しそうですね。
程なくして、ベニドウダンやサラサドウダンがたくさん見られるようになります。
この辺りに咲いているとは思っておらず、びっくりです。
登山道から少しだけ離れている木が多いけど、樹高が全体的に低く、近い位置で花を見られるような気がします。
クロトノハゲからは歩いて来た山が一望でき、この日も頑張って歩いたなと実感。
雰囲気の良い道がもう少し続いた後、地味な道へ。
天狗杉は相変わらず立派な姿で、今回も軽くタッチしてから先へ進みます。
この後は延々と続くかのようなジグザグ道との印象です。
未舗装林道となり、分岐にて左折し、橋を渡ります。
ウツギやエゴノキと思われる白い花が咲いており、この時期ならではの彩なのでしょう。
疲れる山行が続いているせいなのか、この辺りで膝にいつも以上の疲労があるように感じられ、ちょっと心配になります。
なじみある風景になりつつある木戸の集落を抜け、今回も琵琶湖畔へ。
短めの滞在だけど、波の音に耳を傾けつつ雄大な琵琶湖を眺めていると、心が落ち着き、無事に山行を終えられたのを実感できるのです。
頃合を見て志賀駅に向かい、今回も無事にゴールです。
期待していた通りか、それ以上にベニドウダンやサラサドウダンはたくさん咲いており、ほぼ見頃の花を今回も堪能する事ができました。
これまでに見ていたエリア以外にも数多く自生しているのが分かり、来年以降の楽しみがまた広がったように思います。
他にも種々の花が咲いており、楽しく歩き、充実した山行になりました。
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