憧れの 【蛭ヶ岳(大倉ピストン)】 〜試練の山行
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- GPS
- --:--
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,057m
- 下り
- 2,043m
コースタイム
8:12塔ノ岳8:32−9:20丹沢山9:25−9:56不動ノ峰−10:35蛭ヶ岳11:30−
12:35丹沢山12:43−13:27塔ノ岳13:33−13:55花立山荘−14:22堀山の家14:32−
14:46駒止茶屋−15:10見晴茶屋15:15−15:52大倉バス停
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
金曜日夜10時。やっと仕事を終了し会社を出ました。
行こうかどうか悩んだけど、「行け」とうい声が聞こえ、
憧れの蛭ヶ岳にチャレンジしました!
夜11時帰宅し夕食。風呂入り準備をし 1:26柏の自宅を出発。
3時過ぎに駐車場に着きました。
5:15に目覚ましをセットし就寝。
さて、朝、目覚ましで起床しいざトイレへ。
「あれ、鍵が閉まらない」
なんとバッテリーが上がってしまいました。
(スモールライトを点けっぱなしでした(泣))
そんなトラブルを抱えながら「早く下山したい」という気持ちを
心の隅にスタートです。
【今回のポイント】
◆荷物を軽くする
の1点です。
雲取山テント泊の時に、距離がある時の「荷物の重さの大変さ」を実感。
今回、自己最長距離ということもあり、荷物を極力少なく、軽くしようと
考えました。(装備は最後に記載)
【山行】
●大倉バス停〜見晴茶屋
この区間に急坂はなく「タイム短縮のポイント」と考え飛ばします。
見晴茶屋でウィンドブレーカーを脱ぎます。
●見晴茶屋〜駒止茶屋
最初の急坂はそこそこのスピードでいき、いつもポイントとして自重する
中斜面をピッチを上げ進みます。結構身体が軽い!
(この時間歩いている人はみんなペースが早いです。惑わされないように
したほうがいいです)
●駒止茶屋〜堀山の家
ここもタイムの稼ぎどころ。
ガンガン飛ばします。
●堀山の家〜花立山荘
さて、地獄の階段ゾーン。
ここは流石にペースダウン。
階段最後の方は結構乳酸貯まり系になりました。
●花立山荘〜塔ノ岳
普通のペースにします。
ちょっと疲れが?
今回、今までのベストタイム、 2時間8分。ん〜、できるじゃん!
塔ノ岳山頂で家にメール。バッテリー上がりのバタバタで登山届を出し忘れていた
ことに気づき、詳細な予定を嫁にメールします。
またここでカロリーメイトを口にします。これでエネルギー回復!
花立山荘付近からバテ感あったのは『シャリバテ』かもしれません。
(朝はパン1個と煎餅1枚)
エネルギー補給、重要です。
●塔ノ岳〜丹沢山
正直、この区間はコースタイム以上に長く感じます。
降りと登りの繰り返し・・・・。正直あまり好きではないです。
しかしカロリーメイトを食べ、エネルギーは回復。
登りはガンガン行けます。
半年前、初めて丹沢山に来たとき、丹沢山手前の登りで腿の前の筋肉が壊れそうな
痛みを感じたことが嘘のように体力が残っています。
「成長」を感じます!
●丹沢山〜蛭ヶ岳
ネット見てると、この区間は「大変」というイメージしかなく・・・・
結構緊張なスタートでした。
最初、いきなり大きく標高を下げる降り。確かに登り返しは大変そう。
でもその先に見える景色は・・・・素晴らしい!
『来て良かった!』
昨夜の声は正しかったです。
本当に素晴らしい景色。歩いていて楽しい♪
足も軽く、ドシドシ進みます。
そして迎えた鬼ヶ岩。
「どんだけ危険なんだろう・・・・」
と思い来ましたが・・・・『タ、タ・ノ・シ・イ・』
危険はなく、楽しかったです!
そして最後の登りをいくと「蛭ヶ岳」に到着です。
「ん〜、意外と楽だった」←これ正直な感想です。
山頂までの道のりだったら、雪の甲武信ヶ岳、テント装備背負った雲取山
の方が大変だったな、と。
しかし、悲劇は下山時に起こります・・・・
●蛭ヶ岳〜丹沢山
快調に進みます。
本当にこの区間は楽しい。良いコースです。
しかし、計算外のことが・・・・。周りの人がみんな早い。
下りが不得意な自分は結構焦ります。
「迷惑になる」
「引き離されたら悔しい〜」
等の気持ちが心に一杯になり、「早すぎるな」と自分でも思うペースで
歩きます。
案の定、丹沢山までの最後の上りの手前の降りで「膝が痛い」、と。
そうです、自分のアキレス腱『左足』が痛み始めます。
最後の登りでは痛みは消え・・・・大丈夫かな?
●丹沢山〜塔ノ岳
丹沢山、みやま山荘でスタンプラリーのスタンプを押し、早々にスタート。
やっぱり降りでは膝が痛い・・・・。
「やばい、まだ9Km以上+大倉尾根の降りがある・・・・」
と焦り始めます。
「なんとか痛みが和らぐように」と工夫をし始めます。
・ガニ股に、足を大きく開いて歩く
・左足を横方向に踏み出し、右足を前方に出す
この2つは最初結構有効でなんとか塔ノ岳に到着。
しかし、登りは全く痛まない。ガンガン行ける。
なんなんだろう、この痛みは。
●塔ノ岳〜花立山荘
ここからストックを使います。
急階段の降りが始まります。これはキツイ。マジで「ヤバイ」。
多くの人に遅れるようになります。
「工夫しないと」。
途中、急なガレ場で歩き方を発見。
2本のストックを前方に付き、体重を全部預け、それを支点に膝を曲げないように
歩き(?)ます。ストックを支点に足を引きずる感じです。
●花立山荘〜堀山の家
急な階段でもWストックを駆使し降ります。
これが慣れると結構早い。
良いタイムで堀山の家に着きます。
しかし、膝はさらに痛く・・・・。右膝まで痛みが出始めました。
●堀山の家〜駒止茶屋
この区間は平坦&上りも若干あり、快適に進みます。
この後苦戦することが分かっていたので、行けるところはどんどん行きます。
「もしかして痛み、なくなるかな」とも思いましたが、駒止茶屋手前の
緩い降りで膝に激痛が走ります。
●駒止茶屋〜見晴茶屋
さて、中斜面。ここではダブルストックを使う事ができません。
斜面をジグザクに進み、傾斜が緩くなるように考えますが、後ろからドンドン
走るような勢いで他の人が降りてくるので痛みを堪えながら下山になります。
しかし、なんであんな勢いで降りを歩けるのだろう・・・・。羨まし過ぎる(泣)
●見晴茶屋〜大倉バス停
いつもなら、「よし終わり、最後飛ばして行こう」と思うこの道。
長かった・・・・。
降り始め少しで激痛が。
山歩きをして初めて、休憩以外で辛くて立ち止まります。
涙が出そう・・・・。
「どうしよう」、と。
「まてよ、平地が歩けるということは、『落ちる』という方向の重心移動が
少なければ痛みがないはず。小股でゆっくり歩こう」。
靴半歩分左足を踏み出し、次に右足半歩分前に踏み出す。
「よし、痛みが少ない(でも、痛いということ)」と思い、とにかく、その動作を
繰り返しました。ホント亀の歩み。とにかく半歩でもゴールに近づこうと
ちょっとづつ進みます。
そして、やっと駐車場に辿り着きました。
「良かった(涙)」
【まとめ】
ペース配分ミス。(降りの)
それだけです。
ちょっと調子に乗りすぎました。
また、他の人のペースを気にしすぎました。
明らかに自分の「ミス」です。
ゆっくり歩けば回避できたと思います。
それと、「下り時は柔らかく膝を曲げる」という基本に誤解が
ありました。
これまでの自分のイメージは「後ろ足を柔らかく使い、なるべく踏み込む足に
体重が乗らないように注意する」という解釈でした。
しかし、本当は「着地する足を柔らかく着く為に膝を曲げる(柔らかく膝を曲げ
ながら足を着く)」でした。後ろ足を粘らせると、逆に膝にきます。
(今回はこのせいもあると思う)今後の歩行方法の課題としたいです。
【装備】
・ザック 30L (かなり空きがあった)
・ストック 2本
・500mlの水筒2本 (スポーツドリンク)
・プラティパス2.3L (降り用の水1L、ラーメン用0.5L、残りは予備)
・レインウェア上下
・ULダウン(ユニクロのペラペラなの)
・ツェルト
・ペク、細綱
・ザックカバー
・ヘッドライト
・予備乾電池、ライター
・クッカー、ガスバーナー、ガス缶
・トレットペーパー、ウェットティッシュ
・タオル
・塩(ヒル用)
ちょっと水が多いかな。今後の課題です。
コメント
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丹沢地元民です。蛭ヶ岳までの往復はタフでしたね。
私も金曜日は勝田出張でした。9時過ぎに帰ってきたら、予想外に土曜日が良い天気とのことだったので、やっぱり「行け」という声が聞こえて、富士宮の毛無山に行きましたよ。
こんばんは。
hideheiさん
レポート読ませて頂きました。
いつもながらお上手なレポで、引き込まれました
天気
でも、いろいろと大変な日だったみたいで・・・
私も経験がありますが膝痛はきついですよね〜。
(分ります本当に泣きたくなります。)
無事に駐車場に戻れてよかったですね
最後JAFは呼んだのですかー。
いや〜流石です。良い着眼点。
JAF呼びました。そして大金払いました(泣)。
その画像をUPしようと考えていたのですが、スッカリ
写真を撮るのを・・・・。残念。
プロフィールの「独り言」見ました。
私と同じです!
ワンダーフォーゲル6月号
『ヤッホー 槍ヶ岳』
・・・・昨日買ってしまいました。
夏、楽しみですね!!!!
雲取山に続き引き込まれました。
大倉尾根で、塔の岳まで2時間8分は凄いです。
私は2月(雪でしたが)3時間かかりました。
それに大倉から蛭ケ岳をピストンとは頭が下がります。
私も憧れの”蛭ケ岳”。
昨年、道志からアタックしましたが、雪深く敗退。
来月まだ行ったことのない、丹沢山に大倉からピストン
予定ですが、ナント蛭ケ岳まで行かれているとは!!
なにか勇気が湧いてきました。
しかし、下りで膝・・辛いですね。
現在、私も右膝外側の靭帯炎(腸脛靭帯炎)で活動を
弱めてます。私も登りは平気で、下りがだめ・・。
下りが速い人・・私も遅いのでコツはなんだ?と感じます。いろいろな事が同じで面白いです・・。(笑)
ジャフへの大金・・ホントついてなかったですね。
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