三股から常念岳
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,584m
- 下り
- 1,584m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前常念まではクランポン無しでも何とか行ける。その先は完全冬装備必要。前常念の手前の岩場は夏道はほとんど露出しているが、全行程で一番危険なのはここなので十分注意。 |
写真
感想
5/19(土) 快晴
三股4:50〜前常念岳〜9:20常念岳10:00〜前常念岳〜13:30三股
行動時間:8時間40分
嵐のあとの約束された晴天と週末が重なるという幸運が巡ってきた。何を置いても山だと一路北アルプスへ向かう。常念だけ登るなら一ノ沢からが楽なようだが、この時期の沢コースは雪崩も不安なので三股から入ることにした。
三股駐車場は広くこの時期は空いていて良いのだが、夜中にドリフト族が出没してうるさくて参った。あまり寝れないまま4:50に出発。蝶ヶ岳方面が朝日に輝いており完璧な快晴だ。標高2100mで尾根筋に出るまで雪はあまりない。展望のない笹斜面を黙々と登るだけだ。その先は傾斜は緩むが残雪が多く、樹林帯なので踏み抜きに注意が要る。ただ今朝は霜柱が立つほど気温が低く、あまり潜らずに快適に進む。
森林限界でピッケルを出しクランポンを装着。しかし、結果から言うと前常念山頂まで夏道がほとんど露出しており、冬装備不要だった。南向き斜面なので融雪が早いのだろう。しかも、もの凄い岩場の連続になり、クランポン歩行はかえってつらかった。途中たまらず雪渓に逃げたが、夏道に戻るのにハイマツを漕ぎ余計に苦労した。ここは忠実に夏道を行った方が楽だ。途中、雷鳥のつがいにも遭遇。半分くらい夏毛に生え替わっていた。前常念付近は雷鳥が結構いるようだ。
前常念の登りは半端でなくきつくバテバテで山頂に到着。景色は素晴らしく目指す常念が目の前に立ちはだかっている。ここから先は積雪量が急に多くなり、完全冬装備で行く。先日の嵐では山頂部は猛吹雪だった模様で、新しい吹きだまりがあちこちに出来ていた。部分的にラッセルしながら行く。先行者は誰もおらず、スリップ&滑落は致命的なので十分注意する。途中で常念小屋からのトレースと合流すると山頂まではすぐだった。
常念山頂からの北アルプスの景色の良さは言わずもがな。新雪が付いたおかげで主稜線は真っ白な冬に逆戻りだ。昔来たときは10月だったのでずいぶん印象が違う。富士山、八ツ、南・中央アルプス、御嶽、乗鞍、頸城三山方面、私の好きな雨飾山もよく見えた。山頂には一ノ沢から来たという単独行の方がおり、少し話をした。はるばる三重県から来られたそう。この時期の人の少ない山が好きであちこち歩いているそうだが、常念は初めてとのこと(初めてでこの季節とは凄い!)。
下りもやはり前常念の直下の岩場が危険。ここは夏でも事故が多いのではないだろうか? その下の樹林帯は雪がかなり緩み、ズボズボ状態で苦労した。天気は最後まで良く、雲もほとんど湧かないまま三股まで戻ってきた。結局山頂以外では誰も人に会わなかった。
5年ほど前の秋、三股から豊科に下る車道を歩いていて立て続けに2回も熊に遭遇したが、今回は会わずにすんだ。やはりあの年は異常だったのか…
下山後、近くの「ほりで〜ゆ〜」で汗を流した。ここの露天風呂からは常念が真正面に拝めるのだが、今日は絵に描いたようにコントラストくっきりのシャチ模様だ。常念は見るのにも良い山、季節的にも今が一年で一番良いときだ。
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