横手山トレッキング(渋峠in/out) ※草津白根山最接近
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- GPS
- 04:49
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 600m
- 下り
- 586m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日まで雨だった影響で、渋峠〜ダマシ平〜芳ヶ平間の岩場、木道はすべりやすいため、下りは特に注意。 |
その他周辺情報 | 志賀草津高原ルート(国道292号)で草津温泉まで下り、湯畑横にある御座之湯(600円)にて |
写真
感想
2018年1月、(監視対象だった白根山ではなく)本白根山が噴火してから1年半。白根山(2,160m)、本白根山(2,171m)ともに、あれから一度も入山規制が解除されたことがなく、登山道はあれど、登ることはできない。
そこで今回、(火警戒レベル2、白根火山(湯釜)から1kmまでしか近づけない白根山に最も近い地点に立つ、∨槐鮑山・白根山から最も近い三百名山・横手山の山頂に立つ、の2点をもって、草津白根山へ暫定登頂と扱い、百名山は暫定89座目とする計画を立てた。
早朝から芳ヶ平経由で白根山に最接近したいため、夜間に閉鎖される志賀草津高原ルート(国道292号)ではなく、浅間白根火山ルート(万座ハイウェイ)経由で、前夜より渋峠へ。万座ハイウェイは、夜間でも有料(1,050円)だと聞いていましたが、夜間は無人(無料)でした。
車中泊し、朝6時に起きると、渋峠の真上は雲もほとんどないクリアスカイ!早速準備をして、芳ヶ平方面へ下っていきます。前日雨だったようで、草花が濡れていて、トレランシューズはあっという間に濡れていきますが、仕方ないものと割り切って、黙々と下ります。岩や木道が多く、下りはツルツル滑って危険なため、転ばないよう要注意です。
ダマシ平、芳ヶ平湿原を経由し、1時間かからず芳ヶ平ヒュッテへ。残念ながら、ワタスゲは見頃を終えてました。池塘と青空の組み合わせ、尾瀬や平ヶ岳、巻機山などでも味わいましたが、最高ですね♪。
さて、行ける所まで行こうと思い、芳ヶ平ヒュッテから白根レストハウス(志賀草津高原ルート)方面へ進んでいきます。白根山に近づくにつれ、硫黄のにおいが増していきます。結論から言うと、入山規制の掛かっている湯釜火口からの「1km地点」について、特に規制線(トラテープとか)とかなく、自分で自分を律するしかありません。ちょうど、ほぼ1km地点に、太陽光発電のでっかい定点カメラ(白根山監視用)があり、そこを「今行ける、草津白根山に最接近できる場所」と定め、そこで折り返すことにしました。その辺一帯は硫黄くさく、随所に「硫化水素ガス発生地点 立入禁止」標識もあり、自然の猛威を感じます。
あと、草津白根山に最も近い山として、今年5/8に田中陽希さんが草津白根山の代わりに登った池ノ塔山(※)が、芳ヶ平よりよく見えました。(実は、元々池ノ塔山への登頂も計画しており、渋峠まで戻った後、藪漕ぎに挑戦しましたが、10mほど進んだ時点で諦めました。陽希さん同様、残雪期でないと池ノ塔山登頂は難儀です)
(※)https://www.greattraverse.com/blog/20190508
ちなみに、復路の芳ヶ平ヒュッテでは、ヒュッテ内からでっかい犬が2匹出てきて、ビックリ。人気はなさそうでしたが、中に管理人とかいたのだろうか!?
一旦渋峠まで登り返した後、短パンの上にカッパの下を履き、上述の通り、満を持して池ノ塔山ピストンを試みるが、藪の堅さ、背丈を超える高さ、絶望感・・・色々なハードルに心が折れ、わずか10m程度進んだ時点で断念。いつまでも草津白根山に登れないなら、陽希さん同様、残雪期に池ノ塔山に登りたいですね。
気を取り直して、渋峠より、ニッコウキスゲやリフトを横目に、黙々と横手山の頂までリフト沿いにハイクアップしていきます。と言っても、15分ほどで登頂できる、お手軽三百名山であり、リフトで山頂まで到達できるため、山頂ヒュッテ付近は、老若男女問わず、たくさんの人がいました。自力で登ってきた風なハイカーは、ほぼ見かけませんでしたね・・・。
横手山の山頂では、あいにく草津白根山方面はどんより雲がかっており、クリアな景色は見えません。本来なら浅間山も眼前に迫りくる距離感なんですが、浅間山は終日見えませんでした。でも、本来89座目となるはずだった草津白根山(本白根山)と白根山をまじまじと眺め、「規制解除になったら必ず登り直すぞ!」との思いを改めて強くしました。ちなみに、三百名山の笠ヶ岳は、とってもクリアに見えました!
その後数分歩き、田中陽希さんのレポを見て気になっていた、日本で一番標高の高いパン屋さんに立ち寄り、お高いの承知で、300円の野沢菜パンを、笠ヶ岳を眺めながら食べました。焼きたてではなかったものの、2,300m超の世界で食べる自家製パンは、とってもおいしかったです。
渋峠まで下山後は、無料の志賀草津高原ルート(国道292号)を通って草津へ。途中、まだ実物を見たことなく、色々な人のレポで写真だけは見ている、七色に輝く湯釜を見たかったのですが、駐停車禁止で、湯釜は全く見えず。残念ですが、いつの日か、本白根山・白根山の噴火警戒レベルが下がり、入山規制が解かれたら、見に来ます!
草津温泉は、2006年3月に、職場懇親会で行って以来、13年ぶり。2018年1月の本白根山噴火直後は、風評被害もあり、観光客が激減したような報道を見ましたが、湯畑とか日本人・外国人問わず、かなりの観光客で溢れ、完全に草津温泉ブランドは復活したように見えました。湯畑は、何度見ても圧巻ですね〜。
草津白根山の入山規制が解けたら、再び草津を訪れます!もしかしたら、温泉は、行ったことのない万座温泉にするかも、ですが。
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