白馬岳 稜線歩きの神髄

2019年08月11日(日) ~ 2019年08月12日(月)

• GPS: 30:10
• 距離: 21.4km
• 登り: 1,574m
• 下り: 1,553m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:08
• 休憩: 0:17
• 合計: 3:25

距離 4.8km 登り 638m 下り 75m

9:58 栂池パノラマウェイ 自然園駅
10:03 10:07 栂池自然園（栂池ビジターセンター）
10:07 10:12 栂池ヒュッテ
10:12 10:13 栂池山荘
11:21 11:22 天狗原/白馬岳神社
11:28 11:31 風吹大池方面分岐
12:49 12:52 乗鞍岳
13:23 白馬大池山荘

2日目

• 山行: 8:08
• 休憩: 2:21
• 合計: 10:29

距離 16.5km 登り 925m 下り 1,454m

5:38 白馬大池山荘
6:22 6:27 船越ノ頭
7:17 7:29 小蓮華山
8:12 8:18 三国境
9:00 9:32 白馬岳
10:10 三国境
10:50 11:00 小蓮華山
11:43 11:44 船越ノ頭
12:22 13:33 白馬大池山荘
14:04 14:06 乗鞍岳
15:10 風吹大池方面分岐
15:14 天狗原/白馬岳神社
16:05 16:07 栂池山荘
16:07 ゴール地点

天候

■8/11
晴れ

■8/12
晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

■行き
マイカーで栂池駐車場へ。
栂池駐車場よりゴンドラリフトイブで栂の森へ。
栂大門から栂池ロープウェイで栂池自然園へ。

登山口：栂池自然園
ルート：栂池自然園→白馬大池（テント泊）→小蓮華山→白馬岳　ピストン
下山口：栂池自然園

■帰り
栂池自然園から栂池ロープウェイで栂大門へ。
栂の森よりゴンドラリフトイブで栂池駐車場へ。
栂池駐車場からマイカーで次の目的地へ。

コース状況／危険箇所等

■登山道
登山道はよく整備されています。

その他周辺情報

■日帰り温泉
道の駅小谷　深山の湯（小谷村）

写真

8/11 8:56

栂池自然園にやってきました。夏休み中ということもあって大盛況で、普通の駐車場には止められずに、お隣の若松荘さんの駐車場に案内されました。

8/11 9:30

ゴンドラリフトイブで栂の森へ。　
途中、小蓮華山が見えてきました。

8/11 9:52

続いて栂の森から栂大門へ徒歩移動し、栂池ロープウェイに乗り換え。　
ここからは白馬・杓子・鑓の3山を望むことができました。　
しかし、白馬と杓子＆鑓は意外と離れているんですね。

8/11 10:08

栂池自然園に到着。　
自然園には来たことがありますが、白馬岳への道に入るのは初めてです。

8/11 10:25

シロバナニガナ

8/11 10:25

まずは森の中を進みます。しかし暑い。

8/11 10:45

木苺を発見。

8/11 10:48

モミジカラマツ三連。

8/11 10:53

登山道沿いにマルバダケブキ。

8/11 11:02

ギンリョウソウがまだ残っていました。

8/11 11:12

オオシラビソの樹頂に松ぼっくりが付いています。個体ごとに5年に1回くらい実をつけるのだそうです。

8/11 11:14

タテヤマリンドウかな。

8/11 11:16

ハコベの仲間ですね。なんだろう。

8/11 11:21

天狗原に着くと木道が整備されていました。　
コメツガの木に実が付いています。オオシラビソとはずいぶん形や付き方が違うんですね。

8/11 11:22

天狗原の湿原に咲くイワショウブ。

8/11 11:22

キンコウカの黄色い花もよく目立ちます。

8/11 11:23

イワショウブの群落。

8/11 11:23

キンコウカの黄色とイワショウブの白色が点在しています。

8/11 11:23

キンコウカ。　
ところどころにタテヤマリンドウやワタスゲも見られます。

8/11 11:24

オオシラビソの実。

8/11 11:24

ヒオウギアヤメも咲いていました。

8/11 11:25

天狗原湿原。やや乾いた印象の湿原です。

8/11 11:25

タテヤマリンドウの見事な株。

8/11 11:25

タテヤマリンドウ、オトギリソウ、モミジカラマツ。

8/11 11:26

見上げると雪渓が見えてきました。

8/11 12:15

一か所、雪渓を渡るところがあります。

8/11 12:17

雪渓の手前に咲いていたこの花、見たことがあるような気がするのですが・・・ちょっと名前不明。

8/11 12:17

雪渓を突破します。

8/11 12:35

ミヤマキンバイ

8/11 12:39

タカネバラかな？

8/11 12:42

ハクサンシャジンかな。

8/11 12:49

白馬乗鞍岳のケルン。

8/11 12:53

白馬乗鞍岳を過ぎると、目の前に白馬大池が姿を見せます。

8/11 12:53

夏の白馬大池。

8/11 14:14

池のほとりまでやってきました。

8/11 14:15

雲が出たり消えたりの大池。

8/11 14:18

テント設営後、当然こうなります。　
うーん、この景色だけでいいな。

8/11 14:38

池の中にはサンショウウオがわらわらといます。　
肉眼でははっきりと見えますが、風があるので池の中が良く映りません。

8/11 14:42

西側に移動すると、風の影響もなくなって水中のサンショウウオがよく見えるようになりました。

8/11 14:46

エラが見えるということは、まだ子供？

8/11 14:52

ときどき水面まで上がってきて息継ぎをします。

8/11 14:54

池のいたるところにサンショウウオがいます。

8/11 15:04

サンショウウオのほかにはミズスマシのような昆虫がたくさんいました。　
この写真にもサンショウウオの上に映っていますね。

8/11 15:05

ときどき激しく動きますが、基本はゆっくりと動きます。

8/11 17:06

小蓮華山方面を望む。

8/11 17:07

今日の夜ごはん。

8/11 17:13

夕暮れ、かなり雲が出てきました。

8/11 17:56

夕暮れの白馬大池テント場。

8/11 18:00

雲の形が印象的です。

8/11 18:39

急速にガスが広がってきました。　
なかなかダイナミックです。

8/11 18:40

少しガスが晴れたときに夕暮れの雲が見えました。

8/12 4:59

翌朝、穏やかな白馬大池。　
昨日の夜はかなりの雷雨になりましたが、朝には穏やかになりました。

8/12 5:09

白馬大池と小蓮華山方面。

8/12 5:39

池のほとりにハクサンコザクラの群落が。

8/12 5:40

チングルマと白馬大池。

8/12 5:41

朝日に輝くハクサンコザクラ。

8/12 5:46

朝日の白馬大池。

8/12 5:49

これから登っていく小蓮華山を望みます。

8/12 6:00

だいぶ登ってきました。

8/12 6:01

登山道にリンネソウの群落があります。

8/12 6:04

雲海の向こうに頸城山塊。　
左に焼山と火打山、少し離れて右に妙高山でしょうか。

8/12 6:07

コマクサがまだ残っています。

8/12 6:17

雲海の先のほうを見ると、八ヶ岳。　
ん？あれは・・・

8/12 6:18

でたー！！　
八ヶ岳の右端に重なるように富士山が見えました。

8/12 6:21

中央奥に杓子岳が見えてきました。

8/12 6:24

船越の頭を通過。

8/12 6:24

小蓮華山が近づいてきました。

8/12 6:28

雲海の境界。

8/12 6:28

どこまでも続く雲海。

8/12 6:48

船越の頭を振り返る。

8/12 6:51

タカネナデシコ。　
ちょっとぐったりしていますね。

8/12 6:53

タカネツメクサ。

8/12 6:54

ミヤマアズマギク。

8/12 6:55

ついに白馬岳を眼前に捉えました。まだまだ遠い。

8/12 6:57

オンタデかオヤマソバか。

8/12 7:13

そこだけぽっかりと穴が開いたような白馬大池。

8/12 7:14

小蓮華山はいくつも偽ピークがあり、なかなかたどり着きません。

8/12 7:16

ウサギギクがいっぱい。

8/12 7:19

ようやく小蓮華山に到着。　
新潟県の最高峰です。

8/12 7:19

前方に白馬岳。

8/12 7:19

白馬岳、杓子岳、左奥には鹿島槍ヶ岳。　
この写真だと写っていませんが、劔岳や槍ヶ岳も見えました。

8/12 7:22

小蓮華山頂に立つ剣。

8/12 7:29

白馬岳に向けて出発です、

8/12 7:44

白馬、杓子、鹿島槍が並びます。

8/12 7:44

小蓮華山を振り返る。　
帰りの登り返しもきつそう・・・

8/12 7:50

左が鉢ヶ岳、右奥が雪倉岳。

8/12 8:07

鉢ヶ岳の左下に長池が見えます。あんなところに池があるんですね。

8/12 8:08

三国境に到着。　
信濃・越後・越中の境ということですかね。

8/12 8:26

三国境は二十稜線が形成されています。　
ここに池がないのは、地質の透水性が高いからでしょう。

8/12 8:27

ウサギギクとタテヤマリンドウ。

8/12 8:36

いくつかの岩場を超えていきます。

8/12 8:46

タカネツメクサとイワギキョウ。

8/12 8:47

小蓮華山がかなり遠くなりました。　
この来た道がそのまま帰る道になるのがピストンのつらいところ。帰り道が経験済という安心感はありますが。

8/12 8:49

いよいよ、目前に白馬岳をとらえました。　
右奥には剱岳。

8/12 8:53

もうちょい！！

8/12 8:59

小蓮華山を振り返る。

8/12 9:02

山頂ゲット。　
日本百名山62座目です。さらに、百＋二百＋三百名山の100座登頂を達成しました。1/3です・・・

8/12 9:02

一等三角点「白馬岳」

8/12 9:03

毛勝山から剱岳に続く立山連峰の稜線。

8/12 9:04

眼下には白馬山荘が見えます。さすが日本一の規模の山小屋。半端なく大きい。

8/12 9:04

杓子岳、白馬鑓ヶ岳方面を望む。3山縦走もなかなかハードそうですね。　
奥には槍ヶ岳も見えています。

8/12 9:31

北のはるかかなたには赤い三角屋根の山小屋が見えました。　
朝日小屋でしょうか。

8/12 9:40

タカネツメクサ。

8/12 9:53

帰還を開始します。最終の栂池ロープウェイ17:20までの栂池着はなんとしても死守しなければなりません。

8/12 9:58

かなり雲が多くなってきましたね。

8/12 10:07

長池を俯瞰。　
あそこに至る道はないようです。

8/12 10:32

小蓮華山への登り返し。予想どおりきつい。

8/12 10:33

霧に隠れて白馬岳も見えなくなりそうです。

8/12 10:39

と思ったら晴れた。

8/12 10:41

ようやく小蓮華山まで戻ってきました。

8/12 10:49

まだまだ先は長いですよ。

8/12 10:57

雲間から少しだけ白馬大池が見えました。

8/12 11:02

ハクサンフウロがいっぱいだ。

8/12 11:10

ここを過ぎるともう白馬岳は見えなくなるので、最後にもう一度。

8/12 11:39

ミヤマコゴメグサ。

8/12 11:46

下に見えていたガスの中に突入しました。　
こういうときは、アレが出る予感。

8/12 11:51

出たーー！！　
雷鳥先生のご登場です。

8/12 11:51

雄が一羽だけでしたが、成鳥かな。

8/12 12:01

白馬大池が大きくなってきました。

8/12 12:02

なかなかすっきりと晴れないですね。

8/12 12:02

テントもずいぶん少なくなりました。　
池側のスペースは本来はヘリポートなのでテント禁止なのですが、ここ数日は混雑につき開放しているとのことです。

8/12 12:05

雲の上の池ですね。

8/12 12:20

ハクサンコザクラ群落。　
ハクサンコザクラはここでしか見られませんでした。

8/12 12:28

白馬大池に帰還！

8/12 12:30

あとで車を運転するので、今日はコーラで乾杯。

8/12 13:36

撤収のち白馬大池を後にします。　
また霧が深くなってきました。

8/12 13:51

ガスの合間から。

8/12 14:02

白馬乗鞍に近づくと白馬大池は見えなくなるので、最後にもう一度振り返ります。

8/12 15:00

雪渓の後の天狗原への下りがきつい。こんなに岩ゴロゴロしてましたっけ。行きは特に気にしなかったけど帰りはきつい。

8/12 15:10

ようやく天狗原に出ました。

8/12 16:07

無事に余裕をもって栂池自然園に帰還。ロープウェイもゴンドラリフトもまったく問題ない時間です。　
おつかれさまでした。

撮影機器：

E-M10 Mark III OLYMPUS CORPORATION

装備

個人装備

ヘッドランプ(1) 予備電池(1) YAMAP 1/25000地形図(1) ガイド地図(1) コンパス(1) 笛(1) 熊鈴(1) 筆記具(1) 保険証(1) 飲料(1) ティッシュ(1) トイレットペーパー(1) ウェットティッシュ(1) フェイスペーパー(1) 日焼け止め(1) バンドエイド(1) タオル(1) 携帯電話(1) 計画書(1) 計画書提出用(1) 雨具上下(1) ダウンジャケット(1) ストック(2) 水筒(1) 時計(1) カメラ(1) ズームレンズ(1) カメラメンテナンスキット(1) 予備カメラ電池(1) 予備SDカード(1) モバイルバッテリー(2) 時計の充電ケーブル(1) USB充電ケーブル(2) 非常食(1) おふろセット(1) 歯ブラシ(1) アンダーウェア(2) 靴下(2) 帽子(1) サングラス(1) マスク(2) スパッツ(1) ザックカバー(1) テント(1) グランドシート(1) ジェットボイル(1) コッヘル(1) マグカップ(1) 寝袋(1) マット(1) 雑巾(1) ウィダーインゼリー(1)

感想

hirokaz

毎年この時期はソロで遠征をしているのですが、今年は台風接近の報もあり、なるべく天気の良い場所を狙おうとぎりぎりまで予報を見極めました。
そして、最後まで槍ヶ岳と迷いましたが、最終的には白馬岳をチョイス。
白馬大池にテント泊してみたかったので、初日は白馬大池まで行って、2日目は強行軍で白馬岳往復＆下山というプランにしました。

白馬大池のテント場は大混雑でしたが、非常に良いところでした。
夜はガスからの雷雨になってしまい、ぐっすり寝てしまって星を見れなかったのは残念。これはまたチャレンジしたいところです。

小蓮華山を経て白馬岳へ向かう道は、稜線歩きの神髄ともいえる素晴らしい道でした。
ピストンにしたので、同じ道を帰らなければならないという憂鬱はありましたが、景色も素晴らしかったので、そこまで苦痛にはなりませんでした。

これで、百名山＋二百名山＋三百名山の100座登頂を達成しました。
まだ1/3だと思うと、なかなかですが、さすがに300座は登れない（自分には登れない山が多い）ので、次は150を目指して頑張ります。


――EXPLORING RECORD――――――>>
ヤマレコ　196記録
3000m峰　10/21
日本百高峰　39/100（+2 白馬岳・小蓮華山）
日本百名山　62/100（+1 白馬岳）
日本二百名山　84/200
日本三百名山　100/301
一等三角点百名山　35/100（+1 白馬岳）
都道府県最高峰　20/47（+1 小蓮華山 新潟県）
――――――――――――――――――

コメント

matusan

白馬岳登頂おめでとうございます!!
台風襲来前の絶妙なタイミングで白馬岳にテント山行をされ、素晴らしい写真と山行報告を読ませていただき、ありがとうございました。
夜中に雨が降ったようですが、行動中は素晴らしい天気に恵まれ、北アルプス北部から上信越の山々の眺望と高山植物の愛らしい写真をたくさん見せていただき、昔蓮華温泉から白馬大池を経て白馬岳にピストンした時の素晴らしい尾根歩きの感動を思い出しました。
お花の写真について、写真13を調べてみたのですが、花弁が4枚で葉が艶があって細長く対性のようなので、シナノヒメクワガタではないでしょうか？
写真27は、葉の形からミヤマタネツケバナではないでしょうか？
写真75は、白馬岳に多いオヤマソバであっていると思います。
今後も、素敵な写真と山行報告を楽しみにしております。

hirokaz

Re: 白馬岳登頂おめでとうございます!!
matusanさんいつもコメントありがとうございます。
わからなかった花の名前も教えていただき、ありがとうございます。
No13→なるほど、ハコベではなくクワガタソウの仲間でしたか。。。
No27→恥ずかしながらミヤマタネツケバナを知りませんでした。。。ありがとうございます！！