御池岳・ボタンブチ
コースタイム
07:45 鞍掛トンネルP
08:12 コグルミ谷登山口
08:49 長命水
09:18 6合目
09:30 7合目
09:42 8合目
09:59 9合目
10:18 御池岳(丸山)
10:54 ボタンブチ着
11:35 ボタンブチ発
12:54 鈴北岳
13:57 鞍掛峠
14:18 鞍掛トンネルP
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト 鞍掛トンネルP、コグルミ谷入り口に有り 温泉 阿下喜温泉あじさいの里 |
写真
感想
冬から春にかけてずっと心に引っかかっていた山がある。鈴鹿北部、御池岳だ。この冬遭難が起きた。2ヶ月半に及ぶ懸命な捜索記録をいつも見させていただいていた。私は冬の御池には近づくことは出来ない。雪が完全に消えもう季節は夏に向かおうというこの日、ようやく御池に向かうことが出来た。ガスが出ればすぐにでも道迷いの危険性がある御池岳テーブルランド、快晴の下、素晴らしい光景を目に焼き付けることが出来たので、その感動の一部を記しておくことにする。
鞍掛峠までは車が必要だ。山登りに興味があるという友人を(巧いこと)誘い、待ち合わせて自宅出発。鞍掛峠には8:00ぐらいまでに着けばいいだろう。福寿草の混雑は終わっただろうし、下道で2時間くらいか?何故かシロノワールが食べたいと意見が一致するも、途中のコメダ珈琲はまだ開いていなかった。仕方なくジョイフルでがっつり食べる。ドリンクバーとかついつい飲みすぎてしまう・・・。
そんなこんなで鞍掛峠に到着。駐車スペースにはまだ余裕があり、すんなり止めることが出来たが、帰る頃には団体バス含めあちこちの路肩に車が溢れていた。さすがに人気だ。コグルミ谷を登っていく。ごろごろと白い岩が美しい。長命水手前で友人が、あっ!と声を上げる。シマリス発見!むちゃくちゃかわいい。岩の間をちょろちょろ出たり入ったり、岩から岩への1ジャンプもお手のもの。探せば4、5匹ほど姿を現した。あの背中のしま模様はたまらない・・・欲しい!新緑も美しく、気分最高である。ぐんぐん標高を稼ぐ。辺りは刻々と表情を変えていき、飽きることがない。やがて御池岳との分岐にやってきた。どっち先に行く?一応最初は御池岳山頂へ。石灰岩の山は美しい。
さて次はボタンブチだ。お楽しみの光景はもうすぐそこに!林を抜けると想像通りの素晴らしい台地が拡がっていた。ここは思わず声を上げずにはいられない。緩やかな起伏が心地よすぎる。独りでは来ることが出来ないけれど、独り占めしたい。というよりもここに住みたい。にこにこはしゃいで歩き回り、最後に崖っぷちへ。
出来たばかりのケルンに手を合わせる。すっと気持ちが安らいだ。大気が澄んでまるで冬の日のようだ。遠くまで綺麗に見渡せる。T字尾根が美しい。彼はこの光景を見ているだろうか。周りには何人かのソロ登山者がいたけれども、そこだけ不思議な雰囲気に包まれていた。昼ごはんを食べていると、賑やかな集団が増えてきた。あまり遭難のことは知られていないのだな、と感じた。この穏やかな光景からは想像もつかない、厳しすぎる冬の姿。山は好きだけれど雪は怖い。でもいつか快晴の日に、真っ白なテーブルランドに来たいと思った。
鈴北岳へ向かっては快適なお散歩コースだ。まさに日本庭園、辺りは一面の美しい苔に覆われている。緑と茶と、白の美しく波打つ大地、これは絶景だ。油断していた心にガツンと入ってくる。大好きな場所になった。元池まで足を延ばす。どうも池があるとどんな生き物がいるのか覗き込んでしまうようだ。多分いつまででも池の側にいられるだろう。池の中に足跡があり、私は河童だと言い張ったがなかなか同意してもらえない。おそらく河童も厳しい冬期には冬眠していて、初夏の陽気に目覚めたのだと思うのだが・・・笑
鈴北岳山頂は、バスでやってきた団体さんでごったがえしていた。休憩もそこそこに鞍掛峠まで下ることにする。この道も比良を思わせる素敵な縦走路だ。こういう道ならいつまででも歩いていたい気分になる。おしゃべりをしながらだと下りもあっという間だ。知らないうちに鞍掛峠までやってきた。トンネルが出来て快適な峠越えも冬の厳しさは今も昔も変わらないだろう。こういう場所に来ると、昔の人の苦労を思ってしまう。鞍掛地蔵さま、あと少し無事に帰ることが出来ますように。それからは急坂を一気に下る。気を抜くと谷に落ちていきそうなトラバース道だが、友人が靴擦れをおこしたくらいで今日も無事下山!それにしても暑い。ミニストップのソフトと、温泉と、コメダのシロノワールと縦走し、大満足で帰宅。本当にくるくるといろんな表情を見せてくれる、素敵なお山だった。ありがとう。
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