木和田尾より藤原岳の三ピークを辿る
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,159m
コースタイム
頭陀ヶ平(10:00/10:10)〜天狗岩(11:00/12:00)〜藤原岳展望台(12:40/13:15)〜大貝戸八合目(13:50/14:10)
〜大貝戸登山口(15:00)
天候 | 薄曇り 後晴れ(貴重な梅雨の晴れ間) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(木和田尾登山口・大貝戸登山口どちらにしようかと悩んだが) 簡易パーキング〜山口配水池:徒歩10分 大貝戸登山口〜簡易パーキング:徒歩40分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗岩で食事の後、身支度を整えて気がついのですが、 首元とふくらはぎの2箇所が吸血鬼の餌食になっていました。 多分、谷筋辺りから鉄塔の尾根に出る間で被害に会ったのかも知れません。 |
写真
感想
今月は週末に仕事が続き平日に休暇をもらったが、前夜の予報では梅雨の晴れ間が望めるという。
せっかくの機会だ、平日の山へ出掛けよう。
藤原岳は、坂本谷も聖宝寺も通れない状況だ。
残るコース・木和田尾ルートは初めてだが、広い藤原岳の三つのピーク(頭陀ヶ平・天狗岩・展望台)を西から
辿って大貝戸コースで下る計画には好都合だ。
山口配水池を過ぎ、冷川林道脇から延びる中部電力の巡視路から植林帯へ入る。
うす暗い谷筋にからみ右岸へ移り、やがて南に向いて谷を登ると伏流が細い流れになり(水の補給もできる)、
しばらく行くと二股になる。左股へ入り荒れた急な谷底が徐々に丸みを帯びると、谷を離れて尾根を乗越す。
度々現われる中電の巡視路案内を見ながら行くと、やがて枝尾根から山腹に絡んだジグザグが始まる。
木和田尾の主尾根に出て、幹の「山口区入口」の赤い文字を過ぎると小台地に出る。初めての平坦地となるので小休止を摂る。
見上げると樹林の上に覗く送電線の鉄塔が近い。
この先は樹林が濃い広い山腹で不明瞭だが、凹面に沿って樹林を抜けると開けて第1の鉄塔に出る。指標が有るが、
鉄塔から離れて右へも踏み跡が樹林中へ向かっている。(向かいの鉄塔へ向かう巡視路だろうか?)
指標に従って鉄塔脇から先へ向かうとまもなく、明確な尾根筋に出て第2の鉄塔下(R201?)に出る。
地形図647mピーク(小向井山)は巡視路ルートから外れているのかな?
展望は無いが明確で緩やかな尾根を辿るとやがて坂本谷分岐の小コルに出る。
(以前は良く坂本谷から白船峠へ向かったものだが、今は通行禁止になったままだ。)
今日の予定は藤原の三ピークを辿る事だ。ここで県境稜線に向かう尾根から分かれて右・白船峠へ向かう。
すぐに右へ延びる尾根を見送り、稜線山腹のトラバース道を行く。
やがてバイケイソウ?に埋まる谷を横切り、徐々に増した傾斜を登って行くと稜線上のコルに出て、白船峠に出る。
(この峠に立つのは何年ぶりだろうか)
コグルミ谷・真の谷・藤原岳縦走路が交叉する峠だが、今日は平日、実に静かだ。
行動食で小腹を満たして出発する。
南東へ延びる稜線に乗って藤原岳へ向かおう。
展望は無いがよく踏まれた尾根筋の縦走路だ。
濃くなった緑や、小鳥のさえずりを楽しみながら辿ると、間もなくして開けた草付のピークとなり、鉄塔下に出る。
ここで振り返ると初めて御池岳方面が展望できる。
ここから眺めると、土倉岳へ落ちる奥の平突端やテーブルランドの様子が良く分かる。
木和田尾への分岐を見送り、連続する奥の鉄塔下に出ると、台地の中央には三角点が見られる。
ここが頭陀ヶ平のピークだろうが、残念ながら絶えずガスが流れて展望は悪い。
小休止だけでピークを後にする。
緑の絨毯を敷き詰めたような平を緩やかに下リ始めると近くで鹿の鳴き声を聞いたので、探してみたが逢うことはできなかった。
凹凸の無い平らな尾根を慎重に踏み跡を探して進む。(この辺りが尾根の最低部か?)
やがて北部特有の苔むした石灰岩が点在するようになり、気持ちの良い緑の草原に出る。積雪期の樹氷を思い出しながら進むと、
やがてわずかにへこんだ広い谷底のような斜面となり天狗岩分岐指標に出会う。
右に折れわずかに樹林をぬって行くと藤原岳最高点・天狗岩に立つ。
南面は荒々しい岩の斜面だが、北面は開けた台地が広がるので、ここでゆっくり昼食タイムとする。
少し霞んではいるが、西方には御池岳の丸山・奥の平〜土倉岳・天狗堂・サンヤリ等が眺められる。
一時間ほどの大休止となったのでピークを後にする。
分岐まで戻り、樹林の小コルからカルスト台地が広がる頂上稜線へ上がる。
日本庭園風の落ち着きを感じる場所だ。
緑とカレンフェルトの間を下り藤原山荘から藤原岳最後のピークとなる展望台へ登り返す。
孫太尾根・竜ヶ岳〜銚子岳・御池岳などを展望しながらついつい大休止となる。
晴天に恵まれた静かな展望台を充分に楽しんだので、後は大貝戸コースで下るだけだ。
八合目の避難小屋跡の石積みに腰を下ろして、コーヒータイムを摂った後、
吹きぬけるさわやかな風を受けながらゆっくりと下る。
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