五助山〜六甲山最高峰〜黒岩谷西尾根〜東おたふく山
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- GPS
- 08:52
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,558m
- 下り
- 1,538m
コースタイム
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:52
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 標識は適度にあり、現在位置や進路の把握はしやすそう。 岩っぽい箇所があり、花崗岩が風化などで滑りやすそうな状態になりがちなようで、危険ではないにしても注意して歩きたいですね。 全山縦走路で舗装路を横断する際には、走行する車に注意。 特に気を付けておくとすれば、以下の辺りでしょうか。 ■五助山 どこから取り付くかが分かりにくく、薄めの踏み跡を辿っています。 目印に従い、沢を渡渉し、小さな沢と化している道を進んで行くと、水の湧き出し口があり、その先は藪となっていて、撤退しています。 尾根に乗ると、それなりに明瞭な踏み跡があり、別の取り付き地点があるようです。 少し登ると、左側が斜面崩落しており、道幅は狭く、注意して歩きたいですね。 その後は笹が茂っている区間が長く、この時期はクモの巣が多くて大変です。 傾斜が増す辺りを経て、程なくして五助山の山頂へ至ります。 方向転換する手前辺りからだったか、所々に岩場がありますが、このルートを歩く人であれば、特に問題はなさそう。 最後も笹原の中を歩き、全山縦走路に合流します。 全体の印象としては、歩き慣れている人向けのルートだと思います。 笹原の道では足元を確認しづらく、下りだと転倒の危険性が高まりそう。 ■黒岩谷西尾根 やや急な斜面もあるザレ気味のやせ尾根との印象です。 笹ゾーンの少し下辺りは、道が整備された痕跡がやや荒れた状態で残っていて、つまずきの原因になりそうなので、足元への注意をしっかりとしておきたいですね |
写真
感想
前回までの山行で足の裏の状態に少し不安が生じたのに加え、この週末は日曜の山行となったので、距離の融通が利き、早めに帰宅できる山域へ。
自宅に近い京都の山には7月に出向いており、それ以外をと思い、六甲が残りました。
歩いていない山にも行っておきたく、今回はまず五助山へ。
何だかんだでロックガーデン中央稜は好きなルートで、まだ人の多くない早朝に歩くべく、芦屋川駅からスタートです。
いつものように住宅街などを歩き、高座の滝に到着し、ここから入山です。
早くも下って来られる方があるけど、まだ人は少なく、岩場に苦手意識のある僕でも問題のない程度の岩場を登って行きます。
大半の人が進む辺りを逸れて、やや難易度が上がる岩場を登るのも可能ではあるけど、まだ体は半ば眠っているかのようだし、登山靴の寿命が近づきつつあるようにも思われるので、無理はしません。
何よりも、怖いので。
所々で展望が広がるのだけど、霞んでいるせいで、あまりはっきりとせず。
順調に歩き、風吹岩に到着です。
たくさんの猫がおり、熱心に毛づくろいをしています。
すでに餌をもらっているようで、それを食べている猫もいます。
横池に着くと、まだスイレンが咲いているけど、少し離れた位置にあり、撮影しにくい。
いつものように近くの展望所へ行き、ここでパンを食べつつ休憩です。
ここは初めて六甲山に来た時に偶然に辿り着いた場所で、それ以来、ずっとお気に入りとなっており、近くに来たら寄るようにしているのです。
雌池に寄り、何度も歩いている道を辿り、人気のルートに戻ります。
しかし、まだ早い時間帯のせいか、人はおらず、分岐にて左折し、黒五谷へ。
ここも初めて六甲山に来た時に歩いており、近くを通る時には歩いておきたいと思うルートなのです。
何度か渡渉するのだけど、特に問題なし。
所々に花が咲いており、気になります。
住吉道に合流し、南下して行きます。
この後、五助山に登るので、五助堰堤をチェックしておきます。
引き返して来て、ヤマレコMAPを参考にしつつ、この辺りかなという所から薄めの踏み跡を辿って行きます。
目印もあり、それを参考にして渡渉して進んで行きますが、道は支谷を辿るようで、少ないながらも水流があり、ちょっと不安な感じ。
さらに進んで行くと水の湧き出し口があり、その先は藪にしか見えないけど、目印っぽいのはあったはずだし、踏み跡も見えています。
厳しそうだけど、意を決して進んでみると、イバラ系の植物もあり、確かに厳しい。
少なくとも、この時期に進むのは無茶だと判断。
少し戻ると、尾根へ続くっぽい踏み跡が見えているような気がして、そちらへ。
尾根に着くと、きちんとした踏み跡があり、ここを登るようです。
少し登ると、左側が斜面崩落しており、ちょっと嫌な感じ。
でも、戻るのも気が進まないし、登るしかない。
普通に注意していれば問題はなく、ここを通過。
その後は主に笹原を通る道を登って行くような感じで、クモの巣が大量にあり、普通に歩くと何度もクモの巣に突っ込んでしまう。
なので、役立ちそうな枝を拾い、前方を振り払いつつ進みます。
精神的な疲労感が増す中、何とか五助山山頂に到着です。
『山と高原地図』には表記されていないけど、三角点があります。
山頂の先も笹原が登山道の脇に広がっています。
松の立派な木が多く見られるようになり、にわかに雰囲気が良くなって、この辺りがこのルートの白眉でしょうか。
方向転換する手前ぐらいからだったか、所々に岩場が見られるようになるけど、特に問題はなく、程良い負荷という感じ。
イワカガミやチゴユリの花後の様子を見たり、この時期の花が咲いていたりで、ここまで歩いて来た苦労に報いてくれるような風景があり、想像していなかったのもあって、驚きです。
最後も笹原の中を歩き、全山縦走路へ合流です。
合流する寸前に花を写している際、縦走路を歩いている人を驚かせてしまったようで、申し訳ない。
それまでの道程に比べると、縦走路は遥かに歩きやすい。
傍らには色々な花が咲いていて、ここでも軽く驚かされます。
縦走路はまずまずの人出ではあるけど、多過ぎるという感じではなく、気分良く歩いて行き、六甲山最高峰山頂に到着です。
昼時なのを考えると、こちらも普段よりも少し人は少なそう?
ちょっと離れた位置で、いつものように昼食です。
一軒茶屋方面に下り、今回も黒岩谷西尾根へ。
お気に入りのルートで、もう何度となく歩いているのです。
初めて歩いた時には、まだ山歩きの経験が浅かったし、そもそもルート自体を把握していなかったので、不安なまま下ったのでした。
でも、楽しさも感じさせてくれたんですよね。
山歩きに傾倒するのに貢献してくれたルートの一つのような気がします。
この日も楽しく歩きました。
黒岩谷の沢を渡渉し、すぐに土樋割峠に到着です。
登り返して行き、東おたふく山山頂に到着です。
相変わらず霞んでいて展望は良くなく、近くの展望所には寄りません。
ススキの再生プロジェクトが進められている辺りには、ススキは少なく、笹が茂っているように見える。
人が意図しても、自然には自然なりの力が働き、自然との関わり方の難しさを認識させられるという感じなのでしょうか。
今後の推移を気にかけておきたいと思います。
雨ヶ峠に着き、まだ歩いた事がないはずの区間を辿り、住吉道へ。
久しぶりのはずだけど、ここからは何度か歩いており、気分的に楽です。
分岐にて左折し、朝にも歩いた区間を逆方向に辿って行きます。
カエンタケを見たりしつつ、打越峠に到着です。
打越山や七兵衛山には寄らず、下山です。
順調に下って行き、水平道との分岐の辺りは写真79にようになっており、時の経過を感じさせます。
少し下った辺りからは、ヤブランが道脇に密生しており、地味ながらも壮観と言ってしまいたいぐらいです。
あまり見向きもされない花かも知れないけど、お花畑状態になっていて、また来年も見に来たいかも。
想定していたよりも少し早いぐらいに登山口に到着し、下山完了です。
シャツを着替えた後、住宅街を歩いて行き、岡本駅にてゴールです。
今年の夏はほぼそんな感じなのだけど、今回も消去法的に行き先を選び、六甲山へ。
初めての山をとの思いで選んだ五助山。
下調べをしておらず、時期的なものもあってか、思わぬ苦労をしてしまった感じ。
冷静に振り返ると、季節が違えば、また印象も異なるような気がします。
魅力となり得る要素もきちんとありましたし。
今回はあまり花を見られないかなと思っていましたが、意外と色々な花に出合い、その辺りも含めて、山は秋へと向かいつつあるのかなと感じられました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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また、笹原か…と言うつぶやき、笑ってしまいました
北山は笹原が今は無くなってしまいましたが
六甲にはまだ一杯あったようですね。
ダニチェックを怠りなくですよ
六甲、結構花多いですね。
私もそう思った事があります。
花の名前を少しうめさせて頂きます。
#21はタデの一種でしょうか。
#24はクサアジサイでいいでしょう。
#25は…、なんだったけ。何で聞いても覚えられないんです。
つまり覚える気がないのでしょう
#53の花、ブッドレア/フサフジウツギと言うそうです。
この花の名前は、私も過去に教えて頂いたなぁ〜と思って
過去レコを調べてみたら何と4年も前でした
久しぶりに六甲もいいなぁ〜と思わせて頂きました
足の裏の痛みは大丈夫だったみたいですね。
黒岩谷西尾根はお気に入りのルートで、これまでに何度となく歩いており、下り始めが笹原なのは分かっていたのだけど、五助山のルートで嫌というほど見ていたので、実際に声が漏れてしまいました。
今年は全くマダニを見ないままです。
藪っぽい所を通過する際には、無地の薄い色合いの長袖シャツを着るようにしており、取り付かれても気づきやすいようになっているはず。
ただし、この夏は暑さに負けて半袖で歩く事が多かったのだけど。
ハッカ油や虫除けなどで、多少は遭遇の確率を下げていると思いたいですね。
花の名前、ありがとうございます。
もう少し調べてからアップしたかったのだけど、時間が足りなくて。
クサアジサイとか、知っているはずなのに、なかなか名前が記憶として定着してくれないのです。
まあ、でも、皆さんのレコを見たり、教えてもらったりして、少しずつ知識は増えていますよね。
改めて感謝ですね。
今回は思いもせぬぐらいに花を見られ、これまでに気付いていなかった六甲山の魅力を感じさせてもらったような気がします。
アクセスしやすいし、もう少し頻繁に訪れたいと思うのだけど、どうなりますか。
秋の気配を感じ取るべく、heheさんも訪れてみては?
これぐらいの距離で収めると、足への負担は軽くなるようで、問題なしでした。
その代わりでもないのだろうけど、腰にちょっと疲れがあるような。
初めまして。
いつも22卍を歩かれているのを見て呆れ、感心しています。
私はイバラと藪漕ぎの五助谷を遡行したときは、早く下りられる五助山を帰りのルートにしています。
あの笹原を見るとダニの心配もあり登りたいと思わないのが普通だと思いますが、ルート変更をせずによくも登られたと感心します。
黒五谷と打越峠の間でカエンタケを私も見ているので、生えやすい環境なのかも知れません。
アケビはあちらこちらにありますが、今回の五助山の取りつきにもあり楽しみにしています。
六甲でよく見られるブッドレアは私の家にもあります。
因みに、私の gosuke55 は五助谷から取っています。
コメント、ありがとうございます。
歩く距離について、よくコメントをいただくのですが、単独行を始めた頃からこんな歩き方なので、どうしてもこうなってしまう感じです。
ただ、夏場はもう少し短めにすべきかなと思っていますが。
五助山については、下調べをしないままに出向いてしまい、思ったよりも苦労させられました。
写真30の藪は通過できそうになく、ここはルートではないのかなと思い、少し戻ってみると尾根へと続く踏み跡らしきのがあり、尾根には踏み跡があったので、これなら大丈夫かなと判断しました。
下りだと笹原の道は足元を確認しづらいはずで、あまり歩きたくはないけど、登りは頑張るのみと思い、クモの巣に苦しめられながらも歩きました。
初めて歩くルートの場合、実際の大変さだけでなく、この先にもっと難しい箇所があるのではないかという心理的な負担が大きいように思います。
その辺りも含めて、徐々に経験を積んでいる段階でしょうか。
カエンタケはあの辺りにいくつか生えていました。
触れただけでも被害を受けるとかで、それを知らない人が何の気なしに触ったりしなければ良いのだけど。
gosuke55さんはキノコに関しては豊富な知識を持っておられるようなので、またレコを見て少しずつ勉強させてもらいます。
gosuke55さんの名前は五助谷が由来なのですね。
自分のハンドルネームにしてしまうぐらいだから、思い入れがあるんでしょうね
五助谷で検索しても、レコは少なく、難易度は高そうな。
では、これからもよろしくお願いします。
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