コウシンソウに惹かれて雨の庚申山
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- GPS
- 07:36
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 2,375m
- 下り
- 2,374m
コースタイム
(林道の登りを約50分)
8:14一の鳥居-8:42鏡岩-8:52夫婦蛙岩-9:04仁王門-9:13旧猿田彦神社跡-
(一の鳥居から庚申山荘まで約1時間)
9:19庚申山荘9:29-10:18お山巡りコース分岐-10:32笹原-10:50庚申山-
10:53展望台10:59-
11:30お山巡りコース分岐-11:42祠(コウシンソウ)-11:58コウシンソウ-
12:19めがね岩-12:29鬼のひげすり-13:19旧猿田彦神社跡-
(庚申山荘から一の鳥居まで約1時間)
14:11一の鳥居-14:41ゲート2-14:57ゲート-15:01駐車場(林道の下りを50分弱)
総山行時間:7時間36分(コウシンソウ探しのうろうろ、昼食含む)
ルートはGPSデータが基本ですが、一部修正しました
・鏡岩より下の復路は、往路のデータを裏返して+αで横にずらして作成
・お山巡りのコウシンソウ撮影直後からのデータを削除
また、庚申山直下のところはGPSデータの往路・復路が重なっており、データ精度が高いと思われます。つまり、地形図の点線はメインルートと異なるようです。
天候 | 雨 どしゃぶりは無く、ときどき小雨でたまに雨がやむ時もありました。空は雲で覆われ、稜線では霧が流れる状態でした。 もし雷が鳴ったら即登山中止(山荘に逃げる)を考えていましたが、雷は一発も鳴りませんでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここには20台ほどのスペースがありますが、この日はガラガラでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
しんどいところは、なんといっても長い林道につきます。とくに帰りを50分以内で歩くことを目標にしましたが、次の日の異常な筋肉痛は、無理な林道歩きだったとしか考えられません。林道は3/4が砂利道で、パンクしにくいタイヤの自転車ならマウンテンバイクでなくても使えそうでした。 駐車場すぐの車止めゲートには「お山巡りコースは一部通行止め」の看板がありましたが、分岐点には看板は無くすべて通行可能でした。鉄梯子や吊り橋が無いと通行不可能となりますので、山道の分岐に「工事中・通行不可」の看板が出たら歩かないようにしましょう。 お山巡りコースは、反時計回りが登り方向だと思っていましたが、庚申山から時計回りに歩くほうが若干の登りになるような気がします。なんといっても岩山が続くうちはず〜っとトラバースが続きました。下りからはきれいな笹原になりますので、下から登られる方は岩山に到着するまでは「どこが上級者コースなんだ」と思われるかもしれません。 また、時計回りだとルートは1つしかありませんでしたが、反時計回りだと途中で分岐が数か所あったように思います。単独や庚申山に慣れていない人がお山巡りをする時は、庚申山からの時計回りをお勧めします。 その他、メインの踏み跡はすぐにわかり、目の高さに赤テープがありますので迷うことはないと思います。でも、メインルートと外れる方向に鉄ばしごが2か所、ロープが1か所ありましたのっで、観光案内には出てこないルートがいっぱいあるんでしょう。 登山ポストはかじか荘の駐車場すぐのところにありました。駐車場から一の鳥居方面には登山ポストはありません。 |
写真
感想
先週はひさびさにどこにも登らず、今週はどこかに行こうと思いつつ雨が続いていました。
ところで、前日の15日に赤城の南面道路(ローカルな道路名・・・)で宿泊することになりまして、ここからだと袈裟丸・庚申山の登山口まで車で1時間。コウシンソウを見るなら景色は諦められるので、翌日朝早く出発して庚申山に行くことにしました。
日光市の観光案内にて、6月初旬にコウシンソウが咲き始めたという情報は入手済み。コウシンソウの咲いているお山巡りは「一部通行止め」とは書いていますが、「通行止めで行ってはいけません」とは書いていません。一部通行止めだけど通り抜けできそうなので、まずは庚申山の山頂に登り、帰りにお山巡りに行くことにし、もし通行止めなら戻ることにしました。
さて、朝7時にかじか荘に到着しました。水を買うのをうっかりしていましたが、かじか荘手前の「銀山平キャンプ場」に自販機があり、ペットボトル500ccを200円で販売していました。ここでエビアンを1本購入。雨で寒かったので十分足りました。
駐車場に到着した時点でやみそうもない雨が「ザー。。。。」。一瞬帰ろうかとも思いましたが、気持ちを切り替えて、登山では初めて着るレインコート(ちなみに一般用です)に腕を通し、ザックカバーをかけ、GPSをナイロン袋に入れ、いざ出発。
長い林道を抜け、一の鳥居からは緩斜の登りが続きます。
庚申山荘の裏手でクリンソウを見つけ、岩山を登るとユキワリソウが見つかります。そのあと岩があったら下から上までじっと見つめ、時には踏み跡に沿って崖を登りますが、コウシンソウは見つかりません。
庚申山の周辺は木の根の張るなだらかな丘になっており、一瞬でも踏み跡を外すと、どこが頂上かわからない丘だし迷子になってしまいそうです。手前の偽ピークでシャクナゲを鑑賞して、踏み跡をたどるとほぼ同じ高さで庚申山の山頂。山頂の向こうに見晴らし台があるとのことなので、さらにだらだらと踏み跡をたどると、やっぱりほぼ同じ標高で見晴らし台に。雨は止んでいたので、水とパンの軽食でしばし休憩。横のシャクナゲだけがきれいでした。
お山巡りへの分岐では、やっぱり通行禁止とか通行注意の看板は見当たりません。行ってみて通過するか戻るかは自分の判断で決めることにして、お山巡りに突入です。お山巡りではトラバースしたかと思ったら階段で登ることが続き、下りの階段はほんの少しでした。鉄梯子は雨の日はよく滑りますので、時計回りでお山巡りを歩いたのは結果オーライでした。
岩をあちこち探すもユキワリソウだらけ。左に洞窟があるので行くと、壊れた祠(猫退治洞窟)のすぐ横の岩に、うす紫のかわいい花がびっしり咲いています。写真で見たコウシンソウだとすぐにわかりましたが、コウシンソウは崖の外を向いて咲いていて、足元は壊れそうな丸太が3本ほどあるだけで、落ちたらアウト。右手をめいっぱい伸ばしてシャッターを押しますが、何度やってもピントが合わず、1枚だけ拡大に耐える写真が残っていました。
そのあと、左の岩を見上げながら山道を歩いていると、左上にユキワリソウの崖がありピンとくるもの(さっきコウシンソウが咲いていた場所と標高がほとんど同じ)があり、ガレ沢をよじ登り、ざざ、ざざっと岩壁に到着すると、ユキワリソウに交じって目の高さでコウシンソウが咲いていました。雨の中、ほぼ誰とも会わず、登ってきた甲斐がありました。
この日は(この日も?)早く帰りたくて、登りで50分だった林道を40分で歩いて下ろうとピッチを速めて歩きますがやっぱり50分かかってしまいました。これが翌日(ログを書いている今)に堪えました。無理なこと(それも下りで)はするもんじゃないです。
銀山平から皇海山を今年中に行きたいと思ってますが、一の鳥居から自転車利用できたら楽だろうな、とこの日の帰り道でずっと考えていました。
この日会ったのは、庚申山荘で停まったであろうご夫婦と林道ですれ違い、ワンちゃんを連れたご夫婦を一の鳥居の手前で追い抜きました。
その後は誰とも会いませんでしたが、下山時の一の鳥居付近で急に大勢とすれ違いました。
宿泊されるであろう2人連れ、8人パーティ、10人パーティ。最後のパーティは、天気が良ければ17日は皇海山まで行くと言っておられました。
そうそう、2人連れとすれ違ったあと、普段着に傘をさしリュックも背負わないおじさんがほいほい歩いて来られました。きっと山荘の管理人さんでしょうね。
さてさて、(ろくな装備が無くても)雨の山道を歩く度胸がつきました。来週は寝釈迦を見てから袈裟丸もいいかな。来週までに足の筋肉痛が直っていますように。
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