沢から巻機山。登川 金山沢
- GPS
- 13:21
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,660m
- 下り
- 1,368m
コースタイム
- 山行
- 12:56
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 13:18
平面距離: 11.71km
沿面距離: 12.48km
最高点の標高: 1931m
最低点の標高: 448m
累積標高 (上り): 1710m
累積標高 (下り): 1438m
標高データの種類: GPS標高
天候 | 薄曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口わかりにくく、ナビやGoogle地図には載っていない。要下調べ(`・ω・´)b ・用水路沿いに進み、わずかで入渓。 ・下部はゴーロ&巨岩帯。腰くらいまでの入水は複数回あり。 滝の処理もそこそこ面倒。 ・710mくらいからスラブがでてくる。 ・第一スラブが終わると間髪入れずに第二スラブ。 ・50mロープ持参。実際使ったのは第二スラブで1ピッチ10mくらいのみ。それも結果的に言うとフリーで行けた。 ただ『行き詰まる前にロープを』や『行けると思っていくと行き詰まる』という複数の記録やガイドもよく分かる。 下から見るより、登ると悪い。(落ちたら数百m転がりそう。) ルーファイによってはロープを多用するのだと思う。 ・登ったラインはクラックはなくリス。カムやナッツよりハーケンが使える。 ・第二スラブの落ち口への登りはヌメリが強く、タワシが活躍。フリーで。 ・スラブが終わるとつるりとした一枚岩のいやらしさのある小滝がつづく。 ・詰めは笹は覆い被さるものの、最後まで沢地形&草原で藪漕ぎゼロで登山道に出た。 ・岩は硬くて剥がれも無し。 ・体感3級下?(今シーズン登った3級以上の沢の中では一番容易に感じました。スラブでのルート取りのせいかな。) 前週に登った湯檜曽川抱返り沢。見た目は同じようなスラブ滝だけど、岩質が違い、金山沢の方が滑りやすい岩質。蛇紋岩かな?金山沢の方が斜度はゆるいのに気をつかう感じでした。 (FEEL) |
写真
感想
計画するたびに延期になっていた上越の金山沢にやっと行けました。
どーーーんと素晴らしく開けた大スラブ。
スケール大きいっ!
こんな開けた沢、初めてかもヾ( 〃∇〃)ツ ♪
とっても気持ちよすぎて、楽しい!
感覚的には西ゼンの倍くらいの規模に感じました(*≧∪≦)
寝不足で体調が絶不調だったんだけど、大スラブを目にしたら嬉しくてニヤケが止まらない(*^_^*)
行って良かった。
スラブのルーファイも、詰めのルーファイも大成功だったと思う。
藪漕ぎが辛いという記録の多い金山沢。藪漕ぎしたくなくて、地形図をめっちゃ拡大したり、GoogleEarthと照らし合わせして詰めのルートを詳細に地形図に作り込んでおいた甲斐があった😁🎶嬉しい。
本当に良い沢でした◎
【登川 金山沢】「105」「62選」を参考。
★姥沢川林道を終点?まで。2台ほどの駐車スペースがあり、用水路を沿い(神字川右岸)を行き、沢床と合流したところから入渓。分かりにくい場合、神字入橋より入渓してもOK。「上田の里 水芭蕉園」付近にも駐車スペースがあったかも。※下山地の桜坂駐車場に自転車をデポしている。
★入渓(下部)
・ゴーロ状をアップがてら遡行開始する。左手にスラブが見えてきて、釜を有する小滝をいくつも越えていく。右岸に岩小屋が見えても平凡な様相が続く。
・蜂の巣が目印の大岩×2は、左岸より巻いていく。
・連瀑帯となるが難しく感じることも無く快適。
・多段30m
左岸よりまとめて巻く。
・50m大滝
多段30mを巻き終え、まもなく大滝となる。左岸から巻いていく。少々藪漕ぎとなるが標高60m以上高巻くことは無くて、沢音が届く範囲で巻いていけば綺麗に巻ける。大滝を巻いた後の8m逆「く」の字滝は、潅木とのコンタクトを行くも滑りに気を使ったポイント。
★15mトイ状(中部)
正面には壮大なスラブが見えてきます。スラブ登攀の心を整えられると思う。
・第1スラブ
右岸より枝沢を利用する。落ち口を確認しながら、ある程度高度をあげ、草付きをトラバースしていく。しっかりした草付きで、丁寧にルーファイし、落ち口に達す。
・分断7m滝
第1スラブと第2スラブを区切る滝と言われてる。右岸より巻ける。滝を巻きから見ると数字より高く見えた。
・第2スラブ
第1に比べると規模は小さいものの、傾斜は強い。視界が良かった為、下部からでも核心は明らか。クラックを目指して、右岸よりジワジワ攀じる。ロープは積極的に使用するポイントだと思う。手はありますし、フットジャムもよく決まる。フリクションとしっかり効かせて慎重に。ハング気味の岩を右から巻き、核心終了。落ち口までの滑りは強いので、気を抜かずに。ハーケン、マイクロカム、ナッツ(小)は良く決められると思う。
★小滝〜多段30mなど(上部)
大スラブを抜けるとひと安心したいところ。だけど、5〜10mクラスの滝が出てきて、これがなかなか手強い。岩も脆くて剥がれる場面も。直登か、巻きか、丁寧にルーファイしたいかも。
・二俣2:3(1720m)は左へ
忠実に沢床を詰めて1820mあたりから二俣地形が出てくるが左を選択し、ほぼ藪漕ぎなしで草原をつなぎ稜線に出る。
=============
総じて、ルーファイの金山沢。
遅くまで雪渓が残る沢だけど、綺麗に消えており、シャワーでも冷たさを感じなかった。うまく日帰りで遡行できたけど、パーティー構成によって難しくなるのも納得。
大スラブは正解ラインだったと思う。今回、ロープ使用は1回(20m)、お助け1回で事足りている。「滑落アウト」だけど、その要素ポイント全てにロープを張ってては時間的リスク…いつも葛藤するけど、それも沢登りの醍醐味ってことで。笑
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
FEELさん、JA20さん
いつもステキなレコをありがとうございます。
名前は知ってて、とってもいい沢って聞いてたけど素晴らしいッス。
行く前にイメージしながら作った地形図と、実際のルーファイが合致したときって、すごいうれしいですよね
けっこう標高差もある沢なので大変そうですが、行ってみたくなりました
bicycleさん
ナメ滝と聞くと、癒し系に聞こえるカモですが、ナメられない滝が揃ってました。笑
各滝の登攀も近目だとラインが見えたりと、なかなか面白しろいルーファイを楽しめました。
リスクをどうコントロールするかーと、「沢登り」の重要な要素がパンパン詰まった感じもしましたー。笑
素敵な沢でしたので、その時は是非楽しまれてくださいね(*´ω`*)
bicycleさんは名前的にも遡行しなくちゃいけない沢ですね(*^_^*)笑
大スラブを見たら体調不良が一発で吹っ飛ぶくらい、素敵な沢でした✨
はいっ!藪漕ぎルーファイの一致、気持ち良かったですっ✨笑
ありがとうございます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する