芦別岳本谷
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,565m
コースタイム
駐車場-(2)-ユーフレ小屋-(1)-函-(5)-ピーク-(1.5)-覚太郎分岐-(1.5)-ユーフレ小屋-(2)-駐車場
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前々から行ってみたかった芦別へ。北海道五大鋭鋒のなかで唯一一度も訪れたことない山だ。
本当は、砧任鯏个辰討澆燭ったのだが、時間が無かったので今回は本谷を詰めてピークへ行くことになった。
札幌からの道は小雨交じりで、天気に不安もあったが、富良野を過ぎたあたりから徐々に回復して一安心。
太陽の里の駐車場で準備していざ出発。
旧道コースを使ってユーフレ小屋を目指す。林道が終わるところには入山ポストがあったので記入していく。
ユーフレ小屋までの道は時々沢沿いに出るが、おおむね沢から高く離れた斜面をトラバースするようについている。
時折、悪いところや岩が出ているところもあり、油断すると滑落の危険もあるので注意したいところだ。
ユーフレ川の水は雪解けの水はとっても冷たいが、林床に咲く花々は、ホウチャクソウやズダヤクシュ、マイヅルソウとすでに初夏の様相を呈している。ミドリニリンソウも初めて見た。
2時間ばかりでユーフレ小屋に到着。薪ストーブが備え付けられた立派な小屋だ。しかし、冬はどのように管理されているのだろうか。
少し休んで本谷へ足を踏み入れる。
天気も回復し、本谷への期待も高まる。
しばらくは、雪渓はなく河原歩きだ。沢中が行きにくいところは、左岸の沢沿いに踏み跡がついている。
co680mの左から沢が合流してくるあたりからちょこちょこ雪渓が出てくる。
一か所、渡渉が面倒なところがあった。
岩壁にはミヤマオダマキやソラチコザクラ、ミヤマアズマギクなどが咲き彩りを添えている。
そこを過ぎるとおおむね雪渓歩きとなるが、突然岩壁に囲まれた雪渓にぽっかりと暗い穴が空き、その奥に滝が流れ込んでいる。
co710mくらいにある函だ。さながら地獄の入り口のように見える。
左岸のすぐ手前のガレた微沢を詰めていって、微尾根を越えてブッシュ掴みつつ降りる。
降りるほうは足元しっかり確認しつつといった感じだ。
降りたところの隣のルンゼにロープがついているのが見えたので、こちらが正規の巻き道なのだろう。
そこからは落ちている棒切れをストック代わりにしつつひたすら雪渓を登っていく。大きな支沢や沢の向きの変化などで現在地の確認は容易にできる。
それにしても、周りを岩塔に囲まれ、そのなかでも一際威容を放つ芦別の本峰をめざし深く懐に入っていくこのルートは圧巻だ。
振り返れば、夫婦岩なども見えている。
初めての芦別にして、その魅力を存分に楽しめるルートを一歩一歩進んでいくことに高揚感を覚える。
両岸の岩壁には、白い花が咲いている。近くで見ていないのでよくわからないが、ハクサンイチゲかツクモソウなどであろうか。
本州で、この季節に山を登ってくと、季節を逆行していくのが手に取るようにわかるが、
北海道のようにある一定の高度を超えると高山植物が咲き始めるので、上のほうではまた別の季節のなかに入るような錯覚を覚える。
いったん落ち着いていた傾斜も、co1150mを過ぎたあたりから再びきつくなる。
途中、ぱっくりと雪渓が口を開けているところもあった、岩塔のインゼルを挟んだ右側はつながっていてことなきを得た。
砧任亮茲衂佞には残置があるという話だったが、結局見つけられず、時間も押していることから、今回は登攀はあきらめ本谷を詰めあがる。
それにしても、青空にそびえる砧任離好イラインは登りたくなる。次こそは必ず行きたいところだ。
稜線に乗る少し手前くらいから雪渓が途絶えるのだが、そこには高山植物が広がっている。
イワウメ、ミヤマキンバイ、キバナノコマノツメ、チシマアマナなどが咲き乱れていた。
現役のころはこの時期にあまり、この標高に踏み入れたことはなかったので、これぞ北海道と言うべき花々の姿に久々に心躍る。
稜線に乗ってからは、少しばかり岩が出ているところを登ってピークに到着。
竜の背のような崕山や、少し雲のかかった夕張岳が見渡せる。十勝は今日はどっぷりガスの中だが、富良野の市街は望むことができる。
タカネザクラやウコンウツギなども咲いている。
しばし、ピークを堪能し、新道コースを下っていく。
こちらは、本谷では見られなかったケエゾキスミレ(フギレも?)やミヤマスミレ、エゾイチゲ、ミツバオウレンなどが多く見られた。
途中で、覚太郎コースに入り、ユーフレ小屋を目指す。
標高を下げるにつれ、ゴゼンタチバナやツマトリソウ、ツバメオモトと植物たちも変化していき、斜陽の中ユーフレ小屋に到着。
あとは荷物を回収して、疲れた足を引きづるように旧道コースを歩いて、日没とともに駐車場へ。
13時間にも及ぶ行動だったが、充実感に満ちた山行だった。
あとは、体に這う数匹のダニを退治しつつ、山岡屋で油分を摂取しながらの帰札となった。
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