常念岳の虹は麗しくて痛い
- GPS
- 17:25
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,703m
- 下り
- 2,850m
コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:11
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:15
天候 | 1日晴れのち曇り時々雨 2日ほぼ雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り 一ノ沢登山口〜保高駅 タクシー |
コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ沢登山道は雨天のためか沢沿いが増水し、あちこち水没してました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ラムネ
虫よけ
熊鈴
歯ブラシ
耳栓
カイロ
塩飴
|
---|---|
備考 | 登山前日に眠れなかったので、ネルノダなど使えば良かったと思います。 |
感想
燕岳は灰色の花崗岩とハイマツなど高山植物の緑が美しいコントラストを描いていました。
中房温泉から合戦小屋、燕山荘への道は北アルプス三大急登になっているだけあり、最初から急登が続き、ここの疲労が後で響きました。
燕山荘にザックを置いて燕岳山頂まで往復。北東方面の山並みを背景に削られた花崗岩の形の眺めを楽しみながら歩きました。
燕山荘に戻って昼食。カレーやラーメンなど脂っこいものは避け、なるべく胃の負担にならないような天ぷらうどんをいただきました。もっとあっさりしたメニューもおいてほしいですね。
昼食休憩後、山荘から南下する稜線歩きは実に壮観でした。ほぼ正面に見える東鎌尾根、なかでも槍ヶ岳山頂は特に目立ちますね。自己主張の強そうな形状に引き寄せられそうです。傾斜も割となだらかで歩きやすく表銀座といわれるだけありますね。ただ後半になると微妙な登りの負担が積み重なるようにつらくなってきました。合戦尾根の疲労がここで堪えました。そしてレリーフを越えてからの急登がダメ押しとなりました。歩いても歩いても今日のゴール、大天荘が近づきません。
やっと着いた大天荘で少しぐったりしていると鈍い頭痛が始まりました。もしやと思っていると、なんだか体全体がだるくなってきました。あきらかに高山病の症状です。夕食は名物の芋煮汁とメインのハンバーグと豪華ですが、はしが進まず何とか押し込むようにして半分ほどいただきました。本当に申し訳ありませんでした。その後も前頭葉を中心に痛みは続き、夜も何度か目覚めましたが、睡眠はしっかり取れたと思います。この夜はほぼ一晩中窓枠が音を立てるほどの強風でした。
断続的ですが、睡眠ができ疲労が取れたためか朝になると頭痛はだいぶおさまり、朝食はほとんど食べられました。前夜に取れなかったエネルギーを補充できました。
まずはザックを置いて20分ほどで往復できる大天井岳に登り、体調が大分回復しているのを確かめました。大天井岳は標高2922叩∈2鵑了街圓虜嚢眦世任靴拭A案に小屋に荷物を置き、大天井岳山頂でゆっくり深呼吸し、高地順応すればよかったかもしれません。
風雨が収まる様子は一向にありませんでしたが、常念岳に向け、出発しました。
綺麗な稜線を歩きますが、時間とともに上空には雲がかかりぎみとなってきました。特に西側は雲がかかり視界はあまりよくありません。加えて東天井岳あたりから風が強くなりました。ゴツゴツした岩場や切り立った斜面では、風に足を取られないように気をつけて歩きました。
そして本日の目的、常念岳がその姿を見せましたが、山頂付近は雲に隠れています。
横通岳から眼下に常念小屋が見えたときは風から逃れられると思いからホッとしました。
常念小屋は注文した食事を食べるとき以外は、宿泊者でないと屋内に入れないので、玄関前のひさしで少し休憩しました。天候が収まるのを待ちましたが、ますます風雨が強くなっていく状況で、登頂をやめる人も何人かいました。私も迷いましたが、無理だと思ったらその場で引き返せば良いと割り切り、ザックを置いて山頂に足を進めました。ジグザクと蛇行する岩道は上に行くにしたがって、岩が大きくなっていきます。風は時折強くなったので、その度に体をかがめたり、這いつくばるように登りました。少し傾斜がなだらかな分岐点まで来ても風雨は止みませんでしたが、あとひと踏ん張りと気合を入れなおしました。ここからは岩もさらに大きくなり、足を踏み外せば滑落にもつながるので、一層気を付けました。
到着した山頂は狭いですが、社があります。周囲を見渡しても前常念岳しか見えないため、無事に山頂到達できたお礼をして、すぐに下りました。
風雨は周期的な強弱を繰り返しながら徐々も強くなっているようでした。
こんな状況でも身を伏せるように登る人と言葉を交わしつつ降りました。
陽射しに風雨が重なった瞬間に見えた虹がとても綺麗でした。山頂からの眺めがなかったかわりに、山の女神様がご褒美をくれたのでしょう。
麗しきは我に試練を与えます。
常念小屋まで戻ると急に食欲が回復したようで、昨晩の食欲不振が嘘のように牛丼をペロリと平らげました。
一ノ沢までの登山道は普段は沢沿いを気持ちよく歩けるのでしょうけど、この日は雨で増水し、ところどころ道が冠水していました。ところどころ木橋が設置していますが、その周囲が冠水していました。水量がもっと多かったり、防水性の登山靴でなかったら遭難です。
古池周辺で女性のくしゃみか鳴き声のような音が聞こえたので、周囲を見回し怖がりながらも声をかけましたが、何も見つかりませんでした。一の沢登山口から穂高駅まで乗ったタクシーの運転手は馬がいると言っていたので、少々不思議に思いましたがそう思うことにします。
私も同じ日に一の沢から 常念テント泊で 大天井岳燕岳 中房温泉下山ルートを登山してきました。すれ違いしましたね。きっと。
雨風は本当に強くて 雨は顔に当たると痛かったです。
西側の稜線を歩くときは 突風で何度も 止まりました。
眺望も1日目しか見れなかったので またリベンジに来たいと思いました。
雨の中 お疲れ様でした。
mhiromi1969さん コメントいただき、ありがとうございます。
大天荘は1日の晩から深夜までものすごい強風でした。常念乗越のテント泊も大変だったのではないでしょうか。
2日は多分、横通岳の西側あたりですれ違ったと思います。青のジャケットにグレーのレインパンツでした。
常念岳山頂付近は、強風に足を取られないように気を付けながら歩きました。
天気が良ければ槍ヶ岳などきれいな眺望があったと思います。
お疲れ様でした。
天気が心配でしたが、かなりコンディション悪かった様ですね。お疲れ様でした。
初日の表銀座稜線は眺めがあったようで良かったですね。あのグルッと見渡す山々は何度訪れても飽きないですよね。
常念岳からの眺めも今回は残念でしたが、また是非別ルートでチャレンジしてみて下さいませ。
ほんとお疲れ様でした!
1006702 さん コメントありがとうございます。
1日は晴れ空ではなかったものの北アルプス山脈や上高地方面が眺めを楽しみました。正面に見える槍ヶ岳に吸い寄せられるようでしたね。
午後から天気は崩れ気味となり徐々に風が強くなりました。そして大天荘までの登りは本当に辛うございました。
2日は暗い中を歩くのをちょっと躊躇しているうちに風雨がだんだん強くなっていきました。終始上空に重い雲がのしかかるようで、尾根の先にある常念岳の山頂付近は雲に隠れたままでした。
意を決して強風雨のなかを山頂まで歩きましたが、眺めはほとんどありませんでした。
降り途中で日が差したときに出た虹が今回のご褒美だったと思います。
今度は大天荘から槍ヶ岳方面に行きたくなりましたが、好天時の常念岳も見たいし迷うところです。
是非槍も常念も両方行っちゃいましょう😄
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