前穂高岳 屏風岩東壁雲稜ルート
- GPS
- 18:06
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 1,112m
- 下り
- 1,104m
コースタイム
- 山行
- 2:20
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 2:48
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 12:49
天候 | 9/14 晴れ 9/15 晴れ 9/16 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・さわんど駐車場〜上高地BTはシャトルバスで移動しました。 https://www.kamikochi.or.jp/access/sawando |
コース状況/ 危険箇所等 |
▶登山計画書は事前にネットで届け出ました。 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html (登山ポストは上高地BTにもあります。) ▶上高地〜横尾は小屋が豊富で食料・水・トイレには困りません。 ▶ルート状況(ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとはヤマパンの個人的な感想です。今回は2回目なので初見の昨年とは感じ方が違ってます。2018年の1回目の記録は下記URL) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1534410.html 【岩小屋跡〜横尾谷渡渉地点〜1ルンゼ〜T4尾根取付】 ・岩小屋跡の案内板から一般登山道を外れ沢の方へ行くとすぐに横尾谷の渡渉です。自分の好きなところを渡渉すればいいと思いますが場所によっては岩がヌメっていて滑るので注意が必要です。昨年は太もも渡渉でしたが今回は行きが膝ぐらいで帰りが膝下ぐらいの渡渉でした。ただネットの記録には腰ぐらいでの渡渉の記録もあります・・増水時の渡渉には特に気を付けましょう!!(流されたらアウトです・・) ・1ルンゼの岩はけっこう動くので足をくじかないよう注意して歩きましょう。また落石に注意して間隔をあけて歩いたほうがいいと思います。 【T4尾根】 ・T4尾根ですが今回は最初の2ピッチだけロープを出して登りました。 1P 検淵筌泪僖鵐蝓璽鼻 ・1P目スタート地点から真上に向かってほぼ真っすぐ登りました。途中残置支点の間隔が遠い箇所が1箇所あるのでそこはカムで支点を取りました。 2P +(ヤマパンリード) ・前回同様今回も特に問題なく登りました。 3P 土のルンゼ(フリーで登る) ・草や枝などを積極的に使って確実に登りました。 4P 掘淵侫蝓爾播个襦 ・少しいやらしい感じはしますが問題なく登れました。(残置ロープを使って確実に登りました。) 【屏風岩東壁 雲稜ルート(4級、5.9、A1(5.11c))】 ・全体的に残置支点はしっかりしていると思います。 ・3P目はリングボルトのリングが楕円形に変形してたり、特製の支点は止めネジがくの字に変形してたりでフォールに耐えられるかは微妙な感じでした・・・アブミで登りましたが極力負荷をかけないようそっと乗り込む感じで登りました。 ・おおよそ残置支点に導かれる感じで登れるのでルーファイはそれほど難しくありませんが、2P目スタートのピナクルテラスから右上するところは少しわかりずらいかもしれません。(ここ登るの?と言う感じです。)あと3P目・4P目・5P目の終了点は複数ある感じでどこで切ってもいいですが、ベストの終了点はロープの流れや強固さを考慮したところが一番です。(それがどこかと言われても自分で見て判断してください。) 1P コーナー〜小ハング(50m、5.7)(ヤマパンリード) ・T4〜ピナクルテラスまで ・T4は広くて快適(ビバーク適地) ・薄被りのところはA0、あとは快適。 2P 小垂壁を右上〜フェース〜バンド左上(40m、5.9)(ヤマパンリード) ・ピナクルテラス〜扇岩テラスまで ・扇岩テラスは快適(のんびり休憩できる) ・ピナクルテラスの右に残置スリングがかかっている終了点らしきところとその真上に残置リングボルトがある。残置リングボルトにクリップしてA0でその右上へ。スタンスは無いがガバホールドなので問題なく登れるが、落ちられないので緊張感はある。1段上がってしまえばあとは簡単なフェース〜バンド左上で扇岩テラスへ。 3P 垂壁を人工(40m、+、A1(5.11c))(ヤマパンリード、Mさん支点2つ分だけリード) ・扇岩テラス〜ハング下まで ・アブミを使って人工で登りましたが、残置支点間隔は短くて人工登攀は容易に感じました。 ・リードのヤマパンがハング下の終了点まで登らず一つ手前の終了点らしきところでピッチを切ってしまい、そこで交代するのも面倒だし時間もかかるのでフォローで登ってきたMさんにそこから支点2つ分リードしてもらいハング下終了点へ。 4P ハング下まで直上しハング下バンドを右へトラバース〜ルンゼ直上し右へ〜垂壁(40m、検A1)(ヤマパンリード) ・ハング下〜垂壁上のテラスまで ・ハング下までの直上はアブミを使って人工で登攀。左のフレークがたたくと嫌な音がするのでバランスをとるのにそっと触る程度にしておく。フレークはスタンスとして使わずハング下バンドに左足をヒールで乗せてバンドへ上がる。 ・ハング下バンドのトラバース区間は上の岩が邪魔で立ちづらく歩きづらい。持ち手も微妙なので急がず慎重にトラバースしました。 ・トラバース後ルンゼを上に登り右に見える最初に出てくる終了点らしきところではピッチを切らず、そこからは見えないがその少し上にある終了点まで登りピッチを切る。 5P スラブのクラック〜小ハングを左に出る〜スラブ(40m、5.7)(ヤマパンリード) ・垂壁上のテラス〜スラブ途中の終了点まで ・1箇所アブミを使って登りました。あとは積極的にA0で登りました(笑)前回同様、このピッチが一番難しく感じました。 ◆下山 ・各懸垂下降点には残置のカラビナやラッペルリングがあります。 ・雲稜ルートは右へ行ったり左へ行ったりとジグザグに登りますが下降は一直線で下ります。初見の場合はどこでピッチを切るか事前に調べておくと安心です。 ・雲稜ルート5P終了点からT4までは50mダブルロープ2本使い×4回、50mダブルロープ1本使い×1回の計5回の懸垂下降で下りました。 5P終了点→4P終了点から横尾方面に見える懸垂下降点 4P終了点から横尾方面に見える懸垂下降点→3P終了点 3P終了点→扇岩テラス(後続パーティーが3P目を登攀してたのでロープがクロスしないよう扇テラスで1度ピッチを切りました。) だ雋筌謄薀喉大テラス(50mダブルロープ1本使い) ヂ腑謄薀喉T4(2本のうち1本の50mロープは使い込んでて少し切断してたのですが、そのせいでこの区間はギリギリでした・・・2本とも50mあれば問題なくT4まで届きます。) ・T4からT4尾根までは50mダブルロープ1本使い×3回と50mダブルロープ2本使い×2の計5回の懸垂下降で下りました。 T4の少し下の支点→T4尾根3P終了点(50mダブルロープ1本使い) T4尾根3P終了点→土のルンゼ途中の支点(50mダブルロープ1本使い) E擇離襯鵐偲喘罎了拇摺T4尾根2P終了点の少し上(50mダブルロープ1本使い) T4尾根2P終了点→T4尾根1P終了点(50mダブルロープ1本使いでT4尾根1P終了点下りれると勘違いして懸垂下降しましたが、届かなかったので途中の終了点でセルフを取り、T4尾根2P終了点でMさんに50mダブルロープ2本を繋げてもらいロープダウンしてもらう。その後、下降器を再びセットしてT4尾根1P終了点まで懸垂下降しました。) T4尾根1P終了点→T4尾根取付(50mダブルロープ2本使い) |
写真
装備
個人装備 |
テント泊装備1式
登攀装備1式(アブミ×2・50mダブルロープ×1・ロックハンマー等)
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共同装備 |
トランシーバー×1セット
ファーストエイドキット1式
ガス・ガスヘッド1式
テント×1
ツエルト×1
虫よけスプレー
日焼け止め
カム×数本
ハーケン×数枚
捨て縄×3
捨てビナ×1
ダイニーマソウンスリング240×1・180×1・120×4
アルパインクイックドロー×8
クイックドロー×6
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感想
三連休は屏風岩へ行くことにしました。
登るのは雲稜か東稜か。
今回はMさんの希望で雲稜ルートを登ることにしました。(あわよくば2本。東稜も登れればと考えてましたがT4ビバークを却下されました・・・)
昨年登ったルートなのでドキドキワクワクは無し。。Climbing‼
ヾ響
・横尾を出発は1番、渡渉地点で後続パーティーに追いつかれましたが渡渉は1番、その後1ルンゼ登り始めも1番で順調に登って行きましたが、1ルンゼ途中で休憩中に後続2パーティーに追い抜かれてT4尾根取付には3番手で到着しました。まだ薄暗いし3番手なので他パーティーの方たち会話しながらのんびり準備。会話の中で雲稜ルート2回目は私だけで他の人たちは初見だとわかりました。あたりが明るくなってきて1番手の2人組パーティーが準備完了し登攀開始かと思いきやこちらをチラチラ見ている。『明るくなったしもう登れますよー。』と話しかけると1度登ったことのある私たちからどうそ登ってくださいと言われる。2番手4人組パーティーの方たちも私たちは大勢で時間がかかるので先にどうぞと言われる。と言うことで、ありがたいことに1番手で登らせてもらいました♫(皆さんありがとうございました。)
・T4尾根1P目出だしでスラブに乗っけた左足が滑って皆が見ている前で1.5m下の取付に落ちてしまう(朝一、登攀順繰り上げ、のんびり準備しててまだ気持ちが入ってなかった、のが原因だと思いますがそこからスイッチが入りました!!)
・この日は三連休の中日なので混雑を予想しましたが朝一横尾発で夜明け前にT4尾根取付着は私たちを含め3パーティー、大テラスビバーク組が1パーティーで、4パーティー全てが雲稜ルートでした。登攀中にもう1パーティーが登ってきてるのが見えました。そして懸垂下降の途中にそのパーティーがT4尾根を懸垂下降しているところは見ましたが雲稜ルート2ピッチまで登ったみたいです・・・
(雲稜ルートが混んでたら転進しようと考えていた東稜は誰も登ってませんでした。)
・雲稜ルートは昨年7月に登って以来今回で2回目だったので迷わず登れました。前回はつるべで登りましたが今回はほぼ全てリードで登りました!(3P目終了点をより良い場所より少し手前で取ってしまったので、より良い終了点までの少しの区間をMさんがリード。)
・A0多様しました(特に5P目)・・・全然ダメですね(笑)
・屏風の頭まで抜けてパノラマコースから涸沢へ下り横尾へ戻ってくる予定でしたがT4でMさんと相談した結果、懸垂下降で下りることになりました。(懸垂で下りてくるので余分な荷物をT4でデポして登りました。)
・5P終了点でMさんと相談した結果、退屈な6Pと上に抜けない場合は登られてない7Pは登らなくていいということになったので5P目終了点から懸垂下降で下山しました。
反省
・特にありません。
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