残雪の燧ケ岳と尾瀬沼周回 湿原巡り
- GPS
- 09:00
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,098m
- 下り
- 887m
コースタイム
天候 | 晴れ〜曇り、一時小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御池側にはポスト無い様です。 熊沢田代を過ぎ急登にさしかかると、登山道が雪渓を横切る場面が数度出た後、1度長い雪渓登りがあります。ステップの跡を踏んでいけばアイゼンまでは無くても大丈夫ですが、滑るとタイヘンなのでストックでもあった方がバランス補助にはいいかもしれません。その後3,4度雪渓のトラバースが出ます。俎堯措動濁間は雪もほぼ融けて、10m程度の雪渓と同じ要領で雪の上を歩くのみなので、ノーアイゼンで大丈夫だと思います。ミノブチ岳付近で親子熊目撃情報があるらしいので熊鈴あった方が安心かと思います。長英新道では、表土がえぐれて粘土質の茶色っぽい土の所は、物凄く滑り易く注意が必要です。 下山後は、会津側に少し下ると檜枝岐に燧の湯、もう少し下ると駒の湯等あります。他にもいろいろ多そうです。 |
写真
感想
今回の目的は、水芭蕉。
残雪も終わりがけの今、高山植物が咲き乱れる季節。
のんびり丸一日ゆっくりしたくて、遠距離なので前日から移動しました。
朝。
空も青く、涼しい。
駐車場にも人は割と多いですが、歩き始めるとごった返す程ではなく、燧ケ岳登山ともなると疎らで丁度良いぐらいでした。
初めて見る水芭蕉。
花も終わり葉が大きなオバケミズバショウになってて、最初はそれと分かりませんでした。日向でない所は涼しいのか、まだ花をつけている所もありました。
階段状に高度を上げ、丘を登れば台地で湿原。そしてその向こうにまた残雪の丘。
湿原の美しさには、ただ圧倒されました。
草。水。微風。光。穏やかさ。音。雪。空。そして、花。
美しいものを一堂に集めた様な、自然の不思議。
そんな気持ちの良い中を、木道をトコトコと歩いて行きました。
木道の脇では、風に揺れて色々な花が迎えてくれます。
熊代田代を過ぎ、一際大きな山体を登り始めると、所々に雪渓の横切り。
数度横切る内に、今度は、道が、長い雪渓そのものの上に続いていました。
雪解け水が流れ涼しくもありますが、光が照ると照り返しが眩しい。
また雪の上に踏み跡のステップがあるのでストックでバランスを取りつつ、
それでも不安な箇所はキックステップで登っていけましたが、
あの斜面では先行者の痕跡がないとつらいかも。
踏み跡周辺はシャーベット状でノーアイゼンでも大丈夫でしたが、
ストックをつくその脇は、所々厚い氷になっていました。
燧ケ岳山頂。
ここから見下ろす尾瀬の風景を楽しみにしていました。
梅雨真っ只中の合間、絶好の晴れ。下には雲もなく、
南の方は尾瀬沼や、湿原の中を貫く木道も上から確認出来ました。
双耳峰のもうひとつのピーク、柴安瑤悗肋し渋滞。
西の方に目をやれば、尾瀬ヶ原の向こう側、至仏山も伸びやかな感じです。
小虫が沢山飛来する中でしたが、おにぎりを食べながら、しばしの間、
光景を楽しみました。
俎瑤慳瓩蝓▲乾張乾弔靴心箴譴髻尾瀬沼への下山ルートを探すも見つからず。
人の多いピークで聞きながら探す内、柴安側へ数m降りた所に、南側への分岐の
矢印が見つかりました。
最初ペンキを見た時は、岩場上をピークへ登るルートが2つありますよ、って
事かと思ってしまいました。
急な岩場をひとくだりした後は、割と緩やかめの下り。
雪渓の付近では、桜の花が咲いていました。
衣笠草ほか、高山植物も咲いています。
そこを超えると分岐点へ。
ナデッ窪(雪崩っ窪)は急峻なので残雪期通行禁止のロープが。
長英新道側へと向かうとすぐにミノブチ岳上の広場。沼も良く見えます。
更に下り始めると、小雨。道は割と緩やか目で木道や木段の整備がされていて、
ペースが上げられました。下りきってほぼ平地になってからがこれまた長い。
段々ヌルヌルして足場の悪い箇所も出てきました。
特に、黒土がえぐれて溝状になり、その下の粘土層が露出している辺り。
必ずと言っていいぐらい滑った靴跡が着いていました。
出来るだけ股越しながら、平地を選んで進んでいたのですが、久々に大ゴケを
やってしまいました。窪の中に降りる所で、大丈夫かな…と緩い傾斜に足を
乗せた瞬間、滑り始め、止まりません。氷の上と変わらない感じです。
「ヤバい!」とっさに横受身、手もついてショック多少は吸収したものの、
でも木の根が右の地面に露出していて、そこに右の太ももを思い切り打ち
つけました。「〜〜〜〜っ!!」昔空手をやってた頃、有段者のローキックを
クリーンヒットされた時そう言えばこんな痛さでした。いや、あれより痛いかも…
幸いとがったトコにぶつけたとかではなく単純打撲ですが、暫くピョンピョン
飛び跳ねてました。粘土は敵です。
(帰って後日見ると、青痣模様がアンドロメダ星雲の様に広がっていました)
スリップにさえ気をつければ、穏やかなの樹林帯。長い長い平地を進んで行くと、
やがて尾瀬沼のほとりに出ました。
湿原には一面の緑。花が合間に咲き、水の溜まった畔には、水芭蕉の花が沢山
咲いている。かえるの鳴く声が「ケロロロ…ケロロロ…」と聞こえる。
ここの湿原も、さっきの田代に負けず劣らず美しい。
山を見上げれば山頂はガスがかかって、少し涼しい感じに。
木道にのって、沼の周回ルートに入りました。
半周して沼尻の休憩所へ。
コーヒーを注文し、席に腰掛け荷物を下ろし、しばし沼の光景に見とれました。
穏やかで優しく花も咲いていて、極楽もかくや、という様な時間でした。
外に出て裏手へ向かうと、トイレは200円。建設、維持はやはり大変な様です。
帰りの時間があるので名残惜しくも、帰路を急ぎました。
大江湿原からは、沼を離れます。とても広く、沢山のワタスゲや、ちらほらと
イワカガミが見られましたが、もう暫くしたらニッコウキスゲの大群落で、
黄色一色に野が染まる事でしょう。
朝早かった事もありそろそろ少し疲れて来て、沼山峠越えはちょっとしんどく
感じました。峠を降りて、バス出発まで5分あったので水を買いました。
尾瀬の水は喉を潤すのにも美味しかったです。
帰りのバスは15分で御池へ。バスに揺られながらうたた寝して、今日の景色を
振り返っていました。
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