黒檜山(南アルプス)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,497m
- 下り
- 1,353m
コースタイム
(2日目)黒檜山4:52―(5:21-5:50道迷い)―2054高点7:00―三峰川河原8:22-8:30―自転車デポ地点9:26―杉島ゲート10:56
天候 | 1日目晴れ、2日目くもりのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
自分の住む上伊那地方の山をテーマに歩いてきた。その112山の最後がこの黒檜山。
アプローチの林道がここ3シーズン通行止めだが、開通を待っていられないので、自転車で頑張ってみることにした。(借り物なんですけど)
黒檜山は西尾根の記録がいくつか見られ、目印もあるようである。往復では面白みにかけるので、ほかにコースは考えられないのか? 同じような長さの北西尾根に目をつけた。2300m前後の等高線の込み具合が気になるけど。この尾根は三峰川と大横川の出合が起点となっているが、黒檜沢出合から北東向きに取り付けば、三峰川の遡行区間を半分にできるという名案を思いついた。(現地では何と黒檜沢出合を見落として、大横川出合から登ることになった)
どこかで一泊するなら頂上だな、軽量化のためにツエルトにしよう、丸めると雨具くらいになるヤツ、非常用に持ち歩いている物だ。雨に降られたら傘をさして何とかなるんじゃないかと楽観的に考えた。
さて出発。自転車はかくもシリが痛いものか、それでも大曲の手前までほとんど漕ぐことができた。大曲まで2時間18分、かつては車でここまで来れたのに。ここからはほとんど押していく。帰りには有効となるだろう。林道が荒れてきたので、荒川出合の少し先で自転車をデポする7:39。林道終点は熊沢出合の先9:09、ここまで長かった。5時間半の予定でいたので40分早かった。いつになく山深い所なのでやや緊張するが、この先に釣り人が3人入っていることが判っているので、何となく安心感を感じた。(特に根拠はありませんが)
三峰川はさきほどの発電用取り入れ口の上流は結構な水量だ。渡渉点にきたら運動靴に履き替える。膝上で危険は感じないが、気持ち良いというより、やや冷たい。ルアー釣りの若者に追いつき、先にいかせてもらう。めざす黒檜沢出合はまだかな・・・どうも通りすぎてしまったことに気づく。予定より早い時刻なので大横川まで行ってしまおう。
大横川をやや進んで、いよいよ山に取り付きだ。川岸には立派な道をつけているカモシカくんもこの急登はやっていないよう。やがて小尾根に出れば、少々の藪や倒木があっても歩きやすい。目印や木の伐り跡も一切なく人類未踏か? と思ったが、ビニールシートの様なものがあった。後半はバテバテ、日帰りとはやはり荷物が違う。早く着きすぎてもやること無いから、と自分で理由をつけて15分歩いてはその半分以上を休む有り様。心配した上部の急登も、岩を捲き木につかまりながら、特に危険な所は無かった。
頂上には「KUMO」氏の標識と3等三角点。今日は貸し切りだ。ラーメン食べたらやることもなく寝る。無風で静かな夜。ツエルトは結露でびっしょり濡れたが、雨が降らなくて良かった。
日曜日は午後は雨の予報である。山はもっと早いだろうと考えたが、出発前からたまに小雨が落ちてくる。まず頂上からすぐの北西への下りが判りづらかった。次の西への屈曲点は、判りにくい目印をあてにしたため30分のロスとなった。きのうの登りは目印も不要だが、今日の下りは目印を大いにあてにしたい。欲しい所にいまひとつ足りず、不安なこともしばしばあった。やはり尾根の下りの難しさを今回も実感した。尾根の感じはきのうの尾根と同じかな。最後は白テープに導かれたが、途中見失って、適当に河原に下りた。
また林道を小1時間で自転車に到着。さっきから傘をさすほどの雨となり、傘をさしたままで自転車にまたがる。早いはやい、途中ほとんど休むことも無く、3時間20分かけたところを、1時間半で車に戻った。よくこんな坂を上ったなぁと我ながら感心した。ちょうど大降りになる前に到着して良かった。借り物の自転車は、なかなかの汚れになり、どうしよう。
上伊那112山について:日本山名事典によります。解釈によりいくつか前後するかもしれません。だいぶ前に行った山で、頂上を踏んでないと思われる所も1・2あり。20年以上前に行った所は、あと2年くらいでもう1回行きたいと考えています。それが17もあるので、行く所には困りません。
コメント
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さすがの行動力ですね。自分も三峰川のあたりはいくつか候補があるんですが、杉島からじゃあちょっと遠いなあと諦めていました。でも自転車でも結構たいへんそうですね。yama-takeさんのような立派なふくらはぎしてませんし。。
黒檜山はもっと藪がひどいと思ってましたが、そうでもないんですか。読図は難しそうですけど、またそれが楽しそうですね。
超がつくようなマイナーピークの黒檜山とは。私が登った時代は杉島の林道ゲートが無かったので大曲ゲートまで車で入れたので日帰り可能でしたが、今は前半の自転車で体力の半分くらいは使いそうで、ご苦労様でした。
yama-takeさんが下りに使った尾根を往復しましたが、yama-takeさんが迷ったように山頂直下は尾根地形になっていないので非常に分かりにくいです。私は「時限式目印」を残したので大丈夫でしたが、樹林で展望が無く尾根の先の様子が見えないので方位磁石と高度計でこまめに確認しないと、ルートミスに気付くのが遅れそうです。
尾根末端付近は急斜面でルート取りに思案した記憶が。往路はろくでもない急斜面を登ってロープが無いと恐ろしくて下れないような場所だったため、それより東の斜面を下りましたが、やっぱり非常に急だった覚えがあります。当時は目印は皆無だったような。
秋口に行ったので三峰川の水量は少なく安全でしたが、飛び石の間隔が微妙で登山靴を脱いで渡りました。
このクラスの道無き山に単独で行けるようなら、伊那谷のすべての山に登ることも十分に可能かと思います。
林道歩きを覚悟していく山が多くなってきましたね。
将棋の頭に出る長の尾の頭尾根をご存じですか。
マイナダラ沢を遡行した時に大きな石に矢印が書いてありました。権現ヅルネに上がるとおもおいますが。
大曲までの林道は、特に目立った崩落もないので、開けてくれれば良いのにと思います。塩見新道はどうなってしまうのだろう。
林道+自転車はあまりやりたくないですが、今回は止むにやまれず。今後も辰野横川には何回か行かなくてはいけないし、いずれ深南部も考えると、自転車を買うべきかなぁ。
目印には何度も安心させられましたが、1ヶ所は信じてエライ目に。いつも25000図の200%コピーで歩いています。困るのは雨が今回以上に降ってくると、頻繁には見ることができなくなること。ビニールケースなどを考えるか。もともと道具には無頓着で、鍋は家庭用の片手鍋、マットは前日に35cm角の座布団マット2枚を買うとか・・・・
将棊頭の長尾根は20歳のころに登りましたが、ほとんど記憶に無いということは、もう1回行かなくてはいけないかしら。
なかなか林道を時間も歩くのは苦手。
笠松尾根から行く兎岳もはじめからの林道が長そうですが、天気をみて行きたいです
笠松尾根の名がでたので、白状しますが・・・今年できれば、平谷山ー兎岳(泊)ー笠松山周遊を考えていました。大沢岳まで往復して、次の丸山ー大沢岳ー赤石とつなげ、聖岳も往復して昨年のルートとつなげる・・・・
でも1泊の荷物を持つと、根っから歩きが冴えないということがわかりまして、どうなりますやら。
遠山川の通行は復旧していませんか? (それとも兎洞の林道のことですか?)
この本に記載されている山にしか登らないのですか?山頂渉猟を追って、のあのお三方は、そのようですが、、、。
ホントはそれよりも「見て登りたい山・登りたい尾根」ですけど、山に囲まれた当地でも、下界からは一部しか見えないもんで。
地図1枚で何時間でも飽きずにいられます。事典=山という訳ではないですね。
floatcloudさんは、どうやって山を選んでおられるのですか?
上伊那112山は、日本山名事典に拠るということですが、三峰川中尾根の風巻2185M3等、大井戸沢1981M3等は、それに未掲載だと思いましたが、、、。そうではなかったのですね。なにしろその本、持っていないものですから、、、。
山は、yamatakeさんと同じように選んでいます。可能なかぎり、山中で眺めて物色した後、下山後に家で地図で同定したいのですがね。
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