甲斐駒ヶ岳〜鋸岳(小屋・石室泊)
- GPS
- 15:27
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,997m
- 下り
- 3,059m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 5:41
天候 | 9/24(火)雨のち曇り 9/25(水)晴れ時々曇り 9/26(木)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・手回り品料金:\210 ・こもれび山荘:1泊2食\9,500 ・仙流荘バス停周辺駐車場:無料、トイレ、水道、自販機あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
・北沢峠〜甲斐駒ヶ岳:特に問題なく整備されています。 ・甲斐駒ヶ岳〜六合目岩室:危険個所はあまり無いですが一応バリルート。 ・六合目岩室〜鋸岳(第1高点):ピンクテープ(少ないけどあり)、鎖も要所要所でありますがバリルートなのでご注意を。 ・鋸岳(第1高点)〜角兵衛沢ノコル〜戸台登山口:角兵衛沢上部はガレガレです、その他は概ね問題なく歩けます。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
前々から狙っていた甲斐駒〜鋸岳への縦走なのですが、今回もパワーゾーンさんのお世話になり行ってきました。
9/24(火)雨の曇り
初日は単純に移動日。仙流荘前14:20発のバスに乗り北沢峠へ向かい、こもれび山荘で1泊です。今回はガイドのTさんとゲストは自分を入れて5名です。偶然ですが以前、前穂〜明神縦走で一緒だったNさんと再会です。
こもれび山荘は食事が美味しく、しかも朝食はバイキングです。そして部屋の一部は個々にカーテンで仕切られていて個室感覚で使えて快適な小屋でした。
9/25(水)晴れ時々曇り
本日は六合目岩室までの行程ですが、岩室の水場が枯れている可能性もあるので水を背負って登ることに…2.5Lのプラティパス2本と自分の行動用水1Lの計6Lを背負い、ザックは15圈マジかっ!これで甲斐駒…キビシーと思いつつスタートです。
Tさんのペースは速くもなく遅くもなく息の切れない程度の歩きで意外とスルスルと双子山まで上がり、その後、駒津峰までの登りで徐々に足にきました。甲斐駒頂上へは「岩慣れしとかないとね」とのことで直登ルートをチョイス。いや〜この重量で岩にかじりついて直登はハードでした…
山頂はかなり雲が上がってきていましたが、それまでの行程で仙丈、北岳、鋸などなどの山を見ていたので休憩に集中です。するとゲスト1人が体力的に厳しいとのことで途中離脱となりここで下山となりました。
休憩後、ヘルメット着用で六合目岩室を目指して降りました。難しい箇所もなく鎖が1ヶ所ありましたが、明日からの練習感覚で降りて岩室に到着。1番乗り!それゃ11時半ですからね。ひと休みしてガイドのTさん達が水場に偵察へ出かけ、タップリ水を持ってきてくれました。「細いけど出てる、汲むのに時間がかかったよ」とのことで水不安が解消です!
その後、岩室に男性4人が到着し、かなりキツキツでしたが寝床の確保は完了です。明日は4時半出発とのことなので18時頃には寝ました〜(やることないし)
9/26(木)晴れ
3時に起床し外を確認すると星空で街の夜景も見えています。寒さもきつくなく登山日和になりそうです。みんな準備が早く4時には出発可能になってしまい、予定よりやや早く出発です。まだ真っ暗なのでヘッデンを点灯し歩き始めました。荷物も行動用水1.5Lなので昨日違い荷物が軽い!Nさんも「軽いね〜」と嬉しそうです。
真っ暗なので、半バリルートの道はルートファインディンが難しく、自分一人では歩けないな〜と思いながらTさんについて行きます。途中、山腹を巻いたので若干ルートが逸れましたがすぐに修正されて三ッ頭に到着。徐々に東の空が赤くなりあと少しで夜が明けそうです。
しばらく降ると、中ノ川乗越に到着。ここでハーネスを装着し第2高点を目指しますが、まだアンザイレンはしないとのこと。けっこうザレた斜面を登りますがTさん曰くまだまだこの先の方が酷いとのこと。このザレ地帯を登りきると山頂に剣が刺さった第2高点に登頂です!ここも展望が素晴らしく第1高点も見えます。すこし休憩しここからアンザイレンとなりました。
軽いザレと草付きを降り、大ギャップのルンゼに入ると岩斜面のトラバースが出現。ここはTさんがロープを張ってくれましたが、それでも緊張感の必要な区間でした。トラバースが終わり上を見ると岩にポッカリ穴が開いています。「鹿窓だよ」と言われ「あれが〜」と写真を撮ってから登りに入りますが、ここのザレザレは最強最悪でした…乗せた足元から崩れ、岩を掴めば剥がれる始末…ラストを歩いていたので、小石がガンガン落ちてきて、時々手拳大も…岩の落ちる音と「ラク!」という言葉を聞きすぎて感覚麻痺です。しばらくすると「上との距離もそんなでもないから当たっても大したことない」と開き直ってしまう始末。
そして、遂に鹿窓を通過です。普通に歩いてくぐれる程大きい穴ですが、よくこまあこんな物がと自然の力に驚きです。
その後、小ギャップの長い鎖の下降を済ませて、登り返しです。ここもTさんがロープを張ってくれたのでグイグイ登り、残りは第1高点に向かう道となりました。稜線上を歩き周囲の景色を楽しむ余裕が出た頃に鋸岳(第1高点)に登頂しました!この時点でも天気は良くて360度の大展望です。甲斐駒ヶ岳からの稜線が見えて「よく歩いたな〜」と感慨深いです。
しかし、ここからの下山もなかなか大変とのこと。角兵衛沢もガレガレで大変だし長いよ〜と気を抜かないようにTさんからアドバイスです。
実際に下降開始すると、足を乗せた岩ごと崩れるし岩を触っても動くし、心身ともに激しく消耗しました。樹林帯に入った頃には膝が笑ってました…そしてヨロヨロしながら角兵衛沢出合に到着し、パワーゾーンのもう一つのツアー鋸岳ピストン(角兵衛沢ピストン)のガイドさん、ゲストと合流。自分達が鹿窓にいる頃に第1高点に居たそうです。
こちらのゲスト達は自分達よりも先発して下山していきした。しばし休憩の後、長い長い河原歩きのスタートです。数回の渡渉があったものの靴を脱ぐほどではなくクリアーして灼熱の河原を淡々と歩き、干からびる寸前で戸台登山口の駐車場に到着し下山完了です!
ここから仙流荘まではパワーゾーンの車に乗せてもらい駐車場に戻りました。この先は帰宅する人、一晩休んで帰る人など様々なので解散となりました。
今回は天候に恵まれて、苦しいながらも快適な縦走ができました!ガイドのTさんをはじめ皆様ありがとうございました!
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