北海道5日で7山その6 ニペソツ山
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,468m
- 下り
- 1,448m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストあり。コースで危険な個所は登山口前の渡渉箇所のみ。 一見倒木にしか見えない丸木橋を渡り、右手から巻くように尾根に取り付く。 |
写真
感想
北海道連続登山も本日が最終日。最後まで取っておいたニペソツにとうとう登れる。明日からは会社だ。まずはこの日予報通り晴れてくれたことに感謝。連続登山でも靴ずれや怪我や事故なくこれたことに感謝。
気合いが入っているのと、2時前には下山しないと飛行機が間に合わないのとで4時前に出発。駐車場には人気のないバンが1台停まっていただけだったが、出発するころにはもう2台ほどやってきていた。
ポストに記帳して一歩を踏み出した途端に道に迷った。目の前に沢があるのだが橋がない。河原沿いの道もない。標識もない。なんて非常識な登山口なんだと少し憤慨した。昨日の石狩シュナイダーコースも沢が大荒れで渡渉に苦労したが、ここでもただ1箇所の渡渉に苦労するとは。少し沢沿いに歩き、渡渉し、強引に藪こぎで斜面を登ると登山道に出た。本当の登山道はどこだったのだろうか、大水で橋が流されたのだろうかとも思ったが、下山した際に一応丸木橋があることが分かった。朝は気が急いていたせいか他の倒木見分けがつかなかったようだ。
登山道自体は歩きやすく、ぐんぐん標高を稼ぐ。朝早いと涼しいので汗もかかない。
小天狗頂上付近でちょっと厄介な岩場がある。本州の山なら鎖やハーケンの1つでも打ってありそうだが、そこは北海道、何もない。まあつかみが穿たれているので危ないことはないが、胸のカメラが岩にぶつかりそうで神経を使う。
小天狗を越えると熊の出そうな天狗のコルという湿地帯。ここの水場は期待できない。
しばらく進むと樹林帯から這松帯に移行するところで直角に左に曲がる。ここが以前道迷い遭難のおきたポイントだと知る。下山時には正面の石狩連峰の景色に見とれて直進してしまいそうなところだ。
前天狗の登りに差し掛かったところでカメラマンに会う。前天狗にテントを張って一晩過ごしたそうだ。明け方は氷が張るほど冷えたらしい。朝日に照らされる山々や用心深いナキウサギの写真を撮るには山に泊りがけで重い機材を運び上げなければならない。ネーチャーカメラマンというのは一般の登山者よりも遥かに根性が座った人たちだと思う。
前天狗ではコースが2つにわかれるが行きは谷コースを選択。途中の雪渓でペットボトルに雪を仕込むためだ。ナキウサギの声が方々から聞こえる。気配を消していると岩の上にひょこっと現れたりする。カメラを向けると姿を隠す。いい写真とろうと我慢比べをしたが、結局こちらが根負けして先へ進んだ。
天狗平でニペソツが眼前に現れた。この感動を味わうために今回の旅行を組んだといっても構わない。深田さんもこのカッコよさを見たら絶対100名山に組み込んだろうにと感じる。天狗平はニペソツの展望台として格好の場所だ。
うきうきしていると頂上までの登りなんてちっとも苦ではない。感覚的にはあっという間に頂上についてしまった。とんがった山なので眺望はもちろん360°
あまりにも景色に気を取られてこの山の名物ツクモ草を探すことも忘れていた。
前天狗で昼食を済ませてから下山開始。前天狗ではコマクサが咲いてはいたものの、期待したウスバキチョウは姿を見せなかった。時期的にはぴったりな感じがするがこれから発生するのだろうか。
予定より早く13:00に下山。お楽しみは幌加温泉のはずだったのだが、温泉宿は閉館となっていて廃屋と化しており、入ることは叶わなかった。
代わりに層雲峡温泉黒岳の湯で汗を流し、旭川ラーメンを堪能した後、帰途に着いた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する