槍ヶ岳(日帰り表銀座ピストン)18時間半…(;^ω^)
- GPS
- 18:28
- 距離
- 37.6km
- 登り
- 3,773m
- 下り
- 3,759m
コースタイム
-11:08槍ヶ岳山荘(休憩15分)-12:30水俣乗越-13:20ヒュッテ西岳(休憩5分)-14:41ビックリ平-15:05大天井ヒュッテ(休憩5分)-15:38切通分岐-16:48大下りの頭-17:11蛙岩-17:40燕山荘(休憩20分)-18:19合戦小屋-19:28中房温泉登山口
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口手前に第1〜第3の無料駐車場あり。 到着は平日の深夜でしたが、第1駐車場は8割方埋まっていました。 泊まりで登っている方と、車中泊で翌朝出発の方がけっこう居るようです。 高速で来る場合の最寄ICは長野自動車道豊科IC。 IC降りてから一般道を30分程、若干狭い山道を30分程で中房に到着します。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは登山口道標の真横にあります。 また、道標の正面には、夜間でも自動で電灯のつく綺麗なトイレあり。 道標の真後ろには日帰り入浴者用の中房温泉立ち寄り湯がありますが、19:30に下山した時には既に閉まっていました。 後で調べたら、営業時間は9時半〜16時だそうです。 駐車場から少し下った先の有明荘でも立ち寄り湯をやっていて、こちらの営業時間は10時〜17時。 有明荘は燕岳の燕山荘と同じ燕山荘グループの為、燕山荘に泊まった人は入浴料金が割引になるそうです。 自分のように遅い時間に下山して、それでも温泉に入って帰りたいという場合には、若干離れていますが蝶ヶ岳温泉ほりでーゆ〜が営業時間10時〜21時半(受付終了21時)までで都合が良いです。 場所は蝶ヶ岳へ登る三又登山口へ向かう途中で、中房から豊科ICへ向かう途中で寄れる位置です。 ・中房温泉登山口〜燕山荘 北アルプス三大急登と呼ばれているそうで、登山口からいきなり急登が続きます。 ただ、普段から登山者が多く良く整備された登山道でとても歩きやすい道です。 途中に第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ、合戦小屋の休憩ポイントあり。 合戦小屋を過ぎて、燕山荘の手前まで行くと若干ですが残雪の上を歩く箇所がありましたが、アイゼン等は必要なし。 ・燕山荘〜ヒュッテ西岳 適度なアップダウンを繰り返しながらの気持ちのいい稜線歩きです。 登りの箇所は、行きの時は元気があって楽しめましたが、帰りにはヒィヒィ言いながら登りました。 燕山荘付近は時期が良かったようで、コマクサが咲き乱れていました。 大天井手前の大下りの頭を過ぎた4時頃から周囲が明るくなりはじめ4時40分頃に日の出。 天気の良い日のこの稜線から見る北アルプスの大パノラマは最高です。 切通分岐から大天井ヒュッテまでの巻道には切り立った岩場がけっこうあり、鎖場もあるので滑落に注意です。 大天井ヒュッテから西岳までの道では、ハイマツの茂みの中で可愛い雷鳥の親子(母と子)に会いました。 帰りにも別の場所で雷鳥の親子(父と子)に会いましたが、雷鳥達は今が子育ての時期なんですね。 ヒュッテ西岳手前に西岳山頂への分岐あり。 ・ヒュッテ西岳〜槍ヶ岳 ヒュッテ西岳から水俣乗越まで梯子と鎖場があり、かなり急激に下ります。 地図で見ると高度差250メートルほどみたいですが、ここを帰りに登り返すと思うとちょっと泣きたくなるレベルですw 水俣乗越から槍ヶ岳への道にも同様に梯子と鎖場があるので慎重に。 因みにこちらは高度差700メートル近い登りです。 槍ヶ岳山荘に到着したら、荷物を置かせてもらって槍ヶ岳山頂へ。 槍の穂先への登りは見ての通りの切り立った岩場ですが、登り下りのルートがしっかり決まっていて足場もしっかりしているので、慎重に行けば問題ありません。一番上の梯子から下を見たらかなり怖かったですがw |
写真
感想
去年、初めての本格的な登山として常念岳に登ったのですが、その時にヒィヒィ言いながら常念乗越まで辿り着いた自分の目に一番に飛び込んできたのが遥か彼方にそびえる槍の勇姿でした。
それ以来、何処の山から見ても一目でそれと分かるあの山容に憧れ続けて一年余り。
ついに、自分の足であの槍の頂を踏む事にしたわけです。
槍ヶ岳に登るルートはいくつか有りますが、今回は思いつきと勢いだけで、ガッツリにも程がある中房からの表銀座縦走を選びました。
ヤマレコで山行記録を調べると、2011年にMATSUさんとsugibozuさんが同じルートを歩いていらっしゃったので、その時のレコを大いに参考にさせて頂きました。
(MATSUさん、sugibozuさん、ありがとうございます)
今回のルート、かなりの長時間山行になることは最初から分かっていたので、気をつけた事が2つ。
1つはあまり急ぎ過ぎない事。
登りで飛ばし過ぎて、下りではバテバテになるのが普段の自分のパターンなんですが、今回は先が長いのでバテると帰れなくなる可能性があるので。
もう1つは食事と水分をこまめにしっかり取ること。
シャリバテで足が進まなくなるのもこれまた普段の自分のパターンなんで、今回は思い切ってコンビニおにぎりを6個も持っていきました。
おにぎり1個で3時間くらいは動けそうな気がしたので、3時間×6個で18時間分です(;^ω^)
前日が普通に仕事だったので、帰宅して色々と準備してから自宅を出発したのは日付が変わった頃。
中房温泉登山口に到着したのが0時50分頃で、準備を済ませて実際に出発したのは1時過ぎになってしまいました。
日付が変わると同時に歩き出す予定だったのですが、最初から1時間余りの遅れになってしまい、さらに時間が無かったので一睡もしていない状態で、はっきり言って不安要素だらけでしたが、とりあえず勢いだけで先に進みました。
真っ暗な中ヘッドライトの明かりで燕山荘までの急登を登っていくと、思いの他良いペースで2時間程で到着。
涼しくて登りやすかったのと、暗闇が怖いので身体が勝手に急いだんだと思います(;^ω^)
午前3時の誰もいない燕山荘前のベンチでさっそくおにぎりを食べて休憩しました。
コマクサが咲き乱れる燕山荘周辺から大天井に向かう途中で夜が明けてきたので、ここぞとばかりに写真を撮りまくっていたら、案の定かなりのタイムロスになりました。
まあ、でも、せっかく夜暗いうちから歩くなら、この夜明けの素晴らしい景色を楽しまなきゃもったいないですからね!
これは致し方ないです。
因みに太陽が昇ってから物凄い眠気が襲ってきて、しばらく気持ち悪くて動けないくらいになってましたw
暫く休憩していたら気持ち悪さは無くなって、普通に行動できるようになりましたが、やっぱり登山前には睡眠をしっかり取った方が良いですね。
大天井ヒュッテから、ヒュッテ西岳に向かう途中の道では、雷鳥の親子に遭遇して癒されました。
雷鳥のひよこめちゃくちゃ可愛かったです…(´∀`*)
ヒュッテ西岳の手前に西岳山頂への分岐があって、きっと帰りには登る気力もないだろうと思い、ここで西岳山頂へ。
西岳山頂は槍をバックに記念写真が撮れるような感じでしたが、この時には槍に雲が掛かってしまい、残念な写真しか撮れませんでした。
ヒュッテ西岳から槍ヶ岳山荘までの道は、とにかくよく下ってよく登る道です。
そりゃもう本当に嫌になるくらい。
しかも、今回はピストンなので帰りにも同じ道を逆向きに通るわけで…
自分で選んだルートとはいえ、本当に気が滅入りますw
ただ、この道は進んで行けば行くほど槍が目に見えて大きくなってきて、自分は今まさに槍に登っているんだ!という実感が物凄い沸きますね。
ヘロヘロになりながらも何とか槍ヶ岳山荘に到着し、しばし休憩した後に荷物を山荘に置かせてもらって、身軽な格好で槍ヶ岳山頂へ向かいました。
実はここで1つ失敗がありまして、リュックの天蓋に入れておいたGPSを山荘に置いていってしまった為、地図上のルート図を見ても槍ヶ岳山頂へのルートが延びていなかったりします。
何か非常に残念です…(´・ω・`)
槍ヶ岳山頂への道は切り立った岩場ですが、鎖と梯子が物凄くしっかりしているので、難無く通過できました。
内心はかなりびびってても、意外と行けるもんですね。
山頂には自分の他に先客のおじさんが1人、それから後から登ってきた女性が1人の3人だけでした。
せっかく空いてる日にちょっと残念ですが、自分は早々と記念写真を撮って下ることに。
何せここからの帰り道がまた長いので。
槍ヶ岳山荘で水の補給をさせてもらい、ここからの帰り道は写真もほとんど撮らず、ただひたすらゴールを目指して歩きました。
因みに行きに下ってきた西岳への登り返しももちろん辛かったのですが、それよりもヒュッテ西岳から大天井、燕山荘までの区間の細かい登り返しが地味に辛く思えました。
途中で再びの眠気が襲ってきて、完璧に歩きながら寝ている居眠り登山状態の時もありましたし(;^ω^)
結局、登山口に着いたのは19時半、周囲はかなり暗くなっていましたが、一応ヘッドライト無しで下りて来られました。
こんな感じでけっきょく、時間的には18時間半の長い長い山行になりました。
相当疲れましたが、夜中に登って、夜明けを見て、雷鳥に逢い、憧れの槍に登り、嫌というほどガッツリと歩いて物凄く楽しい山行でした。
槍ヶ岳の日帰り表銀座ピストン。
簡単に人に勧められるものではないですが、たくさんの楽しさが詰まった素晴らしいルートでした。
また凄いことを
表銀座日帰りって 私にはとてもマネできませんよ 今度笠ヶ岳の笠新道日帰りピストンやってよ!どのくらいで歩く?走る?のか見てみたいわ
早歩き程度は良いんですけど、昔から走るのはあまり得意じゃないんですよね…
あ、先日、笠ヶ岳行ってきましたよw
後ほどレコアップしますので。
ムム!笠ヶ岳に行ったと!きっともの凄いペースで降りてるんだろな記録楽しみにしてますよ
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