【天恵作戦】恵那山(黒井沢コース)【乙37.7】
- GPS
- 06:45
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,426m
- 下り
- 1,430m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 6:46
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
麓に沢の渡渉、稜線に泥濘あり。濡れたり苔生したりしている箇所は滑らないように。 稜線への途上、ガレている箇所もあり、特に下山時は注意。 |
写真
感想
日本の中心で、衷心より気象の安定、国土安穏を祈る。
【序説】
相次ぐ台風と、その後も続いた大雨によって、今や、関東甲信越及び東北の太平洋側はシッチャカメッチャカだ。山もまたしかり。
観光の目玉になっている所でなければ、また、一般的にはシーズンオフの所(アクセスする道が、そろそろ冬季閉鎖されるようなところ)などは、基本的に後回しだろう。
まずは、寒い冬が訪れる前に生活基盤の回復がなされないといけない。
そんな中、自ら山刀等を持って道を啓開する気概でもあれば良いのだが、そうでなければ、倒木を避けて歩いているうちに道迷い遭難してしまう可能性もある。また、登山者が通る度に復旧作業が中断するといった事態も発生していると聞く。
当面の間、関東甲信越において山行するに当たっては、情報を収集しつつ、山域選定や山行是非の判断を慎重に行う必要があるだろう。時には登山口や山行途中で引き返すこともできないといけない。「せっかく来たんだから強行しよう」では、遭難予備軍の仲間入りだ。
というわけで、今回は、前回に引き続き、関東甲信越を離れての山行を実施。予算が許せば、次回も関東外での山行になるだろう。
【山行対象の選定】
今回の山行のテーマも、前回の山行に引き続き、天地山川の安寧を祈るということに尽きる。
そして、毎度毎度西国に行くだけの予算は無いので東海地区を主目標とし、いくつかの山をピックアップ。しかし、天気予想が気圧の谷やら何やら言って、どうもしっくり来ない。前回、晴れを見込んで岡山に行ったら曇り勝ちの天気だったことから、その辺り非常に慎重になる。
どうやら、27日は曇り後晴れになるようだ。とすれば、より西側の方が晴れの時間が長くなると思われたが、2000m超の山を歩けるチャンスも狭まりつつあることから、恵みの山、恵那山を今回の登拝対象とした。
【天地の恵、恵那山の美】
晴れ見込みは昼からなので、出発は10時少し前。昼過ぎに山頂に着いて、青空の下昼食をとるという算段だ。
冒頭は旧林道(作業道?)を遡行。空は雲で真っ白だが、歩くにつれて雲が千々にちぎれ、光量が増してくるのがわかる。所々に見られる紅葉も、帰り道では陽光に映えることだろうと思っていると、沢水の流入で道が途切れ、間もなく本格的な登山道となる。
そこからは激しくも美しく流れる沢のそばを、右に行ったり左に渡ったり、付かず離れず進んでいく。沢滝は心も洗う。
結構長い沢沿いの遡行の後は木々と笹藪の合間をジグザグに縫って高度を上げていく。この頃には完全に上空は晴れ渡り、登りきった先の開放地から冠雪の白根山脈等々、南アルプスのほぼ全景を見られた時には思わず嘆息する。
恵那山は展望の無い山として有名らしいが、それに加え、再度大きな雲が盛り返してきた。しかし、私は落ち着いた山頂も好きなので問題無し。喧噪の避難小屋周辺を避けて、稜線を北に南にぶらぶらする。歩きながら、広河原と神坂峠コースをぐるっと巡れないかと考える。行けそうならまた来よう。
【総括】
待てば山路の日和あり。雲の塊はいずこかへ消え去り、いつの間にか青空に包まれる。雨降って地固まるとはよく言うが、災害に打ちのめされた日本の空は落ち着きを取り戻し、人々は皆同胞と手を取り合って互いに支えあい、復旧・復興への道を強固に歩み始めるだろう。そんな願いが天頂まで届きそうな、抜けるような青い空。
日本は大丈夫、令和は大丈夫だ。
〜おしまい〜
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