尾瀬至仏山 雨に降られ敗退で見つけた花
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 479m
- 下り
- 480m
コースタイム
天候 | 曇り→雨→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雨で濡れると木道や蛇紋岩は滑ります。 ・木道絶対踏み外さないよう。湿原の自然はとてもデリケートです。 ・雨だとたまに木道の上に規格外の巨大ナメクジが出てきていたりするので苦手な人はビックリするかも? ・至仏山は天候変化し易い様です。 ・至仏山東面登山口にポストありました。 ・クマさん出没可能性のある箇所有。鈴の携行を。 ・温泉は尾瀬戸倉ほか、付近に多数あります。 |
写真
感想
久々の計画有休。
なぜかそんな時に限って、事前に見た天気予報ではどこも雨・雨・雨
雷注意報も出てるトコあって、3000m級は厳しそう。
そんな中、尾瀬は曇りのようです。でも天気図見てると降るだろうな…
ダメならダメで花を見る!で引き上げればいいし。
霧の中に浮かび来る〜ってのもいいかも。高山植物もシーズンですが、
最近は登るより花が好きです。
そんな訳で、3週前の燧ケ岳に続き、今度は群馬側から尾瀬へとアクセス。
ここでも道路のメロディーラインが「夏の思い出」を奏でて迎えてくれました。
遅いスタートで、戸倉に着くとバスが出るところでした。
次のバスは50分後、タクシーに乗る事にしますが人が中々集まりません。
7〜8人揃うと出発、30分弱程待って揃いました。鳩待峠までのマイクロバスの中で
睡眠不足を補いました。
鳩待峠に着くと、結構沢山の人。
全身ビシッとキマッた山ガールもチラホラ。平日でも夏休みなのかな…
出来れば至仏山までループで回りたい。更に欲を言うなら、山の鼻から尾瀬ヶ原にも少し出て花を見たい。ニッコウキスゲの群落なんてあれば…と妄想していましたが、出発して程なく妄想は打ち砕かれました。前を見ると長行列。しかも結構遅いです…
ツアーかな?とも思いましたが、どうもそうでもないようです。
20分ほど最後尾を歩いていましたが、後ろに居た地元?らしきランナーの方が痺れを切らして、タイミングを見て前に出ました。あとに続く私。
抜けども抜けども中々途切れない人。
先頭集団の方は道端で銀竜草を見つけて停滞、写真撮ってたり…遅いわけだorz
追い越した後は山の鼻まで軽く小走りで行きました。
1時間で到着。時間も惜しいので、おにぎり2個食べて上も脱ぎ、付近の花を見た後すぐに至仏登山口へ。
森林限界までは1時間程でした。ギリで午前入山ではありますが…天気の事もあり、ちょっと不安はあります。ベンチで休憩がてら、雨具の準備をして上空の様子を見守る事にしました。西の空は曇り気味ですが、燧から東は雲はあるもののまだ青い空が見えています。
荷物をまとめなおしていると、何だか一気に段々空一面暗くなってきて・・・雨雲が立ち込め、雨がポツポツと。
一昨年、同じ蛇紋岩の山としては早池峰に河原坊から登りましたが、とにかくあのツルツルっぷりには参りました。濡れてたらとてもヤです。
雨が本格化しそうな雰囲気×上は深い雲の中×時間もギリギリ×単独ほかに人もなし、全行程の半分は登ってる気もしましたが撤退決定。
程なく土砂降りになりました。撤退してよかった。
濡れた木道は時々傾斜もありそういう所は滑るので、またお尻をヒットしないように慎重に足運び。下りにも1時間近くかかりました。
雨も小降りになってきましたが、今度は時間が余ります。すぐに鳩待峠に帰るのもナンだし、かといって奥に行くほどは時間もなし…研究見本園の中を回る事に。
池塘のあたりに行くと、木道に張り付いて写真を撮ってるおじさん達に会いました。ヒツジグサと、あと葉っぱが似てるけどオゼコウボネがあるとの事。
一緒に写真を撮りました。写真を撮ってる間におじさんの傘が流されそうになったので、ストックで救出したり。
見本園のほかの地塘に行くと、オゼコウボネの花が出て行ました。昔月山に行った時や、前回、沼尻で写真を見て、いつかは見てみたいけど絶滅危惧種じゃそうないだろうな、と思っていただけに、ちょっと軽くテンションアップ。
水中の根茎が白く骨の様に見えるので河骨(コウホネ)、という名の由来だそうですが水中は良く見えませんでした。
近くの山には霧靄がかかりいい雰囲気です。池の面には雨粒が波紋を広げています。木道を歩いていくと、キスゲの群落、カキツバタの群落、…いろんな花がありました。
もし天気がもってピークを目指していたら見れなかった光景に、撤退を決めた当初はどこか残念な気もしていましたが、落ち着いた気持ちになれて、この機会に感謝の念も沸いてきました。
焼岳に続きなので、特に敗退すると悔しさもあり次は、とつい入れ込み勝ちになったりもしますが、最近(良くないという訳でも一概にはないのですが)、山に遊びに来ていてまでつい、効率、成果といった普段の感覚に染まりがちというか、十分リラックスして愉しむ気持ちが薄くなっていたので、またいい機会だったと思います。
時間がない時でも少しでも多くの機会、という気持ちもありますが、いつどこで何座登った、という記録よりも、1座1座の山行の中での思い出というか、記憶に残る登山の方を、どちらかと言えば重視したいです。
木道を一周してきてブラブラ歩いていると、さっきの写真を撮っていたおじさんに再度会いました。昔から尾瀬に来られていて、数十年前は自然保護以前で釣りをしている人も居た話、テント泊の話、近隣の村の話、等々、沢山の話を聞かせていただき、木道で30分以上のんびりと立ち話をしました。
帰りの木道を歩いていると、見た事もないような巨大生物が…
ナメクジ?
にしても、規格外サイズです。厚切りポテトフライより巨大です。
でもどう見てもナメクジの仲間の様です。
最初勢いで進んでいて踏んづけてしまいそうになり、思わずビックリしました。
先を見る事も大事ですが、目の前の一歩も大事(?)だなと思いました。
帰宅後調べると、ダイセンヤマナメクジというそうです。この手のが苦手な方は、
画像も出る所が多いので検索されない方がいいかも??
鳩待峠までは山の鼻から3.3kmあるものの傾斜も緩めで、30分強ほどで着きました。
翌日は京都に1泊2日で出かける予定なので、尾瀬の土産物を買って、早々に帰路へと着きました。
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