晩秋の女峰山、馬鹿尾根からの避難小屋泊 日光連山も母は強し


- GPS
- 14:31
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,926m
- 下り
- 1,899m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:46
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
崩落箇所は対岸のマーキングを良く見て進む 踏み跡が不明瞭な箇所も有るので地形図必携 |
写真
感想
山の師匠Rock08さんを誘って日光連山の母、女峰山に行きました。
女峰の馬鹿尾根の異名を持つ黒岩コースで唐沢避難小屋へ、
避難小屋泊まりで翌朝登頂、小屋に戻って朝食、撤収して寂光滝の登山口へ下山の行程です。
Rock08師匠のクライマー仲間wata-waさんを加えて3人パーティー、
当日は東武日光駅で集合の予定でしたが、Rock08師匠がまさかの遅刻(!)
1時間遅れ確定なので先に出発するようにと連絡が有り、
待とうかどうしようか少し考えましたが、
1時間遅れで出発だと明るい内に小屋に到着出来ない可能性が有ったので、
先に行くことにしました。
Rock08師匠は夜間のヘッデン行動も慣れているのし、
ツエルトも持っているから最悪はビバークするでしょう。
ビバーク経験も豊富に有る師匠なので心配無用です。笑笑
問題は、wata-waさんと面識が無い事、
東武日光駅でそれらしい人を探し、
大型ザックに外付けマットの人に声を掛けたら当たりでした。
挨拶もそこそこに、バスに乗って西参道BSで下車、
身支度を整えて出発します。
行者堂の階段を登るとお堂の脇から登山道です。
少し広い尾根を直登して林道出会いを超え、
少し急登を登ると大きな石碑があります。
この先は明瞭な一本道、緩い傾斜をひたすら真っ直ぐ進みます。
この辺りの真っ直ぐな感じが馬鹿尾根の由来でしょうか。
丹沢の大倉尾根は馬鹿みたいに階段が続くのが由来だと聞きましたので、
少し意味合いが違うようですね。
笹原の中の一本道、僅かに傾斜が増してきますがまだまだ続きます。
やがて針葉樹の森になると傾斜が増してきます。
森を抜けると溶岩っぽい岩場、1913のピークを左から巻いて、
その先の鞍部に有る大きな岩が遙拝石でした。
ここから見る女峰の稜線は荒々しく、
日光ファミリーの大ボスはやはりお母さんなんじゃないかと思いました。
ここから標高差100mほどの急登が核心かな、
登り終えると「苦しけり されど 登りたし」と書かれていました、
山ヤの心情を見事に現している名文句ですねー。
苦しけりな急登の先はトラバース気味に標高を上げ、
岩場のトラバースで一箇所クサリ場。
クサリを頼らないと通過は厳しい感じなんだけど、
固定されている箇所に古そうな残置ハーケンと錆びまくった針金が見えて、
信用出来ない雰囲気を醸し出しています。
クサリを信じて通過したら死角になっていた反対側はしっかり立木の支点でした。
これを超えるともう一度樹林の急登があります。
大真名子山の向こうに太陽が隠れて薄暗くなってきました、
思ったより時間が掛かっているので明るい内に小屋に着けるか
微妙な感じです。
避難小屋泊で初日は登るだけだからと舐めていたので、
豪華にキムチ鍋の用意を担いで来ました。
Rock08師匠に少し分担してもらおうという目論見も外れ、笑笑
wata-waさんは初めての大型ザック、
こんなに担ぐの初めてですって言っていたので、
これ以上重量を増やすわけにはいかないしなー。
そんなわけで20kgのザックを担いで1,600mの標高差、
流石に疲れてきました。
wata-waさんのザックも恐らく17kg程度ありそうです、
大型ザック初めてなのにここまでよく頑張ってきました。
そして小屋が見えてからは概ね平坦なトラバース、
薄暗くなってきた16時半、ようやく小屋に到着です。
小屋にはソロ男性が一人だけ先客で既に寝袋に入ってお休みでした。
静かに荷物を下ろし、ヘッデンとプラティパス、アタックザックだけ出して
水場に行きます、wata-waさんにはお留守番をして貰いました。
山と高原地図では水場まで往復20分と記載されていましたが、
実際は下り10分、登りは15分くらいじゃないかな。
水場は水量豊富でジャンジャン出ていました。
3Lの水を汲んでヘッデン点灯して小屋に戻ります、
さっき下った道なのに暗いとやっぱり戸惑う、Rock08師匠は苦労しているかな?
今頃どこら辺にいるんだろ?
そして師匠は多分心配ないので小屋に戻ってwata-waさんとビールで乾杯(笑)
キムチ鍋作りながらビールがどんどん進みます。
今朝初めて会ったのに、厳しい山行を共にしたのですっかり仲良しになりました。
鍋を食べ始めて少し経った18時半頃、Rock08師匠が小屋に到着、
小屋周辺には18時頃着いたのに真っ暗で小屋が見つからなかったそうです。
ケータイ鳴らしたり笛を吹いたりしていたそうなんだけど、
ゴメンね、もうビール飲んでたから全然気付かなかったよ 笑笑
改めて乾杯して静かに宴会(笑)
20時頃にはおやすみなさいでした。
そして翌4時半頃、目が覚めたので外に出てみると満天の星、
カメラと三脚を持ちだして少しだけ星空撮影。
昨日の到着時に疲労困憊だったので星を撮る準備はして無かった。
明るいうちにピント合わせていなかったのでちょっとフォーカス微妙だけど、
まあ、こんなもんでしょ。
5時頃から準備して、5時10分頃、山頂に向けて出発です。
まだ真っ暗なので何度かルートをロスしましたが何とか復帰、
スマホのGPSが大いに役立った。
そんな訳で1時間ちょっと掛かってようやく登頂、
満天の星空から一転して山頂はガスって小雪が舞っていました。
周りの樹々にも氷が付き始めて樹氷っぽくなり始めており、
もう冬がすぐそこまでやってきているって実感。
寒いので早々に小屋まで戻って朝御飯、
キムチ鍋の残りにご飯と卵で雑炊です。
たっぷりの雑炊を頂いて、撤収して下山開始が8時過ぎでした。
水場から先はそこそこの傾斜で迷いようのない樹林の中の一本道、
荒沢出会で少しルートロス、道標先の渡渉地点が判り難かった。
その先はしばらく笹原を進む、踏み跡がハッキリ分かる場所も有るが、
分からない場所も有る。
リボンや標識でのマーキングはしっかりしているので慎重に進む。
裏見滝と寂光滝の分岐を過ぎてからは笹原の踏み跡が不明瞭で、
藪漕ぎになってきました。
相変わらずマーキングは有るので迷うような事は無かったです。
笹原が終わったら明るい樹林帯、標高1,000m付近は紅葉が見頃でした。
赤や黄色、オレンジなど色とりどりの紅葉の中を進んでいきます。
小さなお堂が見えたらその先が登山口でした。
山頂からここまで標高差約1,800mを降りてきました、
流石に三人とも疲労の色が濃い感じ、ここからの林道歩きは苦痛でした。
国道に出てからバスに乗る予定でしたが、
紅葉シーズンで連休でしたので国道は大渋滞、
西参道まで歩いて食堂でお昼ご飯、
ついでにビールでお疲れ様。
満員のバスに乗って、歩いている観光客に抜かれるくらいなら
いっそのこと駅まで歩こうって事になり、日光駅まで歩きました。
JR日光駅前のホテルで日帰り入浴、お値段も手ごろで綺麗なお風呂です。
もちろん風呂上がりもビールは欠かせませんね(笑)
東武線で北千住まで移動、途中下車して打ち上げ、ビール飲んで帰宅しました。
ここから備忘録
クロージングは長袖ハーフジップシャツにトレッキングパンツ
小屋ではダウンジャケットにダウンパンツ、ダウンソックス。
山頂アタックは薄手ソフトシェルにダウンジャケット羽織る。
朝は小屋前の寒暖計でマイナス1度、小屋内は2〜3度くらいか。
ザックはバルトロ75で行動開始時に20kg
久し振りに20kg担いだらすごく疲れた。
飲み物は初日にお茶とアクエリアスで700mlくらい、
二日目はアクエリアスの残り300mlで足りた。
二日目には足の疲労が抜けなくて筋肉痛も始まった。
山行翌日よりも翌々日の水曜日が酷い筋肉痛だった。
山仲間hanya氏の気遣いにより久しぶりに登山しました。
慣れない電車で遅刻しないように徹夜で時間通り出発駅に行ったのだが
乗り換えに失敗し結果遅刻というスタートから大失態を犯す。
まぁ信頼できるhanya氏なので女性一人お任せしても問題ないでしょう。
それよりも先発してもらうことになった二人に追いつけるか?
これが至上命題になった。
最近病状が悪化していて気力体力ともにガタ落ちなので今回の荷物は13Kg程度に抑えて登ったのにもかかわらず、1.5時間のスパンを詰めることはできなかった。
3連休中なのだが、下山ですれ違った登山者4名と静かな山で日光の自然を満喫できる良いルートだと思った。
ただし1この時期10時過ぎから登るのは得策ではなかったですね(爆)
黒岩過ぎて日没。自分ひとりで大残業の山行となりました。
hanya氏のコースタイム見ると見事に1時間遅れで歩いたようだ。
そして日没後はさらにペースが落ちたので到着がおそくなった。
2万5千図の登山道から若干ずれている個所が黒岩付近からあることと、
台風の影響なのか?一部不明瞭なところもあり小屋付近では
登山道をロストしました。
ヘッドライトの明かりではとうとう視認することができずGPSと
オリエンテーリングで使うチェックポイント探査のテクを使って何とか
小屋につけましたが、
本当に単独登山だったらすぐさまビバークしただろうな(笑)
小屋ではお二人の歩荷による豪勢な鍋を頂戴しありがたいやら申し訳ないやら・・・
小屋からは3人でパーティ行動ですので安心の2日目と思っていたのですが
2日目は別件でやらかしました。
現金全部落としてしまったのです・・・Orz
下山後に気が付きもう後の祭りです。
hanya氏がそっとお金を貸してくれたので、下山後の食事も風呂も打ち上げも参加できましたが
何時ものように単独だったら・・・恐ろしや。
最初から最後までやらかしまくった伝説的な山行となりましたが、
誘ってくれたhanya氏には感謝です。
コメント
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避難小屋泊ですか!やってみたいんですけど、どんな時期でとか必要装備とかベストがわからずで少し高いハードルです。
標高差1800mのひたすら登り、辛(楽し)そうですね(笑)
ご記載された岩場のトラバースが懸念ですがいつかこのルート歩いてみたいです!
星の写真、素晴らしいと、思います!
なのにすごく楽しそうで、うらやましいです!鍋担ぐのは辛そうですが(笑)
避難小屋泊の装備、
基本はテント泊の装備からテントを除くだけです。
テン場は通常、営業小屋に併設されていますから、
ビールを買ったり、
小屋によっては食事も出来ますが、
それらは全て自分で担ぎ上げる必要が有りますね。
トイレが無い避難小屋も多いので、
その場合は携帯トイレなど持参したり。
人気の小屋だと到着が遅れそうな場合は念の為にテント持参したりしますね。
携帯トイレですか!?
そうなると、トイレの回数まで管理しなくちゃなりませんね。その為にお酒も持たずか、減らすか。。。
ご丁寧に有り難うございます!
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