早川尾根・鳳凰三山縦走(テント泊)
- GPS
- 31:45
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,995m
- 下り
- 2,650m
コースタイム
7:35北沢峠-7:43北沢駒仙小屋-9:37栗沢山10:11-
11:11アサヨ峰11:55-13:45早川小屋(テント泊)
7/27(金)
4:30早川小屋-4:56広河原峠-5:48赤薙沢ノ頭-6:06白鳳峠-7:00高嶺7:18-
7:57赤抜沢ノ頭-8:07地蔵岳8:38-8:57赤抜沢ノ頭-9:29鳳凰小屋分岐点-
9:58観音岳10:22-10:44薬師岳-10:55薬師岳小屋11:12-11:54南御室小屋12:29-
12:58苺平-13:53杖立峠標識-14:37夜叉神峠14:50-15:20夜叉神峠駐車場
天候 | 7/26(木)晴れ時々曇り 7/27(金)晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・夜叉神峠→広河原行きのバス\920 ・広河原→北沢峠行きのバス\750 ・バスの時刻表はネットで確認してください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・北沢駒仙小屋〜栗沢山:ルートは整備されています。 ・栗沢山〜アサヨ峰:岩の多い稜線ですが、危険個所はありません。 ・アサヨ峰〜早川小屋:道がハイマツに覆われている部分多数です。また、アップダウンがあり、ペース配分に注意してください。 ・早川小屋〜白鳳峠:危険個所はありません。 ・白鳳峠〜高嶺:急登で、上部は岩場です。鎖、梯子はありませんが、三点支持は確実に行ってください。 ・高嶺〜地蔵岳:危険個所はありません。オベリスク頂上は掛っているロープで登攀するようなので自己責任です。 ・地蔵岳〜薬師岳:危険個所無く快適な尾根歩きです。 ・薬師岳〜夜叉神峠:危険箇所はありません。 ・早川小屋:テント\400です。水場(湧水)、トイレあり。 ・薬師岳小屋:水(天水?)、トイレ\200 ・南御室小屋:水(湧水)、トイレ\200 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
7/26(木)
4時30分頃に夜叉神峠駐車場に到着しました。平日なのでスペースはかなり空いていて問題無く駐車できました。最初のバスは5時10分着で5時30分発の広河原行きです。5時前からジャンボタクシーが数台来てゲート前に並び始めた頃に、自分もバス停に荷物を持って移動です。ほぼ時刻通りにバスはやって来て、空席もあり着席できたのでホッとしました〜ここから夜叉神峠→広河原→北沢峠とバスを乗り継ぎです。北沢峠行きのバスは2台出ましたが、空席もあり平日のありがたみを感じます。天気も快晴で北岳や甲斐駒なども見つつ、テンションが高まって来ました〜
北沢峠で、最終の荷作りをしていると、ものの数分で誰もいなくなりました…取り残された気分ですが、まぁのんびり歩き始めました。まずは、北沢駒仙小屋へ向かいます〜着いてみるとテントが張ってありますが、小屋が仮設?あれれ?と思ったら建て替え中だったのですね。ささっと通り過ぎ、仙水峠と栗沢山への分岐へ行き、初挑戦の栗沢山へダイレクトに登るルートへ突入!どちらかと言えば、この界隈だとマイナールートですが、道は整備されていて非常に歩きやすいです。黙々と高度を稼ぎましたが、木々の向こうに北岳見え、振り返ると仙丈ヶ岳が!天気もバッチリで気分がイイです。すると、おじさんが休憩していました。本日最初の登山者と遭遇ですが、ここは、甲斐駒を眺めるのに素晴らしいポイントですね〜おじさんは頻繁にこのルートを訪れるようで、栗沢山→仙水峠→北沢峠と周回して午後のバスで帰るとのことでした。おじさんと別れると、すぐに森林限界になり、視界が一気に開けました!北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒、鋸岳、遠くに北アルプス、御嶽と最高の眺めです。栗沢山の頂上直下は、岩が多いですが問題無く、快晴の頂上に到着です!目の前に甲斐駒が聳え、これから向かうアサヨ峰、地蔵岳が見えます。しばらく山頂でのんびりして、アサヨ峰へ向かいます。開けた岩場の稜線で、眺めは最高ですが、日差しがきつい…贅沢な悩みですが、近そうで意外とアップダウンがあり、水が減って行く〜
アサヨ峰に登頂し、たっぷり景色を堪能していると、トレランのお兄さんがやって来ました。なんと朝に北沢峠を出て甲斐駒の登頂し、今アサヨ峰とは!トレラン恐るべし…今日は早川小屋に泊るそうで、一緒ですね〜と話し、お兄さんは去ってゆきました。今日の行程は時間的に余裕があるので、景色をたっぷり見ていられます。小屋まであと2時間だし、余裕だな〜なんて考えていましたが…
11時を過ぎると、東側から雲がモクモク湧いてきて、時々、甲斐駒を隠しつつ、これから歩く早川小屋までの稜線も雲と晴れの境界線となってきました。12時頃にアサヨ峰を出発しましたが、ここからが、結構大変…比較的マイナー?ルートなので道が細いとともにハイマツが伸びていて、掻き分けながら進みます。天気は晴れと雲との境界線なので、目まぐるしくかわりますが、北岳は右手に見えています。そして、思った以上のアップダウンで疲労が出始めました…う〜ん、早川尾根を甘く見ていたな〜ミヨシノ頭を過ぎると樹林帯に入りましたが、今度は風が遮られ蒸し暑い…ペースを落とし、無事に早川小屋に到着!トレランのお兄さんはのんびりしていました。小屋番の方に挨拶して、テントの手続きをすると、冷たい麦茶を出してくれました。一気飲みです…美味しかったですよ〜さて、テント場は自分一人の貸し切り状態です。かえって張る場所を悩みましたが、遠慮なく一等地を確保してマイホーム完成です。この後、小屋泊まりの人が3人程来て、テントには誰も来ません…夏山シーズンなのに〜夕食を食べて、のんびりしていた18時30分頃にテントの人が1人到着しました。遅い到着だな〜なんて思いましたが、話してみると、30年ぶり登山で、初のテント泊だそうです。そんな久々なのに、このマイナールートを選択したことに驚きましたが、自分同様、疲れた〜と言っていました。そして、19時過ぎに就寝です…zzz
7/27(金)
3時に起床しました。外は星空ですが、テントは夜露でビショビショです…4時30分出発予定なので、食事、更衣を済ませて、テントの撤収開始です。フライが濡れていて雨の時の撤収のようです…荷造りが終わり、ヘッドライトを最大にして4時30分出発です!昨日の天気から、雲が涌く前に、薬師岳まで行きたいな〜とは思っていますが、どうでしょう…
夜露で濡れながら、緩やかに高度を下げて行き、徐々に明るくなってきました。左手には木の間から八ヶ岳が望めますし、右手には北岳です。広河原峠を通過し、登りに入ります。森林限界を越えると、後方に甲斐駒、仙丈を含む、昨日歩いた尾根が見えます。いや〜結構歩いたな〜と我ながら感心?です。写真を取りつつ、赤薙沢ノ頭に到着すると、トレランのお兄さんが上がって来ました。やっぱり速いな〜お兄さんも自分と同じで、今日中に夜叉神峠駐車場に降りるそうです。そして、白鳳峠まで降り、本日のポイントである高嶺への急登に入ります!ハイマツの中を徐々に高度を上げて行き、最後の岩場に取りかかります。マークも少なく、3点支持は確実に行う必要はありますが、危険は少ない方だと思います。ただし、体力の消耗はなかなかで、この先、体力が持つのかな〜と不安になりましたが、無事に高嶺登頂!景色は素晴らしく、富士山も見えます。あれほど小さかったオベリスクもかなり大きく見え、軽い休憩を入れて、地蔵岳に向かいます。白砂の道を歩き、赤抜沢ノ頭に荷物をデポして、地蔵岳に向かいますが、突然、登山者が増えたので、ちよっと戸惑いました〜メジャーエリアに入った訳ですね。さて、オベリスクですが行ける所まで行ってみようと、登っていると、あのトレランお兄さんが降りてきました。オベリスクの頂上に立ったとのことでした。ルートを教えてもらい、広めのルンゼを登って、最終部分まで行きましたが、狭い岩の隙間にロープがかかっています。どうしようかな〜と考えましたが、単独だし、周囲に誰もいないからとこれ以上は止めて、下山です。
デポ地点に戻り、観音岳へ向かいます。なんだか幹線道路に出たような気分で、人の往来も多く、人気あるな〜と実感。稜線の眺めも良く、白砂の道も不思議な感じですが、だいぶ疲れてきた足には、観音岳の登りがしんどいです…日差しも強烈で白砂に反射して眩しい!頑張り通して観音岳に登頂!団体さんがいましたが、ちょうど入れ替わりで、貸し切りとなり、休憩です。北岳方向にも雲が出始め、韮崎側はほぼ雲の中ですね〜時間の問題だな…と思い、薬師岳までは急いで移動です。観音岳〜薬師岳は緩やかで、心身ともに楽になれました。薬師岳でも北岳手前に雲がかかり、全体は見えませんが、天気は持っています。この後は、景色も微妙な樹林帯に入るので、最後の景色を堪能して、薬師岳小屋に降りました。薬師小屋ではトイレだけ借りて、一気に南御室小屋を目指します。雲が出始め、日差しは遮られてきました。樹林帯に入ると、昨日同様に蒸し暑いです…道は広く歩きやすいので、疲れた体にも負担が少なく、南御室小屋に到着。冷たい湧水で顔を洗い、水分補給をして、売店でジュースを購入。行動食を食べつつ大休止となりました〜
ここから夜叉神峠までは、アップダウンもありますが、緩やかに高度を下げます。まずは苺平までの登りです。緩やかな登りなので、なんとか苺平まで来ましたが、道から外れた辻山まで30分の看板を見て、断念しました。続いては杖立峠へ向かいますが、すれ違う人が増えましたね。南御室小屋までなのかな?杖立峠も無事に通過して、夜叉神峠へ!まずは緩やかに降りますが、徐々に急になり足が辛くなり始めましたが、登りに切り替わったので、夜叉神峠が近いな〜と地図上の記憶から感じました。予想通りに、突然、視界が開け夜叉神峠小屋が目に入って来ました!日差しはあるものの、残念ながら白根三山は雲があり下部のみ見えている状態でしたが、逆に諦めがつくかな?と小屋でジュースを購入し、駐車場まで下山開始です。標高が低くなってきたので、蒸し暑さが倍増していますが、温泉!温泉!と一気に下山し、無事に登山口に到着しました〜
そそくさと、装備を解いて、もはや行きつけ温泉である、金山沢温泉へGO!天気にも恵まれ、比較的マイナールートの早川尾根を歩けた満足感は高いです!個人的にもっと評価されていいルートだと思いますが、周囲の山とルートがメジャーすぎるの原因でしょうか…
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