初めての八ヶ岳(麦草峠から蓼科山周回:コース変更で薮漕ぎならぬ笹漕ぎ)
- GPS
- 10:30
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,742m
- 下り
- 1,739m
コースタイム
6:44 雨池
8:16 双子池
8:46 双子山
9:05 大河原峠
9:15 大河原峠発
10:25 蓼科山
11:50 天祥寺原
12:15 亀甲池
12:30 亀甲池発
13:30 北横岳
14:15 山頂駅
14:30 山頂駅発
14:40 雨池峠
15:04 縞枯山
15:40 茶臼山
16:30 麦草峠
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5:30 麦草峠着 16:45 麦草峠発 17:20 諏訪インター付近のホテル着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ☆感想に詳しく書きましたが、雨池峠登山口〜双子池分岐の林道は通行止めになっています。 迂回路は笹が深く、難儀します。 2万5千地図にも山と高原地図にも記載がない道でテープ頼りに進みます。 ↑ 訂正します。山と高原地図には薄いグレーの破線で記載ありました。 光線の関係で当日は気がつかなかったみたいです。 ☆蓼科山への登りは岩石帯の急登。手を岩につくので手袋用意した方が良いです。 ☆コース通じて折りたたみ式の軽量トレッキングポールが有効です。 私は膝痛持ちなので、下りで体重を支えること、登りでは手の力を有効に利用できます。 またぬかるみに浮く丸太の上でバランスをとるのにも使えます。 ☆必要があれば山小屋で補給できるので、水や食料にはあまり神経質にならなくて済みそうです。 【その他】 メルヘン街道は鹿が飛び出してくるので、早朝や夜は運転に注意が必要かもしれません。 麦草峠の駐車場は無料。トイレあります。 |
写真
感想
【蓼科山 日本百名山2/100】
初めての八ヶ岳。2000mを超える山は雲取山と富士山くらいしか登ったことがない。
長野県に来る用事があったのでついでにチャレンジすることにした。
本来は南八ヶ岳を縦走する予定だったが、前日に小屋まで行けなかったので、
北八ヶ岳に予定を変更、諏訪IC近くのホテルから車で麦草峠に向かった。
前日の準備にもたつき睡眠時間が短く予定より遅れてホテルを出発。
☆装備☆
ザック(サロモンXA20:トレラン用軽量モデル)
雨具上下
ツエルト
朝食(オニギリ1個)昼食(オニギリ1個)
行動食(ジェル6本、パワーバー1本、飴)
タオル
着替え(半袖)
救急キット
カメラ
トレッキングポール(Black Diamond Ultra Distance)
ハイドレーションに水1.5l
ナルゲンボトルに水0.4l
ヘッドランプ
携帯電話
財布
地図
GPS
☆服装☆
帽子
ファイントラックのドライレイヤーと長袖ベースレイヤー
ワコールのCWXとサロモンのトレランショーツ
5本指ソックス
グローブ
サロモンのゴアテックス仕様のトレランシューズ(片足300g程度で軽い)
☆行動記録☆
【ホテル〜麦草峠】
既に夜も明けて運転しやすいが、霧が出ておりカーブでは緊張しながらハンドルを握る。
途中2度鹿が飛び出してきてヒヤッとした。山の近くはこういうリスクもあるのだ。
駐車場には4台程度しかいない。トイレ(奇麗です)を済ませ、荷物をチェックして出発。
【麦草峠〜雨池】
木道からスタート。苔の着いた岩ゴロゴロの道に変わっていく。
下はグチャグチャ。なるほどこれが北八ヶ岳なのだと納得。
靴はゴアテックスを履いてきたので浸水はあまり心配ない。
池に向かっては下りで、山は登るものと思っていると今日は楽だと勘違い。
岩に苔が着いていて、ツルツル滑る、何度も転倒した。
どうせゴアだから多少泥んこになっても石に乗らないほうが安全だ。
林道に出たところで、双子池までの林道の途中から通行不可の表示。
北横岳、大岳から行くか大回りをして別の林道から行くしかないようだ。
北横は帰りに寄るので、大回りルートを選択。雨池でジェルで補給。
【雨池〜双子池】
大回りした迂回路は深い笹の悪路。長袖、長ズボンは必須。自分はサポ−トタイツに短パン。
サポートタイツは穴だらけになっていた。
深いところは胸の高さの笹で、薮漕ぎならぬ、笹漕ぎ状態。
ストックで笹を払いながら進む。時間はかかるは、腕は疲れるはで散々な目に合う。
テープを頼りに進めば問題ないのだが、何と途中でテープが途切れ立ち往生。
もともと道がはっきりしないからマーキングがあるのに、困ったことに。
ともかくそれらしい方向に進んだがテープは発見できず。
GPSを確認すると方向は合っているので、そのまま進んでも問題なさそうだが、
セオリード通り一度テープまで引き返した。
遠くまで見通すと遥か向こうにそれらしきものが。
そこまで直進するとなんと途中に赤テープが落ちている。
テープが1つ飛んでいたのだ。そこからはテープは問題なく確認できるが、
笹が深いし倒木もありスピードは上がらない。
どこまで下れば良いのかと思っているとテープが登り方向についている。
何も疑いなく登り返したがなにか雰囲気がおかしいので再度GPSを確認。
元の方へ戻っている。なるほど、コースが二手に分かれていたので
片方から登り返したということか。
再度テープの所へ戻り、テープを確認。
先ほど同様テープが1つ飛んでいてはるか先にあった。
落ちていたテープを枝にくくりつけ、出発。
とんでもない時間ロスだ。しばらくして林道に出会い、そこからは登り返し。
通行止めの林道はほぼ等高線に沿っているので、またあそこまで登り返すのかと思うと、
気がめいる。双子池でジェルで補給。時間が無いので池までは降りなかった。
【双子池〜大河原峠】
相変わらず笹が深いところがあるが、ストックで露払い。
ここで最初の人に出会う。
頂上は広々としていてのんびりしたいところだが時間をロスしたところもあり、先を急ぐ。
大河原峠でオニギリの朝食、自販機で飲み物購入し、地図を広げ作戦会議。
(と言っても1人しかいないが)
多少遅れはあるもののエスケープするほどでもないので、予定通り決行。
【大河原峠〜蓼科山】
いよいよ本日のメインディッシュ蓼科へ。
道は所々水没しており、これがレコで記述があった北八なんだと納得。
丸太の上でバランスを取るのにストックが大活躍。
前日までに買っておいて良かった。
このころから人も多くなりどんどん抜かせてもらう。
蓼科山荘から頂上までの岩ゴロゴロ地帯ではストックをしまいサクサク進む。
この急登ではストックはしまった方が安全だと思うが、折りたたみでないストックを
使っている人やストック代わりの木の棒を杖代わりに使っている人がいるが、
片手塞ぐと危ないと思った。
頂上でデジカメ電池切れで撮影を携帯に変える。
頂上からの下りで、先程抜かせてもらった女性からすごく早いですねと声をかけられる。
たぶん登山ぽくない格好だったので印象に残ったのだろう。
「今日は麦草まで戻るので」と答えた。
とは言ったものの、本当に戻れるか確信はなかった。
【蓼科山〜天祥寺原】
蓼科山荘から下は単調な下り。展望もなくあきる。ひたすら耐えて下る。
河原手前で湧水あり、地中から湧き出ているので飲めそうなのでペットに入れて
飲んだ。
冷たくて生き返った。その先で転倒。
その際に右脚の内転筋が攣った。
先ほどからピクピクしていたが転倒の拍子にやってしまった。
サロマの100kmの教訓。攣ったときは無理にストレッチのために止まらず。
小股でゆっくりと歩くべし。その通りにやって回復。
その先では再発しなかった。
後半の平な所で道は半分水没しており、端を歩く。
ところがバランスを崩し、片足をズボッと水没させてしまった。
これではゴアテックスも関係ない。北八には長靴が似合う。
【天祥寺原〜亀甲池】
水没した足が気持ち悪いが仕方ないのでそのまま進む。
亀甲池でオニギリの昼食とジェルで補給。
昼時なので他にも昼食休憩の方がたくさんいた。
【亀甲池〜北横岳】
昼食で元気一杯。北横を目指す。つづら折なので、それほどキツい登りではない。
ストックを利かせてどんどん高度を稼ぐ。
【北横岳〜山頂駅】
坪庭は良く整備された周回路。一方通行で下りは少し遠回りになる。
山頂駅ではレストハウスで休憩。こけももジュースで一息。
【山頂駅〜縞枯山】
分岐から上は直登の急登。上から降りてきた関西のご夫婦と会話。
八ヶ岳は初めてだと言ったら先の様子を色々丁寧に教えてくれた。
麦草スタートで蓼科から戻って来たと言ったがあまりピンと来ていないようだった。
自分でも初めてなので、あまりピンと来ていない。
過去のレコ見てこれなら行けそうだと思って計画したのだ。
【縞枯山〜茶臼山】
茶臼は展望が良いことになっているが標識のあるところではなくその先にある拓けた岩の部分。
てっぺんに登ると本当に気持ち良い。今日一番の展望かも。
【茶臼山〜麦草峠】
本日最後のピークを過ぎて後は下るだけだと思うと、そうではない。
少しだが、中小場という小ピークへ少し登り返し。
最後はまた苔むしたゴロゴロ石の平坦な道を通り。麦草峠へ。
☆感想☆
前半部分は林道があり、トレラン半分のつもりで来たが、通行止めでコース変更。
迂回路へ回る。2度ロストして、焦ったが、GPSのおかげで冷静に行動できた。
レコの過去ログ見て(私が実際に見たのはトレランの記録でしたが
帰ってきて見ると同じように迂回路を歩かれた方がいました。
しっかり調べておくべきだった。)やってみたが、
状況は刻々と変化するのでやはり最後は自分で判断するのが必要とだ感じた。
メインディッシュの蓼科、北横、縞枯、茶臼はピーク踏めたが、大岳と三ツ岳は
飛ばしたので次回は周回でなく、一方通行で天狗まで全部踏みたいと思う。
でも今回は「笹漕ぎ」やったので腹一杯でした。
北八ヶ岳ご馳走様でした。
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