鳥海山 七高山「濃霧の山頂、滝ノ小屋泊」

2019年11月23日(土) ~ 2019年11月24日(日)

• GPS: 27:45
• 距離: 24.7km
• 登り: 1,512m
• 下り: 1,513m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:46
• 休憩: 1:22
• 合計: 10:08

距離 18.3km 登り 1,486m 下り 1,020m

5:44 スタート地点(835ｍ付近)
5:58 荒木橋
7:49 7:50 湯ノ台口
8:08 8:51 滝ノ小屋
9:47 10:00 河原宿
12:35 12:39 伏拝岳
12:50 12:52 行者岳
13:26 13:31 七高山
13:51 13:52 行者岳
13:59 伏拝岳
15:07 15:20 河原宿
15:52 滝ノ小屋

2日目

• 山行: 1:36
• 休憩: 0:08
• 合計: 1:44

距離 6.4km 登り 18m 下り 476m

7:45 滝ノ小屋
7:56 8:03 湯ノ台口
9:20 9:21 荒木橋
9:29 ゴール地点

天候

11/23(土) くもり→濃霧 気温高め 稜線は暴風
11/24(日) 小雨 気温高め

アクセス

湯ノ台登山口までの県道368号 鳥海公園青沢線ですがすでに冬季閉鎖になっており通行止め箇所から先へ進む場合は自己責任になるので注意
標高800m付近で積雪が増えたので路肩に駐車した。
翌日は雪がほとんど解けて湯の台登山口の駐車場まで通行可能な状態になっていた。

コース状況／危険箇所等

標高800m付近から湯ノ台口までは道路を歩行、轍が出来ていたのでそこを歩いたので苦労はなかった。積雪は15cmほど
■滝ノ小屋〜河原宿
積雪はツボ足で脛〜ヒザ程度
■河原宿〜薊坂
ワカンorスノーシュー使用
基本的に夏道を進んだ
岩のペンキがまだ露出していたが、もう少し積雪が増すと埋まりそうです。
下山時、ガスが濃くなりルートが解りづらい、トレースがあったので迷わず進めたが、吹雪かれるとホワイトアウトになり遭難の危険が増すので注意が必要です。
■薊坂〜外輪山〜七高山
アイゼン、ピッケル使用
薊坂は膝程度の積雪だが傾斜が強い、ラッセルを交代しながら登った。
薊坂の急登を登り切れば傾斜は緩むが雪質が変化、硬く締まった雪に変わった。
滑落注意。
外輪山から七高山、暴風でガスがだんだん濃くなっていった。
煽られて滑落しないように要注意、ハシゴはすべて露出していました。
今回は使わなかったが御室への下降は凍結すると滑落の危険大

■滝ノ小屋
冬期利用は1人400円。トイレはトイレ棟の一番奥の扉が開放されており利用できました。水場は近くに沢の水がありこの時期はまだ汲めますが、この先埋まりそうです。埋まっても雪は豊富なので困る事はないと思います。
小屋2階に個室スペースがありますが、畳などが取り外されて隣の部屋に片付けられています。
使用した後は、畳の裏側に書いてある番号順に元通りに並べて片付けましょう。
布団、毛布あり。
小屋の入口の鍵がチェーンをひっかけるだけの鍵です。扉がバタつかないようにきつめにきっちりチェーンをかけましょう。

その他周辺情報

八森温泉ゆりんこ　1人460円

写真

11/23 5:46

湯の台登山口までの県道
車で入れるところまで進み出発
moo「まさか帰ってきたら雪がなくなってるとはね」

11/23 5:57

積雪は足首程度ですが轍出来ているので歩きやすい

11/23 5:59

え？こんな所にイモリ？！
この後生き延びれただろうか…

11/23 6:36

眼下に鶴間池、初めて見た〜
moo「ここで鳥海山の主に出逢えた。少しですがお話しさせていただいて光栄でした！」
まに「まさかと思って聞いてみたらやっぱりだったね(笑)」

11/23 7:17

車道歩きは楽だけど長いなぁ
moo「1人だったらキツイけど、3人だったから楽しかったよ〜」

11/23 7:34

庄内平野の眺めが良い

11/23 7:39

駐車場一歩手前のコーナー
この一か所だけショートカットが可能

11/23 7:49

湯ノ台登山口に到着
歩き始めから約2時間ほど
moo「よし行くぞー！」
まに「やっとスタート地点」

11/23 7:49

歩き始めより最後の方が雪が少ないなんて
無理すればここまで車で来れたのかもしれませんが…
無理は禁物ですね

11/23 8:03

夏期は木製の橋が架かっている場所
橋はないが沢は埋まっていました

11/23 8:10

滝ノ小屋に到着
今日はここに宿泊なので余計な荷物はデポして行きます
moo「宴会するにはまだ早いな」

11/23 8:52

軽くなった荷物でいざ出発
moo「トレースがあり助かりました！cheeさん達、ありがとうございました！」

11/23 8:56

moo「上のガスが取れないんだよな〜」

11/23 9:04

夏道を辿らず、雪があるので直登ここだけめちゃ急登！

11/23 9:11

moo「海だー！」
まに「鳥海山は海が近くていい！」

11/23 9:40

月山森
まに「実は一度も登ったことがない」

11/23 9:47

河原宿到着
moo「このあたりから浮力使います」

11/23 9:47

moo「山頂付近はガスが取れません」

11/23 9:56

まに「今季初スノーシュー」
リベットが二か所取れていました…

11/23 10:04

Hiroshiiiiさん先頭おなしゃす！

11/23 10:04

まに「結構雪深いけどツボで大丈夫？」
moo「ちょっと待って、やっぱりワカンつけるっ」

11/23 10:10

トレース分かれてるけどどっち行こう？

11/23 10:16

歩きやすそうな左に決定

11/23 10:28

まに「去年ストックをなくしてから購入していなかったので夏用のストックを持って来たが、スノーバスケットがつけられないのでズボズボ(笑)」

11/23 10:36

ここから沢を渡渉する？まっすぐ行くか？

11/23 10:36

moo「Hiroshiiiiさんルートを見極め中」

11/23 10:50

みんな思うように歩いたけど結局は夏道を進むことに
moo「とりあえず夏道沿いを進みます」

11/23 10:56

日本海と庄内平野
絶景、絶景

11/23 11:16

moo「まだ岩の露出が多いです」

moo「いい絵だな」

11/23 11:40

moo「急登を前にアイゼンにチェンジ」

11/23 11:43

moo「さぁ、ガスに突入！」

11/23 11:49

段々雪深くなってきました
moo「真っ白になってきたよー」

moo「この辺は夏道を外れて直登してました。キツイ！」
まに「ラッセル頑張れー」( ´ー`)。о（楽ちん楽ちん）

11/23 12:24

まに「雪が締まって来た」
moo「外輪に近付いてきました」

11/23 12:29

moo「もうちょい！」

11/23 12:30

moo「風もでてきたけど、気温が低くないから全然楽だね」
まに「暖かい」

11/23 12:35

moo「外輪に乗った！」

11/23 12:41

moo「新山を心の目で見るmanimaniさん」
まに「見える、見えるぞぉ！」
moo「ほんまかいな(笑)

11/23 12:43

まに「Hiroshiiiiさん、GoPro使わないの？」
moo「てかGoProをつけてるヘルメットを被ってないじゃん！」

11/23 12:43

まに「行けるところまで」
moo「とりあえず七高山を目指します」

11/23 12:57

moo「ハシゴは利用可能」

11/23 12:57

moo「アイゼンの爪をひっかけないように気をつけて」

moo「こっちのハシゴは埋もれる寸前」

11/23 13:06

moo「ハシゴを登るHiroshiiiiさん」

11/23 13:12

moo「なんだこりゃ」

11/23 13:20

moo「夏道の新山への下降路。新山まで行きたかったけど、この天気だし時間も厳しいのでやめました」
まに「結構風も強いので新山はまたの機会に」

11/23 13:21

moo「七高山には行きましょう」

moo「新山分岐から100m程です」

11/23 13:30

moo「七高山登頂！」

11/23 13:31

moo「風が強くて3人セルフで撮れなかった！」
まに「よろける程の強風が吹き付ける」

moo「さっさと帰ります」
まに「寒くなって来たんで帰りましょ」

11/23 13:34

ガスが濃くなり湿度120％！
シェルもパンツもびちゃびちゃで寒い…

moo「これが厳冬期で吹雪いてたらヤバいね」
まに「トレースがあるのでルートははっきりしているが、ガスが濃くて方向が分からないほどの濃霧」

11/23 14:16

moo「誰だ転んでんのは！」
まに「お、俺じゃないよ！」(バレてなかった)

11/23 15:20

moo「河原宿まで戻ってきて一安心」
まに「河原宿手前でオレンジの建物の幻影が見える〜と話していたら、幻影ではなくてホントにオレンジのテントが張ってあった！」

11/23 15:54

まに「下山すると晴れる」
moo「そしてお決まりのパターン」

11/23 15:54

moo「滝ノ小屋へ帰還！宴会だ！」

11/23 16:23

moo「個室で宴会開始」

11/23 16:23

moo「お疲れさーん！」
まに「乾杯！うめぇ！」

11/23 16:47

moo「キムチ鍋に色々ぶっこむ」
まに「〆のキムチ鍋うどんもからうま！」

11/23 17:01

moo「カルビ。他にも餃子やホルモンや色々あったが、飲み食いに夢中で写真がない」
まに「ビールに焼酎、日本酒、梅酒…酒は飲みきれないほどあった(笑)」

11/24 6:18

翌朝
moo「朝ごはんはmanimaniさんの豆乳鍋うどん。昨日食い過ぎてあまり食えなかったが美味かった！」
まに「食材減らせてよかった…」

11/24 7:29

まに「少しは軽くなったかと思ったけど、ほとんど変わんねぇ…」

11/24 7:42

moo「チェーンはきっちりかけましょう」

11/24 7:56

時々小雨が舞ってくる、さっさと下山しましょう

11/24 8:03

一瞬だけ日本海が見えた

11/24 8:09

気温が高く小雨が降る中の道路歩き

11/24 8:10

九十九入れの道路が眼下に見える
まだあんなに歩くんだ…

11/24 8:48

2日間、結局一度も山頂は見えませんでした

11/24 8:55

鶴間池

11/24 9:30

moo「雪が消えてるし。お疲れ様でした！」
まに「お疲れさま！」

撮影機器：

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

FinePix XP120 XP121 XP125 FUJIFILM

装備

個人装備

一般小屋泊装備一式 アイゼン スノーシュー ピッケル ストック

感想

manimani

初冬の鳥海山
数年前に一度訪れたことはあるが、あの時はほとんど雪がなかったので今回はそこそこの雪があり、楽しみにしていました。
2日間ともこの時期にしては気温が高く、初冬と言うよりは残雪期の様な気候。
薊坂のラッセルが中々大変で苦労しました。まあ自分は一番後方で楽してしまいましたが(笑)
下の方は風も弱く穏やかな気候だったが、外輪山に着くと濃いガスと強風でとても新山には行ける状態でなかった。今回は無難に七高山までとしました。
季節ごとに色々な顔を見せてくれる鳥海山、何度来ても良い山です。

mooree

厳冬期に行きたい鳥海山。その下見も兼ねての山行となりましたが、山頂付近は濃いガスに包まれて視界はかなり悪く、新山へのルートなどは確認しようがありませんでした。
それでも初冬ではありますが、外輪山付近の厳しさ、ホワイトアウトの危険地帯等を体感出来たのはよかったと思います。
やはり天気と風が一番のネックでしょうか。
今回、鳥海山に詳しいmanimaniさんが一緒だったのもかなり心強かったです。そしていつもの3人でのお決まりの宴会は相も変わらず最高に楽しい一時でした。

コメント

nabeharu

流石の重装備！
皆さん、こんばんは！のぞきでお会いしたnabeharuです。

見た瞬間、まずその重装備にビックリしました(^_^;)聞くと酒が大半を占めているとか！ヤハリ(笑)お酒やご飯の時間も含めての楽しい山行をレコで拝見していましたので、さぞ今回も楽しんだのだろうな〜と思っていました(^_^)いつも熱々な鍋料理など本当に美味しそうですね♪

今回、土曜日は麓は晴れていましたが、山頂の雲は全く取れず難しい二日間だったようですね。。。

前日が山頂全開の晴れ日だったので、どうもタイミングを逸してしまった感が強く、私はあの後麓に下りて一日温泉に入ってゆっくりしていました。3度も車道を上がったのに(^_^;)地元だからこその贅沢ですね。

次はぜひ厳冬の快晴の日に登って下さい！遠征お疲れ様でした(^_^)

mooree

Re: 流石の重装備！
nabeharuさんコメントありがとうございます！mooreeです。
あそこは「のぞき」と言うんですね。車で上まで上がってたらnabeharuさんに出会えてなかったと思うので、辛い車道歩きでしたが（帰りが特に）歩いてよかったです😊

毎回泊まりで山に入る時は、ソロでもパーティーの時でも酒は必ず持って行きます！もっとストイックに切り詰めてやれば荷物も軽くなるのはわかってるんですが、山での飲み食いも楽しみの一つなのでやはり欠かせないですね🍻

nabeharuさん、あの日3度も車道上がったんですね（笑）鳥海山の地元のお住まいのようで、とても羨ましい限りです。
今回nabeharuさんの過去の鳥海山のレコ、大変参考にさせていただきました。本当にありがとうございます。そしてまさかご本人とお会い出来ると思ってなかったので本当に光栄でした。嬉しかったです😊
次は厳冬期！またお邪魔するかもしれませんので、またお会い出来た時はよろしくお願いします。お疲れ様でした！

manimani

Re: 流石の重装備！
ナベハルさん、こんばんは！
秋田ナンバーでこの時期に鳥海に来る人…もしや！
とお声をかけた次第でした(笑)

泊まりではお酒 は毎回欠かせませんね、自分は山であまり眠れないほうなので酒を飲んで無理やり寝るという手段を使っています
お会いした土曜は山頂の雲が全然取れませんでしたね、3度も上まで上がっていたとは(笑)
もっと気軽に鳥海に来たいのですが、鳥海の近くに住むナベハルさんが麗ましいです。
待ってろ厳冬鳥海！晴れの日にね

chee2005

憧れの
滝の小屋泊(ﾉД`)

お酒もたくさんで楽しそう。私も泊まれば良かったなぁ！！

下山の際、小屋をチラッと覗いたんです。悔やまれてなりません。

私も厳冬の鳥海に必ずや訪れたいと思っております。その時には是非お会いしましょう＼(^^)／

mooree

Re: 憧れの
cheeさんこんばんは
滝の小屋は初めて泊まりましたが、噂に聞いてた個室を利用出来てとても快適でしたよ。
何か友達の家に遊びに来て、夜遅くまで酒を飲みながら語り明かしてた若い頃を思い出しました（笑

厳冬期！会えるといいですね！晴れる日あるかなぁ

manimani

Re: 憧れの
ちーさま、ばんわ！
滝ノ小屋泊まだやってなかったですと！
残念、ご一緒できたら楽しかっただろうなぁ〜
厳冬鳥海行きたいですよねー
今年、中島台から歩いて新山へ到達できずだったのでもう一回リベンジしたい所
その時は、ちーさまもご一緒にどうですか

chicken_man

もうすっかり冬化粧
早速三人でラッセルしてきたんですね。
お疲れさまでした。
日本海も見れたようで良い山行だったようでうらやましい。
厳冬期も狙ってるとなると宴会の重装備も実は歩荷訓練だったんでしょうか。

mooree

Re: もうすっかり冬化粧
chicken_manさんこんにちは！
今思えば、厳冬期用に酒と食材も荷揚げしとけばよかったと思ってた所です（笑
1月2月の鳥海山は晴れる日がほとんどないらしいし、もし晴れてもその日に登れるとは限らないので中々難しそうです。
もし行ける日があれば、chiken_manさんも一緒にどうですか？ 宴会だけして帰る可能性もありますけど

manimani

Re: もうすっかり冬化粧
雪山の小屋へ泊まりたいということで鳥海にしましたが
外輪山へのアザミ坂のラッセルが一番きつかったですね。
chicken_manさんが居ればもっともっと楽できたかもしれないです、声かければよかった！
宴会の為の歩荷訓練、なるほどそういうトレーニングの考えもあり！…かな？(笑)