記録ID: 21300
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳・天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳、編笠山
1997年01月15日(水) ~
1997年01月16日(木)
- GPS
- --:--
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 2,747m
コースタイム
1月15日渋温泉(5:00)→黒百合小屋(7:00)→天狗岳山頂(8:00〜8:30)→硫黄岳山頂(10:30〜11:00)→横岳(12:00)→赤岳山頂(14:15〜:40)→C1(15:30)
1月16日C1出(6:40)→権現岳山頂(9:00〜9:30)→青年小屋(10:30〜11:00)→編笠山頂(11:40〜12:00)→車道終点(13:40〜14:30)→小淵沢駅(16:10)
1月16日C1出(6:40)→権現岳山頂(9:00〜9:30)→青年小屋(10:30〜11:00)→編笠山頂(11:40〜12:00)→車道終点(13:40〜14:30)→小淵沢駅(16:10)
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
15年前の夏コースを2日間で踏破。冬の方が歩きやすく、スピードが出た。 新宿へ引っ越して初めての山。中央線は便利だが、名取さんによれば夜行で丁度良い列車が最近廃止になったばかりだそうで茅野に着いたのが午前3時。仕方がないのでそのまま入山。渋ノ湯で車(タクシー)を降りたら結構寒い。久しぶりの低温に嬉し悲し。まっ暗な道をひたすら歩く。歩いていれば寒くない。 八ヶ岳というところは、冬になれば雪が積もるというでもなく、月によってコンディションは全部違う。一月など、稜線にラッセルするほどの雪はない。朝日が美しくなるころ、樹林まばらな黒百合ヒュッテ付近の霧氷林にさしかかる。小屋からは冬山が初めての人数人と、それを引率する男の一団が出てきた。宿泊者は出発時間のようだ。 小屋を遠巻きに過ぎて天狗岳に登る。天狗から先は静かになった。硫黄岳、横岳と快晴の中を歩いてゆく。実に静かだ。山全体が奥深くなく、両方の側に人の住む平野が近く見え、至る所に山小屋がある。なのに人には会わない。 赤岳の山頂、珍しくザイルをたたんでいる二人組がいた。近づいてみたらなんだ広瀬だった。西壁を登ったとのこと。ほとんど気分は終わりかけていたが、今日一番の核心部を斜陽気味の空を眺めながら降りてゆく。権現岳の北面が半分光を浴びている。昨年登った赤岳天狗尾根がそそり立っている。 岩、ガレの終わったキレット手前、しょぼくれた樹林帯の脇で、テントを張る。気温はかなり低く空気が澄んでいる。枯れ木をひと山折り集めてささやかな焚き火をする。点火の瞬間はいつでも心躍るものだ。夜のとばりが降りる甲府盆地の向こうに松竹映画のオープニングのような大富士山。肉を炙り、酒を飲んだ。 翌日、権現山に取り付く。野辺山高原は雲海に覆われているが、頭上は晴天、風も殆どない。権現はどこがピークやらいくつか狭い高まりはあるのだが、盛り上がりが一カ所に収斂していないのは残念なことだ。しかし、そこからの南アルプスの迫力は凄い。16年前はやっぱりここからの南アルプスに心を取られて、数カ月後には甲斐駒、仙丈に出かけたのだった。今日は、海まで見えそうな快晴だ。権現の下り、少し岩が出て急な場所があるが短い。樹林帯に降り、青年小屋の前でお茶を沸かす。静かだ。風もなく、晴れ渡っている。編笠山山頂からは下りゆく小淵沢の駅まで、全てが見渡せた。誰もいない、静かな山だ。富士山は相変わらず松竹映画だった。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
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