鹿島槍ヶ岳(赤岩尾根) 〜急登を凌いで、日帰りで♬〜
- GPS
- 10:53
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,064m
- 下り
- 2,064m
コースタイム
天候 | 冷池山荘までは夏の青空。 その後は、ずっとガス。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレあり。(汲み取り式、手洗い場なし) 3時半頃、駐車場に7台停まってました。 駐車スペースは、橋を渡ったところを含め15〜20台くらい? |
コース状況/ 危険箇所等 |
【赤岩尾根】 赤岩尾根は柏原新道と違って、登山者の少ないマイナールートなので、静かな山行が楽しめます。 大谷原(おおたんばら)の駐車場はスタート時もゴール時も、車は7〜8台しか停まっていませんでした。 赤岩尾根は北アルプス3大急登といわれてますが、登った印象は、ハシゴや階段が要所に設置されていることや、急登区間が比較的短いため、うんざりするようなことはありませんでした。 それは、区切りの高千穂平からは展望が開け、鹿島槍、爺ヶ岳、振り返れば、八ヶ岳、富士山、南アルプスの山々が見渡せたことも大きな要因だと思います。 これがノービューだったら、肉体的にも、精神的にも違った印象になったと思われます。 山は天気のいい日に登りたいですね。 危険個所は冷乗越(つべたのっこし)の手前に、やせ尾根やガレた岩場のトラバースがあります。 雪の時期は、とても私には無理と思えるところですが、この時期は慎重に歩けば、特に問題ないと思います。 赤岩尾根コースは、急登さえ体力を温存して、冷乗越まで登り切れば、立山、剱といった山々を眺めながら、楽しい稜線歩きができるので、疲れも吹っ飛んでしまいます。 下りは、急傾斜だけあって、ぐんぐん高度を下げられ、あっという間に大谷原に着いてしまいました。 柏原新道を経験してないので、比較はできませんが、日帰りなら赤岩尾根を選択して正解だと思いました。 |
写真
感想
百名山も残っている山となると、曲者が多く、日帰りで行ける山は、皆さんのレコを山行にしながら、綿密な計画を立てて、可否を判断しなければなりません。
私は、鹿島槍ヶ岳で74座になりますが、百名山に興味のないカミサンも何だかんだで64座になります。
「これからは、日帰りでは、私は無理だから、ひとりでそうぞ!」
ということになりましたが、私が百名山を完登したあとは、カミサンが登ってない山をハントしていくことになりそうな予感がするので、行けるものなら、一緒に行っておきたいと思ってます。
カミサンは稜線歩きは好きですが、きつい山は嫌がります(誰でもそうか!)
きついと思う理由は、登りでヘロヘロになってしまうことにあります。
小気味よく登っているように見えても、3時間を過ぎると、カラータイマーが鳴り出し、いきなり牛歩になってしまいます。
ところが、下山となると、いきなり復活し、頼もしい歩きを披露することが多々あります。
要するに登りさえ凌げれば、下りは大丈夫なので、登りで体力を温存する方法を模索しました。
今までは、カミサンを先頭に、マイペースで歩かせる方法をとってきましたが、私が、先頭でペース配分するように切り替えて、前回、北アの薬師岳を日帰りしてみました。
薬師岳はカミサンには、ぎりぎりの行程で、ある意味、今後の試金石と考えて登りました。
すると、カミサンは頭痛を起こした点を除けば、「余裕だったなぁ」と思いがけないことをほざいたのです。
「なにぃ〜!」
私は最後の段差の大きい下りで、結構、膝に堪えたのに(汗)
これなら、鹿島槍も行けるのではと思ったのですが、柏原新道は、如何せん行程が長いので、下山は日没後となってしまう可能性があります。
では、赤岩尾根はどうか。
行程は柏原新道より短い。
でも、北ア3大急登の1つか。
調べていくと、最近はハシゴ、階段の整備が進んできていて、コースタイムほどではなさそう!
カミサンは下りは大丈夫なので、「よし、登りはゆっくり、LT値の範囲内で、筋疲労を起こさないよう、イーブンペースで登れば、何とかなるぞ」と思い、今回も私が先導し、登ってみました。
結果は、登りは想定タイム通り。
下りは自分たちも驚くほど早く下山できました。
特に、冷乗越から大谷原の駐車場までの下りは、ジャスト2時間半でした!
急傾斜は登りはきついけど、下りは逆に、ぐんぐん高度を下げられるメリットがあります。
先月の甲斐駒ケ岳の黒戸尾根の下りは、最後があきるほど長く、ヘロヘロになりましたが、今回は余裕があったので、赤岩尾根はコースタイムほど、かからないのかもしれません。
冷乗越からは、大勢の登山者で溢れかえっていたことを思うと、赤岩尾根の不人気ぶりが分かりました。
このコースは、未舗装の林道も歩きやすいし、基本、やせ尾根だけど、整備も結構されているので、赤岩尾根はもっと見直されててもいい気がします。
下山時、冷乗越で、扇沢へ下る登山者からは、私たちが赤岩尾根から下山するのを知ると、羨ましがられました。
冷乗越から扇沢への下山はどうやら、きついようです。
私たちの足では、扇沢へ下るルートを選択していたら、到着は日没近くになっていたかもしれません。
赤岩尾根を選択して、つくずくよかったと思いました。
ゆっくり目のイーブンペースで、登りを凌げば、へろへろにならないですむことが分かったので、カミサンも俄然、山に前向きになってきました。
カミサンとの登山で、一筋の光明が見えた鹿島槍でした。
コメント
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こんばんは satoyamaさん
八ヶ岳全山、剱岳、甲斐駒、薬師、鹿島槍と凄い山行が続いています
もう、74座達成!!
最後の追い込みに入ったのでしょうか
まさか、年内達成が目標では無いでしょうね
毎週、1座ずつ登ると、ほぼぴったりかな?? チョット足りない!?
できるかぎり奥さまと登りたいというお気持ちが、ひしひしと伝わって参ります。
奥さまもそれに応えようという思い!!
いいな〜〜
うちのカミサマは、登らないで済む山だったたら、一緒に行く、と言っておりますが・・
そんな山が有れば、教えて欲しいくらいです。
すみません、チョット愚痴ってしまいました
URUさん、年内達成なんて、滅相もないですよ
90座がいいところでしょう
南アの山はアクセスが悪く、日帰りでは気が進みません
カミサンですか!
カラダが絞れている事実などを認めさせ、何とか前向きになるよう企んでます
夏休みは、北の に行ってきます
達人のsさんは、まだまだ及びませんが、URUさんとの差は広げてきます
鹿島槍ヶ岳、お疲れ様でした
何やら最近、怒濤のレースが繰り広げられていますが、蚊帳の外から楽しく拝見しています
鹿島槍は思い出のある山で、南峰と北峰の間辺りで3日間吹雪に閉じ込められ雪にテントが潰されたことがありました。
いつか花の時期にも行きたいと思っていますが、なかなか実現しません。
まだ行ったことのない北のレコ楽しみにしています。
好天だといいですネ
薬師に続いて鹿島槍も日帰りでGETですか
素晴らしいです!
satoさんのレコは奥様とご一緒の山行ですので
とても参考になりありがたいです
達人の方々のはすごすぎて全く参考にならずですので
最近、 サイクルに恵まれてますね〜!
これも奥様のおかげかな?
satoさんの奥様を大事に思う気持ちに癒された
ほんわかレコありがとうございました
fall
しかも今度は鹿島槍!
そんでもって、ご夫婦で
こんにちは、satoyamaご夫婦。
やっちゃいましたね日帰り鹿島槍!
もう、私達とはレベルが違います
これじゃ今後のコラボにプレッシャーがかかりますわ(笑)
こうなったら、次のお山も読めてきますね
奥様も64座
シッポどころか襟足捕まえられてますよ!
次の北の で抜かされます(泣)
ヤバイっすよ!
先日、鹿島槍から
下山した時、このコースを使いました。
私が通過した時
高千穂平から、大谷原までは暗闇でした。
ですので、satoyamaさんの記録の
明るい景色を見ると新鮮に感じます。
いい写真を見せていただきました。
ありがとうございます
凄いな〜〜〜奥様
どんどんレベルアップしてる感じで早64座目ですか
山頂の写真なんかもう〜 焼けちゃいます
先日までsatoさんが日帰りでは無理だあ〜なんて言ってた鹿島槍 見事に御夫婦で攻略しちゃいましたね
satoさんは元より、奥様のガッツには本当に驚いてしまいます
二人三脚でパワー倍増なんでしょうね
そのパワーを少しUさんにもお裾分けして下さい(笑)
達成感の大きい素敵な山行でしたね!本当にお疲れ様でした
hottenさん、鹿島槍で、そんなことあったんですね
想像を絶する世界でしょうね。
今回は、好天に恵まれ、お花も見られ、楽しい山行となりました
山は天気のいい日に登れるといいですね
北のお山はいつもノービューなので、今回ばかりは、頼みますって感じです。
そうそう行けないので、欲張って登ってくる予定です
タイムはホント参考にならないですよね、fallさん
自分のタイムはだいたい分かるのですが、カミサンと一緒のときは、計画が難しいですね
今回もカミサンには、ぎりぎりかと思ったので、ソロで登ろうと思っていたら、
薬師で自信をつけたようで、自ら行くと言ってきました
筋疲労的には、薬師の方が上だったので、赤岩尾根はコースタイムより楽だと思います
kuniさん、カミサンも何気に登ってるんですよ
こうなってくると、昨年の北ア縦走で、カミサンが水晶岳を飛ばしたのが痛いですよ
最深部ですから。
宿題の黒部五郎は、カミサンの水晶と合わせて、来年かな、なんて思ったりしてます
鹿島槍ですが、奥様、半べそかかずに絶対登れますよ。
とにかく、下りがすぐ終わっちゃうし、林道も楽だし、
何せ、kuni家は、あの時期、平ヶ岳を日帰りしたんですから
raichouさんのレコ、特に黒部五郎のレコは何度も拝見してます。
熊が多い山域のようですね
先日、薬師の帰り、駐車場から程ないところで熊3頭を目撃してしまいました。
飛越から黒部五郎のリベンジを考えていたのですが、正直、
飛越からは腰が引けてしまいました
道も相変わらずのようですし
赤岩尾根、暗い中では、やせ尾根なので、気をつかわれたんじゃないですか
私は、権現岳のガスと暗闇の中のトラバースでヘッデンでの山行は参ってしまいました
今後も、raichouさんのロング山行楽しみにしてます
奥様も 64座ですか、凄いですね
100名山レース白熱していますね
レコを読んでいると残っている は奥深い山ばかりみたいですね
自分はあと1座で関東甲信越 終わるので、あとは自由に を気ままに歩きたいと思っています
山頂のsatoyamaさんの写真を見ると甲武信ヶ岳でお会いした時よりもスリムになっているような気がしますが
カミサン、薬師のレコで、sanpoさんが、 下さって、気をよくしちゃったんですよ。
単純なもんです
おかげで、一緒に行けました
ありがとうございます
以前よりはレベルアップしてきましたが、カミサンも私も登りが課題です
Uさんにパワーですか
登らないで済む山だったたら、一緒に行く
というくだりは、ウケますね
Maieさん、よくわかりましたね
甲武信でお会いしたときは、80圓老擇超えてましたよ
特に、食事も飲みも制限してないんですが、山のおかげでしょうね
装備で軽くできるのは、限界があるので、ULはまず自分の体重からですね
膝も全くといっていいほど、問題ありません。
あとは、Maieさんのような、筋力と若さがほしいところです
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