念願の大キレット踏破 新穂高温泉〜槍ヶ岳〜奥穂高岳〜上高地〜焼岳周回
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- GPS
- 59:20
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 4,108m
- 下り
- 4,166m
コースタイム
深山山荘駐車場4:40→新穂高温泉4:55→白出沢6:15→8:05槍平小屋8:15→分岐9:45→千丈沢乗越10:25→槍ヶ岳山荘12:00→槍ヶ岳12:30(空身往復)→槍ヶ岳山荘13:35→大喰岳14:05→中岳14:50→南岳16:05→16:20南岳山荘(素泊り)
2日目:11時間55分(大キレット2時間40分)
3:30(起床)南岳山荘5:10−大キレット→長谷川ピーク6:10→飛騨泣き→7:50北穂高岳8:25→涸沢岳10:30→10:45穂高岳山荘11:15→奥穂高岳11:45→紀美子平13:05→15:00岳沢ヒュッテ→河童橋16:45→17:05西糸屋別館(宿泊)
3日目:8時間25分
西糸屋別館6:25→ウエストン碑6:45→焼岳登山口7:10→焼岳小屋9:05→展望台9:25→10:30焼岳山頂10:50→中尾温泉分岐11:50→白水ノ滝13:15→登山口13:50→キャンプ場14:00→14:50中尾温泉バス停(15:15乗車)
天候 | 1日目晴れ 2日目晴れ→曇り 3日目雨→曇り 時々 晴れ 時々 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
深山山荘の無料駐車場に到着したのが深夜2時。既に警備員さんが立っており聞いてみると既に満車とのこと。ここで入れないと上部駐車場に行かなければならず、再度手前のスペースが開いていないかグルット回ってみました。なんと運よく駐車場から1台車が出てきたため停めることができました。本当にラッキーでした。 駐車場には簡易トイレがありました。 下山は焼岳登山口から中尾温泉まで歩きバスで深山山荘前まで160円で乗りました。時刻表ネットで調べていきましたが、若干違い15:14のバスでした。歩けない距離でもないと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●新穂高温泉〜槍ヶ岳 深山山荘の駐車場から15分程度登ります。バス停近くにお手洗いがあります。登山ポストで届出しました。 ルート的には槍平小屋まで緩やかな登りで歩きやすい道です。イメージだと上高地から槍沢みたいな感じですが、人が通りははるかに少なく歩きやすい印象を受けました。槍平小屋のテン場は、水場・トイレが近く平坦でスペースが広いためゆっくりするには良い場所です。 槍平小屋からは登りがだんだん急になりますが歩きやすい登山道です乗越分岐に来ると遮る木々はなくなります。好天の時には少し前で日影で休むことをお勧めします。 今回は北の展望が是非見たかったので千丈沢乗越方面を選択しましたが、結構急斜面ののぼりです。西鎌尾根は結構ザレているので、下りは注意すべきでしょう。 槍ヶ岳は登り渋滞ができていますが、ホールドスタンスしっかりしているので慎重に登れば問題ないでしょう。最後の梯子と下りは若干高度感あります。 槍ヶ岳山荘のテン場は、南斜面にあります。今回の13:30でまだ余裕がありました。 ●槍ヶ岳〜南岳 基本的に岩稜歩きとなります。中岳直下は2連梯子ありましたが、特に危険な箇所はありません。 中岳東面に大きな雪渓があり水が得られますが、冷たくてクールダウンにはもってこいです。 南岳小屋は素泊まり6000円。ガスが使えるのは玄関のほんの1テーブルのみです。テン場は広く平らで使い勝手良さそうでした。 ●南岳〜大キレット〜北穂高岳 それなりに注意は必要ですが、急斜面では鎖、梯子、足場が設置されています。どうしても次のホールドスタンスが届かないという箇所は自分にはなかったと思います。ある程度岩稜歩きを経験している方で慎重に手足を使い、バランスを崩さなければ問題ないかと思います。 高度感に関しては長谷川ピーク、飛騨泣き、北穂の登りは結構感じました。 歩いた印象では、南岳→北穂より北穂→南岳の方が大変そうでした(特に北穂降りは高度感あります)。 ●北穂高岳〜涸沢岳〜奥穂高岳 大キレットよりも涸沢岳までの岩稜帯の方が、鎖等の補強が少なく慎重に歩きました。大キレットと同じように浮石多いです(後続の人が鎖場で頭位ありそうな浮石を踏み落としていました)。幸い下に誰もいなくて良かったです。 涸沢岳〜穂高山荘はすぐ近くで危険箇所はありません。 ●奥穂高岳〜吊尾根〜重太郎新道〜上高地 吊尾根は岩稜帯歩きです。想像以上に長く、結構気が抜けない登山道でした。 紀美子平からの重太郎新道も急斜面で最初は鎖場の連続。その後も手を使いながら降った方が楽な急斜面が続きます。 岳沢ヒュッテまで来るとなだらかな歩きやすい登山道となります。 ●上高地〜焼岳〜中尾温泉登山口 登山口までは遊歩道歩きで、田代橋付近から見える穂高、霞沢岳が良い展望でした。焼岳登山口から半分以上は歩きやすいなだらかな登山道です。 15m程度の鉄梯子手前あたりから急登となります。焼岳小屋から10分ほど登ると展望台となっていて360度パノラマです。 展望台から降った所で中尾温泉への分岐になります。既に高い木々はなく展望の良い登山道を歩きます。活動中の山なので水蒸気があちこちから出ています。ザレていて滑りやすいので注意が必要です。 山頂には道標があります。槍ヶ岳みたいな手で持てる道標も数年前に来た時にはありましたが、今回はなくなっていました。 中尾方面は登山道も歩きやすいです。見所は白水ノ滝でしょうか。 ●宿泊:上高地西糸屋別館 1泊2食8,000円で西糸屋の風呂も入れます。今回は1部屋は4人の相部屋で二段ベットになっています。今回は17時に窓口で相談して空きがあったので使いました。なかなか居心地も良く、リーズナブルなので上高地で1泊するときは是非使ってみてください。 ●温泉 中尾温泉バス停のすぐ近くに新穂高の湯(混浴)があります。こないだテレビで紹介されていました。橋の上から風呂が見えます。番頭さんはいません。8時〜21時まで入浴できます。料金は更衣室の前の箱に入れます。200円程度が相場のようです。石鹸、シャンプーなどはありません。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
昨年天候に泣いて槍ヶ岳ピストンになってしまい、今年リベンジを考えていました。
ちょうど夏期休暇に入り、当初の中房温泉から表銀座で槍ヶ岳→大キレット→穂高岳→上高地をテント泊3泊4日で計画していましたが、メンバー1名が急遽行けなくなり、大キレットを越える予定だった3日目に雨が絡んできたため数日前に計画を練り直しました。
結局、2日目に大キレットアタックでき、荷物のことを考え素泊まりを選択した2泊3日プランに変更しました。
深山山荘駐車場には早く行くべきということで定時で帰りすぐに準備して9時半に出発。順調に行ったが新穂高温泉は遠い。到着が2時だったので、何とか間に合うかと思いきや警備員さんが立っており既に満車。そこへ出て行く車が1台。早すぎても遅すぎても入れなかった駐車場。運の良さに感謝です。
今回はギリギリでの大幅な計画変更で不安材料も多かったが、良かった点が何点かある。
・深山駐車場に幸運にも停められたこと(ダメだった場合は有料駐車場=金銭的に厳しい、鍋平園地駐車場=距離が遠くなる)。
・1日目に予定通り南岳小屋までたどり着けたこと。
・大キレット渋滞にはまらなかったこと。
・穂高岳山荘に宿泊予定だったが時間が余裕があったため上高地まで降りれたこと。
・上高地で西糸屋別館に急遽泊まれたこと。
・3日目は天候悪化の予報が、早朝雨も焼岳登る時には天気がもってくれたこと
どれも今回成功するために欠かせないことで、今年一番の出来だった。
大キレットを踏破して見て、厳しい所は鎖・梯子・補強がされてあり、岩稜帯登りの基本が出来ていれば問題ないかと思った。高度感も数箇所あるが、妙義、戸隠に比べればそれほどでもないか。
それよりも北穂〜涸沢岳間のほうが同じ岩稜帯でも、浮石が多く、安全策も少なめだったかと思う。
あと気になったのは、ヘルメット装備。今回私たちは持っていったが、年齢層が低いほどヘルメットを装着し安全策を考えているが、年齢層が高い人は用意しないでアタックしているように見受けられた。落石を考えると装着していた方が良いと思うが、判断は分かれているようだ。
新穂高からの周回は、登り応えもあり静かでお勧めのコースです。
大キレットは1つ念願叶いましたが、笠ヶ岳、表銀座、裏銀座、西穂高縦走と登りたいコースはつきません。
YAMA555さん、念願の大キレット走破ですね。
2泊プランで槍・大キレット・穂高、そして焼岳、なかなか魅力的なコースですね。これは参考になります。
(焼岳はまだ登っていないし、奥穂・前穂はまだ1回しか登っていないし、眺望のある大キレットを走破してみたいし)
一日の行動時間がロングだし、不安定な岩稜歩きがあるので、テント泊ではなく素泊装備ってのは正解ですね。
今年はあまり山行計画を入れられない事情があって、こういうガッツリ系は来年以降になってしまいますが、かなり魅力的なこの周回プラン、すごく参考にさせていただきますね。
kazさん、ようやく大キレット歩けました。
2泊でそれぞれが結構長めの行程なのでフルで楽しめどの日もメインディッシュがあって良いコースです。
結局装備はテント外して軽くなったかと思いきや、一眼だの何だの背負い込んだら意外に重くなって、これじゃテント泊と変わらないかって重さになってしまいました。まー2日目西糸屋別館泊はのんびり風呂も入れてよかったです。
私は久しぶりに毎週山生活が続いていて嬉しい限りですが、kazさんの記録を参考に長めの山をどこか行ってみたいと考えてます。
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