記録ID: 214499
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ハイキング
大雪山
北海道の剱岳 ニペソツ山 sptakaの2012summer 北海道ツアー 3/4
2012年08月09日(木) [日帰り]
- GPS
- 11:20
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,020m
- 下り
- 1,020m
コースタイム
登山口410〜天狗のコル700〜前天狗プラトー(台地)800〜ニペソツ山1010=1030〜下山〜P1530
行動11時間半
登高合計 1700m
山で会った人 15人
【四日目へ)http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-214503.html
行動11時間半
登高合計 1700m
山で会った人 15人
【四日目へ)http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-214503.html
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
深田久弥さんでさえ、「こんな山は知らなかった」というわけで、百名山に入らなかった。理由は下界から見えない山。 ツアーの中では、リストの後の方に選んでいたけれど、こうして全日行動が可能になると、じゃ出かけるか。層雲峡のホテルで2時起き。五輪の男子のサッカーはこの時間に負けたね。 現地で4時出発。もう明るい。 この山行は、一体どんなことになるんだろうと、気が気ではない。何しろ写真でしか見たこともない山に登るわけだ。しかし「いい山」だと、みんなはいう。まあね、ちょっとくらいは期待して。 早朝のガスで、笹っ原が朝つゆでビッショリ、雨具がいいはずだったが、そうしなかったから、体が濡れて冷たくなった。それに、蜘蛛の巣が顔にかかって不愉快でもある。登山道の整備が悪い。良すぎると簡単に入山するからというのは、手抜きの屁理屈だ。 スタートして、とにかく高度差で500m登るのだから、2時間は冷たい笹漕ぎで。それが終わった頃に後続に抜かれるというのは、どうも話が出来すぎているが、まあいいか。 さらに1時間稜線を歩いたあとに、そう言う出来事になる。 前天狗岳のプラトー(台地)に登りつくと、ようやく本峰のニペソツが目の前にいきなり見えてきた。北海道の剱岳である。甲斐駒と誉めてもいいか。天狗岳の1800mからキレットに下って、その向こうに2000mの本峰。天狗からキレットを見下ろして、北アの大キレットに少し似ている。どうせ300mくらいの高度差なのに。キレットに降りると、千mも見上げている感じがするのは、どうしてか。迫力がありすぎる。 北海道に剱岳があるとは知らなかった。でもそんなことより、今日、どうやって頂上までいくのか。稜線沿いなのに、湿地帯カールを横断し、さらにキレットがあり、その向こうに頂上。ここまで4時間かかったのに、あと3時間でタイムどおりにそこに行けるのか。相当遠方にみえるぞ、本当に。 今日も晴れている。雲が流れて一瞬ガスっても、晴れている。ならそこに向かおう。ガレを100m下る。泣きウサギがうるさいくらいにキュー、キュー。帰りに初めてしっかり見てしまった。あれはウサギかリスか。 天狗をトラバースして、またキレットの底まで100m下る。かなり見下ろす感じがするが、実際はさほどでもない。底とは、案外楽しいものだ。コルと言わずに、キレットだと思えることに、剱岳っぽい。窓とは言わないが。そこから見上げると、300m上空に花崗岩の岩山が、ニペソツである。 大雪には、だんごのような山と、なだらかな湿地帯ばかりじゃなくて、剣もあったということだ。 キレットの向こうに相対する道は、いつも急傾斜にみえるが、ハイマツをぐんぐん登る急な道だけが見える。でもまあ、一般登山道なんだから、その足元までいけばどうにか上れるものだ。 ハイマツ急傾斜を登りきると、思ったよりも近くに頂上がみえた。ガレガレの岩場を進んで、向こうに回り込んでその突き当りが頂上だった。 いきなり登れたね。トムラウシが近くに見えて、その向こうに大雪。十勝岳周辺はガスの中。でも私的に、一番気になっていた、オッパイ二つの1600mのクマネシリ。こんな山登る人いますか? 山は見てから登るものなのに、見もせずにニペソツ。幌加の林道に入らないと見られないのですか? 翌日は登山をキャンセルして、ニペソツ山探しにでた。どこの下界から見えるのか。三国峠を越えて、また帯広方面に入った。この三国峠は車道がループ状になっていて、しかも通年開いている。冬になったらどこを登ってもスキー斜面だと思うが、次の課題に。 ps 昨日のニペソツ林道の入口の十勝三股とは、JRが走っていた頃の行き止まりの山の中だったらしい。つまり三国峠一帯は、昔は深い山の中だった。 まずは幌加温泉に行ってみるが、ひなびて降りる気にもならない。さらに下流の幌加ダムとは、もう死んでいる。なのだが、この辺りのなだらかな山には、昭和30年代に無秩序に林道建設した。どうせ治山とか森林伐採だった。盤の沢川の林道に入ると、ちょうど高度千mのところに峠があって、それを越えると、まさにニペソツ山が見えた。ガスが切れて、「おお、昨日登った山」しかも天狗への稜線もきれいに見える。ニペソツとは、ここまで来ないと、下界からは見えにくい山だ。果たしてぬかびら湖の対岸からはどうだろうか。 |
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