飯豊連峰(飯豊山荘−梶川尾根−門内−梅花皮−御西−飯豊−本山−切合−三国−川入)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 2,059m
- 下り
- 1,984m
コースタイム
8月10日 小屋4:45−梅花皮岳5:10−烏帽子岳5:40−御洗の池6:30−天狗の庭7:00−7:40御西小屋(休憩+雨具脱ぎ)8:00−駒形山9:00−飯豊山9:20−本山小屋9:40−一ノ王子9:45−10:00御前坂(休憩)10:20−御秘所10:40−草履塚11:00−切合小屋11:20−種蒔山11:50−三国小屋12:50
8月11日 小屋4:45−剣が峰5:00−峰秀水5:30−横峰小屋分岐6:00−上十五里6:20−中十五里6:40−新道分岐7:15−御沢小屋跡(登山口)7:25−7:30御沢キャンプ場(休憩+汗拭い)8:10−川入バス停8:35
天候 | 8月9日 晴れのち曇りのち土砂降りのちガス 8月10日 ガスのち晴れ 8月11日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
8月9日 小国駅バス−飯豊山荘 8月11日 川入バス−山都駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は、すべてクリア、 東北の山は、草刈り、等、丁寧に管理されていました。 全ての関係者に感謝いたします。 岩場は、御秘所、剣が峰、の2カ所がありますが、雨の場合は岩がすべりやすいので注意ください。 |
写真
感想
東北の静かな山を楽しみに、お盆の前に行って来ました。
もう、ヒメサユリはありませんが、キスゲ、トラノオ、マツムシソウのそれぞれの群落が、満開でした。
これほど、花の多い山は、見たことがありません。素晴らしい!!!
お盆前ですので、米沢行き、新潟行き、の夜行バスは満席です。
よって、ムーンライトえちごで、坂町経由で小国駅へ、
8:00のバスで、約9:00に飯豊山荘に着きます。お客は3人だけ
水を用意し、出発です。
車止めの先の橋を渡るとすぐ右が、梶川尾根への登り口です。
すぐの、直登です。
登り、と言うよりも、崖を登っていくような角度の直登です。
1:30で、600mほどの高度差を稼ぐこととなります。
晴れから、滝見台近辺でガスに変わってきます。
五郎清水に着くと、高校生のグループ8人ほどが休んでいます。
清水を見に行って来ると、ガスが雨に変わりつつありました。
そこから、しばらく歩くと高校生のグループに追いつき、一気に土砂降りに変わります。
みんな雨具に着替え、歩き出しますが、灌木の下、ブヨの大群です。
前で、高校生の若い二酸化炭素で集められたブヨが、最後のおじさんの集中して襲ってきます。
引率の先生にお願いし、先に行かせてもらいました。
土砂降りの中、梶川峰の、背丈を超す笹藪の中を歩きます。
笹に着いた雨が、前から、顔から、頭の上から、降り注ぎ、最悪です。
扇の地紙、へ向かう道、笹も途切れ、雨も止みかけ、やっと一息つきます。
マツムシソウの群落が、さわやかさを誘います。
門内小屋に着く前、草が刈られた登山道に作業手袋が1式、落ちていましたので、
小屋番さんのものであろうと、拾っていきます。
小屋に着くと、数人の方がくつろいでおられました。
「手袋を拾いました。小屋番さんにお渡しください。」とお願いしていたところ、追い抜いてきた方が到着され、
「この手袋、私のものにそっくりなのですが、−−、写真を撮ったとき忘れたようです。」
「わたしが拾ってきました。あなたのものであれば、どうぞ、」
「ーーー」
思わず、言ってしまいました。
「どうぞ、でも、お礼の一言で、お渡しします。」
周りにおられた方が、苦笑しておられました。
女性から、情報を頂きました。
「ここ3日間、朝だけ晴れていて、その他がガスで、午後には必ず、少し雨が降っています。」
水場は、雪渓下まで歩かなければならず、往復15分くらいでしょうか。
ガスも少し、上がり気味で、多少の眺望はあります。
花は、とても多く、好きな人には、たまらないでしょう。
北俣岳へ登り込み、少し下ると、左下に北俣の雪渓と、石転びの雪渓が見えてきます。
やっと、梅花皮小屋へ到着です。
きれいな小屋です。1階に2人、2階に12人でした。その後6人が到着です。
わたしは、シュラフカバーのみですので、暖かい2階にお願いしました。
水場は、歩いて3分、じゃぶじゃぶ出ていました。
冷たく、大変おいしい水です。
缶ビールは350mlが800円、空き缶は持ち帰り、とのこと。
(全ての小屋、ボッカでなく、ヘリ輸送とのこと、少し高くないですか?)
朝、出発です。
ガスの中、視界は数十mです。
吹き付けるガスで、木も草も、ビショビショです。
梅花皮岳、烏帽子岳、とアップダウンを繰り返し、そこからは、天狗の庭の先まで、ひたすら緩やかな下りです。
このあと、天狗岳に大きく登り込むと、その先に御西小屋です
ずぶぬれで到着です。大日岳方面も、真っ白なガスの中です。
大日岳ピストンは、あきらめました。
若い小屋番さんにルートの状況報告をしていると、20名ぐらいのツアーが来ました。
本山小屋から大日岳往復のようです。
驚いたことに、みなさん、雨具などは着用されておりません。草の露で、濡れてもいません。
わたしのビショビショの格好を見て、「どうしたんですか?」、とおっしゃいます。
「ここから、本山方面は濡れていないんだ。」と独白し、雨具を畳みました。
10分も歩くと、ガスが晴れて来るではありませんか、
後を振り向くと、大日岳の頭がガスの上に浮かんでいます。
これから、一気に快方に向かいました。
全ての稜線が、順次、クリアになり、空は、夏の雲の浮かぶ晴天です。
なんと、運がいいのか、悪いのか、−−−
東北らしい、なだらかな稜線を歩き、素晴らしい天気と、涼やかな風の中を、飯豊山、本山小屋、とーーー
これだから、山はやめられません。
本山小屋、ここの小屋番はピンクのTシャツを着て、登山者相手に、軽口をたたき、掛合漫才のようです。
本山小屋を過ぎると、ほんの短かな岩場(御秘所)があります。
馬の背のような岩場ですので、岩が濡れている場合は、注意が必要です。
たった2〜30mバランスを取って、歩いてください。
切合小屋の手前、2〜300mの所に雪渓の方へ下る道が付けられています。
どこへ行くのか不明ですが、標識もなく、どちらを選ぶか、不安になるところです。
右上方向に歩いてください。
切合小屋は、古い感じがしますが、他の小屋より大きな小屋です。(食事も出すそうですから)
表には、水が引かれてあります。
水は豊富ですが、パイプが地上を引かれるあり、400m近くあるので、冷たくありません。
しかし、三国小屋に水はないということなので、ここから背負っていきます。
一気に、荷が重くなります。
種蒔山を過ぎると、三つ目の山のてっぺんに、小さく三国小屋が見えてきます。
上がり下がりを繰り返し、やっと小屋に着きます。
ここは、種蒔山側も、地蔵山側も、切り立った山の頂上にあり、北アルプスの北穂高小屋(小型版)のようです。
小屋番さんは、おだやかで、非常に愛想のいい方です。
晴天の中、全ての濡れたものを乾かし、ビールと手持ちのウォッカで、まったりさせていただきました。
小屋番さんや、地元の登山者の方より、
「川入へのルートでは、剣が峰が非常に危険で、先日も足を骨折した人がヘリで運ばれた。」と注意を受けた。
また、「川入までの時間は、5時間だが、あなたは早いから4時間に道路歩き30分ぐらい見ればいいだろう。」
朝、5時前に出発です。
剣が峰を、あっと言う間に通り過ぎ、(八ヶ岳の県界尾根の岩場の1/3程度か、)、飯豊で一番おいしいという、峰秀水へ。
これは、ほんとにおいしい水です。
(剣が峰、この岩場も、濡れているときは、要注意でしょう。)
2時間半で御沢のキャンプ場へ、30分で川入へ、
時間ありすぎますので、キャンプ場で、水で体を拭かせてもらい、少しゆっくり。
アブの攻撃を受けながら、川入へ、
さて、酒屋に行くと、廃業です。と言われ、民宿の一軒へ頼み込んで、ビールを分けてもらい、バスを待ちました。
(第3のビールですが、250円でした。)
余談を一つ。
バスで、山都駅に着きましたが、まわりにお店がありません。
運転手さんに、「ビールが買えるところはありませんか?」と聞くと、
「つれていってやろう。乗りな。」
「いや、申し訳ないですよ。」
「いいよ、いいよ。」
「お言葉に甘えます。」
で、ビールを買い、また、駅まで送ってくれました。
(これ、ネットに書いたらまずいですか?、いいよ、書いて、と言われました。)
さらに、参考に、ーーー
ブヨは、アキアカネが飛ぶ時期になると、出てきません。
でも、雨の日の木陰、朝、夕方、はトンボがお休みですから、出てきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
私たちも10-12日まで飯豊山に行っておりました!
初日、三国小屋でお昼ご飯を食べて出発しようとしたころ小屋に到着された方が何組かいらした気がします。
もしかしたらご挨拶したかも?!?
飯豊山、お花が本当に素晴らしかったですね!
飯豊北部の山を見ながら、あぁいつかはあちらにも行って見たいと思っていたのでarukiyaさんのレコうらやましく拝見しました!
バスの運転手さん、すてきですね!
私、13:00前ぐらいに、三国の小屋に着いたと思います。
小屋の裏の日陰に、休んでいる単独の2人が居られ、私はその横で小屋番さんと話しておりました。
そこの横を出発される3人組さんが居られたように思います。
レコ、拝見しました。
荷物、ご苦労様でした。
私は、いつも単独なので、その気遣いの苦労を知りません。
また、どこかで、お会いできればと思います。
今後も、よい山旅を、!!
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