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Yamareco

記録ID: 214826
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

飯豊連峰(飯豊山荘−梶川尾根−門内−梅花皮−御西−飯豊−本山−切合−三国−川入)

2012年08月09日(木) ~ 2012年08月11日(土)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
28.5km
登り
2,059m
下り
1,984m

コースタイム

8月9日 飯豊山荘9:10−直登終わり10:30−湯沢峰10:40−滝見台11:20−11:50五郎清水(水場往復+雨具着用)12:10−梶川峰13:00−扇の地紙13:40−門内小屋14:00−門内岳14:10−北俣岳15:10−梅花皮小屋15:25
8月10日 小屋4:45−梅花皮岳5:10−烏帽子岳5:40−御洗の池6:30−天狗の庭7:00−7:40御西小屋(休憩+雨具脱ぎ)8:00−駒形山9:00−飯豊山9:20−本山小屋9:40−一ノ王子9:45−10:00御前坂(休憩)10:20−御秘所10:40−草履塚11:00−切合小屋11:20−種蒔山11:50−三国小屋12:50
8月11日 小屋4:45−剣が峰5:00−峰秀水5:30−横峰小屋分岐6:00−上十五里6:20−中十五里6:40−新道分岐7:15−御沢小屋跡(登山口)7:25−7:30御沢キャンプ場(休憩+汗拭い)8:10−川入バス停8:35
天候 8月9日 晴れのち曇りのち土砂降りのちガス
8月10日 ガスのち晴れ
8月11日 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
8月8日 ムーンライトえちご
8月9日 小国駅バス−飯豊山荘
8月11日 川入バス−山都駅
コース状況/
危険箇所等
登山道は、すべてクリア、
 東北の山は、草刈り、等、丁寧に管理されていました。
全ての関係者に感謝いたします。

岩場は、御秘所、剣が峰、の2カ所がありますが、雨の場合は岩がすべりやすいので注意ください。
さて、出発です。
ここまでバスが来ます。
飯豊山荘、屋根が被害を受けています。
2012年08月09日 09:08撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/9 9:08
さて、出発です。
ここまでバスが来ます。
飯豊山荘、屋根が被害を受けています。
舗装道を歩くと、車止めで、
橋を渡った、すぐの右手に梶川尾根への登り口です。
2012年08月09日 09:14撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 9:14
舗装道を歩くと、車止めで、
橋を渡った、すぐの右手に梶川尾根への登り口です。
ここまで、崖のような直登です。
2012年08月09日 10:33撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 10:33
ここまで、崖のような直登です。
湯沢峰
2012年08月09日 10:44撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 10:44
湯沢峰
滝見台
ガスが厚くなり、ポツポツと落ちてきました。
2012年08月09日 11:20撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 11:20
滝見台
ガスが厚くなり、ポツポツと落ちてきました。
五郎清水です。
水は、おいしいですが、ちょろちょろと流れているだけです。
ここで、高校生の8人ぐらいのグループに追いつきました。
土砂降りとなり、雨具を着ます。
2012年08月09日 11:54撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 11:54
五郎清水です。
水は、おいしいですが、ちょろちょろと流れているだけです。
ここで、高校生の8人ぐらいのグループに追いつきました。
土砂降りとなり、雨具を着ます。
ここまでの、直前、3〜400mが、背丈を超す笹原で、びしょぬれとなります。
ここは、最低です。
2012年08月09日 12:57撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 12:57
ここまでの、直前、3〜400mが、背丈を超す笹原で、びしょぬれとなります。
ここは、最低です。
尾根筋に出てくると、雨の中ですが、
花が、心を和らげてくれます。
マツムシソウが満開です。
2012年08月09日 13:11撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 13:11
尾根筋に出てくると、雨の中ですが、
花が、心を和らげてくれます。
マツムシソウが満開です。
縦走の尾根に合流です。
扇の地紙
2012年08月09日 13:39撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 13:39
縦走の尾根に合流です。
扇の地紙
少しだけ、ガスが切れ、これから進む尾根が見えました。
2012年08月09日 13:54撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/9 13:54
少しだけ、ガスが切れ、これから進む尾根が見えました。
門内小屋到着です。
外で、8人くらいの方が休んでいます。
水は、雪渓の下までで、往復15分くらいでしょう。
2012年08月09日 14:00撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 14:00
門内小屋到着です。
外で、8人くらいの方が休んでいます。
水は、雪渓の下までで、往復15分くらいでしょう。
門内岳
2012年08月09日 14:11撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 14:11
門内岳
尾根道が、時々見えます。
2012年08月09日 14:14撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/9 14:14
尾根道が、時々見えます。
トラノオの花の群落です。
(−−−トラノオ、???)
2012年08月09日 14:52撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 14:52
トラノオの花の群落です。
(−−−トラノオ、???)
北俣岳
2012年08月09日 15:06撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 15:06
北俣岳
梅花皮小屋到着
歩いて、3分で水場です。
大量に出ていて、とてもおいしいです。
2012年08月09日 15:25撮影 by  P905i, DoCoMo
8/9 15:25
梅花皮小屋到着
歩いて、3分で水場です。
大量に出ていて、とてもおいしいです。
朝、ガスの中を出発です。
8時ぐらいには上がるだろうと期待します。
2012年08月10日 04:44撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 4:44
朝、ガスの中を出発です。
8時ぐらいには上がるだろうと期待します。
梅花皮岳
2012年08月10日 05:12撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 5:12
梅花皮岳
烏帽子岳
2012年08月10日 05:36撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 5:36
烏帽子岳
キスゲの群落です。
飯豊は、お花畑、全開です。
2012年08月10日 05:41撮影 by  P905i, DoCoMo
3
8/10 5:41
キスゲの群落です。
飯豊は、お花畑、全開です。
御手洗の池、奥に池が写っているのですが、ガスの中で、幻想的です。
2012年08月10日 06:27撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 6:27
御手洗の池、奥に池が写っているのですが、ガスの中で、幻想的です。
天狗の庭
ガスの中で、どうして付いた名か、解りません。
2012年08月10日 06:55撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 6:55
天狗の庭
ガスの中で、どうして付いた名か、解りません。
御西小屋です。
まだ、若い小屋番さんです。
ガスの中です。
大日岳の往復を考えている中、ツアー客20数名が到着です。
通過を決断します。
2012年08月10日 07:43撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/10 7:43
御西小屋です。
まだ、若い小屋番さんです。
ガスの中です。
大日岳の往復を考えている中、ツアー客20数名が到着です。
通過を決断します。
歩き出すと、一気にガスが晴れてきました。
振り返ると、ガスの間に、大日岳が見えてきました。
2012年08月10日 08:12撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/10 8:12
歩き出すと、一気にガスが晴れてきました。
振り返ると、ガスの間に、大日岳が見えてきました。
その後、行き先の尾根筋が、クリアになってきました。
2012年08月10日 08:16撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 8:16
その後、行き先の尾根筋が、クリアになってきました。
まだまだ、残雪です。
2012年08月10日 08:33撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 8:33
まだまだ、残雪です。
飯豊山につづく尾根筋です。
2012年08月10日 08:51撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 8:51
飯豊山につづく尾根筋です。
駒形山への登山道もよく見えます。
2012年08月10日 08:51撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 8:51
駒形山への登山道もよく見えます。
駒形山
2012年08月10日 08:58撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 8:58
駒形山
飯豊山へ続きます。
2012年08月10日 08:59撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/10 8:59
飯豊山へ続きます。
飯豊山
2012年08月10日 09:21撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 9:21
飯豊山
本山小屋
有名な、ピンクのTシャツの小屋番さんです。
お客さんとの掛合が、漫才のようです。
(でも、うるさいかもしれない。!!)
2012年08月10日 09:37撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 9:37
本山小屋
有名な、ピンクのTシャツの小屋番さんです。
お客さんとの掛合が、漫才のようです。
(でも、うるさいかもしれない。!!)
妙な、石を積み上げたものがあります。
一ノ王子です。
なんか、砦のように取り囲んであり、古い狼煙台のようです。
(自然だとしたら、八ヶ岳の高見石のようです。)
(石は小さいですが、−−−)
2012年08月10日 09:45撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 9:45
妙な、石を積み上げたものがあります。
一ノ王子です。
なんか、砦のように取り囲んであり、古い狼煙台のようです。
(自然だとしたら、八ヶ岳の高見石のようです。)
(石は小さいですが、−−−)
これから向かう、御秘所、草履塚への稜線です。
2012年08月10日 09:47撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 9:47
これから向かう、御秘所、草履塚への稜線です。
御前坂
2012年08月10日 10:03撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 10:03
御前坂
御秘所
約30mほど、岩の馬の背があります。
雨の時は、注意です。
2012年08月10日 10:38撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 10:38
御秘所
約30mほど、岩の馬の背があります。
雨の時は、注意です。
草履塚
2012年08月10日 10:57撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 10:57
草履塚
切合小屋
この小屋は、立て替えられてないようです。
食事も出るようです。
水が引かれています。
(地上をパイプで3〜400m引いてくるようで、冷たくはありませんが、ありがたいです。)
2012年08月10日 11:21撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 11:21
切合小屋
この小屋は、立て替えられてないようです。
食事も出るようです。
水が引かれています。
(地上をパイプで3〜400m引いてくるようで、冷たくはありませんが、ありがたいです。)
種蒔山
2012年08月10日 11:54撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 11:54
種蒔山
来た道を振り返ります。
右の山の頂上、3つのこぶがありますが、真ん中が本山小屋です。
2012年08月10日 11:55撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/10 11:55
来た道を振り返ります。
右の山の頂上、3つのこぶがありますが、真ん中が本山小屋です。
行く先を見ます。
三つ目の山のてっぺんに小屋が見えます。
三国小屋のようです。
2012年08月10日 11:57撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 11:57
行く先を見ます。
三つ目の山のてっぺんに小屋が見えます。
三国小屋のようです。
近づいてきました。
2012年08月10日 12:31撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 12:31
近づいてきました。
三国小屋です
(素晴らしく、人当たりのよい小屋番さんです。)
2012年08月10日 12:49撮影 by  P905i, DoCoMo
8/10 12:49
三国小屋です
(素晴らしく、人当たりのよい小屋番さんです。)
朝、出発です。
ここは、ガスの中です。
2012年08月11日 04:43撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 4:43
朝、出発です。
ここは、ガスの中です。
剣が峰
ガスは晴れてきました。
ここまでが、岩場です。
(八ヶ岳、日本アルプスでは、よくある程度の岩場ですが、東北では珍しいらしく、事故が起こるようです。)
(小屋番さんに、よくよく、注意されました。)
2012年08月11日 04:57撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 4:57
剣が峰
ガスは晴れてきました。
ここまでが、岩場です。
(八ヶ岳、日本アルプスでは、よくある程度の岩場ですが、東北では珍しいらしく、事故が起こるようです。)
(小屋番さんに、よくよく、注意されました。)
地蔵山の巻き道の分岐です。
2012年08月11日 05:22撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 5:22
地蔵山の巻き道の分岐です。
飯豊で一番の水、との評判の峰秀水です。
豊富で、たしかに最高でした。
2012年08月11日 05:33撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 5:33
飯豊で一番の水、との評判の峰秀水です。
豊富で、たしかに最高でした。
地蔵小屋跡への分岐です。
なぜか解りませんが、小屋跡へ行かせたいらしく、ピンクテープが、3つもこちらへ誘っています。
(へんだろう!!!!)
2012年08月11日 05:42撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 5:42
地蔵小屋跡への分岐です。
なぜか解りませんが、小屋跡へ行かせたいらしく、ピンクテープが、3つもこちらへ誘っています。
(へんだろう!!!!)
下南沢への分岐のようです。
2012年08月11日 05:56撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 5:56
下南沢への分岐のようです。
すぐに、横峰に着きます。
2012年08月11日 05:58撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 5:58
すぐに、横峰に着きます。
笹平
2012年08月11日 06:07撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 6:07
笹平
とても、美しい粘菌を見つけましたので、写してしまいました。
2012年08月11日 06:20撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 6:20
とても、美しい粘菌を見つけましたので、写してしまいました。
上十五里
2012年08月11日 06:24撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 6:24
上十五里
中十五里
(銀名水は、地元の人が8名ほど休んでいたので、通りすぎました。
広場になっており、小さな「水場」プレートが、地面にありました。)
(下十五里は通り過ぎてしまいました。)
2012年08月11日 06:42撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 6:42
中十五里
(銀名水は、地元の人が8名ほど休んでいたので、通りすぎました。
広場になっており、小さな「水場」プレートが、地面にありました。)
(下十五里は通り過ぎてしまいました。)
下十五里を過ぎ、
こんな分岐があります。右に道が造られています。
2012年08月11日 07:15撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:15
下十五里を過ぎ、
こんな分岐があります。右に道が造られています。
土止めがあります。
2012年08月11日 07:16撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:16
土止めがあります。
その先に、木で階段が作られています。
2012年08月11日 07:16撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:16
その先に、木で階段が作られています。
100mほど下りると、また、合流します。
(道の付け直しでしょうか?)
2012年08月11日 07:21撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:21
100mほど下りると、また、合流します。
(道の付け直しでしょうか?)
登山口(飯豊神社参道でもあるようです。)
2012年08月11日 07:25撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:25
登山口(飯豊神社参道でもあるようです。)
標識もありました。
(大滝、のハイキングコースでもあるようです。)
2012年08月11日 07:26撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:26
標識もありました。
(大滝、のハイキングコースでもあるようです。)
御沢キャンプ場です。
(管理練、トイレ、炊事場、かなりのものです。)
2012年08月11日 07:32撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 7:32
御沢キャンプ場です。
(管理練、トイレ、炊事場、かなりのものです。)
キャンプ場に、バスの時刻表がありました。
2012年08月11日 08:09撮影 by  P905i, DoCoMo
1
8/11 8:09
キャンプ場に、バスの時刻表がありました。
川入のバス停まで下りてきました。
(民宿を通りすぎ、本道と合流した、小学校跡です。)
2012年08月11日 08:35撮影 by  P905i, DoCoMo
8/11 8:35
川入のバス停まで下りてきました。
(民宿を通りすぎ、本道と合流した、小学校跡です。)

感想

東北の静かな山を楽しみに、お盆の前に行って来ました。

もう、ヒメサユリはありませんが、キスゲ、トラノオ、マツムシソウのそれぞれの群落が、満開でした。
これほど、花の多い山は、見たことがありません。素晴らしい!!!

お盆前ですので、米沢行き、新潟行き、の夜行バスは満席です。
よって、ムーンライトえちごで、坂町経由で小国駅へ、
8:00のバスで、約9:00に飯豊山荘に着きます。お客は3人だけ

水を用意し、出発です。
車止めの先の橋を渡るとすぐ右が、梶川尾根への登り口です。

すぐの、直登です。
登り、と言うよりも、崖を登っていくような角度の直登です。
1:30で、600mほどの高度差を稼ぐこととなります。

晴れから、滝見台近辺でガスに変わってきます。
五郎清水に着くと、高校生のグループ8人ほどが休んでいます。
清水を見に行って来ると、ガスが雨に変わりつつありました。
そこから、しばらく歩くと高校生のグループに追いつき、一気に土砂降りに変わります。
みんな雨具に着替え、歩き出しますが、灌木の下、ブヨの大群です。
前で、高校生の若い二酸化炭素で集められたブヨが、最後のおじさんの集中して襲ってきます。
引率の先生にお願いし、先に行かせてもらいました。

土砂降りの中、梶川峰の、背丈を超す笹藪の中を歩きます。
笹に着いた雨が、前から、顔から、頭の上から、降り注ぎ、最悪です。

扇の地紙、へ向かう道、笹も途切れ、雨も止みかけ、やっと一息つきます。
マツムシソウの群落が、さわやかさを誘います。

門内小屋に着く前、草が刈られた登山道に作業手袋が1式、落ちていましたので、
小屋番さんのものであろうと、拾っていきます。
小屋に着くと、数人の方がくつろいでおられました。
「手袋を拾いました。小屋番さんにお渡しください。」とお願いしていたところ、追い抜いてきた方が到着され、
「この手袋、私のものにそっくりなのですが、−−、写真を撮ったとき忘れたようです。」
「わたしが拾ってきました。あなたのものであれば、どうぞ、」
「ーーー」

思わず、言ってしまいました。
「どうぞ、でも、お礼の一言で、お渡しします。」
周りにおられた方が、苦笑しておられました。

女性から、情報を頂きました。
「ここ3日間、朝だけ晴れていて、その他がガスで、午後には必ず、少し雨が降っています。」

水場は、雪渓下まで歩かなければならず、往復15分くらいでしょうか。

ガスも少し、上がり気味で、多少の眺望はあります。
花は、とても多く、好きな人には、たまらないでしょう。
北俣岳へ登り込み、少し下ると、左下に北俣の雪渓と、石転びの雪渓が見えてきます。
やっと、梅花皮小屋へ到着です。

きれいな小屋です。1階に2人、2階に12人でした。その後6人が到着です。
わたしは、シュラフカバーのみですので、暖かい2階にお願いしました。
水場は、歩いて3分、じゃぶじゃぶ出ていました。
冷たく、大変おいしい水です。
缶ビールは350mlが800円、空き缶は持ち帰り、とのこと。
(全ての小屋、ボッカでなく、ヘリ輸送とのこと、少し高くないですか?)

朝、出発です。
ガスの中、視界は数十mです。
吹き付けるガスで、木も草も、ビショビショです。
梅花皮岳、烏帽子岳、とアップダウンを繰り返し、そこからは、天狗の庭の先まで、ひたすら緩やかな下りです。
このあと、天狗岳に大きく登り込むと、その先に御西小屋です
ずぶぬれで到着です。大日岳方面も、真っ白なガスの中です。
大日岳ピストンは、あきらめました。

若い小屋番さんにルートの状況報告をしていると、20名ぐらいのツアーが来ました。
本山小屋から大日岳往復のようです。
驚いたことに、みなさん、雨具などは着用されておりません。草の露で、濡れてもいません。
わたしのビショビショの格好を見て、「どうしたんですか?」、とおっしゃいます。
「ここから、本山方面は濡れていないんだ。」と独白し、雨具を畳みました。

10分も歩くと、ガスが晴れて来るではありませんか、
後を振り向くと、大日岳の頭がガスの上に浮かんでいます。
これから、一気に快方に向かいました。
全ての稜線が、順次、クリアになり、空は、夏の雲の浮かぶ晴天です。

なんと、運がいいのか、悪いのか、−−−


東北らしい、なだらかな稜線を歩き、素晴らしい天気と、涼やかな風の中を、飯豊山、本山小屋、とーーー
これだから、山はやめられません。

本山小屋、ここの小屋番はピンクのTシャツを着て、登山者相手に、軽口をたたき、掛合漫才のようです。

本山小屋を過ぎると、ほんの短かな岩場(御秘所)があります。
馬の背のような岩場ですので、岩が濡れている場合は、注意が必要です。
たった2〜30mバランスを取って、歩いてください。

切合小屋の手前、2〜300mの所に雪渓の方へ下る道が付けられています。
どこへ行くのか不明ですが、標識もなく、どちらを選ぶか、不安になるところです。
右上方向に歩いてください。

切合小屋は、古い感じがしますが、他の小屋より大きな小屋です。(食事も出すそうですから)
表には、水が引かれてあります。
水は豊富ですが、パイプが地上を引かれるあり、400m近くあるので、冷たくありません。
しかし、三国小屋に水はないということなので、ここから背負っていきます。
一気に、荷が重くなります。

種蒔山を過ぎると、三つ目の山のてっぺんに、小さく三国小屋が見えてきます。
上がり下がりを繰り返し、やっと小屋に着きます。

ここは、種蒔山側も、地蔵山側も、切り立った山の頂上にあり、北アルプスの北穂高小屋(小型版)のようです。

小屋番さんは、おだやかで、非常に愛想のいい方です。

晴天の中、全ての濡れたものを乾かし、ビールと手持ちのウォッカで、まったりさせていただきました。

小屋番さんや、地元の登山者の方より、
「川入へのルートでは、剣が峰が非常に危険で、先日も足を骨折した人がヘリで運ばれた。」と注意を受けた。
また、「川入までの時間は、5時間だが、あなたは早いから4時間に道路歩き30分ぐらい見ればいいだろう。」

朝、5時前に出発です。
剣が峰を、あっと言う間に通り過ぎ、(八ヶ岳の県界尾根の岩場の1/3程度か、)、飯豊で一番おいしいという、峰秀水へ。
これは、ほんとにおいしい水です。
(剣が峰、この岩場も、濡れているときは、要注意でしょう。)

2時間半で御沢のキャンプ場へ、30分で川入へ、
時間ありすぎますので、キャンプ場で、水で体を拭かせてもらい、少しゆっくり。

アブの攻撃を受けながら、川入へ、

さて、酒屋に行くと、廃業です。と言われ、民宿の一軒へ頼み込んで、ビールを分けてもらい、バスを待ちました。
(第3のビールですが、250円でした。)

余談を一つ。
バスで、山都駅に着きましたが、まわりにお店がありません。
運転手さんに、「ビールが買えるところはありませんか?」と聞くと、
「つれていってやろう。乗りな。」
「いや、申し訳ないですよ。」
「いいよ、いいよ。」
「お言葉に甘えます。」
で、ビールを買い、また、駅まで送ってくれました。

(これ、ネットに書いたらまずいですか?、いいよ、書いて、と言われました。)

さらに、参考に、ーーー
ブヨは、アキアカネが飛ぶ時期になると、出てきません。
でも、雨の日の木陰、朝、夕方、はトンボがお休みですから、出てきます。

お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント

arukiyaさん、はじめまして!
私たちも10-12日まで飯豊山に行っておりました!

初日、三国小屋でお昼ご飯を食べて出発しようとしたころ小屋に到着された方が何組かいらした気がします。
もしかしたらご挨拶したかも?!?

飯豊山、お花が本当に素晴らしかったですね!
飯豊北部の山を見ながら、あぁいつかはあちらにも行って見たいと思っていたのでarukiyaさんのレコうらやましく拝見しました!

バスの運転手さん、すてきですね!
2012/8/16 14:03
そうでしたか。 三国で会いましたか。!
私、13:00前ぐらいに、三国の小屋に着いたと思います。
小屋の裏の日陰に、休んでいる単独の2人が居られ、私はその横で小屋番さんと話しておりました。
そこの横を出発される3人組さんが居られたように思います。

レコ、拝見しました。
荷物、ご苦労様でした。
私は、いつも単独なので、その気遣いの苦労を知りません。

また、どこかで、お会いできればと思います。
今後も、よい山旅を、!!
2012/8/20 8:09
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