涸沢岳西尾根
- GPS
- 33:53
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,211m
- 下り
- 2,199m
コースタイム
- 山行
- 6:13
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 6:22
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:53
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 3:46
天候 | 28日:晴れ 29日:快晴(夜から雪) 30日:雪⇒雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根取付きから目印のテープ多数。 下部〜藪漕ぎの様相。笹薮との戦い。それが過ぎると微妙な段差との戦いの後、テン場適地2,400m付近に到着(翌朝登って行くとその上にもテント張ってあった)。 前日までの降雪で上部積雪量増えたか…それでも少ないような…。 蒲田富士以降出てくる岩場、岩乗ってるだけとかポロリと取れたり…脆い。 一部踏まれてハイマツが掘り起こされアイゼン引っかけやすかった(きっと積雪次第)。 |
その他周辺情報 | お風呂:中崎山荘 奥飛騨の湯 ¥900- https://www.okuhida.or.jp/roten_catalog/detail?id=3311 ご飯:十字路 |
写真
感想
毎年恒例?
年末連休を使った雪山登山シリーズ
中々、付き合ってくれるメンバーが定まらず
一時迷走していたが今回は去年の北岳メンバーが捕まったので
このパーティの力量で狙うのに最適なルートとして
北アルプスで狙っていたが未だ行けてなかった涸沢岳西尾根を選んだ。
アイゼントレ三つ峠、富士山雪訓、プレ山行で阿弥陀岳南稜とトレを行い準備して挑んだ。
天候は、27日雪、28日晴れるが風強め、29日は風も弱く、気温高め絶好のPH条件、30日は気温天気下降と、予備日で1月1日まで考えていたが
年末でこんなに条件が良いのは珍しいほどである29日にPHを目指す事とした。
前夜は道の駅風穴の里にて前泊、3時間ほど睡眠。
初日、新穂高にて安全登山の取り組みを救助隊が行なっている風景として中日新聞記者に写真を撮られる。
確か、3年前に槍ヶ岳行った時にも撮られた様な…
新穂高から白出沢出合を越えた尾根取り付きまでラッセルなし、雪も少ない。
尾根に乗ってからは藪漕ぎ、ピンクテープ多数、1,900m越えてからは傾斜キツくなる、体力的に辛いところ。2350mあたりにBPあり、あまり大きなテントの設営は厳しいか。10張りくらいが限度。
我々は3人で4テン、しかも少し遅れ気味に入ったので設置場所に苦労した。
29日アタックは危険箇所が始まる蒲田富士手前あたりで明るくなる計算で5時30分出発。
トレースが既にあり、有り難く使わせて頂く。
蒲田富士直下岩場は難しくはない、山頂直下が多少いやらしいがfixロープあり。
その後の痩せ尾根は雪庇が発達してなかったがトレースのルーファイはかなりギリギリ、踏み外したら落ちたるとうほどで高度感を感じる。
しかしながらこの辺りがスカイロード的で歩いていて気持ちいい、時間的に朝焼けとなり感動の景色、北アルプスで晴天というこの時期としては珍しい絶好の条件、その美しさ故シャッターを切りまくる。
その後涸沢岳尾根急登が始まるが思いのほか長く感じる、ミスをして落ちたら確実に大怪我以上…
この状況が思ったより長く緊張が続く。
このルートをまた下降すると考えると嫌になる。
ようやく山頂と言う頃にはメンバー無言、写真撮る事も忘れてしまう。
風がそれなりにあったので、涸沢岳PH後、奥穂高山荘にて休憩。
この日北アルプスとは思えない程天気が良く暖かい条件であったにも関わらず、私的にはそれでも辛く、寒さへの苦手意識ゆえ、このあと稜線上でロープを出すなど寒さを耐えてメンバーフォローする対処をやりる事に自信が持てずこの先奥穂高まで行くか迷った。
各自、話しこの先の判断どうするか聞いたが、結論は私のCL責務全うすることに自信が持てないので好条件下なのに申し訳ないと感じつつ。が引き返した、本当に申し訳ない。
下降は問題なし。
30日、積雪、標高下げると雨となりずぶ濡れ下山。
白出沢出会いあたりまで降りると、寒さ等、雪山の厳しさから解放され何か嬉しかった。
温泉で身体をあたため、撮影した写真を精神的ゆとりがある中みるとその美しさを思い出し感動が蘇る。
本当嫌だった寒い雪山に何故かまた行きたくなった。
寒いのが年々辛くなるんで来年はゆるゆるな年越し山行にしようかな。
今年の年末は…いつから話が出ていたか記憶は無いけれど、涸沢岳西尾根。
雪山に行きたくて行きたくて行きたくて…なもので、またお声掛け頂いたのはとてもありがたかったし、西穂西尾根に続き西尾根シリーズを歩けるのは嬉しい。
アプローチ急登、蒲田富士稜線歩きは雪庇のつき具合・F沢のコルから涸沢岳の登りも積雪状況次第で緊張を強いられる。
どうなっているか…行ってみないと分からない。いつも通りドキドキの山行。
今年も登山口迄の林道歩きは長かった…笑
写真で良く見ていたトウヒの木は突然目の前に現れる。ココからようやく登りの始まり。
先行の方のトレースがっちり。ありがたく後に続く。
目印テープは見失う事なくしっかりある。
先を見ると先はずっとずっと続く。
地形図見ていて分かっているけど、これずっと尾根登り続けなのよねー…。
前の2人はいつも通りサクサク。わたしは頑張っても追い付けないのでバテないギリギリペースで上がるがそれでも遅い(ラストが定位置ですみません)。
1,800m越す位迄藪・藪・笹藪…行く手を塞がれ地味に苦しい。
藪からちょっと変わったなと思ったその後は木と岩の微妙な段差。
『下り嫌だわぁ…』ひーこら登ってようやくテン場適地2,400m辺りに到着。
時期的にもだけれど、この天気予報なら沢山入っているだろうと予想していた通りで大盛況。整地に苦労しながらテントを張り、お水を作って晩ごはん食べて20時過ぎに就寝。
翌日PHは5時半過ぎに出発。
テン場でも出発は後の方だった為、これまたしっかりしたトレースが出来上がっていた(感謝です…)。
稜線に向けて歩いている時に周囲の稜線上にポツポツとヘッデンの明りが見える。
「みなさん歩いてますねー(*^^*)」
蒲田富士の稜線上がる辺りで夜明け。絶妙なグラデーションに目を奪われる。なんて綺麗!
稜線歩いて振り返ると雪庇が目に入る。「おぉ。。結構際ね…」
稜線上はさすがに風が出てきてあまり休む気にならず先に先にと進む。
涸沢岳への登りは微妙に岩場アリ、積雪が薄いからか踏まれてハイマツが出てきている。
『アイゼン引っ掛けに注意!』思いつつ、カリカリツルツルでもなく程よく締まった雪だった為、随所に出てくるトラバースもそこまで神経を尖らせずに済み少し気が楽になった。
これ登ってもまだ先続いてるよね…。その通りで(笑)山頂は先。ガマンの登り。
涸沢岳は今回が初登頂♪
感慨に耽りたいところだけれど、風が強くてそんな事考えられない(笑)。
さすがにジャケット1枚は寒かったー。逃げるように先の穂高岳山荘へと向かう。
下りながら奥穂へのルートを眺めていて懐かしかった。
カモ2年目だったか?GWに奥穂へ連れてきて貰った時にロープを出して貰い下りた(当時を思い返してみると積雪状況などは悪くなかったので自分の実力以上の所へ連れてきて貰い、フォローして貰った事に本当に感謝しかない)。
山荘前でぽかぽかの陽射しの中(風はあるがかなりマシ)休憩取りつつ飽きずに眺めていたら『余裕で行けそう?』ytadoさんに聞かれる。
『今は多分、大丈夫だと思います』
『大丈夫!』と断言出来ない…。何かあった時に自分の持つ自信なんてどれ程あてになるか…。一緒にいる人にとってこの頼りなさは困りものでしょう(すみません…)。
また機会があればねと涸沢岳登り返して、強風はマシになっていたので山頂写真を撮る。
過去ピークから眺めて『良いなぁ』思ったお山を登ってきたけれど、残った西穂〜奥穂〜槍ヶ岳その先も繋がれば良いなぁ…そんな事を考えながら…気の抜けない下山開始!
雪はまだ締まっていたので高度感はありつつも歩きやすく登りも下りも気分的に助かる。
一ヶ所岩場の印象が良くなくて『ここ下るのイヤだなぁ』と往路に通過した時に記憶していた所は、登りでは目に入っていなかった爪乗せられそうな所を使えた。
岩がのってるだけとか挟まってるだけとかザラ。落石させないように神経を遣う。
稜線から下モフモフエリアは滑る滑る…。
そのままあっという間にテン場到着。
早めにお水を作り、晩ごはん食べて就寝。
初日よりも暖かかった気がする。足先が冷える事も無く爆睡だった。
夜半からテントにあたる降雪の音。これは予報通り。
翌朝日が出る6時半頃出発して駐車場を目指す。
登りを考えると下りは早いこと!
毎回思う『こんな所よく登ったな』と。今回もやはりそう思った。笑
林道もゆるやかに下っているのでずぶ濡れになりながら早く駐車場に着けて、下山届けを提出。
無事にケガ無く下山出来ました。
今回も印象に残る山納めとなりました!
ytadoさん、noriko423さん、どうもありがとうございました♪
2020年もまた宜しくお願いします!
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