前穂高岳 - 奥穂高岳
- GPS
- 54:30
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,108m
- 下り
- 2,108m
コースタイム
8/18 5:40岳沢小屋 - 9:30前穂高岳 - 12:30奥穂高岳 - 13:30穂高岳山荘(泊)
8/19 5:20穂高岳山荘 - 6:00奥穂高岳 - 7:00穂高岳山荘 - 9:10涸沢ヒュッテ - 12:00横尾 - 15:30河童橋
天候 | いずれの日も午前中晴れ、午後雨のちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
(往復2000円、バスは30分に1本程度) http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/hirayu/#timetable |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは上高地バスターミナル下りてすぐのところにあります。 重太郎新道は、下りで使う人に事故が多いと聞きました。 目印は多いです。 下山後は平湯駐車場のお土産屋さんに併設されている温泉に入りました。18時半まで(季節により18時まで?)、600円。 |
写真
感想
この夏は、早いうちから「穂高に登ろう」と漠然と考えていました。
なぜなのかは分かりませんが、おそらく北アルプスのガイドブックを買ったからでしょう。本を何度も読んでいるうちに、無意識のうちにそう思ったのです。
一緒に行く予定の先輩の都合がつかなくなったため、単独で登ることにしました。
全体のルートとしては、河童橋→岳沢→前穂→奥穂→涸沢→横尾→河童橋という時計まわりです。
○8月17日(金)
岳沢小屋までの登り。コースタイムは2時間30分でしたが、チンタラ登ったので3時間かかりました。途中、上半身裸の外人さん(男)に「コニーチワー!」と挨拶されました。一緒に写真撮っておけばよかった。冷気の吹き出している風穴は、本当に涼しいです。
岳沢小屋には、正午に到着しました。受付を済ませ、昼食代わりのカップラーメンを食べて部屋へ。くたびれていたので、すぐに昼寝しました。寝てたら雨が降ってきました。早めに到着しておいて、正解でした。
午後4時くらいまで寝てたら、小屋のなかにもだいぶ人が増えてきました。
この日は、ごはん食べて終了。翌日の天気は、小屋の兄ちゃんに言わせると「悪くはならないだろう。しかし、良くもないだろう」とのこと。
○8月18日(土)
午前5時起床。朝食を食べて、準備して出発。
この日が最大のヤマと踏んでいたので、ごはんを食べるのにも気合が入ります。
(ごはんとみそしるをおかわりした)
まずは、重太郎新道に取り掛かります。はしご、鎖が何ヶ所か出てきましたが、登りではそれほどあわてるほどのものではないかな、と思いました。
ただ、ひたすら登りなので、息が切れました。
ちょいちょい休憩を挟み、紀美子平へ到着しました。
紀美子平では、荷物をデポして前穂高岳に登ることにしました。
貴重品をそのままにしていくのはアレだったので、携帯やおさいふをポケットにしまいました。ポーチを持っている人がうらやましい。下山したら買おうと思いました。
前穂高岳は、すでに雲がかかってそれほどの眺望はありませんでした。
山頂はけっこう広くて、奥のほうまで行ったご夫婦は、そこから涸沢ヒュッテが見えたそうです。
紀美子平まで戻って、昼食。余分かな、と思いつつも岳沢ヒュッテで頼んでおいたお弁当がありがたかったです。
午前中のうちには上高地のあたりにたまっていた雲が、どんどん山の上のほうに押し寄せてきました。雨が降ってはたまらないので、吊尾根に向けて出発。
吊尾根は、それほど危険なところはないように感じました。
ただ、一歩踏み外すと命に関わるようなところはあります。
特に風の強いとき、雨の降っているときは用心したほうがよいと思います。
あと少しで奥穂高岳、というところで、大粒の雨が降ってきました。
ザックカバーをかけて、カッパを取り出しました。
雨が降ってくると、足は滑るし体は冷たくなるし、難易度が急激に上昇するのを感じました。
奥穂高岳に登った感動もなく、穂高岳山荘に逃げ込みました。
雨は、しばらくしていたら止んでしまいました。
なんか悔しい。
ところで、初日の岳沢小屋から一緒だったおじさまと、穂高岳山荘まで一緒に行動していました。この方、奥穂からジャンダルムを越えて西穂に行くとのこと。私の持っているガイドブックには「難路」とあるため、行くのがためらわれるところですが、おじさまは行くのだというのです。
この方には、吊尾根でずっと先頭を務めていただき、感謝しています。
連絡先を交換しなかったので、無事に下山しているといいのですが。
また、穂高岳山荘で同じ部屋になったグループの方とも、いろんなお話をすることができました。そのうち、ご夫婦で来ていた方は、私の職場のすぐ近くに寄ることがあるということでした。こういう偶然もあるものだなぁ、と思いました。
○8月19日(日)
午前4時起床。
5時に朝食を食べて、奥穂高岳に再チャレンジ。
早朝の奥穂高岳は、遠くの山まで見渡せる素晴らしい眺望でした。
奥穂高岳の山頂では、この山をもって百名山を完登した方がお祝いをしていました。
しばらく景色を眺め、下山の途につきます。
穂高岳山荘からザイテングラートを経て、涸沢ヒュッテに下ります。
涸沢ヒュッテでは、大学の先輩である山口社長にごあいさつ。
とても忙しそうにしていたためにあまりお話できませんでしたが、今回の山行の目的のひとつになっていたイベントだったため、挨拶だけでもさせていただきよかったです。
涸沢からは本谷橋を通り、横尾へ。涸沢を過ぎると道も楽になってきました。
横尾から先はほとんどアップダウンはないのですが、河童橋まで3時間。ひたすら歩きまくる修行のような道でした。
途中、明神のそばにある穂高神社奥宮にて、旅の無事終了を報告しました。
なお、神社の男子トイレは、盛大に詰まっていました。
なんとか横尾からの道を河童橋まで歩き、今回の山歩きはおしまいとなりました。
はじめは「この山登れるかな?」と思って下から見上げていた山なのに、帰ってきてからあらためて見ると「俺、この山登ったんだぜ」という誇らしい気持ちが湧いてきました。そして、根拠もないのに、河童橋から写真を撮っている観光客全員に対して「勝った」と思うのでした。
今回の思い出を大切に胸にしまい、次の山歩きへ夢を膨らませることにします。
☆追記
18日の槍ヶ岳での死亡事故について、山荘の主人がブログに書いています。
近くの山で事故が起きてしまい、これは他人事ではないな、と思いました。
ブログによると、槍ヶ岳では落雷が発生しそうな時には山小屋で注意情報を出しているそうです。その山容から、天然の避雷針となることも多いそうです。槍を目指す皆様、十分にご注意ください。
http://www.yarigatake.co.jp/view/2012/08/post-270.html
初めましてalpenkojiと申します。
ログを見させていただいていたら、穂高岳山荘に逃げ込まれた時の写真に私が写っていました!写真左から2番目の赤い上着を着ている男です
もしかしたら、岳沢から、ご一緒されていた西穂へ縦走されると言っていた男性は私たちのグループの方かもしれません。私とは別チームでしたが8/19日に無事に西穂まで縦走しました
これも何かの縁ですね〜
はじめまして、hamakkoと申します。
alpenkojiさんのグループの方と岳沢からご一緒しておりまして、穂高岳山荘では皆様の後ろのほうで、二人でビールを飲んでおりました。
西穂に行かれた皆様がどうなったか気になっていましたが、お互い無事に下山されたようでなによりでした。
あの日、槍では雷に打たれて亡くなった方がいらしたそうですね。今朝(20日)の新聞でも記事になってました。
無事であることの尊さをかみしめながら、次回の山行計画でも立ててまいろうと思います。
alpenkojiさんの、今後の無事と活躍をお祈りしています
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