八幡平 仮戸沢↓東ノ又沢↑
- GPS
- 30:57
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 854m
- 下り
- 857m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
夏の遠征(飯豊連峰縦走)で達成感を味わえなかったことから、気分が低下気味。あまりの暑さに外に出たくなく、山へ行く気持ちが起きないまま、お盆もせっせと家の大掃除をしたり、風邪ををひいて病院通いしていたりと、自分らしくないなと思いつつ過ごしていた。
仮戸沢泊も泊まりは面倒くさいなと思ったが、スカッとしないまま夏が終わるのもいやだし、初めての沢だと新鮮みがあるかもしれないと思い、参加することにする。
松川温泉を少し過ぎた赤川の堰堤から入渓。赤い岩で赤川という名前の由来に納得。そんなに沢の幅は広くなく、始めはなだらか。途中から急になるが、滝もなく水が涸れるとぱっと大深山荘すぐの橋に出た。藪こぎがないのがいい。
そこから登山道を嶮岨森の方へ40分ほど歩く。嶮岨森から鞍部とそこへつながる仮戸沢を確認。鞍部で、少しでも藪こぎ時間を短縮させようと気合いを入れて地図にコンパスを合わせていたら、Utaroさんがなんともさわやかにランニングしながら声をかけてきた。数年前私たちが2泊3日でやった裏岩手縦走を、Utaroさんは1日でトレランするという。凄すぎ!!仲間だと思った若い人は、実はお子さんだったことに、もっとびっくり。私たちとの会話もそこそこに、先を急ぐようなので風のように過ぎ去っていった。
さて、藪こぎ開始。ハイマツを避けて少し右に寄ったら笹竹だけになり、漕ぎやすい。10分も漕いだら足下に水が。いいぞ〜と思ったら、すぽんと前方にいたhassyさんが消えた。大きな洗掘にはまって落ちていた。お〜〜〜。先頭やってなくてよかった〜。その水の流れをたどっていっても消えてしまったが、斜め左に沢筋らしい笹の筋が見えたので、そこをめがけて進んだら、仮戸沢にぶつかった。約15分くらいの藪漕で済み、ナイスコンパスワークだった。
仮戸沢は下りだったため、なんか気を遣って疲れた。だらだらとただ下るだけで飽きた。でも仮戸沢、北ノ又沢、東ノ又沢の出合いに出たら、ぱあっと開けてナメ床が広がり、夏の沢の涼しげな感じがいい。みんなの顔も明るくなり、笑顔が広がる。雰囲気的には、ヤナダキ沢から赤石川への出合いに似ている。
ザックを置いて、早速、北ノ又沢のナメ床を気持ちよく下る。10分ほど行くとナイアガラの滝となり、水が豪快に落ちている。気持ちいい。でも、滝はやっぱり下から見ないと意味がないと思い、下をのぞき込むと、水の合間から足場が確認できた。行けそうな気がする。周りには立木が無く、心許ない草木が少し生えているところが1カ所あるだけ。とりあえず、ノーザイルで降りてみる。手がかりがしっかりしていて、大丈夫そう。安定した足場を捉えて安全に降りたいため、2回ほどトラバースした。行けるか行けないかわからない、やっぱりこういうドキドキ感がある山が自分は好きだと思い、興奮気味に滝を降りる。全身ずぶ濡れになったが、飯豊では味わえなかった達成感があった。来てよかった。でも、風邪をひいていた(前日、山行に参加するため点滴まで打ってきた)ことをすっかり忘れていて、反省した。hassyさんも滝の縁をぐるっと巻いて降りてきた。さすが、ナイアガラの滝と言われるだけあって、高さは10メートルくらいだが、幅が広くて迫力があった。豪快で美しい滝でした。下からT夫婦とQ太郎さんを写真におさめてから、また滝を直登する。登りの方が簡単だった。
テン場はそんなに広くなかったが、たき火跡があり、薪がストックされてあった。タープが3人用であったため、ツエルトをタープのようにして接続して使用した。
男性陣はたき火、女性陣は調理に取りかかる。いつものようにT食堂は、メニューと量がすごい。たき火を囲みながら、おいしい料理とお酒に酔いしれる。
昨年、途中敗退していただけに、待望のナイヤガラの滝を見ることができ、上機嫌のM人さん。「Y山さんみたいにたき火の横で寝る。」と、シートを敷いて寝る。12時前にシュラフカバーだけで寝ていたQ太郎さんが、寒くてたき火にあたりにいく。薪を加えたので、タープの方まで熱気がきて熱くなり、フリースを脱ぐ。
翌日は行動時間が長くなりそうなので、4時起床。6時には出発の予定だったが、20分オーバーして、出発。東ノ又沢を詰める。M人さんは、「二俣はずっと右に行けばいい。」と言っている。ゆっくりペースで歩いたので、地図と地形を照らし合わせて歩くことができた。でも、地図にある枝沢を見つけられなかったり、枝沢を見つけてもいまいち現在地がはっきりしなかったりと、読図はまだまだだった。
「一カ所だけ死ぬ思いするところがあるらしい。」と、M人さんが言ったので、Y子さんは、ちょっと不安がっている。小滝が出てくる度、「ここかな?」「まだかな。」と、つぶやいている。
ここかな。少し狭くなって釜になっていて、へつらないと行けない。Y子さんは、すぐに巻こうとしたが、「巻き道が途中からなくなっている。」と言っている。とりあえず、ザックを下ろして、空身でへつってみる。見た目より簡単に行けた。1メートル上にも歩きやすそうな足場があるのでQ太郎さんが行ってみる。行けた。Tご夫婦には空身で行ってもらい、hassyさんと二人で二往復して通過した。みんなの感想、「死ぬほどっていうのはオーバーだったね。」まあ、季節が違えば水量も違って、難易度も違ってくるとは思うが。
リーダーの言うとおり、二俣を右へ右へと行くと、水の流れも蛇行してきた。水もなくなり、洗掘も浅くなり、うるさい笹藪へ突入したらいいのかどうか迷っていたら、hassyさんが脇の微かな踏み跡を行ってみた。5歩ほどで登山道へめでたく出た。なんか拍子抜けして、みんなで笑った。
おなかもすいたことだし、昼食を摂る。朝炊いたご飯にうめぼしと鮭フレークのかかったお弁当。Y子さん、ありがとうございます。
登山道は刈り払っていなかったが、岩手県に入ると途端に刈り払いがされてあり、開けている。青い空には白い積乱雲。夏が終わってしまう寂しさを感じながら歩いた。
大深岳を通り大深山荘で休憩。ここからの赤川沢の下りがだらだらと疲れた。赤川に出て堰堤をみたら、ほっとした。最後の最後に迷って藪漕ぎした人もいましたけど。
県外の沢にも行くと、青森の沢との違いや、新鮮さなど感じることができると実感。一年に一度は沢遠征もいいなと思った。本当のナイアガラの滝は見たことないけど、それに負けないくらいの迫力のある滝でした。行ってよかったです。Tさん、ありがとうございました。
元気が出たので、また沢と山生活を復活させるぞ〜。
補足:全行程、フェルトでOK.
コメント
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こんばんは(^^)
沢装備の一団がいるなぁ〜思って見ていたらたがじょ御一行でした。あんな山奥で知ってる人に出会えるのは何とも嬉しいものです。
ちなみに一緒に走ってた女子は娘ではありませんよ(^_^;)小さいけどフルマラソン3.5hで走る立派な20歳のお嬢さん〜RUN友です(^^)うちの娘はまだ中2なんで流石に山を30km以上も連れ回せません(^_^;)
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