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Yamareco

記録ID: 218727
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無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

唐松岳 「八方池山荘→八方尾根→唐松岳 (ピストン)」

2012年08月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
07:00
距離
10.1km
登り
911m
下り
911m

コースタイム

(前泊)八方池山荘
5:00 八方池山荘 -
5:50 八方池 6:30 -
7:40 丸山ケルン -
8:25 唐松岳頂上山荘 -
8:45 唐松岳 9:15 -
9:30 唐松岳頂上山荘 10:05 -
11:30 八方池 -
12:05 八方池山荘 (End)
天候 晴れ 時々 曇り
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駐車場;黒菱駐車場(黒菱林道終点)無料。目算で100台くらい駐車可能。
黒菱林道は全線狭いが、離合できないほどではない。

リフト;黒菱ライン(往復¥1000)
八方アルペンライン(ゴンドラ)と比べて¥1600も安い。
狭い林道が苦手でなければ、こちらをおすすめします。
コース状況/
危険箇所等
○ 八方池山荘〜八方池
西側の木道コースと東側の尾根コースがあり、第2ケルンで合流する。尾根コースは岩が多い急坂だが、白馬三山の眺めがいい。

○ 八方池〜唐松岳
よく整備されていて歩きやすい。山荘手前に2箇所、鎖がついているが特に危険は感じなかった。
八方池山荘に前泊しました。この日、歩いたのはリフト乗り場の間の数メートルのみ(苦笑)
八方池山荘に前泊しました。この日、歩いたのはリフト乗り場の間の数メートルのみ(苦笑)
17時半の空。稜線に掛かった雲からの斜光がきれい。このあとはガスが出て、何も見えなくなってしまいました。
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17時半の空。稜線に掛かった雲からの斜光がきれい。このあとはガスが出て、何も見えなくなってしまいました。
翌朝、5時に出発。天気予報は曇りでしたが、上の方は大丈夫みたい。
翌朝、5時に出発。天気予報は曇りでしたが、上の方は大丈夫みたい。
白馬三山の向こうに朝焼け色の雲。
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白馬三山の向こうに朝焼け色の雲。
鑓ヶ岳の頂上部が赤く染まってきました。
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鑓ヶ岳の頂上部が赤く染まってきました。
そして、振り返れば雲の向こうから朝日が昇ります。
そして、振り返れば雲の向こうから朝日が昇ります。
モルゲンロートの鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。
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モルゲンロートの鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。
陽が昇るにつれてガスも上がってきました。赤く染まってきれいだけど、ガスから逃げるように登ります。
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陽が昇るにつれてガスも上がってきました。赤く染まってきれいだけど、ガスから逃げるように登ります。
しばらく登ると西側に五竜岳が見えるようになりました。
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しばらく登ると西側に五竜岳が見えるようになりました。
朝の光を受ける八方山ケルンを通過。
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朝の光を受ける八方山ケルンを通過。
空の青さがはっきりしてきました。
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空の青さがはっきりしてきました。
そして、八方池に到着。思わずひとりで「おぉ」と声を上げてしまいました。
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そして、八方池に到着。思わずひとりで「おぉ」と声を上げてしまいました。
池の畔に降りると見事な水鏡。白馬三山から天狗の大下りに続く稜線がくっきり水面に映ります。
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池の畔に降りると見事な水鏡。白馬三山から天狗の大下りに続く稜線がくっきり水面に映ります。
小さな祠の背後に迫る峰々。これだけの条件が揃うとは思っていなかったので感激です。
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小さな祠の背後に迫る峰々。これだけの条件が揃うとは思っていなかったので感激です。
不帰の瞼も見えてきました。
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不帰の瞼も見えてきました。
八方池で朝食休憩とたっぷり風景を楽しんで、ここからは唐松岳への本格的な登りのはじまり。
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八方池で朝食休憩とたっぷり風景を楽しんで、ここからは唐松岳への本格的な登りのはじまり。
花も目立つように。これはハクサンボウフウ? ちょっと違うような気もする。
花も目立つように。これはハクサンボウフウ? ちょっと違うような気もする。
なんど見ても素晴らしい眺め。
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なんど見ても素晴らしい眺め。
ここまで全然、木が生えていなかったのに、ここに来て樹林帯に突入。なんか不思議です。でも、ダケカンバがいい感じ。
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ここまで全然、木が生えていなかったのに、ここに来て樹林帯に突入。なんか不思議です。でも、ダケカンバがいい感じ。
林を抜けると、今度はお花畑が登場。ハクサンシャジン(ツリガネニンジンの高山型?)がいっぱい。
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林を抜けると、今度はお花畑が登場。ハクサンシャジン(ツリガネニンジンの高山型?)がいっぱい。
ミヤマアキノキリンソウかな?
ミヤマアキノキリンソウかな?
タテヤマウツボグサ。
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タテヤマウツボグサ。
上の方に雪田が見えてきました。
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上の方に雪田が見えてきました。
五竜岳もかっこいいなぁ。
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五竜岳もかっこいいなぁ。
アザミかと思ったら、タムラソウというのですね。
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アザミかと思ったら、タムラソウというのですね。
雪田。それほど涼しくなかった。残念。
雪田。それほど涼しくなかった。残念。
雪田の上部からの眺望。雲の上に八ヶ岳、その隣に小さく富士山も。右側は南アルプス。
雪田の上部からの眺望。雲の上に八ヶ岳、その隣に小さく富士山も。右側は南アルプス。
丸山への登りの途中にも少しだけ雪が残ってました。そのまわりには…
丸山への登りの途中にも少しだけ雪が残ってました。そのまわりには…
大好きな大好きなチングルマ。
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大好きな大好きなチングルマ。
もう一枚、チングルマ。
もう一枚、チングルマ。
こちらは果穂。露がキラキラときれいです。
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こちらは果穂。露がキラキラときれいです。
ウサギギクとチングルマの果穂。
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ウサギギクとチングルマの果穂。
これもウサギギクなのかな? ちょっと違うように思うけど…
これもウサギギクなのかな? ちょっと違うように思うけど…
花を楽しみながら、丸山ケルンに到着。
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花を楽しみながら、丸山ケルンに到着。
迫力の峰々。白馬三山には雲が掛かってきました。
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迫力の峰々。白馬三山には雲が掛かってきました。
白馬岳から栂池方面に続く稜線。歩いてみたい。
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白馬岳から栂池方面に続く稜線。歩いてみたい。
五竜岳にも雲が迫ります。空には飛行機雲の交差点。
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五竜岳にも雲が迫ります。空には飛行機雲の交差点。
目指す唐松岳(右)が見えてきました。
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目指す唐松岳(右)が見えてきました。
唐松岳から続く不帰の瞼(3峰、2峰)。僕があそこを歩く日は来るのかなぁ。
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唐松岳から続く不帰の瞼(3峰、2峰)。僕があそこを歩く日は来るのかなぁ。
シロバナハナニガナ。
シロバナハナニガナ。
五竜岳への縦走もしてみたい。
五竜岳への縦走もしてみたい。
唯一の危険箇所? 落ちたら大変だけど、怖さは感じませんでした。
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唯一の危険箇所? 落ちたら大変だけど、怖さは感じませんでした。
そして、なんだか唐突に唐松岳頂上山荘が見えてきました。
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そして、なんだか唐突に唐松岳頂上山荘が見えてきました。
稜線に立つと立山と剱岳が。まだ頂上に立ってないけど、これで十分な達成感(苦笑)
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稜線に立つと立山と剱岳が。まだ頂上に立ってないけど、これで十分な達成感(苦笑)
唐松岳の山頂に向かう気持ちのいい稜線。
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唐松岳の山頂に向かう気持ちのいい稜線。
山頂に向かう途中、剱岳をアップで。
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山頂に向かう途中、剱岳をアップで。
そして山頂。360度の眺望です。
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そして山頂。360度の眺望です。
北側、不帰の瞼。
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北側、不帰の瞼。
西側、剱岳、立山。その左は山座同定できないけど、薬師岳とか赤牛岳あたりが見えているのかな?
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西側、剱岳、立山。その左は山座同定できないけど、薬師岳とか赤牛岳あたりが見えているのかな?
剱岳のアップ。めちゃくちゃカッコいい。惚れてしまいました。
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剱岳のアップ。めちゃくちゃカッコいい。惚れてしまいました。
南側、五竜岳を雲が襲う。
南側、五竜岳を雲が襲う。
唐松岳頂上山荘も結構すごい場所に立ってるんですね。
唐松岳頂上山荘も結構すごい場所に立ってるんですね。
東側、唐松沢を覗き込むと迫力があります。
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東側、唐松沢を覗き込むと迫力があります。
山荘の近くにはコマクサが残ってました。
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山荘の近くにはコマクサが残ってました。
最高の眺めを思う存分楽しんで下山開始。だいぶ雲が湧いてきました。
最高の眺めを思う存分楽しんで下山開始。だいぶ雲が湧いてきました。
白馬三山も雲の中に。
白馬三山も雲の中に。
下りも花の写真を撮りながら。
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下りも花の写真を撮りながら。
これは何でしょう? 花は難しい…
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これは何でしょう? 花は難しい…
シモツケソウ。
カライトソウとお花畑。
カライトソウとお花畑。
タカネマツムシソウ。
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タカネマツムシソウ。
八方池に帰ってくるとガスが覆っていました。
八方池に帰ってくるとガスが覆っていました。
登りでは気がつかなかったお地蔵様。背後に湧き上がる夏雲。暑いです…
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登りでは気がつかなかったお地蔵様。背後に湧き上がる夏雲。暑いです…
最後はリフトで黒菱に降ります。
最後はリフトで黒菱に降ります。

感想

はじめての北アルプスでした。入門の山といわれる唐松岳に八方尾根から登りました。静かな八方池を楽しみたかったので、思い切って八方池山荘に前泊することにしました。

節約というわけではないけどゴンゴラは使わず、黒菱からリフトを乗り継いで八方池山荘へ。労せず1830mの山荘に到着。白馬三山を目の前に気持ちが高まります。翌日の天気予報は曇りですが、晴天を祈って早めに就寝しました。

翌朝、ややガスがかってましたが、上空には雲はありません。これは期待できるかな。日の出時刻の5時に出発。この時間に発つ人はいないようでした。朝焼けの中、八方池に向かいます。

空の青さがはっきりする頃、八方池に到着。思い描いていたそのものの風景が広がっていました。風はなく、完全な水鏡です。白馬の稜線がくっきりと映りこんでいました。これだけの条件が揃うとは思っていなかったので、思いっきり感激しました。

八方池からは唐松岳に向けて本格的な登りがスタート。でもたくさん花が咲いていて、写真を撮りながらゆっくりペースで行きます。展望が開ける場所では、白馬三山、天狗の大下り、不帰の瞼、五竜岳が。これも写真を撮りまくり。ところどころの急登をこなして丸山ケルン。ここから見る風景はなかなかの迫力でした。

最後のひと登りで唐松岳頂上山荘に出ると、今度は西側の眺望。立山と剱岳が。特に剱岳。きちんと見るのははじめてだったけど、その男気溢れるというか、めちゃくちゃカッコいい姿に、惚れました(苦笑)

唐松岳山頂へは気持ちのいい稜線。時々ガスが通り過ぎていきますが、すぐにクリアになるので、眺望が遮られることはありませんでした。山頂に立つと360度の眺望。到着時にいたソロの人が降りたら、僕だけに。こんな風景を独り占めできるなんて。八方池といい、前泊して正解でした。

下山にかかると、白馬三山は雲の中に隠れて行きました。八方池もガスの中。残念がる観光客の中、素晴らしい景色の中を歩けた余韻に浸りながら、八方池山荘まで戻りました。なかなか来ることはできないけど、アルプスにはまりそうな予感。

ブログもぜひ↓
https://ridgeline-wind.hatenablog.com/entry/27615218

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コメント

美しい!
o-chikuさん、はじめまして。

八方池に写る白馬三山を見たくて先週出動しましたが、あいにくの天候で
願いかなわず。

o-chikuさんの美しい写真で満足できました。
山と空と雲。
絶妙!!

これからも最高の経験をすてきに描写してくださいね。
よき山行を!
2012/8/27 13:01
こんばんは。
mmgさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

アルプスのデビュー戦で、こんな晴天に恵まれるなんて、本当に幸運でした。
まぁ、数をこなせば、五分になってしまうのでしょうけどね。

写真では何度も見ていた八方池ですが、やはり実際の自分の目で見ると、想像以上でした。
2012/8/27 23:31
プロフィール画像
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