白馬三山、旭岳、小蓮華山、白馬乗鞍岳縦走
- GPS
- 14:34
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 3,018m
- 下り
- 2,419m
コースタイム
6:32猿倉-8:56杓子沢-9:49白馬鑓温泉小屋-12:06分岐-12:30天狗山荘
8月26日(日)
4:28天狗山荘-5:10白馬鑓ヶ岳-6:05杓子岳-7:06旭岳への分岐-7:39旭岳-8:09分岐に戻る-8:39白馬岳-9:12三国境-9:47小蓮華山-10:20船越の頭-10:55白馬大池山荘-11:25白馬乗鞍岳-12:04天狗原-12:54栂池ロープウェイ駅
天候 | 8月25日(土) 晴れ時々曇り。終日微風。気温高し。 8月26日(日) 晴れ後曇り。稜線は所により弱風。気温高し。 起床時(3時頃)のテント内の気温約11℃。 両日共に雨には遭わず。夕立も懸念されたが結局なし。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・八方から猿倉までと栂池から八方まではバスを利用。 ・栂池ロープウェイとゴンドラ利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
猿倉→白馬鑓温泉小屋:猿倉から歩き始めて15分くらいで鑓温泉への分岐があらわれる。大雪渓に向かう人に比べるとかなり少数。始めは樹林帯の登りで見通しも効かない。小日向のコル付近までは登り一辺倒、それ以降はトラバース気味に距離を稼ぐが、標高はあまり上がらない。3箇所仮設の橋がかかっていた。最後の橋を渡る直前に雪渓が残っていたが、距離にして数10m程度。また、この橋を渡ると「温泉下」の標識があり、お花畑が広がる。鑓温泉小屋は見えるがなかなか着かない。 白馬鑓温泉小屋→天狗山荘:樹林帯を既に抜けているため、天気が良い夏などは大変暑い。また、稜線に上がるまでは地形図を見ても分かるとおり急登が続く。景色は良いがしんどい。途中鎖場があるが、なくてもクリアできる程度だった。 天狗山荘→白馬岳:登山道は明瞭だが、全般的にガレていて歩きにくい。どちらも山頂を通らずショートカットする巻き道がある。 旭岳:杓子岳方面から歩いてくると、登山道らしきものが確認できた。実際歩いてみると踏み跡は薄いがたどるには十分。山頂には特に標識等はない。縦走路から短時間で往復できそうに錯覚するが、実際はたっぷり1時間はかかる。余裕をもった行動が必要。登山者は自分以外1名しか見なかった。 白馬岳→白馬大池:アップダウンを繰り返す。このルートもガレ手いる箇所が多い。 白馬大池→白馬乗鞍岳:大池へ下った後、池の北側を回るようにして登山道が付いている。大きな岩の上を歩くルートなので、雨中や雨後は滑りやすいと思われる。 白馬乗鞍岳→天狗原→栂池ロープウェイ駅:白馬乗鞍岳から下りると樹林帯に入ったり出たり。途中、1箇所雪渓を渡る。傾斜は急。岩の上を歩くことも多い。天狗原付近には木道もある。 天狗山荘:テント泊者用の水場は雪渓の雪解け水。無料。テント泊でも小屋内で自炊可能。ドコモ携帯利用可能。 <全般> ・登山者は多く、すれ違い待ちを行うことも多い。 ・ストックは全行程利用した。 ・ロープウェイは20分毎に運行。ゴンドラは常時運行。 ・このコースは初日8km強、2日目18kmと2日目が長い。初日にがんばって白馬岳頂上宿舎のテント場まで歩くか、2日目を白馬大池までにすると楽か。 |
写真
感想
8月25日(土)
クルマを八方の駐車場に置いてバスで猿倉に向かう。同じことを考えていた人は多かったようで、この日のバスは増発が出ていた。猿倉はシーズン中らしく登山者で溢れていた。歩き出しても人が多く自分のペースで歩けない。困ったと思っていたのもつかの間、分岐で鑓温泉方向へ向かうと登山者は全く見なくなった。その後1時間ほどは前後に人を見掛けなかったが、沢を3箇所渡るまでには追い抜いたりすれ違う登山者を見るようになった。鑓温泉小屋には10時前に到着。大量に汗をかいたので温泉は大変魅力的に感じたが、この日の予定のまだ半分しか消化していなかったためパス。実際に、この後のルートがこの日の核心だったと思う。それまで緩やかな登りかトラバース気味の登山道ばかりだったため、良いペースで歩けたが、小屋以降は急傾斜で日差しも強くなりきつい登りとなった。登り一辺倒のため、標高は確実に上がるので、少しづつでも涼しくなったのが幸いだった。稜線に上がる頃にはガスも出始め、風が吹くと汗が冷やされて少し肌寒く感じるほどに。
天狗山荘は稜線の小屋にも関わらず水が豊富なのでテント利用者にとっては有り難い。この日は夕方にはスペースはほぼ一杯になり、夜には登山道にまでテントを張っている人が見掛けられた。
8月26日(日)
結露により水を含み重くなったテントを担いで夜明け前に行動を開始。ヘッドランプは歩行開始後15分くらいで不要になった。天狗山荘から三国境までの縦走路は以前一度同じ方向で歩いたことがあったが、今回のほうがきつく感じた。年齢のせいか。旭岳は杓子岳方向から見ていると白馬岳から離れていて登りに行くのはどうかと思ったが、近づくにつれ、登山道のような踏み跡が見えたのでダメもとでトライしてみた。実際歩いてみると登山道とは呼びがたいが、山頂に向かって踏み跡が見えたため、特に迷うことなく最高点付近まで到達できた。縦走路から見た時はもっと短時間で往復できると思ったが、思った以上に遠く、標高差もあり、往復で1時間かかった。カラ身でこの時間だったから、荷物があればさらに時間はかかっただろう。縦走路に戻り今年2回目の白馬岳へ。ここで引き返す人が多いが、三国境方面から登って来る人も多い。白馬岳山頂から三国境までは所々登山道が狭くすれ違いまちもしばしば。三国境から小蓮華山を目指す頃には早くもガスが出てきて視界があまり効かなくなってきた。時々晴れて景色が見渡せるが、それもわずかで、霧の中黙々と歩くことに。唯一の幸いは涼しかったことか。船越の頭付近より白馬大池が見えるようになった。大池は5月の連休にきたことがあったが、この時は、池は完全に雪の下でここに水があるとは思えなかった。白馬大池山荘もこの時はほぼ完全に雪の下に埋没していた。大池はかなり大きく、周りを回って歩いていくのも時間がかかるが、この標高で見られる大きな池は珍しく、写真を撮りながらになったため、なかなか前に進めなかった。大池を回りきると遠くにケルンが見え、白馬乗鞍岳の山頂に近づいたことが分かった。この山頂もスキーで2回来ているが、無雪期は初めて。積雪期なら、白馬乗鞍岳から天狗原、そして天狗原からロープウェイ駅まであっと言うまだが、無雪期はしっかり歩かなくてはならないため相応に時間がかかる。スキーならロープウェイ駅まで「もう着いた」だが、歩きだと「やっと着いた」になる。
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